Big5(ビッグファイブ)性格診断とは?
「自分を知りたい」という願いに、どの理論がいちばん応えてくれるのか?
エニアグラムが「動機」を、MBTIやソシオニクスが「認知の仕方」を説明するのに対し、ビッグファイブは人間の「行動特性」を最も客観的に測定できる理論です。
このページでは、学術的に確立されたビッグファイブをベースに、EACTO式(学術モデル)とSLOAN式(タイプモデル)という二つの方法で、自分の性格を立体的に理解する仕組みを紹介します。
ビッグ5とは?
ビッグファイブ(Big Five)は、心理学で最も信頼性の高い性格理論として世界的に認められています。
人間の性格を「外向性」「協調性」「勤勉性」「情緒安定性」「開放性」の5つの次元で捉えるこの理論は、大学の研究や企業の採用試験などでも用いられる科学的アプローチです。
エニアグラムやMBTI、ソシオニクスなどが「タイプ(質)」で性格を表すのに対し、ビッグファイブは「量」で測ります。
たとえば、MBTIで「外向型」とされた人でも、ビッグファイブでは「外向性スコア72」などの形で具体的に数値化できます。
そのため、再現性・統計的信頼度が非常に高く、「社会的に最も研究されている性格理論」として評価されています。
EACTO式とSLOAN式の違い
EACTO式の解説
EACTOは、ビッグファイブの5因子を数値スコア(0〜100)で算出し、あなたの心理的特性を学術的に可視化する仕組みです。
各因子は以下のように定義されます。
| 因子 | 名称 | 内容 |
|---|---|---|
| E | Extraversion(外向性) | 社交性、活動性、エネルギーの強さ |
| A | Agreeableness(協調性) | 共感力、優しさ、信頼性 |
| C | Conscientiousness(勤勉性) | 計画性、責任感、自己統制 |
| T | Temperament(情緒安定性) | 感情の安定、ストレス耐性 |
| O | Openness(開放性) | 創造性、知的好奇心、柔軟な思考 |
EACTO式の結果は「E=72, A=45, C=80, T=60, O=90」といった形で表され、心理測定のベースとなります。
客観的データとして扱えるため、研究・教育・AIモデル構築などにも応用可能です。
SLOAN式の解説
SLOANは、EACTOの5因子を「高い/低い」の2値に変換し、人間的・物語的に表現するモデルです。
32タイプに分類され、MBTIやエニアグラムに似た「直感的なラベル」を持ちます。
| 軸 | 高い場合 | 低い場合 |
|---|---|---|
| S / R | Social(社交的) | Reserved(内向的) |
| C / L | Calm(安定) | Limbic(感受性が高い) |
| O / U | Organized(計画的) | Unstructured(柔軟) |
| A / L | Agreeable(協調的) | Critical(自己主張的) |
| I / N | Inquisitive(探究的) | Noncurious(現実的) |
たとえば、
E=高 / A=低 / C=高 / T=高 / O=高 の場合、SCOAI というコードになります。
これは「社交的で安定した探求者型」として表され、タイプ論的な世界観に近い形で人間を理解できます。
両者の違いと使い分け
EACTOは「数値で測る」理論、SLOANは「物語で伝える」理論です。
両者は対立ではなく、測定と言語化という異なるレイヤーで機能します。
- EACTO式: 精度と再現性を重視し、自分の心理的指標を数値で理解する
- SLOAN式: 類型化されたタイプとして、他理論や他人との比較・対話に使う
このページのスタンス
このサイトでは、EACTOとSLOANの両立を前提としています。
学術的にはEACTOで正確に測定し、表現上はSLOANでタイプ化する。
この二重構造により、「理論の精度」と「人に伝わる物語性」を両立させています。
エニアグラムとの連携
エニアグラムが扱うのは「動機」や「無意識の欲求」。
ビッグファイブ(EACTO)は行動特性、SLOANは性格傾向を示すため、
両者を組み合わせることで、「なぜそう考え、どう行動するのか」が立体的に見えてきます。
例:タイプ3(成果志向)でも、EACTOスコアが高い人と低い人では動機の方向性が異なります。
16性格診断との連携
MBTIやソシオニクスが重視する「情報の扱い方」や「思考様式」は、SLOANの構造と親和性が高いです。
たとえば、外向的で開放性が高いSLOANタイプ(SCOAI)は、MBTIのENTPやENFP的傾向に似た表現を取りす。
SLOANはこのように、MBTI的タイプをより定量的に置き換える“架け橋”として活用できます。
ソシオニクスとの連携
ソシオニクスは心理機能(Ti・Fe・Niなど)の組み合わせでタイプを定義しますが、その外側の「行動スタイル」や「社会的印象」を測定するのに、SLOANが補助的に役立ちます。
EACTOのスコアをもとに、外向・内向、論理・感情、構造化・柔軟といった軸を客観的に数値化できるため、タイプ分類をより現実的に補強することが可能です。
有料セッションへのいざない
ビッグファイブ診断は、自分の性格を知る“地図”にすぎません。
本当の価値は、そのデータをどう使うかにあります。
有料セッションでは、あなたのEACTOスコアをもとに、
SLOANタイプとの連携分析を行い、エニアグラム・16性格診断・ソシオニクスとの橋渡しを行います。
- EACTOスコアの具体的な読み解き
- SLOANコードから見た人間関係・適職・思考スタイル
- 他理論との整合性分析(MBTI・エニアグラム・ソシオニクス連携)
を通して、「数値」から「意味」へ、そして「行動」へと結びつけていきます。
あなたの性格を“測る”だけでなく、“活かす”ために。
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