エニアグラムタイプ8の転職戦略
これから「転職の完全ロードマップ」をお伝えしようとしていますが、その前に正直に告白させてください。
私自身、会社員としては「ガタガタ」でした。
20代は「無能な上司の下では働けない」と喧嘩別れのように転職を繰り返し、30代からは一度も正規社員として働いたことがありません。
なので、年収交渉の駆け引きや、受かる職務経歴書のテクニックは、実務のプロである転職エージェントに相談してください。エージェントも、ご自身に合う方を自分で探してください。
でも、エージェントは「エニアグラム」を知りません。
彼らは「市場価値」を見るプロですが、あなたの腹の底にある「怒り」や「支配への恐怖」までは解消してくれません。
なので、エージェントから頂いたアドバイスをあなたなりに活かし、自分を守る方法として、この記事を書きます。
転職前に準備をする事
エージェントを使いこなすためにも、まずは自分の手元を整理しましょう。
タイプ8の転職活動で最も危険なのは、「今の職場(上司)が許せない」という怒りのエネルギーだけで動き、破壊的な選択をしてしまうことです。
強みと弱みの分析
職務経歴書を書く前に、喧嘩の戦績ではなく「建設的な実力」を棚卸ししましょう。
タイプ8の強みは「決断力」と「突破力」です。
「混乱したプロジェクトの責任を引き受け、立て直した」「誰も言えなかった組織の課題を指摘し、改革した」といった実績は、リーダー不在の企業にとって救世主となります。
エニアグラムのガッツセンター(本能センター)特有の「現実を動かす力」を、ビジネススキルとして言語化してください。
一方で、弱みは「圧の強さ(協調性の欠如)」や「抱え込み」です。
「独善的で、部下を潰すクラッシャー」と思われないよう注意が必要です。
「メンバーを守り、育てるためにどう動いたか」という、タイプ2(統合の方向)的な「慈愛・メンター」の視点を含めてアピールする準備が必要です。
会社選びのポイント
会社選びでタイプ8が絶対に見るべきは、「規模」よりも「裁量権」と「経営陣の器」です。
- 裁量権: 自分の判断で動ける範囲はどこまでか。イチイチ承認が必要なマイクロマネジメント環境は、タイプ8にとって窒息死を意味します。
- 経営陣との相性: 面接で経営層と話せるか。タイプ8は「尊敬できない人間」の下では一秒も働けません。トップが腹を割って話せる人物かどうかが死活問題です。
「戦わなくていい場所」こそが、あなたの居場所です。
あなたの根源的欲求(自立していたい)を、対立ではなく、信頼と任される「責任」で満たしてくれる会社を選びましょう。
転職エージェントの選び方
エージェントはあなたの味方ですが、彼らの言葉をそのまま受け取ると、タイプ8は「裸の王様」に祭り上げられるリスクがあります。
エージェント会社の選び方
タイプ8には、御用聞きのようなエージェントではなく、対等に意見を戦わせてくれる「骨のあるエージェント」がおすすめです。
「あなたのようなリーダーシップのある方が必要です! 即戦力です!」といったお世辞には注意してください。
彼らは悪気なく、あなたの「強欲(影響力を拡大したい)」を刺激しています。
それが「誰も手がつけられない炎上案件の火消し役」を意味していないか、冷静に見極める必要があります。
理想のエージェント
担当者との相性で見るべきは、「媚びない姿勢」です。
あなたが無理な要望を出した時に、「それは難しいです。なぜなら市場はこうだからです」と、目を見てハッキリNOと言える担当者こそが、あなたを救ってくれる人です。
タイプ8は、弱い人間や嘘をつく人間を本能的に軽蔑します。
だからこそ、腹を割って本音で(時には激しく)議論できる担当者の方が、安全なパートナーになり得ます。
面接の場で気を付ける事
書類選考が通り、いざ面接へ。ここでタイプ8がやりがちなのが、「面接官への威圧」です。
面接でやりがちなワナ
面接官に対して、腕組みをしたり、背もたれに深く寄りかかったりしていませんか?
あるいは、「御社の課題はここですよね? 私ならこう変えます」と、頼まれてもいないコンサルティングを始めていませんか?
自信は魅力ですが、度が過ぎると「扱いにくい」「組織を壊す」という印象を与えてしまいます。
これは「囚われ:強欲(力の誇示)」の暴走です。
面接は「果たし状」を叩きつける場ではなく、「仲間」を探す場であることを忘れないでください。
その背景にある恐れ
なぜ、そこまで強がってしまうのか。
それは「根源的恐れ:支配され、傷つけられること」という恐怖があるからです。
「ナメられたら終わりだ。主導権を握らなければ支配される」と思い込んでいるのです。
面接では、あえて「チームでの成功体験」や「誰かに助けられた話」をしてみてください。
「一匹狼」ではなく「群れのリーダー」になれる器量を見せることが、採用への近道です。
もっと深く自分を知る
エニアグラムには、基本タイプだけでなく、より詳細な分類があります。これらを知っておくと、職場のミスマッチをさらに防げます。
ウィングとトライタイプ
同じタイプ8でも、隣り合うタイプや3つのセンターの組み合わせで働き方は変わります。
- ウィング(翼):
- 8w7(独立した人): 行動的でカリスマ性があります。新規事業や起業家的なポジションが向きます。
- 8w9(クマさん): どっしりと構えていて受容力があります。長期的な組織運営や管理職が向きます。
- トライタイプ:
- 8-3-7(自信家): 非常にエネルギッシュで成果主義。競争の激しい業界でトップを目指す働き方が合います。
- 8-5-2(戦略家): 知的で面倒見が良い。専門知識を活かして人を指導するポジションが向きます。
生得本能の影響
3つの本能のどれが優位かによって、職場に求める「支配領域」が変わります。
- 自己保存: 「実利」を求めます。サバイバル能力が高く、給与や資産形成など、自分と家族を守るための確実なリターンを重視します。
- ソーシャル: 「連帯」を求めます。仲間意識が強く、自分が属するグループや組織のために体を張れる環境(義理人情の世界)を好みます。
- セクシャル: 「服従か反抗か」を求めます。強烈なエネルギーを持ち、カリスマ的な相手とだけ繋がりたいと願います。中途半端な人間関係には興味がありません。
自分の「取扱説明書」を増やす
エニアグラムで自分の「動機」を知ることは強力な武器になりますが、世の中には他にも自分を理解するための優れたツールがあります。
16性格診断とソシオニクス
特に、職場の人間関係や「相性」、情報の処理の仕方を理解するには、以下の2つが有効です。
- 16性格診断: 自分がエネルギーをどこに向けるか、どう情報を判断するかを知る入り口です。
- ソシオニクス: 16タイプをさらに深掘りし、「クアドラ(価値観の合うグループ)」や「関係性(相性)」を分析します。「なぜかこの部下にはイライラする」といった謎が解けます。
まずはここから始めよう
いきなりソシオニクスを理解するのは少し難しいかもしれません。
まずは、ポピュラーな「16性格診断」から始めて、自分のタイプの傾向を掴んでください。
その上で、より深い人間関係の力学を知りたくなったら「ソシオニクス」へ進むのがおすすめです。
- まずはここから!自分のベースを知る
16性格診断(MBTI)の詳細はこちら - 人間関係の相性や「居心地の良いグループ」を知る
ソシオニクス・クアドラ診断はこちら
最後に
私は転職を繰り返しましたが、それは「自分を知らなかったから」に他なりません。
自分の性格の癖、陥りやすい穴、そして本当に求めているものを知っていれば、もっと違う選択ができたはずです。
今、あなたは3ヶ月後の新しい未来に向かって歩き出そうとしています。
エージェントという武器を使いつつ、エニアグラムや16タイプ診断という地図を持って進んでください。
3ヶ月後、あなたが鎧を脱ぎ、戦う必要のない平和な領土で、仲間と笑っていることを心から祈っています。
もし、地図の読み方に迷ったり、自分のタイプが分からなくなったりした時は、セッションでお話ししましょう。
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9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を開始。気づけば、エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスのタイプ判定を生業にしている。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(ENTp)(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。













