ソシオニクス:モデルAの無視機能とは?
ソシオニクスの無視機能(第7の機能)は、先導機能の対抗イメージであり、普段は意識されていないが、ピンチの時に目覚めて警告をしてくれるありがたい機能です。
各タイプの無視機能の活かし方
1. 無視機能の基本的な役割
無視機能は、先導機能と同じ領域に対する相反するアプローチを表し、普段は使われないが、潜在意識の中に存在します。この要素は、個人を執拗に悩ませることがあるため、無視されがちです。
- 相反するアプローチ:無視機能は、先導機能と同じ領域に対する異なるアプローチを取ります。例えば、先導機能がNe(外向的直感)の場合、無視機能はSi(内向的直観)となります。
- 潜在意識の中に存在:無視機能は、普段は潜在意識の中にあり、個人にとって執拗に悩ませるものとして存在します。そのため、意識して使われることは少ないです。
- 無視されがち:無視機能は、他の意識機能に比べて軽視されがちであり、レクチャーを受けても余計な情報と見なされることがあります。
2. 無視機能の使用とその影響
無視機能は、普段は使われないが、必要な時に呼び出すことができる機能です。この機能は、公の場では表現を制限されますが、プライベートでは広範囲に使用されることがあります。
- 必要な時に呼び出す:無視機能は、ピンチの時に目覚めて警告をしてくれるありがたい機能です。例えば、普段は使わないSe(外向的感覚)を必要な時に使って、対立を回避することがあります。
- 公の場とプライベート:無視機能は、公の場では表現を制限されますが、プライベートでは広範囲に使用されることがあります。例えば、仕事中は使わないが、家では活用することがあります。
- 弱く見えることもある:無視機能を極端に避けるため、時には弱く見えることもあります。しかし、実際には必要な時に強力に働くことができます。
3. 無視機能と対人関係
無視機能は、対人関係にも影響を与えます。この機能は普段は意識されていないため、他人からのアドバイスやレクチャーを余計なものと見なすことがあります。
- 対人関係の影響:無視機能は、対人関係においても軽視されがちです。例えば、他人からのアドバイスを無視することがあります。
- 幼稚な見方:無視機能の使い方について他人からレクチャーを受けると、幼稚な見方をされることがあります。これは、個人がこの機能を普段使わないためです。
- 心理的な影響:無視機能が働くと、一種の退屈感や倦怠感が生じることがあります。これは、弱い機能のような心理的ストレスとは異なります。
各タイプの無視機能の具体例と活かし方
Te(外向的思考)
- LII(INTj):無視機能のTeは、普段は使われないが、必要な時に効率的な計画や実行力を発揮します。例えば、論理的な分析が求められる場面で、効率的な情報処理が必要な時にTeを活用します。
- LSI(ISTj):無視機能のTeは、普段は規律や秩序を重視しますが、必要な時に効率的な業務遂行や計画立案を行います。例えば、緊急時に迅速な対応を求められる場面でTeを発揮します。
Ti(内向的思考)
- LIE(ENTj):無視機能のTiは、普段は使われないが、必要な時に論理的な枠組みや分析力を発揮します。例えば、複雑な問題を解決するために、論理的な思考が必要な時にTiを活用します。
- EIE(ENFj):無視機能のTiは、普段は感情的なリーダーシップを発揮しますが、必要な時に論理的な判断や分析を行います。例えば、感情的な決断が求められる場面でTiを発揮します。
Fe(外向的感情)
- EII(INFj):無視機能のFeは、普段は使われないが、必要な時に感情的な共感やサポートを発揮します。例えば、対人関係の問題を解決するために、感情的なサポートが必要な時にFeを活用します。
- ESI(ISFj):無視機能のFeは、普段は感情的な共感を重視しますが、必要な時に感情的なリーダーシップやサポートを行います。例えば、感情的な問題を解決するためにFeを発揮します。
Fi(内向的感情)
- EIE(ENFj):無視機能のFiは、普段は感情的なリーダーシップを発揮しますが、必要な時に個人的な価値観や感情を重視します。例えば、個人的な価値観が求められる場面でFiを発揮します。
- ESE(ESFj):無視機能のFiは、普段は感情的なサポートを重視しますが、必要な時に個人的な価値観や感情を重視します。例えば、個人的な感情が求められる場面でFiを発揮します。
Ne(外向的直感)
- IEI(INFp):無視機能のNeは、普段は内向的直感を重視しますが、必要な時に新しいアイディアや可能性を探求します。例えば、未知の領域に挑戦する必要がある場面でNeを発揮します。
- ILI(INTp):無視機能のNeは、普段は内向的直感を重視しますが、必要な時に新しい発想や可能性を探求します。例えば、革新的なアイディアが求められる場面でNeを発揮します。
Ni(内向的直感)
- ILE(ENTp):無視機能のNiは、普段は外向的直感を重視しますが、必要な時に未来のビジョンや長期的な計画を描きます。例えば、長期的な戦略が必要な場面でNiを発揮します。
- IEE(ENFp):無視機能のNiは、普段は外向的直感を重視しますが、必要な時に未来のビジョンや長期的な視点を持ちます。例えば、将来の展望が求められる場面でNiを発揮します。
Se(外向的感覚)
- SEI(ISFp):無視機能のSeは、普段は内向的感覚を重視しますが、必要な時に現実的な行動や結果を重視します。例えば、直接的な行動が求められる場面でSeを発揮します。
- SLI(ISTp):無視機能のSeは、普段は内向的感覚を重視しますが、必要な時に現実的な行動や具体的な結果を重視します。例えば、緊急時に迅速な対応が求められる場面でSeを発揮します。
Si(内向的感覚)
- SLE(ESTp):無視機能のSiは、普段は外向的感覚を重視しますが、必要な時に身体的な快適さや健康を重視します。例えば、身体的なケアが求められる場面でSiを発揮します。
- SEE(ESFp):無視機能のSiは、普段は外向的感覚を重視しますが、必要な時に身体的な快適さや健康を重視します。例えば、健康管理が必要な場面でSiを発揮します。
無視機能を理解し、適切に活用することで、個々の強みを引き出し、よりバランスの取れた自己実現や対人関係の向上を図ることができます。
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筆者紹介

木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)