X(旧Twitter編)のドアスラム勢
私は現在のX(旧Twitter)アカウントを運営して、今年で8年が経ちます。
MBTIやエニアグラムなどの性格診断界隈に長く身を置いていると、ある残酷な真実に気づかされます。それは、**「この界隈の寿命は非常に短い」**ということです。
特に2022年頃から、Xのスペース機能を通じて、夜な夜な色々な人とタイプ論について考察を深めてきました。毎日熱心に語り合い、共感し合っていたコミュニティ。しかし、面白いことに、当時のメンバーで今でも残っているのは全体のわずか10%程度に過ぎません。(肌感覚)
その残った10%のメンバーとは、今でも時々リアルでお会いして関係が続いています。
一方で、残りの90%は?
そして今もなお、界隈に入ってきては、1年以内にアカウントごとひっそりと消えていく人が後を絶ちません。
なぜ、彼らは消えてしまうのか。 「性格診断に飽きたから」——もちろんそれもあるでしょう。しかし、もっと根深く、切実な理由があります。
彼らは、逃げ込んだ先のこのコミュニティでも「ドアスラム」を起こしたのです。
ドアスラムとは?
「ドアスラム」とは、人間関係に疲れ果て、ある日突然、すべてを断ち切って心を閉ざしてしまう防衛機制のことです。よく「INFJ特有の現象」として語られがちですが、決してそうではありません。
そもそも、人が16Personalitiesなどの性格診断に深くのめり込み、わざわざSNSで専用のアカウントを作る動機は何でしょうか。
それは多くの場合、「現実世界に自分の居場所がなかったから」です。
現実の学校や職場で、自分の純粋な理想や価値観が理解されない。
「考えすぎ」「もっと空気を読め」と否定され、周囲との違和感に苦しみ続ける。 そんな現実世界での痛みに耐えきれず、現実に対して心の「ドア」をバタンと閉めた(現実社会へのドアスラム)。
そして彷徨った末に見つけたのが、性格診断というツールでした。 「自分と同じように生きづらいと感じている人がいる」「自分の性格を証明してくれるアルファベットがある」。
彼らは、現実で得られなかった「理解」と「居場所」を求めて、この界隈に救いを求めてやってきたのです。
箱庭の中で繰り返される、現実と同じ「絶望」
しかし、SNSの性格診断界隈は、決してユートピアではありませんでした。
最初は同じタイプ同士で傷を舐め合い、安心できたかもしれない。しかし時間が経つにつれ、そこでもまた「現実と同じこと」が繰り返され始めます。
自分のタイプに過剰に依存し、SNS特有のペルソナを演じ続けることへの疲れ。 「同じタイプのはずなのに、何かが違う」という拭いきれない違和感。 結局、匿名の安全な箱庭の中で本音をぶちまけても、誰も「本当の生身の私」を理解してくれるわけではないという圧倒的な孤独。
現実世界で人間関係の摩擦から逃げてきたのに、「ここなら分かってもらえる」と期待して飛び込んだコミュニティで、再び同じように疎外感と摩擦を味わってしまうのです。
SNS特有の「ドアスラム」へ至る4つのパターン
現実と同じ絶望を味わったとき、彼らはすぐには消えません。徐々に心を閉ざし、SNS特有の「歪んだ防衛(ドアスラムの準備)」を始めます。界隈を観察していると、大きく4つの段階・パターンに分かれます。
1. 防衛・タコツボ型(アカウントに鍵をかける)
「結局、誰も私の深い部分なんて分かってくれない」と傷つき、フォロワーを厳選し始めます。オープンな交流を避け、アカウントに鍵をかけたり、限られたサークル機能の中だけで発信するようになります。さらに狭いタコツボへと引きこもり、身内の「絶対に見捨てない(肯定してくれる)人」とだけ傷を舐め合う状態です。
2. 攻撃・マウンティング型(他者や特定のタイプを攻撃する)
理解されない苦しみが「怒り」に変換されたパターンです。「〇〇タイプはこれだからダメなんだ」「あの人は界隈の癌だ」と、タイプ論を武器にして他者を攻撃し始めます。自分を守り、自分の正当性を証明するために、仮想敵を作って叩くことでしかアイデンティティを保てなくなっています。
3. 冷笑・達観型(影からコミュニティ全体を攻撃する)
「どうせこの界隈もレベルが低い」「みんな自分のタイプに酔っているだけで浅い」と、コミュニティ全体を斜め上から見下すようになります。表では当たり障りのないことを言いながら、裏アカウントや鍵アカウントで、界隈全体への皮肉や冷笑を撒き散らし、精神的な優位に立とうとします。
4. 自爆・消去型(最後は抉れてアカウントごと消す)
上記のどのパターンを経たとしても、最終的に訪れる究極のドアスラムがこれです。 鍵垢で引きこもっても、他者を攻撃しても、界隈を冷笑しても、結局のところ心の中の「孤独」は埋まりません。ある日突然、強烈な虚無感に抉(えぐ)られ、「ここにも私の居場所はなかった」「もう全部どうでもいい」と、誰にも告げずにアカウントごと消去します。
期待が大きかった分だけ、裏切られたときの絶望も深くなります。 前述した「今でも残っている10%のメンバー」は、診断結果に依存するだけでなく、実際にリアルで会うなど「生身の人間関係」へとステップアップできた人たちです。 一方で、現実から逃避したまま、SNSの箱庭の中だけで居場所を探そうとした人は、どのタイプであろうと例外なく、この「二度目のドアスラム(アカウント消去)」を引き起こして消えていくのです。
あなたも今、アカウントを消そうか迷っていませんか?
もしあなたが今、この界隈の空気に疲れ、Xのアカウントを消してしまおうか、すべてをリセットしようかと迷っているなら。 二度目のドアスラムを起こす前に、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
傷ついてドアを閉めようとしているということは、裏を返せば**「本当は、心から分かり合える生身の居場所が欲しかった」という切実な願いが、まだあなたの中に残っている証拠**です。
SNSの中でタイプを被って安心するだけのループは、もう終わりにしませんか。 次の一歩を踏み出すためには、あなたが**『どんな願いを持ってSNSの世界にやってきたのに、何に絶望してしまったのか』**を客観的に見つめ直すことが必要です。
当サイトでは、16タイプ別のドアスラム診断をご用意しました。 逃げ場を失いかけている今のあなたの「現在地」と、心の奥底に眠る「本当はどんな存在でいたかったのか」を言語化するための診断です。
16タイプ別・ドアスラムの形
あなたのタイプ、あるいは気になるあの人のタイプを選んで、深層心理に隠された「本当の願い」に触れてみてください。
分析家
- INTJのドアスラム —— 「わかってもらえない」をやめた日
- INTPのドアスラム —— 「どうせ届かない」と学習した日
- ENTJのドアスラム —— 「孤独の山頂」に気づいた日
- ENTPのドアスラム —— 「どこにも着地できない」自分に気づいた日
外交官
- INFJのドアスラム —— 「与え続けて、空になった」日
- INFPのドアスラム —— 「本当の自分」を隠すことを学んだ日
- ENFJのドアスラム —— 「演じ続けて、本人がいなくなった」日
- ENFPのドアスラム —— 「ワクワクを探し続けて、疲れた」日
番人
- ISTJのドアスラム —— 「真面目にやるほど、孤立していった」日
- ISFJのドアスラム —— 「尽くし続けて、透明になった」日
- ESTJのドアスラム —— 「正しくやるほど、人が離れた」日
- ESFJのドアスラム —— 「どこにいても、どこにもいない」日
探検家
- ISTPのドアスラム —— 「わかってもらうことをやめた」日
- ISFPのドアスラム —— 「感じたことを出す場所が、なくなった」日
- ESTPのドアスラム —— 「動き続けた先に、何もなかった」日
- ESFPのドアスラム —— 「楽しいふりをすることに、疲れた」日
【深掘り】なぜ、同じ絶望を繰り返してしまうのか(過補償の罠)
最後に、心理学の視点から「SNSでのドアスラム」の構造について少し補足します。
エニアグラムの観点から見ると、このような状態に陥っているのは**『レベル6(過補償の段階)』**に相当します。
現実世界で自分の欲求が満たされない強い不安から、「これ以上傷つかないために、最初から生身の他者に期待しない」という選択を無意識に取っています。そして、「自分はこういうタイプだから」という絶対的な概念や、顔の見えないSNSの繋がりに依存することで、ギリギリの精神的安定を保とうとします。
しかし、これはあくまで「過剰な防衛機制(過補償)」であり、根本的な痛みの解決にはなっていません。本当は生身の自分を受け入れてほしいのに、タイプという分厚い鎧を着込んだまま交流しようとするため、結局はSNSの中でも「誰も本当の私を見てくれていない」という虚無感に襲われ、再びドアを閉めることになってしまうのです。
これはあなたの意志の弱さでも、性格の悪さでもありません。純粋に自分の居場所を探そうと必死にもがいた結果の、悲しい防衛本能なのです。
まずは診断を通してご自身の「傷のパターン」を客観視し、SNSという箱庭から出て、本当の意味で心のドアを開ける準備ができたなら。少しずつ、新しい繋がり方を一緒に設計していきましょう。

無料診断乱立・SNS情報汚染に問題意識を持つ方、性格タイプを実務・判断・関係設計に使いたい方を対象としています。
性格タイプを、ただの自己理解で終わらせない。
現役Webデザイナーとして活動しながら、ユング心理機能・エニアグラム・ソシオニクスを統合した診断セッションを実施しています。得意としているのは、診断テストの結果を読むことではなく、話の中に出てくる行動・感情・思考のパターンから、その人のタイプ構造を整理することです。
16タイプでは、認知や行動のクセを見ます。 エニアグラムでは、その奥にある怖れ・欲求・囚われ・健全度を見ます。 この2つを切り分けてから連携させることで、タイプ論を仕事・人間関係・判断・チーム設計に使える言語へ変えていきます。
「自分のタイプを決めたい」「相手の行動原理を読みたい」「関係性のズレを構造で理解したい」方に向けて、エンタメ消費ではなく、判断と関係設計に使えるタイプ論を提供しています。
どのように情報を受け取り、どのように判断し、どの場面で強みやズレが出るのか。 ここを整理することで、16タイプは単なるラベルではなく、認知と行動の設計図になります。
同じ行動をしていても、内側の動機は人によって違います。 だからこそ、まずはエニアグラムで根本動機を判定し、そのうえで16タイプと連携させることで、性格の見え方が一気に立体的になります。
双対・監督・恩恵・衝突などの関係パターンを使って、「誰と組むと何が起きるか」を構造で説明します。 自分を知るだけでなく、適材適所やチーム設計に活かしたい方に向いています。
本気でタイプを決めるか。
迷いを終わらせたい方は、エニアグラム判定へ進んでください。
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