エニアグラムタイプ3の転職戦略

これから「転職の完全ロードマップ」をお伝えしようとしていますが、その前に正直に告白させてください。

私自身、会社員としては「ガタガタ」でした。

20代は「早く結果を出さなきゃ」と焦って空回りし、30代からは一度も正規社員として働いたことがありません。

なので、年収アップの秘訣や、受かる職務経歴書のテクニックは、実務のプロである転職エージェントに相談してください。エージェントも、ご自身に合う方を自分で探してください。

でも、エージェントは「エニアグラム」を知りません。

彼らは「市場価値」を見るプロですが、あなたの「心の癖」までは考慮してくれません。

なので、エージェントから頂いたアドバイスをあなたなりに活かし、自分を守る方法として、この記事を書きます。

ひよ子くん
先生も苦労したんですね……。でも私、エージェントさんから「君の経歴なら、もっと上のランクの会社に行けるよ!」って言われて、今すごく燃えてるんです! チャンスですよね!?
フクロウくん
火に飛び込む蛾のようだな。エージェントにとって、君のような「見栄えの良い商品」は売りやすいんだ。「ランク」という言葉に反応した時点で、君はすでに彼らの手のひらの上だぞ。

転職前に準備をする事

エージェントを使いこなすためにも、まずは自分の手元を整理しましょう。

タイプ3の転職活動で最も危険なのは、「ブランド(肩書き)」や「焦り」といった見栄で動くことです。

強みと弱みの分析

職務経歴書を書く前に、見栄を張らない「等身大の実力」を棚卸ししましょう。

タイプ3の強みは「目標達成力」「プレゼンテーション能力」です。

「KPIを常に120%達成した」「難解なプロジェクトを可視化して推進した」といった実績は、どの企業でも喉から手が出るほど欲しい能力です。

エニアグラムのハートセンター(感情センター)ながらも論理的に動ける器用さを、ビジネススキルとして言語化してください。

一方で、弱みは「プロセス軽視(結果よければ全てよし)」「抱え込み」です。

「結果のためなら手段を選ばない」と思われないよう注意が必要です。

「チーム全体のモチベーションをどう維持したか」という、タイプ6(忠実な人)的な「協力・育成」の視点を含めてアピールする準備が必要です。

会社選びのポイント

会社選びでタイプ3が絶対に見るべきは、「社名の知名度」よりも「評価基準の透明性」「裁量の範囲」です。

  • 評価制度の明確さ: 何をすれば評価されるのか。ここが曖昧だと、タイプ3は不安になり、上司の顔色を伺う「カメレオン」になってしまいます。
  • 裁量権: 自分で考えて動ける範囲はどこまでか。ガチガチに管理される環境では、あなたの効率性は死んでしまいます。

「すごい会社にいる自分」は、会社を辞めたら消えてしまいます。

あなたの根源的欲求(価値ある存在でありたい)を、会社の看板ではなく、あなた自身の「スキル」と「報酬」で満たしてくれる会社を選びましょう。

転職エージェントの選び方

エージェントはあなたの味方ですが、彼らの言葉をそのまま受け取ると、タイプ3は「終わりのない競争」に誘導されるリスクがあります。

エージェント会社の選び方

タイプ3には、特定の業界に特化した「専門型エージェント」や、企業の内部事情(離職率や実際の残業時間など)を「事実ベース」で教えてくれるエージェントがおすすめです。

「あなたなら、もっと挑戦的な環境で輝けます!」「幹部候補として期待されています!」といった言葉には注意してください。

彼らは悪気なく、あなたの「虚栄心(認められたい欲求)」を刺激しています。

それが「やりがい搾取」や「過酷な労働環境」への入り口でないか、冷静に見極める必要があります。

理想のエージェント

担当者との相性で見るべきは、「ブレーキを踏んでくれる慎重さ」です。

あなたが「このベンチャー、急成長していて面白そう!」と前のめりになった時に、「でも、離職率は高いですし、教育体制は整っていませんよ」と、リスクを指摘してくれる担当者こそが、あなたを救ってくれる人です。

タイプ3は、上昇志向が強すぎて足元の落とし穴を見落としがちです。

だからこそ、「挑戦」を煽ってくる人より、少し慎重すぎるくらいの担当者の方が、安全なパートナーになり得ます。

面接の場で気を付ける事

書類選考が通り、いざ面接へ。ここでタイプ3がやりがちなのが、「スーパーマン」を演じてしまうことです。

面接でやりがちなワナ

面接官に良い印象を与えようとして、話を盛ったり、「できます!余裕です!」と安請け合いしていませんか?

タイプ3は相手が求めている「正解」を察知して、そのキャラクターになりきるのが得意です。

しかし、これは「囚われ:欺瞞(自分を偽る)」の罠です。

入社後、面接で作り上げた「完璧な虚像」を演じ続けるために、あなたは死に物狂いで働かなくてはならなくなります。

その背景にある恐れ

なぜ、そこまで自分を大きく見せようとしてしまうのか。

それは「根源的恐れ:価値がない存在だと思われること(失敗すること)」という恐怖があるからです。

「ありのままの自分では、採用されるはずがない」と思い込んでいるのです。

面接では、あえて「失敗談」「苦手なこと」を正直に話してみてください。

弱みを見せることは、価値を下げることではなく、人間的な魅力を高めることです。

もっと深く自分を知る

エニアグラムには、基本タイプだけでなく、より詳細な分類があります。これらを知っておくと、職場のミスマッチをさらに防げます。

ウィングとトライタイプ

同じタイプ3でも、隣り合うタイプや3つのセンターの組み合わせで働き方は変わります。

  • ウィング(翼):
    • 3w2(魅了する人): 人当たりが良く、チームプレイを好みます。営業や接客など、感謝される職場が向きます。
    • 3w4(プロフェッショナル): 職人気質で、仕事の質にこだわります。専門職やクリエイティブな職場が向きます。
  • トライタイプ:
    • 3-7-8(万能の実力者): エネルギッシュで行動的。スピード感のない職場では飽きてしまいます。
    • 3-6-9(調停者): 組織への適応力が高い。過度な競争よりも、安定したチームワークを好みます。

生得本能の影響

3つの本能のどれが優位かによって、求める「成功の定義」が変わります。

  • 自己保存: 「資産」を求めます。名誉よりも実利(給与や退職金)がしっかりした堅実な企業が合います。
  • ソーシャル: 「地位」を求めます。キャリアパスが明確で、昇進のチャンスが多い大手企業が向いています。
  • セクシャル: 「魅力」を求めます。個人のカリスマ性で勝負できる、広告やエンタメなどの華やかな舞台が向いています。

自分の「取扱説明書」を増やす

エニアグラムで自分の「動機」を知ることは強力な武器になりますが、世の中には他にも自分を理解するための優れたツールがあります。

16性格診断とソシオニクス

特に、職場の人間関係や「相性」、情報の処理の仕方を理解するには、以下の2つが有効です。

  • 16性格診断: 自分がエネルギーをどこに向けるか、どう情報を判断するかを知る入り口です。
  • ソシオニクス: 16タイプをさらに深掘りし、「クアドラ(価値観の合うグループ)」「関係性(相性)」を分析します。「なぜかこの上司とは合わない」といった謎が解けます。

まずはここから始めよう

いきなりソシオニクスを理解するのは少し難しいかもしれません。

まずは、ポピュラーな「16性格診断」から始めて、自分のタイプの傾向を掴んでください。

その上で、より深い人間関係の力学を知りたくなったら「ソシオニクス」へ進むのがおすすめです。

最後に

私は転職を繰り返しましたが、それは「自分を知らなかったから」に他なりません。

自分の性格の癖、陥りやすい穴、そして本当に求めているものを知っていれば、もっと違う選択ができたはずです。

今、あなたは3ヶ月後の新しい未来に向かって歩き出そうとしています。

エージェントという武器を使いつつ、エニアグラムや16タイプ診断という地図を持って進んでください。

3ヶ月後、あなたが誰かのための演技をするのではなく、ありのままの実力で評価される場所にいることを、心から祈っています。

もし、地図の読み方に迷ったり、自分のタイプが分からなくなったりした時は、セッションでお話ししましょう。

あなたの「性格」に合わせたキャリア戦略を立てるエニアグラムセッション

無料講座

2026年2月18日(水)21:00~23:00

9つの性格タイプ一覧

https://seikaku-type.com/type1/reformer-basic

サブタイプ一覧

木村真基

Kimura Naoki

ウェブデザイナー/エニアグラム講師

プロフィール

「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を開始。気づけば、エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスのタイプ判定を生業にしている。

・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(ENTp)(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我

などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。

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