エニアグラム-ボヘミアン-タイプ4ウィング5
こんにちは、木村です。
ひよこくんとフクロウくんのエニアグラム講座-応用編です。
この記事では、エニアグラム(9つの性格)のサブタイプとしてのウィングについて紹介しております。
ウィングを知ることで従来のエニアグラムに多様な視点を与えることができます。
今回紹介するのは、「エニアグラム-ボヘミアン-タイプ4ウィング5」です。
「エニアグラムは知っているけれど、ウィングは知らないよ」という方はこちらのページを参照してください。ウィングについて知っている限りのことを書いてみました。
それでは一緒に学んでいきましょう。
タイプ4ウィング5「ボヘミアン」とは?
タイプ4がタイプ5のウィングを持つことにより、タイプ4の創造性や感受性に加えて、タイプ5の着眼点や思考力が強くなります。タイプ4とタイプ5の両者は、「遊離タイプ」であるため、お互いに資質を強め合います。
1.自分の世界に引きこもる
タイプ4:自分の感情/タイプ5:自分の安全を守るために引きこもる
よって、このタイプ4ウィング5は、タイプ4ウィング3と比べると、野心や攻撃から遠ざかり、社会から一歩離れて、自分の世界に浸る傾向があります。
2.有名人・マンガのキャラ
有名人・マンガのキャラでは、マイペースだけれどモブキャラで終わりませんね。その独特な雰囲気がファンを引き付けることも多々あります。
4w3の貴族と比べるとより内向的で、ステータスや人から受け入れられることは気にしていません。個人的な活動や自分の世界に浸るほうに時間を使いたがる傾向があります。
参考までにどうぞ
↓
https://seikaku-type.com/real-characters/hanawarui-domyoji
3.自分のために時間を使いたい
ボヘミアンの時間の使い方です。
4w3の貴族と異なり、ボヘミアンは、他者との関りよりも自分だけの時間を大切にします。その多くは、創造活動や自己表現、新しいものを発見する取り組みなど、内面を充実させるほうに自分の時間を使うのです。
反面、自分の創造活動のお手伝いをしてくれる人や観察の対象になっている人に対してオープンになることもはありますね。ひとり好きだけれどさみしがり屋なところはありますね。
4.典型的な「芸術家」気質
タイプ4は、「芸術家」といわれますが、ボヘミアンはまさに芸術家タイプでしょう。(貴族は表現者になる)
文学、アート、音楽、創作活動、漫画を描くなどに引き付けられ、自分の内面を表現したい願望があり、その手段こそが、芸術活動にはまります。タイプ4の満たされない感情を表現する手段として芸術に関心を持ち、その分野のプロを目指す人が多いですね。
5.商業主義は好きではない
芸術家気質こそあり、また芸術家だからなのでしょうが、広告会社で職業デザイナーとして働くことを好まない人は多いです。
「仕事」という枠組みの中で、創作活動をすると、自分の感性や独自性を制限されるばかりか、時に否定されることを心のどこかで恐れているため、デザインやアートの仕事をしたくても、中々、その道にチャレンジをしない人もいます。
6.悩むのが好き
ボヘミアンは何だか自由人の象徴でいいなーと思う方もいるかもしれません。
ですが、ボヘミアンはよく悩みます。
タイプ4の感情センターとタイプ5の思考センターの下にいるためか、体感レベルで現実世界と接触せずに理屈ぽくなったり、内省的になる時間が多いため、必然とネガティブなことを考えてしまう時間が多くなります。
逆に、それを楽しんでいる場合もあれば、その「悩み」こそが芸術や創作のエネルギーになるのでしょう。
こんな歌もありますからね。
When I find myself in time of trouble,
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom “Let it be”悩んでいると気づいたときに、
女神が現れて、優しくささやくんだ
”なるようにしかならないから”Let it be ビートルズ
7.他人は気になる(SNS)
SNSユーザーに顕著なのなのですが、ヘビーユーザーで毎日のようにFacebook、Twitter、Lineなど自分のお気に入りのアプリがあると
- ヘビーユーザーかしている
- 自分から投稿はしない
- 誰かに認識してほしい
といった傾向がみられます。
潜在的に自分の欲求を満たしてくれる人たちを探しています。完全に自分の世界に引きこもっているわけではなく、心のどこかで誰かとつながりたいと思っている人は多いです。
健全-通常-不健全
健全-才能を活かすクリエーター
ボヘミアンが健全な状態になると、これまで点々バラバラでモヤモヤしていた感情や思考がひとつにまとまり、自分で何かを生み出せます。
この副次タイプで、健全で天分がある人は、全ての性格タイプの中でおそらく最も高い想像力がある。それは、直観と洞察力、感情面敏感さと知的把握力を結び付けて、驚くほど独創的で、予言力さえもある結果をしばしば生み出すからである。
性格タイプ:ドンリチャードリソ・ラスハドソン
全身が燃え尽きるまで、何かに没頭して、自分の殻から抜け出して、まるで冒険をしているような感覚を持つことができます。
他者の意見や評価を気にせずに、結果がどうであれ、自身の着想や思惑を本能の赴くままに表現するようになり、自身のクリエイティビティ―を臆することなく他者にプレゼンできるようになります。
自己満足で終わるかもしれませんし、社会に影響を与えるような作品を生み出すかは、運ですが、心の底から「私は生きている!」と思えるような実感を持てるのは確かでしょう。
ボヘミアンの中にも芸術家や創作に興味がない人もいます。むしろ、タイプ4w5だけれど、芸術や創作に携わっていない人のほうが多いのが正直なところでしょう。芸術や創作はひとつの手段としてわかりやすい
頭で考えていることや心で感じていることを何かの形で表現しようとしていますね。それが何なのかは、あなたの中にあります。
なお、以下は表現手段になります。
表現手段がなんであれ、大切なことは、その表現手段によって、タイプ4の中にある「欠落した何か」が満たされるかどうかです。そういうのをひとつでも持っていれば、ボヘミアンは幸せだったりします。
通常-イン・マイ・ワールドな芸術家
社会から一歩引いて、自分の世界に引きこもる傾向があります。また、自分がこもるための世界観を作り出し、その世界に独創的なレシピをたくさんいれます。
芸術や創作の世界だけでは満足せず、哲学、宗教学、文学、物語(マンガを含む)など、たくさんのことに興味を持ち、自身の世界に激選したものだけをドンドンと追加していきます。余計なものがあれば、それらを省いて、シンプルイズベストをめざしたりしますが、その人次第。
いずれにせよ、人から受け入れられるかよりも、自分の表現欲求を満たせるか否かの方にフォーカスしています。
色々な表現手段を試してみますが、通常の段階だとひとつのものを作り上げる努力を続けることで壁にぶつかります。「もっと私らしい表現があるはず」「この世界は自分には合わない」「私以外にもできる」と疑念に掻き立てられて、より自身の独創性や理想像を含ませていきます。
これが続くと、人から理解されず、その反動で自分の世界を維持しようとしてかたくなになり、結果として自己不振に陥ることも珍しくありません。
不健全-ニヒリスト(虚無主義者)
ボヘミアンが不健全になると、自分自身に対して価値を感じられなくなります。このような状態を「ニヒリズム」といいます。
タイプ4が心の中で信じている「理想化された自己像」がガラガラと崩れしまい、その絶望の渦から抜け出せなくなります。想像力や独創性が働かず、奇妙でエキセントリックな世界観を作り出すことで「これが私の世界だ!」と心の中で叫んでいるのですが、本来自分が作り出したかった世界ではないと本人がいちばん気づいています。
この積み重ねにより、自分にしか価値を感じられず、さらに「そんな自分にすら価値を感じられない」状態になり、感情の動揺、精神的な疲労、抑うつ、絶望などに襲われます。
そして、ウィング5の機能を使って、この状態を冷静に分析しようとするのですが、思考の堂々巡りが始まります。
こうなると、ひとりで考えれば考えるほど答えを見いだせないどころか、表現力が失われてくような感覚に襲われて、それが怖くて、思考をストップしてしまいます。
誰かに助けを求めたくなるのですが、「誰も私の世界なんて理解してくれないよ」「そもそも誰も私の事なんて理解してくれない」といった恐怖に縛られて、ずっとひとりでため込んでしまいます。
タイプ4ウィング5が翼を得るために
- 創作や芸術に必要な「技術・スキル」を高める
- 空想にふけるよりも手・足を動かす
- 自身の感情・思考をバックアップしてくれる人を傍に置く
この3つはどこかの本に書いてあったクリエーターの3か条です。
タイプ4は「自分は人より劣っている、才能がない、何かが欠けている、恵まれていない」という囚われがあり、その反動で内面に独自性を作り出し、それを何らかの手段で表現しようとします。タイプ5は、「知識」や「情報」で、自己を補います。
であるなら、タイプ4ウィング5は、自分の独自の世界を表現するための手段として、その技術・スキルを高めていくとクリエーター・アーティストとしての生き方が実現できるようになります。
すると、「私らしさとは何か?」と悶々と空想にふける時間が、自分らしさを忠実に表現する時間に代わっていきます。
デザイナー界隈には、タイプ4(ウィング5)は多いのですが、やっぱりスキルが高い人のほうがイキイキとしています。(時々、メランコリーになるけれど・・・)
それ以前に、アーティスト・クリエーターとして活動している人は、自分のコンセプト探しよりも、スキル・技術アップに力を入れて、その過程で「自分らしさ」を表現している人は多いです。その瞬間に満たされています。
最後に、感情と思考のバックアップですが、普段からあなたの感情や思考を伝えられる相手を傍に置いておくと健全度は落ちにくいです。ひとりになる時間は絶対に必要ですが、その時間で想像したものを表現する時間や相手は同じくらい必要です。
ありますよ
- タイプ1 改革する人
- タイプ2 助ける人
- タイプ3 達成する人
- タイプ4 個性的な人
- タイプ5 調べる人
- タイプ6 忠実な人
- タイプ7 熱中する人
- タイプ8 挑戦する人
- タイプ9 平和をもたらす人
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪
“エニアグラム-ボヘミアン-タイプ4ウィング5”へ1件のコメント
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たびたび断片的ですがまた質問します。
>非言語的なワークに興味をもつ
とは即ち、作家や脚本家を目指すことはすくないとか、音楽ならば作詞より作曲とか、そういう意味でしょうか。