エニアグラムタイプ9の転職戦略
これから「転職の完全ロードマップ」をお伝えしようとしていますが、その前に正直に告白させてください。
私自身、会社員としては「ガタガタ」でした。
20代は「なんとなく良さそう」という理由で流されるように転職を繰り返し、30代からは一度も正規社員として働いたことがありません。
なので、年収アップの秘訣や、受かる職務経歴書のテクニックは、実務のプロである転職エージェントに相談してください。エージェントも、ご自身に合う方を自分で探してください。
でも、エージェントは「エニアグラム」を知りません。
彼らは「市場価値」を見るプロですが、あなたの「断れない性格」や「葛藤を避ける癖」までは考慮してくれません。
なので、エージェントから頂いたアドバイスをあなたなりに活かし、自分を守る方法として、この記事を書きます。
転職前に準備をする事
エージェントを使いこなすためにも、まずは自分の手元を整理しましょう。
タイプ9の転職活動で最も危険なのは、「今の環境がしんどい」という消極的な理由だけで動き、また「誰かに勧められた場所」に何となく入ってしまうことです。
強みと弱みの分析
職務経歴書を書く前に、自己卑下をやめて「調整役としての実力」を棚卸ししましょう。
タイプ9の強みは「受容力」と「調整力」です。
「対立する意見をまとめて着地点を見つけた」「殺伐としたプロジェクトの潤滑油となり、チームの離職を防いだ」といった実績は、組織にとって不可欠な能力です。
エニアグラムのガッツセンター(本能センター)特有の「どっしりとした安定感」を、ビジネススキルとして言語化してください。
一方で、弱みは「先延ばし(決断回避)」や「主体性のなさ」です。
「言われたことしかやらない人」「自分の意見がない人」と思われないよう注意が必要です。
「期限内にタスクを完了させるために、どのような優先順位付けを行ったか」という、タイプ3(統合の方向)的な「目標達成・効率化」の視点を含めてアピールする準備が必要です。
会社選びのポイント
会社選びでタイプ9が絶対に見るべきは、「条件の良さ」よりも「人間関係の温度」と「ペース」です。
- 人間関係の温度: ギスギスした競争や、足の引っ張り合いがないか。面接官同士の会話の雰囲気を見てください。ピリついた空気のある職場は、タイプ9の精神を削り取ります。
- 期待の重さ: 「あなたならできる」と過度な期待を押し付けられないか。最初からキャパオーバーの業務を任されると、断れずに潰れてしまいます。
「何でもいい」は禁句です。
あなたの根源的欲求(平和でありたい)を、我慢や麻痺ではなく、心地よい「調和」と「安定」で満たしてくれる会社を選びましょう。
転職エージェントの選び方
エージェントはあなたの味方ですが、彼らの言葉をそのまま受け取ると、タイプ9は「数合わせ」に使われるリスクがあります。
エージェント会社の選び方
タイプ9には、強引に案件を押し込んでくる「営業型エージェント」よりも、あなたのペースに合わせてじっくり話を聞いてくれる「コーチング型エージェント」がおすすめです。
「この求人は人気なので、今日中に応募しましょう!」と急かしてくる言葉には注意してください。
彼らは悪気なく、あなたの「怠惰(流されたい欲求)」につけ込んでいます。
焦らせることなく、「一度持ち帰って考えましょう」と言ってくれる余裕のある会社を選びましょう。
理想のエージェント
担当者との相性で見るべきは、「本音を引き出す力」です。
あなたが「この会社でいいかな……」と曖昧に同意した時に、「本当にそれでいいんですか? 何か引っかかっていませんか?」と、隠れた本音(違和感)を掘り起こしてくれる担当者こそが、あなたを救ってくれる人です。
タイプ9は、自分の本音が分からなくなりがちです。
だからこそ、表面的な同意で済ませず、粘り強く対話してくれる担当者の方が、安全なパートナーになり得ます。
面接の場で気を付ける事
書類選考が通り、いざ面接へ。ここでタイプ9がやりがちなのが、「透明人間」になってしまうことです。
面接でやりがちなワナ
面接官に対して、「何でも合わせます」「特にこだわりはありません」と言っていませんか?
協調性をアピールしたつもりでも、相手からは「主体性がない」「やる気があるのか分からない」と判断されてしまいます。
これは「囚われ:怠惰(自分を消す)」の表れです。
「誰でもいい仕事」なら採用されますが、「あなたにお願いしたい仕事」は回ってきません。
その背景にある恐れ
なぜ、そこまで自分を消したくなるのか。
それは「根源的恐れ:つながりの喪失、分裂(別離)」という恐怖があるからです。
「自分の意見を主張して対立したら、居場所がなくなる」と思い込んでいるのです。
面接では、あえて「自分が譲れないこと(こだわり)」を一つだけ話してみてください。
「普段は調整役ですが、品質管理に関してだけは譲れません」といった主張は、あなたの輪郭をハッキリさせ、信頼感を高めます。
もっと深く自分を知る
エニアグラムには、基本タイプだけでなく、より詳細な分類があります。これらを知っておくと、職場のミスマッチをさらに防げます。
ウィングとトライタイプ
同じタイプ9でも、隣り合うタイプや3つのセンターの組み合わせで働き方は変わります。
- ウィング(翼):
- 9w8(調停者): どっしりとしていて、意外と頑固です。社交的で、交渉ごともできるため、リーダーシップを取れる場面もあります。
- 9w1(夢見る人): 理想主義で真面目です。静かな環境で、コツコツと正確な仕事をすることを好みます。
- トライタイプ:
- 9-3-6(良き市民): 組織への適応力が高く、常識的。安定した大企業や、ルールが明確な環境が最も合います。
- 9-4-5(隠遁者): 非常に内向的でマイペース。人との関わりが少ない専門職や、在宅ワークが向いています。
生得本能の影響
3つの本能のどれが優位かによって、求める「平和」の種類が変わります。
- 自己保存: 「快適さ」を求めます。物理的な欲求(食や睡眠)を満たせること、残業が少なくプライベートが確保できることを最優先します。
- ソーシャル: 「参加」を求めます。みんなと一緒に活動することで安心します。アットホームで、仲間意識の強いチームを好みます。
- セクシャル: 「融合」を求めます。特定の誰か(パートナーや親友的な同僚)と一体化することを望みます。信頼できる「相棒」がいるかどうかが重要です。
自分の「取扱説明書」を増やす
エニアグラムで自分の「動機」を知ることは強力な武器になりますが、世の中には他にも自分を理解するための優れたツールがあります。
16性格診断とソシオニクス
特に、職場の人間関係や「相性」、情報の処理の仕方を理解するには、以下の2つが有効です。
- 16性格診断: 自分がエネルギーをどこに向けるか、どう情報を判断するかを知る入り口です。
- ソシオニクス: 16タイプをさらに深掘りし、「クアドラ(価値観の合うグループ)」や「関係性(相性)」を分析します。「なぜかこの人とはリズムが合わない」といった謎が解けます。
まずはここから始めよう
いきなりソシオニクスを理解するのは少し難しいかもしれません。
まずは、ポピュラーな「16性格診断」から始めて、自分のタイプの傾向を掴んでください。
その上で、より深い人間関係の力学を知りたくなったら「ソシオニクス」へ進むのがおすすめです。
- まずはここから!自分のベースを知る
16性格診断の詳細はこちら - 人間関係の相性や「居心地の良いグループ」を知る
ソシオニクス診断はこちら
最後に
私は転職を繰り返しましたが、それは「自分を知らなかったから」に他なりません。
自分の性格の癖、陥りやすい穴、そして本当に求めているものを知っていれば、もっと違う選択ができたはずです。
今、あなたは3ヶ月後の新しい未来に向かって歩き出そうとしています。
エージェントという武器を使いつつ、エニアグラムや16タイプ診断という地図を持って進んでください。
3ヶ月後、あなたが誰かの人生ではなく、「自分の人生」を穏やかに、そして力強く歩んでいることを心から祈っています。
もし、地図の読み方に迷ったり、自分のタイプが分からなくなったりした時は、セッションでお話ししましょう。
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9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を開始。気づけば、エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスのタイプ判定を生業にしている。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(ENTp)(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。














