本日、Emmyさんとエニアグラム×健全度のTwittersスペースを開催します。即席で限定ページを作りました。エニアグラムのタイプ3に焦点を当てて、どのような流れでタイプ3の健全度が落ちていくのかを見える化していきます。

簡易的ですが、エニアグラムの健全度に関する資料はこちらにまとめました。

解放の段階

エニアグラムのタイプ3が健全度1に達すると、自分自身を偽ることなく、本物の自分を生きています。もう他者の目を意識して完璧な自分を演じる必要はなく、ありのままの姿で人々を深く感動させます。

その姿は謙虚で控えめ、しかし強い影響力を持ち、周囲に誠実さと安心感を与えます。

この状態のタイプ3は、謙遜しつつも自己満足感に包まれ、内なる平安を感じています。行動一つ一つに愛情が込められ、他者との関係においても、思いやりと感謝の心をもって接します。人々に対して貢献的で、目に見える成果以上に、心のつながりや相手の存在そのものを大切にしています。

欲求の面では、タイプ3は「価値ある存在でならなければならない」という恐れを手放し、自己価値を他者の評価に頼らない自由な存在へと変わっていきます。「評価されなければ価値がない」という考えから解放され、自己肯定感を持つことで、ありのままの自分を受け入れ、内なる自由を手に入れます。

それでも、何らのきっかけで「価値がない」ことへの恐れをいだくと、健全度2に落ちます。

Level
1

心理的需要の段階

エニアグラムのタイプ3が健全度1に達すると、自分自身を偽ることなく、本物の自分を生きています。もう他者の目を意識して完璧な自分を演じる必要はなく、ありのままの姿で人々を深く感動させます。その姿は謙虚で控えめ、しかし強い影響力を持ち、周囲に誠実さと安心感を与えます。

この状態のタイプ3は、謙遜しつつも自己満足感に包まれ、内なる平安を感じています。行動一つ一つに愛情が込められ、他者との関係においても、思いやりと感謝の心をもって接します。人々に対して貢献的で、目に見える成果以上に、心のつながりや相手の存在そのものを大切にしています。

欲求の面では、タイプ3は「価値ある存在でならなければならない」という恐れを手放し、自己価値を他者の評価に頼らない自由な存在へと変わっていきます。「評価されなければ価値がない」という考えから解放され、自己肯定感を持つことで、ありのままの自分を受け入れ、内なる自由を手に入れます。

それでも、何らのきっかけで「価値がない」ことへの恐れをいだくと、健全度2に落ちます。

Level
2

社会的価値の段階

健全度3の段階では、タイプ3はまだ他者からの評価に対する意識が強く、成功や成果を重要視します。

但し、この状態では自分の能力を適切に発揮し、

  • 成果を出すための行動を自然に取れる状態であり、他者からの賞賛や評価は求めている
  • 但し、完全に依存しているわけではなく、自分の中にある達成欲と上手に付き合えている

この段階のタイプ3は、明確な目標を設定し、それを効率的に達成するための計画を立て、実行する力を持っています。他者を引き込むカリスマ性があり、リーダーシップを発揮してチームを率いていくことができます。

但し、外部からの評価に対して依存しているため、その評価によっては自己価値が揺らぎます。

健全度2では、自己満足と内なる達成感を基盤に行動し、健全度3では他者からの評価に依存せずに、成果を出す能力を伸ばしていきます。

Level
3

不均衡の段階

エニアグラムタイプ3が健全度4に達したとき、彼らの内面には自己表現への欲求と外部からの評価への強い依存が複雑に絡み合います。成功を求める意識が強まる一方で、競争心が激しくなり、他者との比較や競争が行動の主軸となります。

この段階では、自分の価値を証明するために高い地位や名誉を追い求め、他者に対して自分を優位に見せようとします。

競争心の強い地位狙い

健全度4のタイプ3は、競争心が一層強くなり、自分自身を他者と比べることが常態化します。成功への強い欲求から、周囲の人々をライバル視し、他者よりも目立つ存在であろうとします。社会的な地位や影響力を手に入れることが、自分の価値を証明する方法と捉えられるため、目標達成に対して手段を選ばず、積極的に競争を繰り広げることになります。競争を勝ち抜くことで得られる外部からの評価が、彼らの自信や満足感の源泉となっているのです。

  • 仕事人間:仕事において出世や成果を最優先に考え、常に他者より優れていることを証明しようとします。彼らは目標に向かって全力を尽くし、時には休みを惜しんで働くことさえあります。ミスや失敗を許さず、結果を出すために自分にも他者にも厳しく接します。
  • お勉強ママ:家庭でも、A型性格の人は完璧を求めます。子供が良い大学に進学することが成功の証だと考え、学業に対して非常に厳しい指導を行います。彼らは、子供が他者よりも優れた存在であることを示すことで、自らの価値をさらに高めようとします。
  • 規範エリート:自分が他者よりも道徳的にも優れた存在であると感じ、それを周囲に示そうとします。自分が常に正しいと信じて、他者のミスや不正確さに対して非常に厳しい態度を取る。実情の競争心よりも、倫理的な優位性を保とうとする(僧侶や神官に多い)

健全度4にいるタイプ3は、競争心が強くなり、社会的な地位や他者からの評価を非常に重視しますが、まだ一定のコントロールが効いており、自己の価値を評価に基づいて感じています。

この移行時期において、タイプ3は自分の内面的な感情を無視し始め、他者からの賞賛を得るために行動が表面的になります。彼らはもはや本来の自己や個性よりも、成功や評価を維持することに必死になり、競争に負けることへの不安や焦りが強まっていきます。

A型性格は、米国の心理学者M.フリードマンとR.H.ローゼンマンによって提唱された性格タイプで、競争心、緊迫感、短気、そして完璧主義が顕著に現れる特徴があります。この性格は、成功や評価に強く執着し、常に最前線で目立ち続けようとするため、非常にエネルギッシュかつ攻撃的に見えます。

Level
4

対人支配関係の段階

健全度5では、タイプ3は自分の内面の価値を無視し、外見的な成功と評価を維持することに集中します。

焦点は、自分が他者からどう見られるかに偏っており、実際の自己価値を感じることができなくなっています。この段階では、他者の目を常に意識し、他人の期待に応えるために自己を変えたり、時には事実を誇張して自分を良く見せようとすることもあります。

イメージ優先の実利主義者
  • 市場志向の最大化:自分をどのように売り込むか、どうすれば成功を維持できるかに焦点を当てます。この段階では、自己をアピールするために手段を選ばなくなり、節操がなくなります。
  • 見せかけ×見かけ重視:この段階では、他者からの評価に依存するため、評価が低くなると自信を失い、焦りやストレスが増大します。一方で、表面的には成功者としてのイメージを保とうとするため、さらに競争心や完璧主義が強まり、結果として自己破壊的な行動に繋がるリスクも高まっていきます。
  • イメージが大切:他者の期待に合わせて自分を大きく変えることに抵抗がなくなり、必要ならば自分の信念や価値観を捨ててでも、成功者としてのイメージを保とうとします。

ビジネスや職場では、より影響力のある人や役職に就いている人に取り入るためにお世辞を言ったり、媚びたりすることもいとわなくなります。

健全度5にあるエニアグラムタイプ3は、実際に成功を収めることよりも、成功者として見られることに強いこだわりを持つ人物です。この段階では、彼らは「成功しているかのように見える」ことを最重要視し、そのイメージを通じて他者や外界をコントロールしようとします。

実績や能力そのものよりも、外見的な成功や社会的な評価に依存しており、これを維持するために表面的なアピールや手段を選ばない行動が目立つようになります。

SNS上での評価(「いいね」やコメント、フォロワー数)に対して非常に敏感であり、これらの反応が少ないと焦りや不安を感じます。フォロワーの反応を見て、自分の投稿をさらに調整し、より注目されるためにどんな手段でも取ろうとするのです。

フォロワーの反応は自分の価値!が大前提です。

このように、健全度5のタイプ3は、SNSという仮想の舞台で「成功者」としての自分を作り上げ、他者をコントロールし続けようとしますが、その背後には自分自身を見失い、外見だけに依存してしまう危険が潜んでいます。

欲求
他者の期待に応え続け、常に高い評価を得たいという欲求が前面に出ます。成功者や魅力的な人としての自己像を保つために、努力を惜しまずに続けますが、心の中では焦りと不安が増大します。

恐れ
他者の期待に応えられなくなること、評価が下がることを極度に恐れます。このため、失敗やミスを隠したり、事実を美化することさえあります。また、自分が本来の自分であることを否定される恐れも強くなります。

Level
5

過補償の段階

健全度6に落ちたタイプ3は、外見や成功の見せかけを追い求めることにますます固執し、自分自身や他者に対して誠実であることが難しくなります。

この段階では...

  • 内面的な価値感や個性は完全に無視され、他者からの評価や称賛を得るために手段を選ばなくなる
  • 皆の前で「成功している自分」「輝いている自分」を演じることに全力を注ぐ
  • 本心はドロドロ。イメージと現実のギャップに苦しむ。それでも、自分には才能や可能性があると心の底では信じたい
自己愛の奴隷

実質的な成功よりも「どう見られているか」に取り憑かれます。成功者としてのイメージを作り上げるために、誇張や嘘を平然と使い始めます。自己に対する不安が強まるほど、その不安を隠すために虚栄心の塊と化し、見せかけの成功に逃げ込むようになります。

  • お金=成功:タイプ3は、成功の象徴として「お金持ち」になることに取り憑かれる。お金は単なる手段ではなく、社会的な評価を得るための証しであり、最終的には自分を「有名人」として確立するための切符になる。
  • 肩書が全て追求:社会的な役割や肩書きが、自分の価値を証明するものであると信じる。テストの点数、学歴、会社名、役職などの社会的地位。名刺に書かれる「タイトル」を自らの価値だとだと錯覚する
  • 価値の審判:勝敗や価値の基準を自分自身が独断で決めて「自称地位審判者」としてふるまう。ドラゴンボールのベジータ、勝ち組負け組問題
  • ルッキズム:見た目や外見が、自分の価値を他者に示す手段と見なされ、外見に過剰な努力を払う。男性:筋肉やたくましさを強調。女性:性的魅力を前面に出して注目を集める。外見的な美しさや魅力が自分の成功を証明すると信じており、それが他者からの評価に直結するものであると考えます。
  • リソース依存:外敵魅力に自信がなければ、知性、財力、成功、名声といった他のリソースに依存して、他人よりも優れていることを強調して、他者に自分の価値を認めさせようとする。

この段階で膨張すると、短期間で自己愛を高めることに執着するあまり、長時間を要する事には打ち込めなくなります。実際の成果やスキルが伴わなくても、彼らは自分が優れていると信じ、これを他者に認めさせようとする行動に拍車がかかります。

加えて、自己愛の膨張により、他者の成功を脅威として捉え、他者を貶めることで自分の価値を保とうとします

タイプ3は自分を特別な存在であると信じ込みます。彼らは「本当は自分は優秀な人間だ」「もっと認められるべきだ」と感じ、他者にそのことを示そうとする衝動に駆られます。

Level
6

侵略の段階

健全度7のタイプ3は、「なりたい自分になれなかった」という深い絶望感に支配されています。この段階では、現実を直視することができず、自分が本来望んでいた理想像に到達できなかったというコンプレックスを隠そうとします。何事に対しても、倫理観が完全に崩壊し、その場しのぎの行動に終始します。

1. 嘘と欺瞞による自己保身

彼らは、自分が敗者になることを何よりも恐れ、その恐怖から履歴書に虚偽の情報を書いたり、実際には成し遂げていない業績を誇張することで、自分を「成功者」として見せ続けます。嘘や誇張を通じて、自分を守るための必死になり、内側の不安や劣等感は膨張する

2. 盗作や他者の手柄を横取りする

この段階では、他人の成果や作品を平然と盗用し、自分のものとして発表することも珍しくありません。彼らにとっては、他者が成し遂げたことを自分のものとすることで、自分が評価されることが最優先です。倫理的な観点からは許されない行為であっても、彼らはそれを正当化し、自分の名誉や評価を保つために盗作や手柄の横取りを行います。

3. 他者の価値を軽視し、自分の価値を肥大化させる

健全度7では、自己価値の肥大化により、他者の価値を軽んじる逆転現象が起こります。自分が注目され、評価されることを最優先するあまり、他人の功績や努力を無視したり、軽んじたりします。彼らは他者の価値を削ってでも自分を押し上げようとし、結果として周囲の人々に実害を与え、信頼を失っていきます。

4. その場しのぎの行動と倫理の破壊

彼らの行動は、その場しのぎであり、長期的な視野や結果を考慮する余裕はありません。倫理観は完全に崩壊し、自己の利益や評価を守るためならどんな行為でも正当化します。たとえば、他者を裏切ったり、不正行為に手を染めたりすることも平然と行い、自分の失敗や限界を認めようとしません。

5. 他者に実害を与える

健全度7のタイプ3は、自分が評価され、称賛されるために手段を選ばず、その結果として他者に深刻な実害を与えることが多々あります。盗作や手柄の横取りだけでなく、同僚や友人を貶めたり、他人の名誉や信頼を傷つけるような行為にまで発展することがあります。彼らは他者の価値を軽視することで、自分を相対的に高く見せようとし、周囲の人間関係や職場環境を壊してしまうのです。


この段階のタイプ3は、成功への執着と敗北への恐怖から逃れられず、現実を直視することができません。そのため、不正直でご都合主義的な行動を重ね、倫理観が完全に崩壊した状態にあります。彼らの行動は、自分を守るための必死の「あがき」であり、他者を犠牲にすることで一時的な安定や評価を得ようとします。しかし、その行為は最終的に自分自身をも孤立させ、さらに深い絶望感に陥れる結果を招くのです。

Level
7

妄想的思考と衝動的行為の段階

行動傾向
健全度8にあるタイプ3は、自分の内面に対して自己欺瞞を抱き始めます。成功や評価を得るために、他者を操作したり、事実を誇張することも辞さなくなり、外面的な成果だけに焦点を当てます。

態度
自分の本当の感情や欲求に対して無関心になり、他者を利用してでも成功を保ちたいという態度が強まります。他者に対する共感や思いやりが減少し、冷淡な態度を取ることもあります。

欲求
自己像を守りたい、失敗を隠したいという欲求が強くなり、評価や称賛を得るためには手段を選ばなくなります。成功者であること、他者に対して「勝者」として見られることへの執着が高まります。

恐れ
他者に自分の失敗や弱点を知られること、そして「できない人」として評価されることを極度に恐れます。このため、虚偽やごまかしを用いてでも、表面的な成功を維持しようとする行動が頻発します。

Level
8

病理的崩壊の段階

行動傾向
健全度9のタイプ3は、自己喪失が進み、真の自分が何者かを見失ってしまいます。他者からの評価や期待に応えることが自分の唯一の存在理由と感じ、自己のアイデンティティが完全に外部の評価に依存するようになります。最悪の場合、破壊的な行動や自傷的な行動に至ることもあります。

態度
自己否定が強まり、自分自身に対する評価が著しく低くなります。他者に対しても冷淡で攻撃的な態度を取ることが増え、自己と他者の双方に対して破壊的な影響を及ぼす可能性があります。

欲求
他者の評価を得ることでしか自己を維持できないという強い欲求があり、それに固執することで自己を見失います。真の自己価値を見出せず、外見的な成功にますます依存する状態に陥ります。

恐れ
「無価値である」という感覚が極度に強くなり、自分には何の価値もないという恐れに支配されます。この恐れから、他者の期待に過剰に応えようとする一方で、自己破壊的な行動を取ることもあります。

Level
9