ソシオニクス:モデルAの証明機能とは?
ソシオニクスの証明機能(第8の機能)は、先導機能と同等の力を持ちながら、本人には無自覚な機能です。守護神のように創造機能を支援し、その潜在能力を引き出します。この機能を活かすことは、ソシオニクスのモデルAにおいて極めて重要です。
3つの主要ポイントに分けて説明します。
各タイプの証明機能の活かし方
1. 証明機能の基本的な役割
証明機能は、先導機能と同等の力を持ち、主に創造機能を支援する役割を果たします。本人には無自覚で、重要視されないことが多いですが、非常に重要な機能です。
- 無自覚な力:証明機能は、本人には無自覚に使われることが多く、あまり意識されません。8番目の機能であるがゆえ、最も無意識化に位置づけられています。
- 創造機能の支援:証明機能は創造機能を支援し、その潜在能力を引き出します。例えば、創造機能がTi(内向的思考)の場合、証明機能はその論理的な分析を強化します。
- 重要視されない:本人にとって証明機能は当たり前のように使えるため、あまり重要視されません。これは、日本人がひらがな、カタカナ、漢字を当たり前のように使えるのと同じです。
2. 証明機能の使用とその影響
証明機能は、創造機能を補完し、外界との接触において重要な役割を果たします。日常生活において散発的に使われることが多く、特に重要な状況で活躍します。
- ゲーム感覚の使用:証明機能は、しばしばゲームのような感覚で使われます。真面目に考えすぎることなく、楽しみながら活用されます。
- 創造機能の補完:この機能は創造機能を補完し、外界との接触を助けます。例えば、創造的な問題解決が必要な場面で、証明機能が自然に発揮されます。
- 当たり前ように使用:証明機能は、プライベートでもよく使われ、陰で創造機能をサポートしています。実証機能は、創造機能の潜在能力を引き出すために重要な機能になります。
3. 証明機能と対人関係
証明機能は、対人関係においても重要な役割を果たします。この機能は、他人からの指示や情報を明らかなものとして受け取る傾向があり、対人関係において重要な影響を与えます。
- 自信がある:証明機能に関する情報は、明らかなものとして受け取られます。逆に、他人からのアドバイスが明らかすぎて見過ごすこともあります。
- 信念の擁護:証明機能は、個人の信念を擁護し、支持するために使われます。これは、対人関係において重要な役割を果たします。
- 他者を支援する:証明機能は、行動を通じて他者を支援するのに活用されています。ソシオニクスでは、脆弱機能に同じ要素を持つタイプの支援に活かされています。
各タイプの証明機能の活かし方
Te(外向的思考)
- ILE(ENTp):証明機能のTeは、効率的な計画や情報処理を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のNeや創造機能のTiの発達に活かされています。この結果、ILEは革新的なアイディアを現実に適用し、実行可能な計画として実現することができます。
- SLE(ESTp):証明機能のTeは、実行力を高めるために無意識化で使っています。この機能が、先導機能のSeや創造機能のTiの発達に活かされています。この結果、SLEは迅速かつ効率的に行動を起こし、具体的な成果を上げることができます。
Ti(内向的思考)
- ILI(INTp):証明機能のTiは、論理的な分析力を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のNiや創造機能のTeの発達に活かされています。この結果、ILIは複雑な問題を深く掘り下げて解明し、効果的な戦略を立てることができます。
- SLI(ISTp):証明機能のTiは、内向的感覚を補完し、効率的な作業を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のSiや創造機能のTeの発達に活かされています。この結果、SLIは具体的なタスクを効果的に遂行し、実務的な問題を解決することができます。
Fe(外向的感情)
- IEE(ENFp):証明機能のFeは、感情的な共感やリーダーシップを無意識化で使っています。この機能が、先導機能のNeや創造機能のFiの発達に活かされています。この結果、IEEはチームのモチベーションを高め、調和の取れた環境を作り出すことができます。
- SEE(ESFp):証明機能のFeは、感情的な交流を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のSeや創造機能のFiの発達に活かされています。この結果、SEEは人々との強い感情的な絆を築き、効果的なコミュニケーションを実現しています。
Fi(内向的感情)
- IEI(INFp):証明機能のFiは、個人的な価値観や感情を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のNiや創造機能のFeの発達に活かされています。この結果、IEIは深い人間関係を築き、他人との共感を基にした洞察力を発揮することができます。
- SEI(ISFp):証明機能のFiは、内向的感覚を補完し、感情的な共感を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のSiや創造機能のFeの発達に活かされています。この結果、SEIは日常生活の中で他者と温かい関係を築き、調和の取れた環境を作り出しています。
Ne(外向的直感)
- LIE(ENTj):証明機能のNeは、新しいアイディアや可能性を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のTeや創造機能のNiの発達に活かされています。この結果、LIEは革新的なビジネス戦略を立て、将来のチャンスを効果的に活用することができます。
- EIE(ENFj):証明機能のNeは、未来のビジョンや可能性を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のFeや創造機能のNiの発達に活かされています。この結果、EIEは長期的な目標を設定し、他者を感動させるビジョンを描くことができます。
Ni(内向的直感)
- LII(INTj):証明機能のNiは、未来のビジョンや長期的な計画を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のTiや創造機能のNeの発達に活かされています。この結果、LIIは深い洞察力を持ち、将来の計画を緻密に立てることができます。
- EII(INFj):証明機能のNiは、内向的感情を補完し、未来のビジョンを無意識化で使っています。この機能が、先導機能のFiや創造機能のNeの発達に活かされています。この結果、EIIは他者の感情を理解し、長期的な視野で人間関係を構築することができます。
Se(外向的感覚)
- ESE(ESFj):証明機能のSeは、具体的な行動や結果を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のFeや創造機能のSiの発達に活かされています。この結果、ESEは現実的な目標を達成し、他者との協力を通じて成果を上げることができます。
- LSE(ESTj):証明機能のSeは、効率的な実行力を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のTeや創造機能のSiの発達に活かされています。この結果、LSEは迅速に行動し、実務的な目標を効果的に達成することができます。
Si(内向的感覚)
- LSI(ISTj):証明機能のSiは、身体的な快適さや健康を無意識化で使っています。この機能が、先導機能のTiや創造機能のSeの発達に活かされています。この結果、LSIは健康を維持しながら効率的に作業を行い、安定した生活を送ることができます。
- ESI(ISFj):証明機能のSiは、内向的感情を補完し、身体的な快適さを無意識化で使っています。この機能が、先導機能のFiや創造機能のSeの発達に活かされています。この結果、ESIは感情的な安定を保ちつつ、健康で充実した生活を送ることができます。
証明機能を理解し、適切に活用することで、個々の強みを最大限に引き出し、自己実現や対人関係の向上を図ることができます。
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筆者紹介

木村なおき
ソシオニクスを研究し始めて5年。本業はフリーランスのウェブデザイナーとして、IT・デザイン業界の現場でソシオニクスを実践的に活用 しながら活動。MBTI®にも関心を持つが、権利的な制約を踏まえ、より体系的で実践的なソシオニクスの探究へとシフト。2021年には、国内のソシオニクスの第一人者から直接学び、理論と実践の両面を深める。
現在は エニアグラム×ソシオニクスのハイブリッド診断 を強みに、タイプ論を統合的に扱う専門家として活動。これまでに 200名以上のソシオニクスのタイプ診断を実施。
現在、日本で最も体系的にソシオニクス診断の専門家として、現場での実践を重視した診断・教育・研究 に取り組んでいる。(もし同じ分野で活動されている方がいれば、ぜひ情報交換しましょう!)
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