エニアグラム-タイプ3:達成する人とは?
エニアグラムの性格診断(54問版)、お疲れさまでした。
自分のタイプについてより深く理解できるとエニアグラムは凄く楽しくなってきます。
ここではタイプ3「達成する(リソ式)/成功を求めて達成する者」について様々な観点から解説をしていきます。
こんな流れでタイプ3についてみていきます。
1.タイプ3の特徴
<タイプ3の性格>
- 本音をいうと、私の動機は、「優れた人でありたい」の一言に尽きる。勉強、仕事、対人関係とあらゆる面で努力を怠らない
- 社会的な成功、身近な人からの賞賛、異性からの評価は勿論、自分は優秀であるという感覚…は常に持っていたい。素の自分には何の価値を感じられない
- ひたむきに努力をしている人や向上心が高い人を見ると応援したくなる。一方で、自分よりも要領がよく何かをこなしている人がいると妬ましく感じるときがある
- 小説や物語をじっくり読んでいる時間があったら、ネットでググってあらすじや要点を端的に教えてくれるページを探す
- 「仕事を通して何か成功したことがあれば教えてください」と質問したら、スグに答えられる。(そんなのは事前に作っている)
タイプ3のキーワードは「価値の獲得」です。タイプ3は、本来の自分に何の価値がないことを恐れています。
何かを成し遂げることで、周囲に好印象を与えて、その結果として自分が価値ある存在であるとみんなに思わせたいのです。
タイプ3:達成する人の正体
タイプ3は生粋の達成者です。
実際にタイプ3は、学業、スポーツ、仕事、恋愛、プライベートの活動を通して、なんらかの実績を残して、みんなから認めてもらえる存在になるように努力をしてきました。特に、他者に好印象を残すための努力を惜しみませんでした。
いきなりですがあなたはタイプ3でしょうか?もしも、あなたの内側にある動機が、たくさんの人から認めてもらいたい!だったらタイプ3かもし知れないです。その「認めてもらいたい」欲求に突き動かされ、タイプ3は絶え間ない努力をします。
恐れ:自分を認めることができない
タイプ3の本体は、人から認められようと努力はするけれど、本来の自分を認めることができない…という業を背負って生きています。
人からお手本とされる存在にならないと、自分は何の価値もない…と自分に言い聞かせてきたのです。
学生時代を思い出してください。
もしかしたら、あなたは学生時代に勉強とスポーツに励んでいたかもしれません。スクールカーストで上位にいることを目指したかもしれません。自分より輝きを放っている人たちを見て、羨望、競争心、嫉妬、劣等感に取りつかれていた経験はないでしょうか?
この羨望、競争心、嫉妬、劣等感は、タイプ3を高みにもっていくために駆り立てます。良い大学に行き、よい会社に入り、社会的ステータスを手に入れて、皆の憧れの対象になるべく、様々なものを犠牲にする事に迷いがない人はタイプ3でしょう。
でも、ここに落とし穴があります。
成功しても満たされない現実
どんなに達成しても、どんなに成功しても、なぜか心の底は満たされない…そんな現実に直面します。
華々しい成功を収め、周囲からの称賛を得ても、夜一人になると不思議な空虚感に襲われます。売上目標を達成し、昇進も果たし、SNSには祝福のコメントが並びます。「これで満足なはずなのに…」そう思いながらも、胸の奥には確かな違和感が残ります。
周りは「もう十分じゃないか」と言います。確かにそうかもしれません。しかし、鏡に映る自分の表情には何か足りないものがあります。まるで、誰かに求められる「成功者」を演じ続けているような感覚。数字や地位という形のある成功は手に入れたものの、本当の自分が何を望んでいるのかが分からなくなっています。
ネタですが、タイプ3の曲を作りました。
実は、成功は私たちの心を満たす十分条件ではありません。むしろそれは、本当の自分を見失うための巧妙な逃避かもしれません。評価される自分、期待に応える自分、完璧な自分—それらの仮面の下で、本来の自分の声は次第に小さくなっていきます。
もしかしたら「成功」という結果ではなく、ありのままの自分でいられる安心感なのかもしれません。華やかな成功の影に隠れた、その小さな真実に気付くまでに、どれだけの時間が必要なのでしょうか。
はい…改めてタイプ3の正体です。
2.時間、人間関係、恋愛、仕事、お金で見る
時間
- 何かを成し遂げるための手段である、無駄にしない
- 短時間で生産をあげるためのもの
- 賞賛を浴びる時間を増やしたい
タイプ3は最も時間を大切しますが、最も時間を無駄にします。なぜなら、自分の内面を満たすために時間を使わずに、他人から認めてもらうために時間を費やすからです。
健全な状態
タイプ3は、「今、ここで何が必要か」を的確に判断し、時間を効果的に活用します。朝は30分早く出社して資料を整理し、日中はチームメンバーとの対話も大切にしながら、時間を効率よく使っていきます。自分の成果だけでなく、チーム全体の成功を意識した時間の使い方ができるようになり、むしろ「みんなで良い仕事をしたい」という純粋な思いから、時間を有効に活用していきます。
通常の状態
通常の段階に入ると、タイプ3は、常に自分がどう見られているかを気にかけています。メールの一文字一文字に神経を使い、プレゼン資料の微細な修正に何時間も費やし、会議での自分の発言を何度も頭の中でリハーサルします。「これで大丈夫だろうか」「もっと良い方法があるのでは」という不安が、効率的な時間の使用を妨げています。
評価への恐れが、本来の生産性を低下させているのに、そのことになかなか気付けません。
不健全な状態
タイプ3は、虚像の維持に膨大な時間を費やしています。実際の仕事は進んでいないのに、常に忙しそうに振る舞い、成功しているように見せることに必死です。上司への言い訳を考え、失敗を隠すためのストーリーを練り、架空の成果を示すためのデータ作りに没頭します。心の中では「こんなことをしている自分が嫌だ」という声が聞こえているのに、評判を落とすことへの恐怖が勝り、偽りの時間の使い方を続けてしまいます。
自分の評判を守ることへの執着が強まるほど、本来の業務や人間関係が損なわれていくことに、どこかで気付いています。でも、その現実から目を背け、更なる見せかけの時間管理に逃げ込んでしまうのです。「本当の自分」を取り戻すためには、まず「演じることをやめる」という勇気が必要なのかもしれません。
主観的な自己成長そのものを楽しむのではなく、客観的な価値…特定の人から有能な存在であると認めてもらえるように、その多くの時間を何かに使ってきました。よって、投下した時間や労力に見合わず、結果がついてこなかったとき、タイプ3は人生で挫折を味わうことになるでしょう。
受験、就職活動、出世レース、給与から社会的地位、頭のよさや自分が異性からモテるか、どうかなど客観的な価値を裏付けてくれる対象を求めました。
実際にどうなるかはわかりません。自らを動機づける人として、挽回する人もいるでしょう。途中であきらめてしまい、自暴自棄になる人もいます。引きこもる人もいれば、社会復帰できなくなる人もいます。
タイプ3にとって、実績や魅力など人にPRできる材料がない状態は恐怖でしかないのです。
人間関係
- 人当たりがよくエネルギッシュ、頑張る人を応援する
- 尊敬と妬みが渦巻く、競争心をむき出す
- 損得勘定で付き合う人もいる(健全度が下がると)
タイプ3の友情を理解する上で最も重要なのは、自己愛の強さです。
自分の価値を常に確認したい欲求が、友人関係にも反映します。相手との比較や優劣の意識が自然と生まれてしまい、無意識のうちに自分の価値を認めてくれる人、成功を心から喜んでくれる人を友人として選ぶ傾向があります。
興味深いのは、タイプ3が自分とは異なる分野で活躍する人々に対して示す、驚くほど寛容で支援的な態度です。
- 営業職のタイプ3が研究職の友人を心から応援する
- 芸術家のタイプ3がビジネスマンの友人の成功を純粋に喜んだりする
これは、「異なるフィールド」という境界線が、比較や競争の意識を自然と解消するためです。自分の価値が脅かされない場所では、タイプ3は驚くほど寛大で支援的な友人となれるのです。
一方、同じ分野で活動する友人に対しては、より複雑な感情が生まれます。同じ部署の同期、同じ業界の起業家、同じスポーツの選手—こういった関係では、友情と競争心が常に混在し、時として微妙なバランスを要求されます。タイプ3の友情は、一見矛盾するように見える「競争」と「支援」の要素を併せ持っています。
しかし、この特徴を理解することで、より深い友情を築くことも可能です。異なるフィールドの友人との関係を大切にしながら、同じフィールドの仲間とは適度な距離感を保つ—それが、タイプ3にとっての健全な友情のあり方なのです。
タイプ3の人間関係で最も注目すべきは、成長への執着が他者との関係性にも反映される点です。確かに価値獲得に執着しますが、その方法は必ずしも自己中心的なものだけではありません。
健全度が高ければ、他者の成長を全力で支援することで自己の価値を高めようとします。アスリートのように、切磋琢磨しながら互いの成長を促し合う関係を築くことができます。友人の成功を自分のことのように喜び、その成長のために献身的なサポートを惜しまない—これはタイプ3の持つ最も美しい特質の一つです。
しかし、この関係性は常に微妙なバランスの上に成り立っています。
健全度が下がると、純粋な応援の気持ちは次第に妬みや競争心に侵食されます。友人の成功を喜べなくなり、むしろ自分の価値を脅かすものとして感じ始めます。最悪の場合、長年築いてきた友情さえも崩壊してしまいます。
タイプ3は親友や親しい友人に対してさえ、常にどこかで比較の視点を持ち続けています。この無意識の比較が、時として最も大切な関係性を危険にさらすことになるのです。
人と自分を比べるのは性です。
そう!タイプ3にとって友人や人間関係は大切です。なぜなら、誰からも認めてもらえなければ、どんなに実績を残しても、価値を獲得しても意味がないからです。それは、誰からも知られていないゲームで世界記録を出すようなものなのです。
実際にタイプ3は社交的であり、率先して人を動機づけます。はじめは印象主義なところが目立ちますが、長く時間を共有することで、その人の人間臭い部分も見えるでしょう。
心を許せる相手には、いつの間にかよき相談相手になっていることも。
誰にでも承認欲求はありますが、なぜ人から認めてもらいたいのか?各タイプには固有の動機や限度があります。
ところが、タイプ3には、その動機や限度がありません。お腹いっぱいまで承認欲求を満たそうとするし、またそのための努力を惜しみません。
人の評価が全てなんです。
恋愛
- 誰と付き合っているかが大事だったりする
- 容姿やステータスをかなりで意識している
- 相手をアクセサリーのように扱う傾向がある
- 恋人を人に見せびらかしたがる(自慢したい)
- 同時に、大勢の前で相手を輝かせるのも得意
タイプ3・・・特に若いときは、男女関係なくイケメン・美女などと付き合って、みんなから羨ましがられるポジションを求めます。
男女関係なく、「モテたい」動機はかなり強い。男性ならばハーレムを作ることを求め、女性であれば女子会のリーダーポジションを好みます。それだけ恋愛を自分の価値をあげる材料の一つと考えているところがありますね。
一方で、内面はかなり繊細。いつもフロントラインで戦っているためか、なんだかんだで自分の弱さを受け入れてくれる相手を好きになります。
Say Anything 傷つけあう言葉でも
Say anything 断ち切れない心に
You say anything Just tell me all your sweet lies.
Say anything 演じきれない心に
タイプ3は、「自分の弱さを人に見せてはいけない」という思い込みがあります。そのため、人前では自分をよく見せようとしていますが、どこかで本当の自分自身を好きになってくれる人を求めています。

5688709 / Pixabay
そしてもうひとつ!タイプ3は、恋愛や感情に振り回されることを好みません。恋人やパートナーに対しても自分の時間を奪われなくないと思っているため、ふたりでいる時間が長くなり、自身の時間を奪われたりすると距離を置くようになります。
恋愛や男女においては一見単純だけれど、どこかで面倒なのがこのタイプですね。
仕事
とにかく働く!上司やお客さんの評価が全て。1秒でも早く仕事を終わらせようと必死になる。逆に、評価されないと、一気にモチベーションが下がる。タイプ3は、仕事に精を出す、その動機が人々から認めてもらうため。イコールそれが成功している証になるから。
極論をいうなら、タイプ3は周りから評価されていると感じれば馬車馬のように働きます。各タイプの中で最もエネルギーを注げます。

geralt / Pixabay
同時に職場ではいつも自信たっぷりな態度です。「自分は有能な人間だ!」というオーラーを醸し出します。まさに歩く自己PRのようなものです。
実際に仕事ができるかは別です。。。。
お金の使い方
自分をよく見せるためにお金を使う。イメージアップに価値を置く。ブランド物が大好き。SNSで輝いている自分をアピールするために、あえてゴージャスなお店に行って、写真を撮って、投稿するのはタイプ3にあるある。

MrJayW / Pixabay
3.成長のレベル-健全、通常、不健全
エニアグラムには各タイプに応じて健全、通常、不健全と9つの成長レベルというものがあります。
- 健全:レベル1~3-自然体で心身ともに安定した状態
- 通常:レベル4~5-各タイプのそのままの状態
- 不健全:レベル7~9-社会生活が困難なレベル
レベルについては、数字が高ければ高いほどよい状態です。レベル1の状態は、そのタイプの囚われ、根源的恐れ、根源的欲求から解放された最高の状態であり、レベル9の状態は末期の状態です。
あなたがレベル9でないことを祈りします。
健全-レベル1~3
レベル1.嘘偽りのない人
健全なタイプ3は、内面と外面の調和がとれた状態にあります。もはや他者からの評価や承認に依存せず、自分の内なる声に耳を傾けることができます。
成功や目標への情熱は持ち続けていますが、それは純粋な創造への欲求から生まれています。完璧である必要性から解放され、失敗さえも成長の機会として受け入れることができます。
他者との関係性も本質的なものとなり、表面的な印象管理から解放されています。相手の成長を心から喜び、真摯な対話を通じて互いに高め合える関係を築けます。
この状態では以下のような特徴が見られます:
- 自分の感情や欲求を率直に認識し、受け入れることができる
- 成果に執着することなく、プロセスそのものに価値を見出せる
- 他者との比較から解放され、自分のペースで成長できる
- 弱さや不完全さを含めた全体として、自己を受容できる
- 表面的な成功ではなく、本質的な充実感を得ている
これは単なる成功や達成とは異なる、より深い次元での自己実現の状態といえます。自分の価値が外的な評価に依存しないことを知り、ありのままの自分でいることができるのです。
人生の目的が「証明すること」から「在ること」へと シフトし、より本質的な成長と貢献が可能になります。それは、タイプ3本来の才能と情熱が、最も健全な形で発揮される状態なのです。
レベル2.自信を持った人
タイプ3の成長過程において、健全度2の状態は重要な転換点となります。自己PRや競争から解放され始め、より成熟した対人関係を築けるようになる段階です。
他者の期待に応えることが、もはや重圧ではなく、むしろ喜びとなります。相手が自分のどこを見ているのかを冷静に理解でき、適切な距離感で関係を築けるようになります。
この段階での特徴…
- 過度なアピールやマウンティングの必要性が薄れていく
- 他者への細やかな気配りができるようになる
- 競争意識から解放され、共存の喜びを知る
- 「私もOK、あなたもOK」という基本的信頼感を持てる
- 自分の価値を証明する必要性から少しずつ自由になれる
これは、所謂「大人の余裕」と呼ばれる状態に近いものです。常に優位に立とうとするのではなく、時には一歩引いて、相手の成長を支援することもできます。完璧である必要性から解放され始め、より自然な形で自己表現ができるようになります。
ただし、この状態は最終目標ではありません。さらなる成長の余地を残しつつ、着実に前進している段階といえます。自己と他者との健全な関係性を築きながら、より深い自己実現へと向かう過渡期なのです。
レベル3.優れた模範
他者からの評価を求めて自分を演じることから離れ、純粋に自己を高めることに喜びを見出す段階です。この状態では、外面的な成功よりも、本質的な成長に価値を置くようになります。
内面の変化:
- 「見られる自分」より「在るべき自分」を追求
- 承認欲求から解放され、純粋な向上心が芽生える
- 他者の評価に一喜一憂しない精神的な強さを獲得
- プライドではなく、謙虚さを身につける
具体的な行動の変化:
- 体系的な知識の習得に時間を費やす
- 身体の鍛錬を日課とする
- 教養を深め、感性を磨く機会を意識的に作る
- 表面的な社交を減らし、本質的な交流を選ぶ
最も特徴的なのは、「自分磨き」という意識すら消えていくことです。それは、成長そのものが自然な営みとなり、生活の一部として定着しているからです。
この段階では、他者からの批判や揶揄にも動じなくなります。それは単なる「余裕」ではなく、自己の価値が外的評価に依存しなくなった証でもあります。
結果として、周囲からの尊敬は自然についてきます。しかし、それはもはや目的ではなく、純粋な自己実現の副産物として受け止められるのです。
通常-レベル4~6
レベル4.競争心の強い地位狙い
最も私たちがイメージするタイプ3です。
目立ちたい!成功したい!という欲求に動かされています。アクセル全開にしている状態です。
競争にも積極的に参加をして、何としても勝とうとします。ワーカーホーリックになっていますが、目の前の栄光を手にするため、アドレナリン120%です。
どんな職業でもこの傾向はでます。
また、職業以外でタイプ3の競争心は目立ちます。その一例が、教育熱心な親ですね。自分の子供にたくさん勉強させて、優秀な子供に育てようとしているとき、しようとするときも、タイプ3の健全度4の傾向が出ている証拠です。
社会的な成功=価値ある自分=それが全て
という方程式があり、そのために懸命に努力をします。
質が悪いのは、その目的を達成するためなら、他人も平気で巻き込みます。
成功こそが価値の証明であり幸せの条件である、という価値観を他人にも当てはめるからです。もちろん、悪気はゼロです。
レベル5.イメージ意識の強い実利主義者
何かが上手くいっていないときに、その問題を解決するべく努力をするものですが、この段階にいるタイプ3は、輝いているキャラクターを作り出します。
目の前の人や周囲に好ましい印象を抱かせることにエネルギーを集中し、中身よりも外見に走ります。
周囲の人に、好ましい印象を与えたいと思って、自分を演じる瞬間です。
ネットビジネスがその象徴
数年前にインターネットで「●●したら月収1000万」とか叫んでいた人がいましたが、この状態です。自分をブランディングするのが大好きで、うさん臭くすら思える状態。
成功者を目指すのではなく成功者を演じることに頭が回ります。
その結果、そのうち自分の顔が解らなくなるくらいにまで自らを追い込んでいくわけですが、他者からよく見られる快感にに囚われてしまい、そこの歯止めが利かなくなることです。
SNS中毒なる人にも多い
SNSでイイねをもらうために、借金をしてまで高級レストランで食事をしたり、高級ブランドの洋服を買うような行動にでたりします。
他人からは痛いなーと思われていても、自分で自分をだましている状態なので、そこに気づいていません。
レベル6.自己中心主義で自分を売り込む人
レベル5のイメージ操作に限界がくると、これまでのイメージが崩れていくことを恐れます。
タイプ3にとって、成功者のイメージは投資しても創り上げるものです。今まで投資したお金、時間、労力が全て無駄になるので、これは辛いです。
それ以上に人からバカにされることはタイプ3にとって屈辱以外何者でもありません。
高級ブランドから飛び込み営業へ
これまで自称高級ブランドだったタイプ3は、「私を見て!」「私を評価してくれ」とあたりかまわず飛び込み営業をするようになります。
そんなタイプ3の余裕のなさを見たときの周囲の反応は?
「あー、イタイ人」の一言に尽きます。
他人を下げても自分が上がる
「あの人って結局外見だけだよね!」と思われるのを恐れて、変な競争意識に駆り立てられます。
そして、自分のことを認めてくれない人たちを蔑むようになり、人を落としてまで自分を上位にあげようとします。
備考
嫉妬や妬みに駆り立てられたら、誰にでも傾向はありそうですが、これはその通りです。
ところが、タイプ3の場合は、成功や名声以外に価値を感じられなくなっているため、この「クドイ自分営業」が長く続きます。
不健全-レベル7~9
レベル7.自己欺瞞の操り手
他者を欺くことに罪悪感を抱かない状態です。この時点で、善悪の倫理観は欠如しています。
倫理すらない
仮に罪悪感や自己嫌悪になっても、他者を欺くことで得られることが多いと判断したら、迷わず行います。以前に学歴詐称した某コンサルタントがそんな感じだったかもしれません。
ところが、この状態のタイプ3は、明らかに態度が正常ではないため、誰からも相手にされません。
やがて姿を消す
タイプ3によっては、この状態になると姿を隠して、誰にも会わないようにします。自分が堕落したことを他者に知られたくないからです。
かつてニート&引きこもりの支援施設で働いていたときに、このようなタイプ3はいました。ニートであることを他人に知られるのが怖いため、部屋から出てきません。
夜に近くのコンビニに行くくらいです。
レベル8.不正直なご都合主義者
正常な判断ができていない
他人おろか、自分自身をも騙します。この時点で、すでに他人にだますことに抵抗はないです。
「私はウソを述べているつもりはないが、バレたらどうしよう」みたいな自己矛盾な状態になっています。
なお、リソの本を読む限り、健全度8のタイプ3は、社会に適合できる状態ではないです。誠実に自分と向き合う時間を作るしかありませんが、それ自体がタイプ3にとって最も難しいことです。
レベル9.執念深い精神病者
病的症状をまといます。
自尊心も誇りも自意識も全て失い、社会復帰困難な状態になります。心の中では「失うものは何もない」と思いながら、自分をダメにしてきた人たちを憎みます。
復讐心に覆われる場合もあります。
リソの本を読む限り、過激すぎなので、この記事では書けません。
4.ストレス時と成長の方向
ストレス時:タイプ9に移行する
自分が、「周囲から認められていない」、「みんなからダメなやつと思われている」、と感じるとモチベーションが低下すると、無気力な状態になります。
- 人からダメなところを指摘されることを恐れ、当たり障りないキャラを演じる
- 普段テキパキとこなせる仕事も、ダラダラと行うようになる。注意が散漫になる
- 目的や目標を持つことを放棄して、抽象論に走り出す。(ワケの分らないことを述べる)
「成功なんて他人が決める尺度でしょ」と投げやりな態度になります。
タイプ3は、輝いている自分が大好きであり、ダメなところは人に見せまいとします。そして、バレないようにすればするほどぼろが出ます。負のスパイラルにハマりやすいです。
成長の方向-タイプ6
一方で、タイプ3が心身ともに安定しているときは、自分のことは二の次にして特定の誰かのためにコミットする忠実なキャラになります。
- 自分の目的よりも大きなものが育つことにエネルギーを注ぎたくなる
- コミュニケーションがシンプルになる。変な駆け引きがなくなる
- 誰かが幸せになるのなら、自分の能力を喜んで提供したいと思う
タイプ3のキーワードは、他人の評価に左右されず自分のことを認められる確固たる自信です。
承認欲求や自己肯定感が満たされることで、タイプ3は小さな枠から脱出できて、高次元な欲求に目を向けるようになります。
これまでに出世ばかり考えていた人が、目的が達成された瞬間に「この会社をよりよくしたい」と心底から思えている状態ですね。
9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
有料タイプ診断
LINE公式アカウント
木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪
