日本人にタイプ6が多い?真面目に言っている?
最近、スペース(音声配信)で「日本人ってやっぱりタイプ6が多いですよね!」という話題を振られることがありました。
その場では空気を読んで「そうですね~」と合わせて答えていますが、正直なところ、それは単にスペースをスムーズに進行させるための対応にすぎません。
内心では、「ああ、この方はエニアグラム基礎編」と静かに思っています。
エニアグラムを深く理解するためには、「表面的な行動パターン」ではなく、「根源的な恐れと欲求」に着目する必要があります。その視点に立つと、「日本人はタイプ6が多い」という通説には、大きな疑問を抱かざるを得ません。
この記事では、なぜ私がこの考えに異を唱えるのか、順を追って説明していきます。
日本人にタイプ6が多いと思われる理由
エニアグラムに詳しい人たちの間では、「日本人にはタイプ6が多い」という説がよく語られます。
その理由としては、
- 集団を重視する文化
- 和を尊ぶ姿勢
- 上下関係や規律を重んじる傾向
などがよく挙げられます。
確かに一見すると、これらはタイプ6的な特徴――不安を避け、安心を求め、集団に忠実であろうとする態度――と重なって見えるでしょう。
しかし、本当にそれが根源ベースでタイプ6なのか?と言われたら別物です。
タイプ6のペルソナ
結論から言えば、表面的にタイプ6的に振る舞っている日本人は確かに多いのです。
しかし、それは「本質がタイプ6だから」ではありません。
日本社会のシステムが、「個人の本音」よりも「空気を読むこと」「場に合わせること」を優先するように設計されているため、本来はタイプ6でない人たちも生存戦略としてタイプ6的に振る舞っているだけなのです。
これは、エニアグラムにおいて「適応的な仮面」と呼ばれる現象に近いものです。
日本の教育システムはタイプ6
この「表面的なタイプ6化」を生み出しているのは、日本の教育や社会の仕組みそのものです。
学校
日本の学校教育は、幼少期から「指示に従うこと」「集団行動を乱さないこと」を徹底して教え込みます。教師から与えられる正解に従うことが重視され、自分自身で問いを立てる力は抑圧されがちです。
本来はタイプ8やタイプ4のような個性的な子どもであっても、この環境下では「型にはまった」行動を強制され、タイプ6的に振る舞わざるを得なくなります。
会社
社会に出ても、日本の企業文化は「上司や組織への忠誠」を重視します。
異論を唱えることや、独自のリスクを取ることは、しばしばマイナス評価の対象です。
これにより、もともとタイプ3やタイプ7のような本質を持つ人でも、表面的にはタイプ6的な態度を身につけてしまいます。
起業塾
近年増えている「起業塾」や「ビジネススクール」でも、「これをやれば成功する」というテンプレート型指導が多く、受講者は正解探しに走りがちです。
本来リスクを取るはずの起業家予備軍でさえ、マニュアルに頼り、外部の指示に従うスタイルを身につけています。
ここでも、タイプ6な行動様式が強化されています。
エニアグラムは表面は見ない!
エニアグラムにおけるタイプ判定は、表面的な行動や態度ではなく、「根源的な恐れ」、「根源的欲求」、「超自我の声」の3つをもとに各タイプの奥底にある気質をあぶりだします。
- 根源的恐れ:誰の支えも得られず、独りで決めて、生きること
- 根源的欲求:支えてくれる、導いてくれる力と強く繋がりたい
- 超自我の声:支えや導きを得れば、人生はうまく行くはずだ
タイプ6のコアは、「不安」を基盤に、「外の何かを信じて安心したい」という深い動機です。
しかし実際には、
- 社会的成功を求めるタイプ3
- 摩擦を避けて平和を保ちたいタイプ9
- 正義感から正しさを守ろうとするタイプ1
など、多様な根源的動機を持つ人が、日本社会には数多く存在します。
単に「空気を読む」「規律を守る」という表層的な振る舞いだけで、
本質をタイプ6と決めつけるのは、極めて短絡的な理解だと言わざるを得ません。
タイプ6が従順な性格…?
この認識にも間違いがあると思います。
タイプ6は、単に権威に黙って従う性格はないという点です。タイプ6は、権威に対して反抗や抵抗を示すこともあります。エニアグラムにおける健全度の概念を学ぶと非常にわかりやすいでしょう。
さらに言えば、エニアグラムにおいて「不安」という感情は、何もタイプ6だけに特有なものではありません。
すべてのタイプが、それぞれの形で不安を抱えており、この点も健全度の知識を通じて理解が深まります。
最後にまとめると、
日本の社会システム――特に教育システム――がタイプ6的な特性を基準に設計されていること自体は間違いではありません。
しかし、だからといって一人ひとりがタイプ6の根源的な恐れを動機として生きているわけではない、
ここをきちんと区別して考える必要があります。
なお、私自身も、スペースなどで「日本人にタイプ6が多いですよね!」という話題が出たときには、
表面的には「そうですね」と合わせることがあります。
そのほうが、場の空気を壊さず、スムーズにコミュニケーションが進むからです。
しかし、内心では「本質的な理解とは異なる」と認識していることを、改めてここに記しておきます。
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