エニアグラム-タイプ2:助ける人とは?
エニアグラムの性格診断(54問版)、お疲れさまでした。
自分のタイプについてより深く理解できるとエニアグラムは凄く楽しくなってきます。
ここではタイプ2「助ける人(リソ式)/愛を求めて支援をする者」について様々な観点から解説をしていきます。
こんな流れでタイプ2についてみていきます。
1.タイプ2の特徴
<タイプ2の性格>
- 目の前の人が喜ぶと、自分事のように感じる。人を喜ばせることが大好き
- 困っている人は放っておけない!よく手を差し伸べる
- 「ありがとう」「助かった」と言われると、その瞬間は満たされる
- 自分が「本当」に困っているときは人に相談ができない
- 人には自分から声をかける。
タイプ2は、他者を助け、喜ばせることに喜びを感じる性格です。共感力が高く、困っている人を放っておけません。フレンドリーで親切な彼らにとって、人とのつながりは人生の中心です。
彼らの本質は「愛」。人を深く愛し、愛されることで心が満たされます。感情を大切にし、思いやりに溢れた行動をとります。理屈やルールよりも、相手の気持ちを優先し、温かい関係を築くことを何よりも大切にします。
人から感謝されたいという気持ちで動いています。
また、人から感謝されることや必要とされることを強く求める傾向があります。そのため、献身的に尽くす一方で、自分の本当の気持ちを後回しにしてしまうことも。人との関係を重視するあまり、相手の期待に応えようと無理をすることがあるため、自己ケアも大切です。
エニアグラムのタイプ2は、人を助けて、支えることで自分の価値を見出してきました。しかし、その根底には「ありのままの自分では愛されないのではないか」という劣等感が横たわっています。
幼少期から、無条件の愛を得る機会に恵まれず、「愛されるためには、人を喜ばせなければならない」という価値観に囚われてきました。その結果、自分の本当の気持ちやニーズを押し殺してしまうのです。
タイプ2の世界観
以下の3つでまとめることができます。
- 恐れ:ありのままの自分は人から必要とされない。必要とされない自分に存在意義はない
- 欲求:愛されたい、必要とされたい。その為には何でもする
- 習慣:人から必要とされば、人生はうまく行く。まずは困っている人を助けよう
タイプ2にとっての愛とは人から必要とされることです。目の前の人を助ける行為を通じて、感謝を言葉や態度で受け取ることを求めています。内側の感情よりも外側の世界と結びつきます。
その為なら自己犠牲をも厭いません。自分は目の前の人から必要とされている!という実感を感じることで自身の存在意義を獲得することができます。
タイプ2にとって、愛は全てであり、それが光にも闇にもなります。この極めて定義するのが難しい言葉と共に生きているのがタイプ2と言ってもよいでしょう。
親の定位
親子関係と現在の性格の影響
タイプ2は、幼少期から人の面倒をよく見て、周囲の人たちを常に気にかける行動パターンを示していました。子供の頃から無意識のうちに母親的な役割を果たそうとしてきました。
その背景には、父親的な存在からの愛情を獲得することが深層心理があり、タイプ2の性格形成に大きな影響を与えています。
子どもの頃から、私は 「誰かを助けること」 が当たり前でした。友達が困っていればすぐに手を貸し、家族が悲しそうな顔をしていれば、どうにかして笑顔にしようとしました。誰かが求める前に、自然と動いてしまう――まるで 「小さなお母さん」 のように。
でも、それはただの優しさだけではなかったのかもしれません。
「私が誰かの役に立てば、愛してもらえる」 そう信じていたからです。
心の奥底では、ずっと願っていました。
「私のことを見てほしい」
「私を必要としてほしい」
「私が頑張れば、もっと愛してもらえるはず」
特に、父親的な存在 からの愛情を求める気持ちは強かったです。だからこそ、もっと頑張らなければ、もっと尽くさなければと感じていました。もし何もしなかったら、誰も私を愛してくれないのではないか という恐れに突き動かされて、今日まで育ちました。
そして今、大人になった今でも、その気持ちは変わらず心のどこかに残っています。
私はいつも、人のことを第一に考えてしまいます。周囲の人が喜ぶ顔を見ると、まるで 自分の存在価値を確かめられたような気持ち になります。でも、ふとした瞬間、こんな疑問が浮かびます。
「私が何もしなくても、誰かは私を愛してくれるのだろうか?」
自分を愛せない…
タイプ2は、幼い頃から周囲の人を助け、気遣い、優しさを与えることで愛情を得ようとしてきました。しかし、その根底には 「ありのままの自分では愛されないのではないか?」 という深い闇が存在しています。
タイプ2にとっての根本的な問題は、自分自身を愛することができないこと です。自分を愛せないからこそ、愛を受け取る器が育たず、どれだけ他者から感謝されても、その愛情を実感することができませんでした。そのため、自分が必要とされ、感謝されることを確かめるため、自ら人に近づき、親密な関係を求めるのです。
感情が爆発しやすい
タイプ2は、幼い頃から 「自分よりも他者を優先すること」 を学んできました。誰かの役に立つことで愛され、感謝されることが、生きる上での軸となっていたからです。しかし、その裏には 「自分の本当の気持ちを抑え込む習慣」 があります。
タイプ2は、自分の 「欲しい」「助けてほしい」 という感情を表に出すことを苦手とします。自分が求める側になることに、どこか 「わがままではないか?」 という罪悪感があるからです。そのため、愛を求める気持ちを隠し、代わりに人へ愛を与えることに徹してしまいます。
しかし、抑圧された感情は、決して消えるわけではありません。むしろ、心の奥底で蓄積されていきます。
ガマンすればするほど「こんなに尽くしているのに、どうして誰も私の気持ちに気づいてくれないの?」 というフラストレーションがたまり、限界を超えたとき、ついに 感情が爆発 してしまうのです。
- 「私はずっとあなたのために頑張ってきたのに!」
- 「私はこんなに尽くしているのに、どうしてわかってくれないの?」
- 「私だって……」
それまで優しく献身的に、笑顔だったタイプ2の感情が爆発すると、周囲は驚き、時には距離を取られてしまうこともあります。
すると、タイプ2は 「こんなふうに怒る自分はダメだ」 と自己嫌悪に陥り、さらに感情を抑え込もうとします。こうして、また同じパターンを繰り返してしまうのです。
タイプ2は、自身のニーズや欲求を無視してまで、周りの人達に対して何かをしてあげることで、承認や愛情を得てきました。他者からの承認に過度に依存しがちです。
2.時間、人間関係、恋愛、仕事、お金で見る
時間の使い方
- 他者との関係に多くの時間を費やす
- 感情の共有/親密な距離が時間の本質
- どこかで依存させたいと願う
タイプ2は 他者との関係にほとんどの時間を費やします。しかし、それは単なる優しさや利他主義ではなく、 「相手が自分に関心を向けてほしい」 という深い願望に基づいています。
幼い頃から、 「愛されるためには、まず自分が愛を与えなければならない」 という考えが根付いているため、無意識のうちに他者に尽くすことを選びます。相手に対しては強い共感を持ち、感情的なつながりを重視しますが、自分自身の感情には無自覚なことが多く、自分の本当の気持ちに向き合うことを避けがち です。
タイプ2は、人を助けることには迷いがありません。しかし、自分が助けを求めることには 強い抵抗感 を持っています。
それは、「誰かを頼ること=自分の無力さを認めること」だと感じてしまうからです。幼い頃から、 「私は役に立つ存在でいなければならない」 という信念を持ち、人を支える側に立ち続けてきました。そのため、自分が助けられる立場になることを 極端に避けようとする のです。
いつも…
「私は大丈夫」
「こんなことで人に迷惑をかけたくない」
「誰かに頼るくらいなら、自分でどうにかしたほうがマシ」
そう思い込み、どんなに辛いときでも ひとりで抱え込もう とします。
しかし、人間はどんなに強くても、誰かの助けを必要とする瞬間があります。タイプ2も例外ではありません。もし、自分の限界を感じて 誰かに助けを求めることがあったとしても… それは 「特別なケース」 です。
そして、助けてもらった以上、必ずその恩を返さなければならない という強迫観念に駆られます。
- 誰かが優しくしてくれたら、すぐに「私も何かしなきゃ」と思う
- 助けを受けたら、何倍にもして返そうとする
- 恩を感じすぎて、相手に対して執着してしまうことも
タイプ2は 見返りを求めない「無償の愛」を大切にしています。しかし、自分が「受け取る側」になると、どうしても居心地が悪くなり、すぐに 「私もお返ししなきゃ」 という気持ちになってしまうのです。
また、タイプ2には 「頼られる側でありたい」 という 頑固な一面 もあります。
- 自分の弱さを見せたくない
- 何でも自分で解決しようとする
- 「助けて」と言うくらいなら、無理をしてでもやり遂げる
本当は誰かに支えてほしい気持ちがあっても、それを認めるのが怖い。自分が人を助けることで「愛される価値がある」と信じてきたからこそ、 「助けられる側になることは、自分の価値を失うこと」 のように感じてしまうのです。
しかし、自己犠牲を続けるだけでは、いつか心が疲れてしまいます。タイプ2が本当に満たされるためには、 自分の感情にも目を向け、自己愛を育むことが重要 なのです。
人間関係
- 自から距離を縮める、自分から声をかける
- 肯定的な反応が得られないと攻撃手にいなる
- 密かに他者を依存させようとしている
自ら距離を縮め、積極的に声をかける
タイプ2は、 人とのつながりを作ることが生きる上での最優先事項 です。そのため、待っているのではなく 自分から積極的に距離を縮めようとします。
- 初対面でも親しみやすく、フレンドリーに接する
- 「この人には私が必要」と感じたら、すぐに世話を焼き始める
- 相手の好みや悩みを素早く察知し、喜んでもらえるように行動する
たとえば、新しい職場や学校で、タイプ2は 誰よりも早く周囲と打ち解けます。気になる人がいれば、「大丈夫?」「困ってない?」とさりげなくサポートし、 「私がこの人の役に立てる存在でありたい」 という願望を持っています。
しかし、この行動の根底には 「相手が自分を必要としてくれるようにしたい」 という無意識の欲求が隠れています。
② 肯定的な反応が得られないと攻撃的になる
タイプ2は 人に愛を与えることで自分の価値を確認しています。
そのため、相手がその愛をしっかり受け取ってくれないと、深い不安を感じてしまいます。
「こんなに親切にしてるのに、なんで反応が薄いの?」
「私の気持ちに気づいてくれないなんて、ひどい!」
「無視されるくらいなら、もう傷つけてしまいたい!」
相手がそっけない態度を取ったり、自分の献身を軽く扱ったりすると、愛情が拒絶されたような気持ち になります。そして、いつの間にか 「尽くす側」から「攻撃する側」に変わる こともあります。
「私はこんなに頑張ってるのに、あなたは何もしてくれない」
「あなたは冷たい、ひどい、薄情だ」
「もういい!こんな人、助けてあげる価値なんてない!」
普段は優しいタイプ2ですが、相手が自分の愛情を正しく受け取ってくれないと感じたとき、突然 怒りや悲しみが爆発する ことがあります。そして、その後「こんなことを言うつもりじゃなかった…」と深く後悔することも。
③ 密かに他者を依存させようとしている
タイプ2は、表向きは 「私は無償の愛を与えている」 と思っています。しかし、実際には 相手が自分を必要としてくれる関係を作ること を強く望んでいます。
気づかれないように、相手に自分を頼らせる
「この人は私がいなければダメ」と思わせるような行動をとる
もし距離を取られると、不安になって強く引き寄せようとする
例えば、友達やパートナーに対して、タイプ2は 何でも先回りして世話を焼きます。相手が困る前に手を差し伸べ、「私がいないと、この人はダメなんだから」と感じることで、 安心感 を得ようとします。
しかし、相手が自立しようとすると、不安が生まれます。
「なんで最近、私に相談してくれないの?」
「私がいなくても大丈夫ってこと?そんなはずない!」
「私の役割がなくなったら、愛されなくなるのでは?」
こうした不安から、タイプ2は 相手が離れないように無意識のうちに「依存」を促す行動 を取ることがあります。例えば…
「あなたのために、こんなに尽くしてるのに」
「ほら、また私に頼らないとダメでしょ?」
「私がいないと何もできないんだから」
このように、相手が「タイプ2なしではいられない状況」を作ることで、関係を維持しようとします。しかし、その結果、相手が負担を感じてしまい、最終的に関係が崩れることもあります。
恋愛
- 基本、尽くす。実は見返りを求める
- 愛と敵意のアンビヴァレンス
- 意外と熱しやすく冷めやすい
タイプ2の恋愛は「与えること」で成り立つ
タイプ2は、優しさと愛情にあふれた献身的な性格の持ち主。恋人や家族に対して惜しみなく愛情を注ぎ、相手のために尽くすことが喜びです。しかし、その根底には「自分は誰かにとって必要な存在でありたい」「愛されることで価値を感じたい」という深い願望があります。
見返りを求める気持ちが恋愛の落とし穴に
タイプ2の愛は無償のように見えますが、実は「自分だけを見てほしい」「感謝してほしい」という気持ちが潜んでいます。そのため、「こんなに尽くしているのに、どうして分かってくれないの?」と不満を募らせることも。
こうした感情が積み重なると、相手に対する干渉が強くなり、適切な距離感を保てなくなることがあります。結果として、関係がギクシャクし、時には破綻することも。
甘露寺蜜璃は『鬼滅の刃』に登場する恋柱であり、彼女のキャラクターはエニアグラムのタイプ2の典型例といえます。
彼女は誰に対しても愛情深く、明るく振る舞い、仲間を気遣う姿勢を崩しません。人の役に立ちたい、誰かに愛されたいという思いが彼女の行動の原動力になっています。
蜜璃は幼少期から並外れた筋力を持っていましたが、その特異な体質が原因で結婚相手が見つからず、自分の存在価値に疑問を抱くこともありました。しかし、剣士として鬼殺隊に入ることで「誰かを守るために生きる」という目的を見出し、仲間に尽くし、愛情を注ぐことで自分の存在意義を確立していきます。
蜜璃の恋愛観は、「愛を注ぎたい」「愛されたい」というタイプ2の心理そのものです。彼女は好意を抱いた相手には積極的にアプローチし、愛情を惜しみなく表現します。作中では多くの人に興味を示し、好意的な態度を取るものの、最終的に選んだのは伊黒小芭内でした。
彼女が伊黒に心を寄せた理由は、「自分をありのままに受け入れてくれる存在」だったからです。伊黒は蜜璃の強さや独特な価値観を否定せず、むしろ彼女の魅力として尊重しました。蜜璃にとって、それは何よりも嬉しいことでした。タイプ2の人が恋愛において最も大切にするのは、「自分の愛情を受け入れてくれること」と「自分の価値を認めてくれること」です。蜜璃の伊黒に対する想いはまさにそれを象徴しています。
仕事・働き方
数字や成果よりも、周りの人から感謝されているときが一番うれしいと感じる
本当に目の前の人を助けるためなら身を粉にして働く
誰かの役に立てるという実感が欲しいから。
相手の感情を読むことに長けている得意なタイプ2にとって、感情交流ができない殺伐とした職場は、息ができないくらい辛いのです。

cocoparisienne / Pixabay
私も、タイプ2の人から職場の愚痴を聞きますが、やっぱり人を批判することが多いです。単なる悪口というよりも、「根っこにあるのは、寂しさなのかな?」とよく思います。
人間関係が原因で転職をするなんて世間一般の価値観では言語道断かもしれませんが、タイプ2に限っては、これはありだと思っています。
お金の使い方
何かを買う先に、やっぱり誰かの存在がある。例えば、ブランドバックをひとつ買うときも、「●●さんは、このバックを持っている私を見て、『凄く似合うね』と言ってくれるかなー」とレジの前で想像(妄想)している。
逆に、人との付き合いで無理をして発散することもあります。誰かのために頑張ろうと思って、お金が無くなることも・・・。
3.なぜタイプ2は「助ける人」なのか?
さて、なぜタイプ2は、そこまで献身的になれるのだろうか?ここからはエニアグラムの基礎理論を用いて、タイプ2の内面について解説をしていきます。
センター:3x3の法則-本能、感情、思考センター
エニアグラムの理論では、ガッツセンター、ハートセンター、ヘッドセンターというものがあります。各タイプには、好む感覚があります。
表を作りました。
センター | テーマ |
---|---|
■ガッツ(本能) タイプ8,9、1 |
現在の状態を維持するため、外部の圧力に抵抗をする【怒りの感覚】 |
■ハート(感情) タイプ2、3、4 |
他者からの関心を求めて、自分のイメージを操作する【恥の感覚】 |
■ヘッド(思考) タイプ5、6、7 |
未来に対して恐怖を感じ、先見することで対処する【不安の感覚】 |
タイプ2は、ハートセンターに属しています。そんなタイプ2のテーマは、他者からの関心と自己操作です。同時に、ありのままの自分に自信が持てません。これが【恥の感覚】です。
ありのままの自分は誰にも必要とされないと認識していて、そんな自分に耐えられないわけですね。
タイプ2は、他者の関心を欲しているのですが、隣の本能センターの影響で、人の温かさや愛のある空間をその瞬間に感じていたいと願っています。
タイプ1と同じで思考センターを使うことを好みません。そのため、メールで「ありがとうございました」と返信を受けるよりも、直接、笑顔で感謝の言葉を受け取りたいのです。
タイプ2:感情:メイン、本能:サブ、思考:盲点
タイプ2にとって大事なのは、やっぱり誰かとの気持ちのやり取りです。一方で、淡白なコミュニケーションや情報のやり取りだけを好まないのは、思考センターが盲点だからです。
タイプ2は、接客業に向いているといわれますが、都心のスーパーやコンビニのレジのように流れ作業の如くレジ打ちをするような働き方は好きになれないのです。
一方で、誰かから「感謝されている」「必要とされている」という感覚を実感レベルで得られると、感情センターと本能センターが強く反応します。
4.ストレス時と安定・統合時
ストレス時:タイプ8に移行する
タイプ2が自分の欲求が満たされずストレスを抱えると、タイプ8の攻撃性現れます。相手に様々なことを要求するようになります。
- 「ここまでしてあげたのに…なんで気付いてくれないの?」と相手に見返りを訴える
- 自分は必要な人であると示すために、相手を束縛・操作する。また、依存させる
- 気を許す相手(恋人や夫婦)の前にでは愚痴が半端ない。完全に二重人格になる
本当は無償の愛を提供したいのですが、やっぱり心の奥底で相手からの見返りを求めてしまいます。
安定・統合時:タイプ4へ移行する
タイプ2にとって理想な状態は、相手よりも自分に意識が向いているときです。相手のためにではなく、自分の人生を生きている瞬間ですかね。
- 相手に遠慮することなく、楽しそうにしている。ちょっとわがままになる
- 絵をかいたり、演奏したり、ダンスしたりと、クリエイティブなことに没頭する
- 相手の顔を伺うことなく、本音や本心でで相手と接するようになる
タイプ2は、誰かから必要とされる存在になろうとして、各タイプの中で相手に合わせてしまいがちですが、最も2面性を持ちやすくなりますが、ありのままの自分を表現するほうが自然体です。
不思議なことに、その姿のほうが「私は、幸せ」「私らしく生きている」というエネルギーが相手に伝わり、人から興味を持たれて、愛情を得られることもあります。
若いうちは人間関係で最も悩みがちのタイプ2ですが、人生経験を重ねると共に心身ともに安定し、人にたくさんのもの/ことが与えられるようになるのか、年齢があがるにつれて幸福度があがるのもタイプ2の魅力かもしれません。
そんなタイプ2の先輩方に助けられた木村でした。本当に感謝しています。
では、タイプ2は、こんなにまで人に関心を向けるのでしょうか?その理論についてお伝えしていきます。
5.サブタイプ(ウィング・生得本能)
ウィング
通常のタイプ1は、欠陥のある現状を回復させるために熱心ですが、ウィングによる変化も顕著です。タイプ1のウィングについては外向的か内向的かで考えるとわかりやすいですね。
タイプ2ウィング1:擁護者
タイプ2がウィング1をもつと、通常のタイプ2と比べて内向的になります。また、何事に対しても基準が高くなります。通常のタイプ2であれば、「ありがとう」という言葉をかけられるだけで喜びますが、相手を助けて、あるべき方向に導いて、その結果として感謝をされたいと願うのです。だから、「尽くす人」なのかもしれませんね。
ズバリ、ドラえもんです。
タイプ2ウィング3:もてなす人
タイプ2が3のウィングを持つと、各タイプの中で最も外向的な性格になります。誰かに献身的に尽くしこしますが、見返りもちゃっかりと要求します。
水商売などの【サービスの質=成果=お金】になる仕事に向いていますね。一方で、人間関係や人の声がメンタルに影響するのも2w3だったりします。
みんなの前では至って明るいのかタイプ7にも見えますが、ひとりのときは静かです。
生得本能-自己保存、セクシャル、ソーシャル
タイプ2は、「自分はみんなから必要とされている/愛されている」という感覚を大事します。それが、生得本能に大きく影響します。ここからは、自己保存、セクシャル、ソーシャルにわけて解説をしていきます。
タイプ2自己保存
「私は人から必要とされている」という感覚を内面に維持しようとします。従来のタイプ2のように献身的に人に尽くすのですが、丁寧な対応をしてくれる相手を選んだり、相手から何かを頂いてもどこかで「それを当然」と思うところがあります。
良くも悪くも、ギブアンドテイクの状態を維持しようとします。
タイプ2の自己保存についてはこちらの記事で解説をしています。
タイプ2セクシャル
はい!このタイプですが、タイプ2がむき出しの超積極派。「愛されたい」って感情を前面に出して、猛アタックしてきます。恋愛感情のあるなしに関係なく・・・。
「好き♡」って言葉を連発して、スキンシップ・ハグなどをして迫ってきますが、ぶっちゃけ自分が愛されたい!って気持ちの方が強いですね。女性なら小悪魔タイプ、男性ならセ●ハラになりますね。(笑)
俳優の石田純一さんはこのタイプかも・・・
タイプ2ソーシャル
ソーシャルは、グループやコミュニティーに関心を寄せる傾向にあります。対して、タイプ2は、「必要とされたい」「愛されたい」って気持ちで献身的になります。
この2つが組み合わさると、組織やグループのリーダーに尽くして、その人から「あなたのおかげで仕事が上手くいった。キミは必要だ」と称賛されようとします。
裏で評価されたり昇給・昇進にはさほど興味はありません。タイプ2ソーシャルが求めているのは、自分が組織から必要とされているんだ!という実感です。
https://seikaku-type.com/type1/social-non-adaptability
【最後】タイプ2がハッピーになるため
エニアグラム本を読むと、「人から必要とされる存在になるよりも自分の人生を生きたほうがいいよ」「見返りの愛ではなく、無条件の愛」と書かれていますね。
では、どうやってこれを実現するか?
- 自分が個性的であり、唯一無二の存在であり、自然体でいたほうが逆に愛される
このことに気づくかですね。意外かもしれませんが、タイプ2は、タイプ4以上に個性的なところがあります。それは、もっとも人に関心を寄せられるのは、タイプ2なのです。
他のタイプはどちらかというと、自分のことで精一杯です。冒頭でお伝えした「時間」は全て自分のために使うのですが、
- タイプ2は唯一人のために多くの時間を使えるのです
タイプ2にとっては当たり前かもしれませんが、実はそこにタイプ2ならではの「強み」と「個性」が隠れているのです。まずは、そこに自信を持ってください。
その盲点に気づくことで、タイプ2は、より自分らしく輝き、あなたならではの方法で人に何かをしてあげられて、結果的に感謝の言葉を頂くことができるでしょう。
あなたもそっちの方が楽しいはずです。
少なくとも、私はそう願っています。
9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
性格タイプ決めませんか?
「頭ではわかっているのに、なぜかできない!!」
——そんな経験はありませんか? やったほうがいいことも、やめたいクセも、すべて理解している。けれど、なぜかブレーキがかかってしまう。行動に移せない自分に、もどかしさを感じたことはないでしょうか?
そのブレーキの正体こそが、“根源的な恐れ”です。エニアグラムは、ただの性格診断ではなく、あなたの行動や選択に影響を与えている「心の深層」に焦点を当てています。
もし、MBTIやストレングスファインダー、占い、コーチング…いろいろ試したけれど、「これだ」と言えるものに出会えていなければ、エニアグラムの出番かもしれません。
エニアグラムは、私たちの表面的な行動や態度ではなく、その背景にある恐れや欲求に焦点を当て、どの診断よりも深いところから「なぜそう感じ、そう動くのか」を読み解いていきます。
今回のエニアグラムセッションでは、5つのエニアグラム構造を使って、あなたという人を立体的に映し出します。
- 9つの性格:根源的な恐れと欲求、そして超自我のメッセージを明らかにする
- ウィング:エニアグラムをベースに、行動の癖や態度を意識化する
- 生得本能:他者との関係性やコミュニケーションのパターンを知る
- トライタイプ:タイプに合わせた資質や才能の活かし方を深める
- 健全度:各タイプの恐れに囚われたときの心の動きを可視化する
エニアグラムセッションでは、あなたの性格タイプ判定にコミットします。意識×無意識の双方から、自分の性格の“解像度”があげて、なぜ人生がうまくいかなかったのか、どんなときに自分がつまずくのかが、はっきり見えてきます。過去のパターンを意識化し、未来の選択肢を増やすために。あなたを動かす「怖れ」の正体を知ることで、人生は確実に変えられます。
タイポロジースクール
エニアグラム/16性格診断/ソシオニクスのオンライン会

エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスに分けて随時開催
タイプ論を中途半端に学んでいませんか?
診断を繰り返し、動画や投稿を見漁って、「これはゴミ情報かも…」と感じつつも、自分の中に、整っていない知識だけが溜まっていく。
そして、いざ人間関係や仕事で活かそうと思っても、どれもパッと使えない。言語化できない。結局、前と変わらない。そんな状態になっていませんか?
もし、エニアグラム・16性格診断・ソシオニクスを、ちゃんと全部“体得”できたとしたら?
✔ 自分の葛藤やクセを「構造」で理解できて
✔ 他人の反応や価値観の違いにも、冷静に対応できて
✔ 相手がどんなタイプであろうとも、無理なくつながれる
そんな自分になれることが想像できますか?
【タイポロジースクール】は、性格タイプを“現実で活かす力”に変える、唯一の学びの場です。遊びじゃなく、本気で学びたい人たちが質の高い議論をしています。
木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を始めたところ、そのまんまお仕事になった。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。
