【エニアグラムの世代タイプ】第4世代のエニアグラマーとして
全てのエニアグラマーさんへ。
こんにちは、最近ある機会があって、中嶋真澄さんのエニアグラム勉強会へ参加をしてきました。
そこで出会った人たちは、80年~00年代からエニアグラムのワークに打ち込んでいる人たちでした。エニアグラムの世界でいえばひと世代前の人たち。
世代ギャップといえばそれまでですが、この世代ギャップを知ってみよう!ということでエニアグラムの世代間をまとめてみます。
エニアグラマーの世代タイプ
役割/人物 | 特徴 | 詳細 |
---|---|---|
第1世代 ~1950年代 |
<要件定義> ユング グルジェフ イチャーソ |
エニアグラムの礎を築いた世代。性格類型学やパーソナリティーの研究がされる前からエニアグラムに目をつけていた世代。 |
第2世代 1950年 ~1980年代 |
<設計・開発> ドン・リチャード・リソ ラスハドソン ヘレンパーマ 鈴木秀子氏 |
エニアグラム(9つの図)から9つの性格・本質に発展させた世代。スタンフォード大学や研究機関を立ち上げて、エニアグラムの研究を行った世代 |
第3世代 1980年代 ~2010年代 |
<保守・運用> エニアグラム書籍の著者および読者、セミナー参加者。 この世代から学んだ人 |
エニアグラムを9つの性格タイプとして世に広めた。エニアグラムのコミュニティーの創設した人たちやそこに住人でもある。 |
第4世代 2010年~ |
<実用化&個別化> 現代のエニアグラム好きの人たち。 |
9つの性格としてのエニアグラムが好きな世代。エニアグラム=9つの性格類型/性格診断ツールと捉えている傾向がある。 |
ホームページでもプログラミングでも、何かを作るときは、<要件定義>からスタートして、そこから<設計・開発>を経て、実際の<保守・運用>を行っていきます。そこからは、アレンジを加えて、<実用化&個別化(カスタマイズ)>を図ります。
今回は、システム開発の流れをエニアグラムの発展に応用してみました。そして、今は第四世代です。私も、第四世代のエニアグラマーです。この後に、そんな第四世代のエニアグラマーの問題点も指摘していきたいのですが、まずは各世代の特徴をより詳しく抑えていきましょう。
各世代の特徴
<前提を2つ>
- どの世代がよいとか悪いとかではない。エニアグラムの情報の受け取り方が違うだけ
- どの世代にも必ず<作り手>と<受け手>の構造があること。今回は、<作り手>に焦点を当てる
- エニアグラマーとは、エニアグラムが好きな人たちを指す
第一世代<要件定義>
エニアグラムの礎を築いた世代。性格類型学やパーソナリティーの研究がされる前からエニアグラムに目をつけていた世代。
このころのエニアグラムは、性格診断や性格類型よりも、神秘論や神学、哲学の視点から、「人間とは何ぞや」と考える学問でした。エニアグラムがスピリチュアルぽいところがあるのは、グルジェフの影響なのかもしれませんね。
第二世代<設計・開発>
エニアグラム(9つの図)から9つの性格・本質に発展させた世代。スタンフォード大学や研究機関を立ち上げて、エニアグラムの研究を行った世代
今日のエニアグラムは、9つの性格タイプとして非常にわかりやすく解説されていますが、これもドン・リチャード・リソを中心としたエニアグラムの研究者たちが、グルジェフやイチャーソの思想を探求して、人の内面に焦点を当てた時代でもありました。
第二世代の人たちの努力があったからこそ、今日のエニアグラムが体系化されました。このころはたくさんの批判もあったのかもしれませんが、エニアグラムの体系があまりにも強固になりました。重箱の隅をつくことはできても、基盤を崩せる人はだれもおらず、エニアグラムが最も優れた自己成長ツールとして社会に認められた時代でもありました。
こうして、エニアグラムのバトンは第三世代に受け継がれます。
第三世代<保守・運用>
エニアグラムを9つの性格タイプとして世に広めた。エニアグラムのコミュニティーの創設した人たちやそこに住人でもある。
エニアグラムが日本に浸透した時代でした。主にエニアグラム協会やエニアグラム学会が創立されたのはこの時代のできごとです。
第二世代の人たちの影響を受けた人たちが、エニアグラムの本を出版して、自分たちでもエニアグラムの講座を開催するようになります。エニアグラムのホームページもたくさんできました。
こうやって、エニアグラムが日本にも根付いたわけです。
「利権」ですね。
「エニアグラムは上手くやれば儲かるんじゃないか?」と考えた人たちが現れた時代でもあります。エニアグラムの認定資格や高額のセミナーなども登場。
どこかのサイトで拝見したときは、エニアグラムの認定講師の資格をとるのに、100万円とか。(笑)
もちろん、エニアグラム認定資格やエニアグラムのビジネスそのものが悪いわけではありません。
ですが、「心からエニアグラムを愛する人」と「お金のためにエニアグラムに近づく人」とは根本的に価値観が違います。そこら辺の価値観対立はあるのでしょう。
結果がどうあれ、私たちがエニアグラムにアクセスできる基盤ができたのは、この第三世代の活躍によるものです。
そして、第一世代、第二世代、第三世代のエニアグラマーさんが眉をひそめるのが、私たち第四世代に対してです。
第四世代<運用・個別化>
9つの性格としてのエニアグラムが好きな世代。エニアグラム=9つの性格類型/性格診断ツールと捉えている傾向がある。
エニアグラムの本はブックオフに行けば1000円以下で変えて、ネットにアクセスできればすぐに検索できる。
その証拠に、このサイトを活用するだけで、電車の中でもエニアグラムの学習ができて、中堅レベルのエニアグラム講師以上のエニアグラムのノウハウがゲットできます。
一方で、こんな問題もあります。
エニアグラムがあまりにも一般化しすぎて、本来のエニアグラムの「あるべき」と乖離していくのではないか?という問題です。
誰にとって問題かは、第一世代、第二世代、第三世代のエニアグラムに情熱を捧げた人たちです。先人たちは、私たちにエニアグラムを活用して、「自分らしく幸せになってほしい」という気持ちでエニアグラムの研究、開発、普及をおこなってきました。
しかし、第四世代の私たちが、そういった背景を知らずして、ただの性格診断ツール&お遊びの性格類型と解釈をして、エニアグラムを活用することで、そういった努力の成果がどんどんと薄まっていく可能性は容易に想像ができます。
エニアグラム好きな人が増やす数値目標は達成できても、本来のエニアグラムとかけ離れるのはやっぱりやるせない気持ちになるのかもしれません。
じゃあ、何が問題なの?というお話に踏み込んでいくと、エニアグラムに限らず、第四世代-ネット世代-の問題そのものです。
ちょっとビートたけしさんの面白い言葉があるのでご紹介します。
・ビートたけし氏は著書の中でネットへの依存は諸刃の剣だと指摘した。
・スマホが役に立ってるのは認めるがネットで調べればいいから知識はいらないという風潮はおかしいと語った。
・「ネットがあれば何でもできる」と思ってる世代は、「世の中にはネットに書かれていないもっと深い世界がある」ということに思いが至らない。
そこが弱点だと指摘した。反応
・ネットに洗脳せれてるだけのくせにネットを使いこなしてると勘違いしちゃってる馬鹿の多いこと
・テレビ依存もゲーム脳もネット依存もダメだダメだって、否定するのか簡単だよな。ならタバコも酒もギャンブルも仕事も依存している、観念に侵されている
・案の定、表面だけなぞって深く知った気でいる連中が批判してるなぁ。別にスマホを全否定してるわけじゃない。本人も使ってると言ってるしだから諸刃の剣と言っている。
・まあ…その通りなんだろうけど、だからと言って若い人には伝わらないだろう
・ネットの情報だけを頼りにするのは危険だけど、金にならないような情報を得られるのもネット。多人数の個人的な感情を知りたい時はネットが有利かなぁ。利点上げるなら。
・いいように使えばいいんだよ。依存はダメだけどね
・つまり深くモノを知りたいなら,ネットだけでなく多面的に調べた上で,それらが正しいか・必要かを頭で考えなきゃダメだと。
・「世の中にはネットに書かれていないもっと深い世界がある」 グウ正論
・北野氏はあまり好かないが、この件に関しては共感する。「知った気にさせられる」のが弱点だ。表面積が広いだけの薄っぺらい人間ができあがる。
・逆に考えるんだ。ネットでわかる浅い世界で十分なんだと。
ネットの知識だけで知っている気になっているけれど、やっぱり表面的というか・・・芸能人のタイプ当ができるレベルで、ちょっと反論をするだけですぐに黙り込む。
かつてに私もこんな感じだったので、この記事を書いていて、心が痛くなりました。そんな経験もあったのか、エニアグラムの本は片っ端から読み漁って、自分なりに気づきや発見をまとめるように心がけています。
中途半端な知識がいちばん身を亡ぼすことは、ディベートでもリアルでも痛いほど実感したので。。。。
ま、ちょっとした戯言です。
聞き流してください。
第四世代として
エニアグラムに関しては、それなりに詳しくなりました。各性格タイプの知識やロジックの組み立て方なら、そこらへんの講師には負けませんが、まだまだ深みという部分が弱いです。
そんな弱みを埋めていくには、先代たちから謙虚に学ぶ姿勢も持つように心がけたのが、つい先日のことでした。
エニアグラムに限らずですけれど、第四世代だからこそ、タイプ7のようにあっちこっちに手を出さずに、30年ぐらい前のインターネットがない時代にプレイバックしたつもりで、一つのことに集中しないとですね。
頑張ります。
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木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪