ソシオニクス:モデルAの創造機能とは?
ソシオニクスの創造機能(実装機能、第二機能)は、先導機能を創造し、社会との相互作用や実践において重要な役割を果たします。
創造機能は、先導機能の可能性を引き出す手段として機能し、個人の強みを最大限に活用するための手段となります。
3つの主要ポイントに分けて説明します。
創造機能の特徴
1. 創造機能の基本的な役割
創造機能は、個人の先導機能を創造し、社会との関係を築くための手段として機能します。この機能は、外向的な人と内向的な人で異なる形で現れますが、どちらも他者との相互作用を促進するために重要です。
- 社会との関わり方:外向的な人にとっては、創造機能は人々と交流するための文脈を作り出す手段です。内向的な人にとっては、交流の中で価値ある成果を生み出す手段です。
- 先導機能を強化:創造機能は、先導機能と一緒に使われることが多く、その活動は先導機能の活動を創造します。(補助ではありません)
- 価値の提供:創造機能を通じて他者に価値を提供することで、個人は社会的な役割を果たし、自己実現を図っていきます。
2. 創造機能の使用と反応
創造機能は、頻繁かつ自然に使われることが少ないため、オンとオフの切り替えが特徴的です。このため、他人がこの機能に関連する問題を表現すると、個人はその問題に興味を持ち、解決策を提供しようとします。
- 関心の変動:創造機能の使用は一貫しておらず、ある瞬間には強い関心を示し、次の瞬間には無関心になることがあります。
- 問題解決:他人が創造機能に関連する問題を表現すると、その解決に関心を持ちます。例えば、SEE(ESFp)はSe(外向的感覚)を通じて、他者のFi(内向的感情)に関連する問題を解決しようとします。
- 満足感と批判:創造機能を使って他人の問題を解決することで、個人は満足感を得ます。しかし、この領域での批判は先導機能よりも敏感であり、不快に感じることが多いです。
3. 創造機能と対人関係
創造機能は、他人との相互作用において重要な役割を果たし、関係性の質に影響を与えます。特に、他者との関係において、創造機能の使い方が対立や共感を生むことがあります。
相互補完:創造機能は、他者との関係において補完的に働きます。例えば、デュアル関係では、一方の創造機能が他方の先導機能を創造します。
対立と共感:創造機能の使用は、他者との関係において共感を生む一方で、異なる価値観を持つ人との対立を引き起こすこともあります。
鏡パートナー:鏡パートナーとの関係では、各自の主導的機能が他方の創造機能を創造し合い、互いに修正や補足を行うことが多いです。
各タイプの創造機能の活かし方
以下に、各タイプの創造機能とその活かし方について具体例を交えて説明します。
Te(外向思考)
ILI(INTp):先導機能の内向的直感(Ni)を創造し、論理的な分析を通じて未来のビジョンを具体化します。例えば、長期的な研究プロジェクトの計画を立て、実行に移します。
SLI(ISTp):先導機能の内向的感覚(Si)を創造し、実践的な思考を通じて環境を効率的に整えます。例えば、工場の生産プロセスを最適化します。
Ti(内向思考)
ILE(ENTp):先導機能の外向的直感(Ne)を創造し、論理的な枠組みを構築してアイディアを具現化します。例えば、新しい技術の開発プロジェクトを推進します。
SLE(ESTp):先導機能の外向的感覚(Se)を創造し、論理的な戦略を立てて行動に移します。例えば、競争の激しい市場でのビジネス戦略を策定します。
Fe(外向感情)
IEI(INFp):先導機能の内向的直感(Ni)を創造し、感情的な共感を通じて未来のビジョンを共有します。例えば、チームビルディングイベントを企画し、メンバーの結束を強化します。
SEI(ISFp):先導機能の内向的感覚(Si)を創造し、感情的な温かみを通じて快適な環境を提供します。例えば、ウェルネスプログラムを導入し、社員の健康を促進します。
Fi(内向感情)
IEE(ENFp):先導機能の外向的直感(Ne)を創造し、深い人間関係を構築しながら新しいアイディアを広めます。例えば、コミュニティプロジェクトを通じて地域社会に貢献します。
SEE(ESFp):先導機能の外向的感覚(Se)を創造し、感情的な洞察を通じて人間関係を強化します。例えば、顧客との関係を深めるためのカスタマーリレーション活動を行います。
Ne(外向直感)
LII(INTj):先導機能の内向的思考(Ti)を創造し、創造的なアイディアを論理的に整理し、具現化します。例えば、革新的な製品設計を行います。
EII(INFj):先導機能の内向的感情(Fi)を創造し、新しい可能性を探求しながら、価値観に基づく活動を行います。例えば、社会的起業家として、持続可能なビジネスを立ち上げます。
Ni(内向直感)
LIE(ENTj):先導機能の外向的思考(Te)を創造し、未来のビジョンを具体的な計画に落とし込みます。例えば、企業の長期戦略を策定し、実行に移します。
EIE(ENFj):先導機能の外向的感情(Fe)を創造し、未来のビジョンを感情的な共感を通じて伝えます。例えば、大規模な社会運動をリードします。
Se(外向的感覚)
LSI(ISTj):先導機能の内向的思考(Ti)を創造し、実践的な行動を通じて論理的な秩序を確立します。例えば、プロジェクト管理を効率的に行います。
ESI(ISFj):先導機能の内向的感情(Fi)を創造し、実践的な行動を通じて倫理的な価値観を実現します。例えば、コミュニティ活動を通じて地域社会に貢献します。
Si(内向感覚)
ESE(ESFj):先導機能の外向的感情(Fe)を創造し、快適な環境を通じて他者に感情的な満足を提供します。例えば、イベントを企画し、参加者の満足度を高めます。
LSE(ESTj):先導機能の外向的思考(Te)を創造し、効率的な運営を通じて快適な環境を提供します。例えば、職場の業務プロセスを最適化します。
創造機能を理解し、適切に活用することで、個々の強みを最大限に引き出し、自己実現や対人関係の向上を図ることができます。
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2024年5月から、主催者:ヤマセミさんのソシオニクススクールでソシオニクスを学ばせてもらっています。また、個人でソシオニクスのテキストを作っています。無料で配布しているので、是非ともLINEオープンチャットにお越しください。
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筆者紹介
木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)