エニアグラムの性格診断(簡易版)、お疲れさまでした。
自分のタイプについてより深く理解できるとエニアグラムは凄く楽しくなってきます。
ここではタイプ5「調べる人(リソ式)/知識を求めて探求する者」について様々な観点から解説をしていきます。
こんな流れでタイプ5についてみていきます。
Contents
1.タイプ5の特徴
<タイプ5の性格>
- 「思考派/行動派」と言われたら、おそらく思考派だと思うが、本音は考えながら行動するタイプだと思う
- 色々な人が集まるパーティーよりも、特定の分野の勉強会や交流会の方に興味がある。難易度が高いほど燃える
- パーティーや交流会などでみんなが楽しんでいるときに、一歩引いてその様子を観察している自分がいる。
- 組織と関わるときは、コンサルタントや相談役など外部の専門家として関わりたい。人間関係のしがらみは避けたい
- 損得勘定を超越して何かに打ち込むことが多い。他の人とは違う次元やルールで物事を考えて判断している
2.時間、人間関係、恋愛、仕事、お金で見る
時間
時間・空間そのものを観察の対象としている。例えば、締切や納期直前で回りが忙しく働いているときも、一歩引いて、「あと3時間しかない」と達観している。一方で、興味の対象が多く、時間がいくらあっても足りない
休んでいるときも頭を働かせるタイプ5は、いつも「忙しい」です。一生終らない研究をしているようなものですからね。
それは人間関係でもですね。
人間関係
人間関係は観察の対象であり、思考世界であると割り切っている。他者から感情を動かされることが少ない。誰かが怒っていても、その理由を探っている。一方で、自らがグループの一人として行動することは嫌う。面倒だからだ。
タイプ5は、第三者として外から傍観することを好みますが、グループの中に入ることを好みません。人間関係の渦に飲み込まれて、自分のペースが乱されることを嫌う傾向があります。
コミュニケーション-人と話すこと-については、タイプ5はやっぱり苦手です。誰かと話しているときにも意識のベクトルが相手ではなく、常に自分に向いているため、話し相手からは「私の話に興味があるの。この人?」と思われがちです。
また、意見や考えこそたくさんもっていますが、それを自分の言葉で人に伝えるのも得意ではありません。
例えば、「今の仕事をつづけたほうがいいかな?それとも、転職をしたほうがいいかな?」と相談されても、客観的な事実や分析こそ述べますが、「いや、結局どっちにしたらいいの」という質問に応えることができずにいます。
コミュニケーションや人間関係そのものを難しく考えてしまう気質もあります。
私はディベートの講師をしておりますが、タイプ5のお客さんは結構多いです。議論や討論をするときに、自分の感情を外に置いて、人格と意見を分けて考えることができるため、すごく教えやすいですね。
好き嫌いや個人の好みに関係なく、異なる価値観や考え方であっても、純粋に物事を立証・反証するワークに集中できます。そのため、ディベートは楽しんで取り組んでくれますね。
但し、、、いざスピーチをするとなると、ちょっと腰が引いてしまいます。
ディベートの基礎知識-4つの特徴-
ドラマに登場する人物なら、相棒の右京さんですね。
でも、そんなタイプ5ですが、意外とモテちゃったりするんです。
恋愛
恋愛中も、自分の感情がどのように動いているかを俯瞰する癖がある。恋愛を通じて、「果たして自分はどんな感情になるか?」といった発見や気付きを求めている。
そんな感情欲しさに、恋愛に積極的になるタイプ5も多い。
タイプ5の第一印象は、本当につかみずらいですが、一度親しくなると一緒にいて楽な人が多いです。また、物知りで知的好奇心が強く、よく話を聞いてくれる人も多いです。

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他の人が気付かない些細なことにも目を向けたりします。
ですが、あくまでタイプ5の関心ごとは、相手よりもそんな相手といるときの自分自身の内面です。
また、自分のマニアックな話に超付き合ってほしいと思っています。
パートナーに対しては、言葉や身体での愛情表現より、知識や言葉を通じての世界観を共有したいと願っています。
経験則ですが、タイプ5は理解されるまでに時間がかかりますが、その裏表のなさを好きになる人が多いです。ドライや淡白な印象を与えることもありますが、内面では人と接する怖さや自身のなさを隠しているだけです。
そんな人たちを「支えたい」と思える人からは強烈に好かれます。
タイプ5の恋愛についてはコチラの記事が参考になります。しずかちゃんを性格タイプ5と判定してまとめております。
仕事・働き方
知識や専門性が身につく仕事を好む傾向にある。チームで働くよりも孤独で働くことを好む。技術者や研究者に多い。チームの一員よりも、完全に独立した存在であることを好む。仕事を通じての感情交流は好まない
オタクには優しくしなさい。彼らの下で働く可能性は高い。
オタク・・・というより、好きなことには夢中になるのがタイプ5の魅力です。お金や名誉よりも、仕事そのものに没頭できる才能をタイプ5は持ち合わせています。
タイプ3は、賞賛を求めます。タイプ7は、楽しさを仕事に求めます。タイプ4は、自分らしさを仕事に求めます。タイプ5は仕事そのものに情熱を可能性が非常に高いです。
但し、心の底から好きな仕事に限る!です。そして、本当に好きなことをしているときにタイプ5は物凄くウキウキしています。中には、ひとつのことに自分の情熱と人生を全てささげるタイプ5もいるくらいです。
お金の使い方
自身の空虚感を解消するためにお金を使う。タイプ5にとって、「知らない」は辛いこと。知識を得るためにお金は惜しまない。(例)「フォアグラが美味しいかはどうでもいい。どんなものか知りたい。だから食べに行く」
正確にいうなら、尋常じゃない勢いで思考が活性化されている瞬間は、タイプ5にとっては喉から手が出るほど欲しい体験です。
見かけはクールですが、頭をフル稼働させているタイプ5は、脳内でドラゴンボール並みの空中戦をしている感覚に覆われています。

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このように、普段は質素な生活を好みますが、自分の知的欲求を満たしてくれる製品・サービス、体験関しては、本当にお金を惜しみません。
教育や知識に高い価値を置き、そこに対する投資は惜しみません。
ただ、それらを日々の生活で活用したり、自分の人生を向上させるといった目的ではなく、「それ自体を知りたいから」という好奇心からきています。
もちろん、お金があればのお話ですが、お金の使い方に関しては物凄く建設的かもしれません。ユダヤの大富豪は、「教育は最大の自己投資」といいましたが、その考えを抵抗なく受け入れられるのはタイプ5の資質だといえるでしょう。

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逆に、どうでもいいことには本当にお金を使いません。
3.ストレス時と安定・成長の報告
ストレス時-タイプ7
タイプ5は、自分が空っぽで無価値な存在であるという認識をしています。と、同時に、そんな空っぽで無価値だと思っている自分を埋め合わせるために、知識を習得するわけですが、どうじにそれが過度な「ためこみ」にタイプ5を走らせることがあります。
- 欲しい、知りたい、という欲求が抑えられず反社会的なモノに手を出す
- 注意が散漫になり集中力がなくなる。あらゆることに反応してしまう
- 自分の思考空間を満たしてくれる人に依存して思考停止状態になる
タイプ7のように意識が散漫して、色々なモノに手を出します。他の人から見るとジッとしているようでも、内面では凄く焦っています。
まるでお腹が空いた子供が目の前にあるものをなんでも食べるように走り回ります。
安定・統合時のタイプ5
心身ともに安定しているタイプ5は、外の世界に対して自分の知識や技術を生かそうとして、タイプ8のように挑戦します。

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例えば、研究に長い年月を注いでいた研究者が本を出版する、開発一筋だった技術者が講座の先生をするなど、自分の知見をもっと世に投下したいという欲求が生まれます
- 内向的な性格が一転して外向的になる。リーダーシップをとることも多々ある
- 本や情報の世界で自己完結せず、他人との意見交換を楽しめるようになる
- 議論の場で積極的に意見を述べるようになる。知識を生かそうとする
思考と行動がつながるわけですね。タイプ4同様に、内側の世界に籠るのを辞めて、積極的に外側の世界と関わろうとします。
インプットよりもアウトプットを
※2018年5月 追記
これはタイプ3から見て、タイプ5の人に対していつも思うことですが、インプットするよりもアウトプットをする機会を増やすほうが、質の高い知識や思考を得ることができます。
ちょうど、この段落を書いている今がエニアグラム2年目なのですが、短期間でエニアグラムの知識や思考をゲットできたのは、エニアグラムの本を読んでいるよりも、
- 実際にエニアグラムをテーマにして人と話す機会を増やす
- ホームページを立ち上げてエニアグラムの記事を書き続けている
タイプ5は、ため込みの気質が強くインプットをするほうを好みますが、少しでもアウトプットをすることによって、結果として知識を増やし、思考を深めることができます。そして、ボキャブラリーもどんどんとたまってきます。
ディベート講座でも教えていることですが、誰かが創ったものを受け取るだけの消費者ではなく、生産者として与えることを意識すると、結果としてたくさんことを得られるようになります。