【2025年最新】エニアグラム・トライスター!トライタイプの解像度をあげる

エニアグラムの最新理論といえば…トライタイプ。

2024年に、トライタイプの第一人者であるキャサリン・ショーニック・フォーヴルが発表した「トライスター」はご存じでしょうか?

もしかしたら、エニアグラムのトライタイプ理論が根本から変わるかもしれません

トライスターとは?

トライスターとは、27のトライタイプを3つの独立した軸で分析するエニアグラム理論です。従来の「自分は〇〇〇トライタイプ」という一次元的な理解から、立体的で多面的な人格分析が可能になりました。

第1軸|トライタイプの「使命」

トライスターの第1軸である機能的分類は、各トライタイプが持つ根本的な使命を明らかにします。キャサリンは「あなたのトライタイプは、トライスターの展開の道で何をすることを意図されているのか?」という問いかけを通じて、すべてのエニアグラムタイプが3つの機能のいずれかを担っていることを発見しました。

  • 開始型(Initiating)|エニアグラムタイプ3の影響を受けたトライタイプ群です。世界を動かす変革者として機能し、新しい流れを作り出すことに長けています。ビジネスの立ち上げ、プロジェクトの開始、チームの牽引など、「始める」ことに関して天性の才能を発揮します。
  • 対立型(Opposing)|は、エニアグラムタイプ6の影響下にあるグループです。彼らは真実を見抜く分析者として機能し、リスク管理や品質向上に貢献します。表面的な情報に惑わされることなく、常に「本当に大丈夫か?」と問い続ける役割を担います。
  • 統合型(Integrating)|は、エニアグラムタイプ9の影響を持つトライタイプたちです。彼らは調和を生む統合者として機能し、対立する意見をまとめて包括的な解決策を見出すことを得意とします。

第2軸|27タイプの「成長段階」を可視化

トライスターの第2軸である構造的分類は、各トライタイプの発達段階を明確に示します。エニアグラムにおいて、トライタイプの配置自体が成長と発達の段階を表していることが、キャサリンの研究で判明したのです。

中心部:ジェネラリスト段階

中心部に位置するのは、3つのプライマリータイプ(3、6、9)で構成される△369トライタイプです。これは「ジェネラリスト」の段階であり、高い適応性と多様な可能性を持ちます。一方で、このタイプは、自身の専門性が確立されていないことに悩む時期でもあります。

特徴

  • 高い適応性と柔軟性
  • 様々な分野への関心と適性
  • 専門性の方向性に関する模索期
  • 多くの人との良好な関係構築能力

中間部:バランサー段階

中間部は、プライマリータイプとヘクサッドタイプが混合した領域です。ある程度の専門知識を獲得しながら、同時に人間関係のスキルも維持している「バランサー」の段階です。現代社会で最も求められるスキルセットを体現しています。

特徴

  • 専門性と汎用性の最適なバランス
  • 優れた人間関係スキル
  • 組織における調整役・リーダー的資質
  • 複数分野での応用力

外縁部:スペシャリスト段階

外縁部には、純粋なヘクサッドタイプで構成されたトライタイプが位置します。△478のような組み合わせがここに属し、高度な専門性を持つ「スペシャリスト」の段階を表します。エニアグラムの深い理解に到達した状態ですが、時として他者との理解の橋渡しが課題となります。

特徴

  • 高度で独特な専門性
  • 革新的・創造的なアプローチ
  • 稀有で貴重な存在価値
  • 他者との理解促進における課題

第3軸:数学的分類でエニアグラムの「本質的焦点」を解明

トライスターの第3軸である数学的分類は、エニアグラム理論における最も革新的な発見の一つです。各トライタイプの数字を足して一桁になるまで還元することで、その人の本質的な焦点が明らかになります。

例えば、エニアグラムの478トライタイプの場合、4+7+8=19、1+9=10、1+0=1となり、「革新と完璧性」の焦点を持ちます。369なら3+6+9=18、1+8=9で「統合と平和」、147なら1+4+7=12、1+2=3で「創造と表現」といった具合です。

この数学的分類により、エニアグラム理論は単なる性格分析を超えて、その人の人生における根本的な使命や方向性を示すツールとして機能するようになりました。

トライスター理論の実践的活用:エニアグラムを日常に応用する方法

自己理解の深化:3次元エニアグラム分析

トライスター理論により、エニアグラム学習者は従来の一次元的な自己理解から脱却できます。自分のトライタイプを3つの軸で分析することで、なぜ特定の状況で特定の反応をするのか、どのような環境で最高のパフォーマンスを発揮できるのかが明確になります。

例えば、エニアグラムの258トライタイプを持つ人は、機能的には開始型、構造的には中間部、数学的には6系列(安全と忠誠)という3次元プロファイルを持ちます。この理解により、彼らは戦略的思考と人間関係のバランスを取りながら、安全で持続可能な変革を推進するという自分の強みを活かせるようになります。

人間関係の改善:エニアグラムによる相性分析

トライスター理論は、エニアグラムを人間関係の改善に活用する新しい方法も提供します。相手の3次元プロファイルを理解することで、なぜコミュニケーションがうまくいかないのか、どのようなアプローチが効果的なのかが科学的に分析できるようになります。

機能的分類が異なる場合(開始型と統合型など)は、アプローチの速度やスタイルを調整する必要があります。構造的分類の違い(中心部と外縁部など)は、コミュニケーションの深度や専門性のレベルを考慮すべきことを示します。数学的分類の違いは、根本的な価値観や優先順位の違いを理解する手がかりとなります。

チーム構築:エニアグラムベースの組織運営

企業や組織においても、トライスター理論に基づくエニアグラム活用が革新的な成果をもたらします。3次元で分析されたメンバーの特性を理解することで、科学的根拠に基づいた役割分担やチーム構成が可能になります。

開始型のメンバーはプロジェクトの立ち上げや変革推進を、対立型のメンバーはリスク管理や品質保証を、統合型のメンバーは調整役や顧客対応を担当するといった戦略的配置が可能です。また、構造的分類に基づいて、中心部メンバーは幅広い業務を、外縁部メンバーは専門的なタスクを担当するような組織設計も実現できます。

エニアグラム・トライスター理論の背景:30年研究の集大成

イチャーゾの三項弁証法との統合

トライスター理論は、エニアグラムの創始者オスカー・イチャーゾの三項弁証法と完全に統合された理論体系です。イチャーゾの「あらゆる現象は開始または肯定、対立または否定、統合または調和の3つの相互関連する側面から理解できる」という哲学が、トライスターの3軸システムの理論的基盤となっています。

この統合により、エニアグラム理論は単なる性格分類を超えて、人間の成長と発達、そして宇宙の根本的な法則を反映する包括的なシステムとして完成されました。

質的研究による実証的基盤

キャサリン・フォーヴルの30年にわたる研究は、数万人の国際的な参加者による質的研究に基づいています。エニアグラム学習者一人ひとりの詳細なインタビューと分析を通じて、トライスター理論の各要素が実証的に確認されてきました。

この長期的で大規模な研究により、トライスター理論は単なる理論的仮説ではなく、実際の人間の行動パターンと心理的動機を正確に説明する科学的なフレームワークとして確立されています。

従来のエニアグラム理論との比較:何が変わったのか

一次元から三次元への進化

従来のエニアグラム理論では、個人の理解は主に単一のタイプまたはトライタイプに基づいていました。しかし、トライスター理論により、同じトライタイプを持つ人でも、3つの軸での位置により全く異なる特性を示すことが明らかになりました。

例えば、同じ369トライタイプを持つ2人でも、一方は機能的に開始型で構造的に中心部、もう一方は機能的に統合型で構造的に中間部にいる場合、その行動パターンや価値観は大きく異なります。このような細かな違いを捉えることで、エニアグラム理論の精度が飛躍的に向上しました。

静的理解から動的理解への転換

従来のエニアグラム理解は比較的静的で、「自分はこのタイプだから、こういう人間だ」という固定的な捉え方が主流でした。しかし、トライスター理論では、3つの軸が状況に応じて動的に相互作用することが示されています。

ある状況では機能的分類が主導権を握り、別の状況では構造的分類や数学的分類が前面に出てくる。この動的な理解により、エニアグラム学習者はより柔軟で適応的な自己理解を獲得できるようになりました。

エニアグラム・トライスター理論の今後の展望

AI技術との融合による個人分析の精密化

トライスター理論の3軸分析は、AI技術との親和性が非常に高いシステムです。今後、大量のデータ分析により、個人の3次元プロファイルをより精密に特定し、最適化された成長戦略や人間関係アドバイスを提供することが期待されます。

教育分野への応用拡大

エニアグラムとトライスター理論の教育分野への応用も注目されています。学習者一人ひとりの3次元プロファイルに基づいた個別化教育プログラムの開発により、より効果的で満足度の高い学習体験の提供が可能になるでしょう。

国際的な文化研究への貢献

トライスター理論は、異なる文化圏でのエニアグラムタイプの分布や特性の違いを分析するツールとしても活用できます。これにより、グローバル化する世界での異文化理解と協働に新たな知見をもたらすことが期待されています。

まとめ:エニアグラム新時代の始まり

キャサリン・フォーヴルによって発表されたトライスター理論は、エニアグラム学習における革命的な進歩です。3軸分類システムにより、従来の一次元的な理解から立体的で動的な人格分析が可能になりました。

この新しいエニアグラム理論により、私たちは自分自身をより深く理解し、他者との関係をより効果的に築き、組織やチームでより高いパフォーマンスを発揮できるようになります。エニアグラム愛好家にとって、トライスター理論の習得は今後必須のスキルとなるでしょう。

30年の研究の集大成として生まれたこの理論は、エニアグラム学習の新たな地平を切り開きます。あなたも3次元エニアグラム分析の世界に足を踏み入れ、より深い自己理解と人間関係の向上を体験してみませんか。トライスター理論との出会いが、あなたのエニアグラム学習を次のレベルへと導いてくれることでしょう。

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木村真基

Kimura Naoki

ウェブデザイナー/エニアグラム講師

プロフィール

「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を開始。気づけば、エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスのタイプ判定を生業にしている。

・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(ENTp)(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我

などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。

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