INFP自認したがるISTJ

X(Twitter)の性格界隈では、INTJが目立つ一方でISTJの存在感は薄いです。ISTJが話題に上ることはほとんどなく、「16タイプを15タイプに減らすなら、真っ先にリストラされるのはISTJ」とまで言われるほどです。

ですが、本当にISTJは存在しないのでしょうか?

もしかすると、多くのISTJがISTJであることを認められず、別のタイプを自称しているだけではないでしょうか?

こちらの記事と合わせてお読みください。

INTJ/INFJのバーゲンセール化するSNS

皆さん、こんにちは。 最近、SNSを眺めていると、あちこちでINTJやINFJと自称する人々が溢れているのを目にします。 実際、これらのタイプは統計上、全人口の1%未満と言われているにもかかわらず――あれ、もしかしてバー […]

ISTJはどこへ消えたか?

結論からいうと、ISTJがSNS上にたくさんいます。ISTJはそもそも「目立つ必要がない」と考えているからこそ、話題にならないのです。

実際のX(Twitter)の性格類型界隈では、「自分はどんな人間か?」を語り、他者と意見交換することが中心になります。一方で、ISTJは、そうした自己表現の場としてSNSを活用していません。

ISTJの関心は、毎日コツコツと積み上げ、確実に物事を遂行することにあります。

ISTJの得意分野は「理論」ではなく「実践」

ISTJは、抽象的な理論や未来のビジョンを語るよりも、「どうすれば確実に物事が動くか?」を考え、着実に実行することを重視します。

SNSの性格類型界隈では、抽象的なテーマが好まれますが、ISTJはそれよりも、現実的な改善や手順の最適化など具体的な話題に興味があります。

性格類型界隈の外では、ISTJは普通に存在している

SNSの性格類型界隈ではISTJの話題がほとんど出ませんが、実際の社会にはISTJは数多く存在しています。特に、性格タイプについて語ることに興味がないだけで、現実世界では淡々と成果を上げ、周囲からの信頼を獲得しているのがISTJの特徴です。

また、SNS上でも、自己表現を積極的にしないものの、堅実にコンテンツを発信し、フォロワーを着実に増やしていくタイプはISTJの傾向が見られます。派手な発信をせずとも、質の高い情報や実用的な知識を提供することで、長期的に影響力を高めていきます。

実は多い!ISTJは界隈にいる

ISTJは性格類型界隈ではほとんど話題に上がりませんが、実は「ISTJなのに他のタイプを自認している人」は意外と多く存在します。特に…「自分はISTJではなく、INFPやENFPのような創造的なタイプだ」と思い込んでいるケースが散見されます。

しかし、その理由は単純で、犯人は未発達なFi(内向感情) です。

Fi第三機能の暴走と錯覚

ISTJの認知機能スタックは以下の通りです。

  1. Si(内向感覚):過去の経験に基づき、確実な手順を重視する
  2. Te(外向思考):論理的で合理的な意思決定を行う
  3. Fi(内向感情):価値観や個人的な信念を形成する(未発達)
  4. Ne(外向直観):可能性を広げたり、新しい視点を考える(苦手)

注目すべきは第三機能:Fi

つまり「発達が遅れがちな部分」です。この機能が暴走すると、ISTJは「自分の感情や価値観を強く意識しすぎる」状態に陥ります。加えて、もっと苦手な機能:Neにグリップされます。

  • 「自分は合理的なだけの人間じゃない。もっと感情を大切にしている!」
  • 「自分には独自の価値観があるし、ルールに縛られたくない!」
  • 「周囲に流されず、自分だけの生き方を見つけたい!」

この状態に陥ると、ISTJは「論理的で実務的な部分」を軽視して「感受性が強く、価値観を重視する自分」に意識が向けようとします。結果として、自分をINFPやENFPのようなタイプだと誤認することがあるのです。

主機能と第三機能の見極め方

ISTJが「実はINFPでは?」と思うのは、Fi(内向感情)に囚われているためです。人生の中盤に向かい発達途中のFiに引っ張られると、本来のISTJの資質を活かせず、まるで人が変わったようになります。

  • INFPはFiが第一機能なので、自分の価値観を最優先する → ISTJはFiが第三機能のため、普段はそこまで意識していないが、未発達な形で表れると「自分の価値観を確立しなきゃ!」と焦る。
  • ENFPはNe(外向直観)が第一機能で、可能性を追い求める → ISTJはNeが第四機能(未熟)なので、たまに「自分にはもっとクリエイティブな生き方があるかも?」と夢を見るが、実際には得意ではない。

つまり、「ISTJなのにINFPやENFPっぽい」と思っている場合、それは本当にINFPやENFPなのではなく、単にFiが暴走しているだけ なのです。

「本当にINFP? それとも、Fiが暴走したISTJ?」の見分け方

ISTJがINFPやENFPを誤認している場合、次のポイントをチェックすると、本当のタイプが見えてきます。

  1. 「ルールを無視できるか?」 → ISTJは頑なに自分ルールを守ろうとする。INFPなら、ルールが自分の価値観に合わなければ無視できる
  2. 「行動が計画的か、衝動的か?」 → ISTJはじっくり考えてから動く。ENFPは「とりあえずやってみる!」が基本だが、ISTJオフのときは自由
  3. 「感情的な決断をするか?」 → Fi暴走中のISTJは「自分の気持ちを大事にしよう」とするが、結局は理屈で決断する。INFPは感情が最優先。
  4. 「現実に基づいているか?」 → ISTJは現実ベースで考える。INFPは抽象的な理想を語ることが多い。対して、ISTJは抽象的な話をするが、決して得意ではない

ISTJが誤認するとき

ISTJが「自分はINFP、もしくは他のタイプかも?」と思うのは、Fi第三機能が未発達な形で意識されているだけです。しかし、本来のISTJは、現実的で、確実な手順を重視し、目の前のことを遂行できるタイプです。

Fi未発達の罠

Fiに意識を奪われすぎると、「本当はISTJなのに、自己認識がブレる」という状態になりがちですが、それは単なる成長過程の一部にすぎません。本質的なタイプが変わるわけではなく、ただFiの影響を受けて一時的に「感情的な自分」に焦点が当たっているに過ぎません。

特に、「実務に自信がない」「遂行力に欠けている」と感じたとき、ISTJは自分の本来の強みを否定し、他のタイプにアイデンティティを求めようとすることがあります。

遂行力に自信がない

自分の本来の適性である「計画的に物事を遂行する力」に確信が持てないと、「自分はそもそもISTJじゃなかったのでは?」 と考えます。これはまさに、「キツネと酸っぱいブドウの法則」 です。

自分の本来の適性である「計画的に物事を遂行する力」に自信が持てないと、「そもそも自分はISTJではなかったのでは?」と疑い始めることがあります。

これはまさに「キツネと酸っぱいブドウの法則」と同じ心理です。自分が本来持っている強みを十分に発揮できないと、それを否定し、代わりに別のタイプを自認することで心のバランスを取ろうとするのです。

自我を守るためにINFPやENFPのような「自由で創造的なタイプ」と自認することで、「遂行力を活かせない」「責任が取れない現実」を遠ざけて、自分を守ろうとするのです。

最後に

ISTJの「計画的に物事を遂行する力」は、世の中を支える大きな強みです。SNSは架空の世界だと割り切って、現実世界ではあなたの堅実さや信頼性が、多くの人にとってかけがえのない存在になっています。

もし「自分はISTJではないのでは?」と感じるときがあっても、それは一時的な迷いに過ぎません。過去を振り返れば、あなたは常に責任感を持ち、確実に物事を成し遂げてきたはずです。その積み重ねこそが、ISTJとしての本質なのです。

周囲に流される必要はありません。あなたの強みを活かして、自分の道を着実に進んでください。ISTJは、静かに、しかし確実に世界を動かす力を持っています。その価値を、自分自身が一番理解してあげてください。

普通の診断に飽きた方へ

少し斜め上の診断テストをご用意しました

タイプを決めたい方へ

無料×有料のオンラインセッションを提供中

Webサービス

エニアや16タイプに理解ある方向けにWebサービスを展開中

期間限定で当サイトの訪問者様向けにホームページ制作のサービスを開始しました。内側で悶々としているアイディアをカタチにしませんか?

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.