エニアグラムタイプ6の適職と仕事術

エ「もし失敗したらどうしよう」「念のため、もう一度確認しておかないと落ち着かない」……そんな思考が頭を離れず、仕事が進まないことはありませんか?

職場において、あなたの慎重さとリスクを見抜く目は、チームを守る防波堤として機能します。しかし、その不安が暴走すると、周囲を巻き込んで疲弊させる「確認魔」になってしまうこともあります。

今回は、エニアグラムタイプ6(忠実な人)が、ビクビク働く「臆病者」から、組織に安心をもたらす「守護者」へと進化するためのヒントを紐解いていきます。

ひよ子くん
部長! さっきのメール、送信ボタン押しましたけど、本当に添付ファイル付いてましたか!? もし間違ってたらクビになっちゃう……ああ、胃が痛い。
フクロウくん
落ち着きたまえ。君は石橋を叩きすぎて、渡る前に壊してしまうタイプだな。その過剰な確認は、責任を取りたくないという「逃げ」の裏返しだと気づいているかね?

その「慎重さ」はリスク管理か、ただの臆病か?

タイプ6の方にとって、仕事とは「危険を回避し、安全を確保するプロセス」です。ヘッドセンター(思考センター)に属するあなたは、常に未来を予測し、最悪の事態に備えようとします。

驚異的な「危機察知能力」と実務能力

あなたには、楽観的な人々が見落としてしまう「小さなほころび」を瞬時に発見する才能があります。「この契約書の条文はリスクが高い」「このスケジュールでは現場が回らない」といった警告は、プロジェクトの命綱となります。

経理、法務、品質管理、あるいは医療従事者や公務員。ミスが許されない現場や、組織のルールを守る職種において、あなたの誠実さと責任感は高く評価されます。組織への忠誠心も強く、頼りになる「右腕」として重宝されるでしょう。

「もしも」の無限ループによる麻痺

しかし、その想像力は諸刃の剣です。「もしこうなったら……いや、ああなるかもしれない」というネガティブなシミュレーションが止まらなくなっていませんか?

不安を解消するために確認作業を繰り返しますが、確認すればするほど新たな不安が見つかり、結局決断できずに足がすくんでしまう。周囲からは「決断力がない」「神経質すぎる」と評価され、あなた自身も常に張り詰めた緊張感の中で消耗しきってしまいます。

なぜ「確認」しすぎて嫌われるのか?

上司や同僚に「大丈夫ですか?」と聞かずにはいられない。その行動の裏には、あなた自身も気づいていない深い心理的要因が潜んでいます。

ひよ子くん
だって、指示通りにやって「違う」って言われたらショックじゃないですか! だから逐一聞いてるのに、「自分で考えろ」って怒られるんです。どうすればいいの〜!
フクロウくん
君は「正解」を外に求めているんだよ。自分の判断を信じられないから、誰かに「それでいいよ」と判子を押してもらわないと進めない。それが相手の負担になっているんだ。

「根源的恐れ」と権威への依存

なぜ、あなたはそこまで他人の「お墨付き」を求めるのでしょうか? エニアグラムの理論に基づくと、タイプ6の動機は「根源的恐れ:支えや導きがないこと(一人で見捨てられること)」にあります。

「自分一人ではこの世界に対処できない」という無力感があるため、「根源的欲求:安全・安心を感じたい(守られていたい)」と強く願います。そのため、組織やルール、あるいは強力なリーダーといった「権威」に依存し、その庇護下に入ることで安心しようとするのです。確認行為は、「私は従っています、だから守ってください」という無意識のメッセージでもあります。

「不安」という囚われとアンビバレンス

タイプ6の「囚われ(Passion)」は「不安(Anxiety)」です。これは具体的な対象がある恐怖ではなく、漠然とした「何か悪いことが起きる予感」です。

この不安が強まると、あなたは周囲を疑い始めます。

「この上司は本当に信頼できるのか?」「裏切られるのではないか?」と疑心暗鬼になり、相手を試すような言動をとったり、逆に過剰に従順になったりします。

ストレスがかかるとタイプ3(達成する人)の不健全な方向へ分裂(後退)し、不安を隠すために虚勢を張り、攻撃的な競争心を見せたり、働きすぎて燃え尽きたりすることもあるので注意が必要です。

評価されるタイプ6になるための「成長の方向」

では、タイプ6がビクビクせず、堂々と仕事をするにはどうすればよいのでしょうか。鍵は「信頼」と「リラックス」です。

タイプ9の「大局観」を取り入れる

タイプ6が成長するためには、エニアグラムの「統合(成長)の方向」であるタイプ9(平和をもたらす人)の要素を取り入れることが効果的です。タイプ9の持つ「何とかなるさ」という楽観性や、物事を俯瞰して見る姿勢を学びましょう。

  • 「まあいいか」の魔法: 細かいリスクが気になった時、あえて「まあ、死ぬわけじゃないし」と口に出してみる。肩の力を抜くことで、視野が広がり、本当に必要なリスク対応が見えてきます。
  • 流れに身を任せる: 全てをコントロールしようとせず、プロセスの流れを信じて委ねてみる練習をします。

自分自身を「安全基地」にする

最も重要なのは、外側の権威(上司や会社)ではなく、自分自身の「内なる権威」を信じることです。あなたはこれまで多くの危機を乗り越えてきた実績があります。

「私には対処する能力がある」と自分に言い聞かせてください。迷った時、誰かに聞く前に「私ならどうするか?」と自問し、小さな決断を積み重ねる。

自分自身を信頼できた時、あなたの忠誠心は「依存」から「相互支援」へと変わり、周囲から真に信頼されるパートナーとなります。

まとめ

タイプ6の「慎重さ」と「誠実さ」は、組織の安全を守るための素晴らしい才能です。しかし、それが「恐れ」に基づいた確認作業である限り、あなたは安心を得られません。
外の世界に敵はいません。自分の中にある「不安」という幻影に気づき、勇気を出して一歩踏み出した時、世界はもっと優しく、安全な場所であると気づくはずです。

もし、今の仕事で「上司の顔色ばかり伺ってしまう」「常に何かに追われている気がする」と感じているなら、その不安の正体を一緒に解き明かしませんか?
あなたが安心して能力を発揮できる心の土台を作るお手伝いをします。

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2026年2月18日(水)21:00~23:00

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木村真基

Kimura Naoki

ウェブデザイナー/エニアグラム講師

プロフィール

「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を開始。気づけば、エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスのタイプ判定を生業にしている。

・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(ENTp)(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我

などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。

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