エニアグラムのまとめ記事です。
9つの性格タイプ、性格の判定方法、3つのグループ、ウィング18タイプから生得本能27タイプまで紹介ます。
結構、長文なので、
読みやすさを考えて、
以下の工夫をしております。
- 図や表をたくさん使う
- マンガ風テイストにする
- 内容を以下3つに分ける
- 前半:エニアグラム基礎理論
- 中盤:エニアグラム応用講座
- 終盤:エニアグラム実践講座
- 個別ページを量産する
目次は以下の通りです。
ひよこくんとフクロウくんのエニアグラム講座は、2つの特徴があります。
- 特徴1.エニアグラム初心者にかなりやさしい(入門書レベル)
- 特徴2.サブタイプを含めた海外系のエニアグラムに詳しい
では、本題に進みましょう。
エニアグラム基礎編
基礎編では、エニアグラムとは何か?について説明しております。
1.エニアグラムとは何者か?
エニアグラムとは、ギリシャ語で「9の図」という意味をもった幾何学図形を表しています。
- エニア:9、グラムス:図形
元々、エニア蔵は、世界のあらゆる出来事を説明するの図形として使われていました。近年、人の性格を分析するためのツールとして有名になりました。
2.エニアグラムの前提=私達の性格は9つに分類される
※クリックすると、各性格タイプの詳しい解説ページに飛びます。
エニアグラムでは、私たちの性格は大まかに9つに分類されるとと教わります。国籍、文化、教育、性別、職種、恋愛経験は一切関係ありません。
但し、人間に限る。
3.エニアグラムの性格はどうやって決められるか?
エニアグラムの「性格」とは、私たちの「無意識」に基づく行動、態度、言動などを表したものです。
そして、エニアグラムでは、この「無意識」は、以下のように定義されています。
- 根源的な恐れ
あなたが最も回避したいと願っていること。その多くは、幼少期(4~5歳)に芽生えた自我。 - 根源的な欲求
根源的恐れを回避する求めていること。幼少期に満たされなかったこと。 - 無意識のルール
幼少期から成長期をとして「こうすれば私の人生は上手くいく」と刷り込んだあなたのルール・人生哲学
エニアグラムの性格が決まるのは、幼少期の親子関係が大きく影響しています。幼少期に「私たちはひとりで生きていけない」ことを知ります。親の手助けが必要で、親から見放された瞬間に恐怖を感じます。そして、その恐怖が潜在的な恐れになります。
これを「根源的恐れ」と呼びます。
幼少期は親から愛情を得られるように努めます。その瞬間に自我を放棄して自分が満たされていないことに気づきます。同時に、「満たされたい」という欲求が芽生えます。
この欲求を「根源的欲求」と呼びます。
更に、この「根源的恐れ」の回避と「根源的欲求」の充足のために、私たちは自分に対して何らかのルールを課します。
これを「無意識のルール」と呼びます。
この「根源的恐れ」→「根源的欲求」→「無意識のルール」の順で、私たちの性格が形成されていき、行動・態度・言動に対して反映します。
「子供の頃と今とではだいぶ性格が変わっているよ」という人たちはたくさんいるかもしれません。
なので、あえて質問をします。
- あなたが心の底から回避したいと願っていること
- あなたが心の底から満たされたいと願っていること
- あなたが幼少期から今に至るまで自分に言い聞かせてきたルール
この3つは変わっているでしょうか?
4.エニアグラムの9つの性格タイプを全て紹介
タイプ1:改革する人
- 根源的恐れ:自分が悪く、堕落して、欠点があること
- 本来世界は素晴らしいはずなのに現実はそうでないことに怒りを覚え、自分が不完全な世界に染まっていくことに恐怖を感じる
- 根源的欲求:常に正しくありたい
- 常に高い理想を掲げて、現実をあるべき基準に収めたいと願う。
- 無意識のルール:正しいことをすれば人生は上手くいく
- 何事に対しても批判的になり、妥協を許さずに、完璧主義者に陥る
結果として、タイプ1は「怒り」という「囚われ」を持ちます。現実があるべき姿でないことに「怒り」を抱きながらも、自分に対して「怒ることはよくない(不完全だから)」と言い聞かせ、怒りの感覚を持たないように改革活動を試みるのです。
タイプ2:助ける人
- 根源的恐れ:ありのまま私は誰からも愛されない
- 幼少期に自分は愛されていないことを知った。(主に、母親の愛情が次第に自分から離れていくにつれ)当時に愛されない自分に恐怖を感じた
- 根源的欲求:愛されたい、必要とされたい
- 自分の欲求を否定して、献身的に誰かのお世話をする。
- 無意識のルール:誰かの助けになれば、私は愛される
- 優しく、寛容になり、自分の気持ちを表現して、相手を喜ばせる。相手の気持ちを所有したがる
結果として、タイプ2は「プライド」という囚われを持ちます。無意識に自分の気持ちや感情を封印して、相手のニーズに焦点を合わせます。献身的になり、優しい存在になることで「自分は相手よりも上だ」という感覚を持ちたいのです。
タイプ3:達成する人
- 根源的恐れ:ありのままの自分に価値がないことを恐れる
- ありのまま自分は価値がなく、誰からも相手にされないことを知り、何もできない自分に恐怖を感じる
- 根源的欲求:価値にある存在になりたい
- 何かを達成して、他者から承認を獲得することで価値ある存在になろうとする
- 無意識のルール:何かを達成して、認めれもらえれば、人生は上手くいく
- 他者には成功者のイメージを植え付け、周囲に適応しながらも、卓越した存在になろうと自信を動機づける
結果として、タイプ3は「虚栄(欺瞞)」に囚われます。自分が有能で成功しているイメージを自他に植え付ければ、本来の自分に向き合わないで済むからです。自分に価値がないのなら、その価値を外から獲得すればよい!というのはタイプ3の人生哲学でもあります。
タイプ4:個性的な人
- 根源的恐れ:自分の存在意義を持っていないことを恐れる
- 幼少期から、「自分は生まれる場所を間違った」と感じてしまう。と同時に、自分が何者かわからないことに恐怖を感じる
- 根源的欲求:自分自身でありたい
- 自分自身でありたいと強く願い、自己放縦(自分探しの旅を続けている状態)に走る
- 無意識のルール:自分らしさを取り戻せれば、私は満たされる
- 自分の世界に浸り、様々な方法で表現をする。時にはドラマチックになり、気まぐれになることも。
結果として、タイプ4は「妬み」に囚われるようになります。自分には何かが欠けていて、他の人たちとは違った特別な存在・独自性のある人だと思い込みます。半面、他の人たちを「普通の人たち」と決めつけて、更に彼ら・彼女らが幸せで満たされていることに妬みを感じます。
タイプ5:調べる人
- 根源的恐れ:この世で生存できないことを恐れる
- 自分は無能で、人の役に立てず、この世で居場所はないと思い込む
- 根源的欲求:有能でありたい
- 何かひとつの専門に秀でることで有能な存在になりたい
- 無意識のルール:何かに成熟したら上手くいく
- 外界から距離を置き孤立する。
結果として、タイプ5は「ため込み」に囚われます。自身のリソース(お金、時間、労力)は限られていると考えて、自分のためにしか使わないように心がけます。結果として、アウトサイダーになり、知識や情報を集めることに人生の大半を費やします。
タイプ6:忠実な人
- 根源的恐れ:自己責任、ひとりで生きること
- 何事も自分で決めて、自分で判断しなければならない世界
- 根源的欲求:安全でありたい
- 外界から支えや導きを獲得して、自分は「守られている」だと確認をしたい。心の拠り所を獲得したい
- 無意識のルール
- 相手の期待に応えれば人生は上手く行く(かも)。親しみやすく、責任感が強く、疑い深い
結果として、タイプ6は「不安(恐怖)」という囚われを持ちます。そのままですが、先のことを考えすぎて、これから何が起きるかわからないことに不安に感じます。そして、その不安を解消してくれる力を求めます。不安を作り出し、安心を求める姿はまるでひとり相撲かもしれません。
タイプ7:熱中する人
- 根源的恐れ:奪われ、逃げられないこと
- 時間の経過と共に自分性の構成が奪われて、何も手に入れられないことを恐れる
- 根源的欲求:過去、現在、未来永劫、幸せで満たされていたい
- 常にワクワクしていたいと願い、必死に現実から逃避しようする
- 無意識のルール:自分を満たせば上手く行く
- 常に楽しいことを探し求めて、多動的に動き回り、ひとつのことに集中ができない
結果として、タイプ7は「貪欲」という囚われを持ちます。「貪欲」とは、その名の通り、現状に決して満足できずに、欲しいものは全て手に入れたいと願ってしまい、生涯をかけて楽しいこと探しをしている状態です。本人は楽しいようでも、ちょっと痛い。
タイプ8:挑戦する人
- 根源的恐れ:他者から傷つけられ、操作されることを恐れる
- 自我(心の自由、主導権)などを奪われること(勝負で負けて、自分のすべてを否定されたように感じる)
- 根源的欲求:自分を守りたい、この瞬間の「自由」を勝ち取りたい
- 自我、主導権、心の縄張りを守るため、終わりなき戦いに身を置く
- 無意識のルール:主導権を握り、力さえあれば人生は上手く行く
- 弱肉強食論者になり、自己を主張する。脅かす人に対しては果敢と戦う
結果として、タイプ8は「欲望」に囚われています。どんな状況でも自分が場を支配している感覚があり、自分の意志を強く主張して、この場のリーダーである感覚を強く味わいたがります。人をコントロールしたいのではなく、自分を守りたいところからきています。
タイプ9:平和をもたらす人
- 根源的恐れ:つながりの喪失と分裂を恐れる
- いま、この瞬間の「調和」や「平和」な世界が破壊されることを恐れる
- 根源的欲求:平和でありたい(ストレスを感じたくない)
- 葛藤やストレスを感じずに、毎日を平和に過ごせるようにしたい
- 無意識のルール:自我を持たない、自己主張しない
- 何事に対しても、受容的・迎合的になる。問題から目を背ける
結果として、タイプ9は「怠惰」に囚われます。自己主張や決断する状況から遠のき、その場の雰囲気や今の心地よさを維持するあまり、自ら成長の機会を放棄して、流されるままに生きようとします。自己を放棄したような生き方を選びがちです。
以上がエニアグラムの9つの性格タイプの「根源的恐れ」「根源的欲求」「無意識のルール」です。この3つひとまとめにしたのが「囚われ」ですかね。
囚われについては、こちらの記事で解説をしています。
5.センター(ガッツ、ハート、ヘッド)
エニアグラムの9つの性格タイプは、大きく3つのグループ-腹(タイプ8、9、1)、心(タイプ2、3、4)、頭(タイプ5、6、7)-に分類することができます。これを「センター」と呼んでいます。
ガッツセンター、ハートセンター、ヘッドセンターでは、目的(潜在意識)、時間感覚や反応の仕方が大きく異なります。この3つのセンターの特徴を知ることで、あなたの性格は大まかに3通りに分けられます。
- 怒りの感覚:外界から影響されることを嫌う。
- エネルギー:「身体」快・不快を身体で感じ取る
- 時間間軸:現在(今この瞬間)
■タイプ8、1、9の違い
タイプ8は、自分が望む「現実」を作り出そうとして戦います。タイプ1は、欠陥がある「現実」を正そうとして改革を試みます。タイプ9は、心地よい現実を維持するために自我を眠らせます。共通して、ガッツセンターは、「今ここ」に焦点を置いていて、その「今」を崩されそうになると、「怒り」を抱きます。
- 恥の感覚:他人からの関心を意識する
- エネルギー:「心」、自分がどう感じるか?
- 時間感覚:過去(過去のイメージ)
■タイプ2、4、3の違い
タイプ2は、他者と親密になることで「よいイメージ」を獲得します。逆にタイプ4は他者から離れて自分の世界に籠ることで自分のイメージを固めます。タイプ3は何かを達成して、実績を作ることで、社会的に好ましいイメージを獲得します。共通してハートセンターは、他者からの関心とセルフイメージによって動かされます。
- 恐怖の感覚:将来における事態を頭で予測する
- エネルギー:頭、未知の出来事を想像する
- 時間感覚:将来(予期せぬ未来)
■タイプ7、5、6の違い
タイプ7は、何かに熱中することで、恐怖を解消しようとします。その逆のタイプ5は、情報や知識をため込み恐怖に備えます。攻めるタイプ7と守るタイプ5、そして「頼る」タイプ6です。タイプ6は、どっちつかずになり、強い人たちの承認を求めます。共通して、ヘッドセンターは不安解消をしています。
エニアグラム-本能、フィーリング、思考-3つのグループとは?
6.性格タイプの見分け方-その1:3×3の法則
他にも色々な分類法がありますよ。有名なのがホーナイとハーモニックですね。
ホーナイグループ-主張型、追従型、遊離型
精神科医カレン・ホーナイの名をつけた分類した3つの型を紹介します。彼女は、人が内面的な葛藤を解決しようとするときに、3つのスタイルがあると論じました。
- 主張型……タイプ3,7,8
主体的であり、積極的であり、環境に直接働きかけたいリーダー気質。
自分が否定されていると感じている - 追従型……タイプ1,2,6
協力的、自らの責任を果たし他人の役に立とうとする良きフォロワー気質。
自分は有能だというプライドがある - 遊離型……タイプ4,5,9
周囲と関わることを避けて、自分の世界に入るマイペース気質。
人と関わることを本質的に恐れる
ホーナイの分類についてはこちらの記事より詳しく解説をしております。
では、つぎハーモニーグループです。
ハーモニーグループ-楽観的、合理的、反射的
「ハーモニクス グループ」とは、対人関係における反応を3つのパターンに分けたものです。ハーモニックはエニアグラム独自の理論ですね。
お友達・家族、恋人、会社の同僚から悩み相談をされたときを想像してみて下さい。あなたの反応は以下3つに分類されます。
- 楽観的反応……タイプ2,7,9
相手の悩みに対して「大丈夫。何とかなるからね。まずは元気を出して」と励ます。ポジティブを好む。 - 合理的反応……タイプ1,3,5
相手の悩みに対して、「こうすればいいじゃない」「いい方法があるよ」と具体的な解決案や方法を示す。 - 反射的反応……タイプ4,6,8
スタンス:問題に対して咄嗟(とっさ)に反応する。対応方法は、自分の経験や知識、価値観に基づいて行う
3×3をすると、こうなるんじゃ。表を作ったぞい。
各タイプ | スタイル | 反応 | 詳細 |
---|---|---|---|
タイプ1 | 追従型 | 合理的 | 物事をあるべき形にきちんと収めあげたい。最良&最適な方法を模索する |
タイプ2 | 追従型 | 楽観的 | 周囲と気持ちを同調させて、穏便に物事を収めたい。相手の顔を伺う |
タイプ3 | 主張型 | 合理的 | 主導権を握りたいと思いながら、どうやったら上手にできるか?と考える |
タイプ4 | 遊離型 | 反射的 | 相手と自分に壁を作り、自分の世界を楽しむ。その世界を脅かされないようにする |
タイプ5 | 遊離型 | 合理的 | 自身の思考ワークを楽しむ。よい方法について考えることを楽しんでいる |
タイプ6 | 追従型 | 反射的 | 周囲とペースを合わせて行動しながら、身の安心&心の安定を気にしている |
タイプ7 | 主張型 | 楽観的 | どこにいても自分の世界観に染めたいと思っている。行動も直接的で裏表がない |
タイプ8 | 主張型 | 反射的 | いつも自分の我を通したいと思っている。弱さを指摘されるとムキになることも・・・ |
タイプ9 | 遊離型 | 楽観的 | のんびりした世界に浸っていることを好む。ストレスを感じたら、すぐに身を引く |
この3×3の分類方法は、エニアグラム本ではよく使われていますね。但し、この性格3×3は、あなたの気質レベルの性格よりも、社会的な性格を分析するのに使えます。
応用講座では、エニアグラムを「9つの性格」だけでは終わらせず、様々なバリエーションをつけて発展させた形になっています。
それでは行きましょう。
おまけ:世界にどこにいる?-自分、中心、共に?
あと、竜頭万里子様の【究極のエニアグラム】で興味深い分類法があったので、紹介します。
私たちは、この世界に身を置き、この世界の一部だとします。でも、各タイプによって、この世界をどう認識するかがだいぶ異なります。
- タイプ3、6、9:私は世界と「共」にある
- タイプ1,4,7:私は「私の」世界にいる
- タイプ2、5、8:私は世界の「中心」にいる
タイプ3、6、9は、他者の顔を伺う傾向があります。タイプ3であれば自己実現のために、タイプ6であれば安全や安心を維持するため、タイプ9であれば周りと調和するためと、目的は様々です。ただ、共通して、このタイプはグループやコミュニティーとペースを合わせようとします。これが、私は世界と「共」にある、の考え方です。
対して、私は、「私の」世界にいると認識しているタイプ1、4、7は、同じグループにいても、自分の世界を頑なに守ろうとします。。例えば、タイプ1であれば「理想の現実」を維持しようとし、タイプ4であれば、空想に浸り「想像上の世界」を求めるため、現実に引き戻されることを嫌がります。タイプ7は、この場にはない心が躍るような世界です。
最後の、私は私の世界の「中心」にいるのグループは、他者の世界には興味がなく、自分の世界を示す傾向があります。タイプ8は直接的でわかりやすいと思います。対して、タイプ5は、世界から一歩引いて思考の中で自分の世界を作り出します。タイプ2は、他者と直接接することで、周囲に自分の世界を示していきます。
この分類法は極端かもしれませんが、自称のウィングと組み合わせるとわかりやすいかもしれませんね。
エニアグラム応用講座
日本ではエニアグラム=9つの性格と訳されていますが、もう9つの性格だけで分類できるレベルではなくなりました。実際に、海外のエニアグラムでは、エニアグラムをさらに細分化する動きがみられています。
応用編では、エニアグラムを、「サブタイプ-ウィング」、「性格の成長レベル」、「3つの本能(自己保存、セクシャル、ソーシャル)」などに分けて、ダイナミックに紹介していきます。
7.ウィングーエニアグラムのサブタイプ
ここまで9つの性格タイプについて解説をしてきましたが、完全にエニアグラムの性格タイプに当てはまる人は存在しません。
誰もが、9つ性格タイプを持ちながら、別のサブタイプも持っています。そして、サブタイプは、基本タイプに隣接しているいずれかのタイプから影響を受けています。
これを「ウィング」と呼びます。
ドン・リチャード・リソは、各ウィングタイプに名前を付けました。すごくわかりやすかったんでそのまま引用します。
タイプ1ウィング9:理想主義者
通常のタイプ1は、欠陥のある現状を回復させるために熱心ですが、9のウィングが強くなると少し和らなくなります。理想や改革へのエネルギーを持ちつつも、少し穏やかで気楽な感じになります。
但し、やっぱり頑固です。白黒をつけずにガンコを決め込むので、議論や討論になるとちょっと面倒だったりします。
タイプ1ウィング2:擁護者
タイプ1が2のウィングを持つと、面倒見のいいひとになります。自分の考えや想いを誰かと共有したくなるんですね。
「私は、物事はこうあるべきだと思うんだけれど、あなたも同じように考えているよね?」
といわんばかりに。擁護者というよりも指導者に多いですね。サザエさんの波平とかこのタイプかも(笑)
タイプ2ウィング1:尽くす人
タイプ2がウィング1をもつと内向的&客観的になります。もっと多くの人から感謝されたいという気持ちと、そのために世の中を変えたいとすら思うようになります。
タイプ1は、「物事はこうあるべき」で動くのに対して、タイプ2ウィング1は、「人々が幸せになるには、こうあるべき」という感じでしょうか?
マザーテレサとかはこのタイプかもしれませんね。
タイプ2ウィング3:もてなす人
ウィング1と比べて外向的なタイプ2です。通常のタイプ2のように誰かを助けますが、そんな自分に価値を感じられるような見返りはどこかで求めています。
一時間は、あなただけのために時間を使ったのよ。ピンクのボトルを入れて(笑)
通常のタイプ2は、ひたすら相手に尽くしますが、ウィング3が強いと、そんな自分に価値を感じられるようなご褒美を要求します。感謝を数字にしたくなるんですね。水商売向きです。
タイプ3ウィング2:魅了する人
タイプ3がウィング2をもつと、いい感じで外向性が発揮されます。輝いている自分を通して、とにかく人に影響を与えたいと願います。スタータイプですかね。
代表的な人物はマルチタレントのGacktさん。
デビューしたころはミステリアスでタイプ4にも思えましたが、今はお茶の間で注目を集めるスター的な存在。
タイプ3ウィング4:プロフェッショナル
タイプ4が影響してか内向的なタイプ3になります。見た目の派手さや存在感ではなく、キャリアやスキルを通じて価値や輝きを得ようとします。
代表的なのが、経済評論家の勝間和代さんですかね。自身のことをタイプ3と仰っている勝間和代さんはこっちのウィングが強いでしょう。
タイプ4ウィング3:貴族
タイプ4の個性や独自性に加えて、タイプ3の競争心が強くでます。オンリーワンであることも当たり前だし、できればナンバーワンも目指したりします。はじめから自分を高いところに位置付けています。
アニメキャラでいうと、花沢類や北斗の拳のケンシロウです。女性キャラなら、シンデレラもこの傾向がありますね。海外のアーティストなら、クリスティーナアギレラ。
タイプ4ウィング5:ボヘミアン
ズバリ「自由人」です。ウィング3のように、自分のランクは気にせずに、のほほんと芸術や創作活動に励んでいます。人間関係のストレスから自分を遠ざけること第一と考えて、自分の世界に入り込む傾向があります。
ゴッホやピカソなど成功した芸術家にこのタイプは多いです。(逆の可能性もあり)
タイプ5ウィング4:因習を打破する人
タイプ5にタイプ4のウィングが加わると、既存の習慣や常識を疑い新しい世界を作り出そうとします。代表的な人物が、スティーブ・ジョブズですかね。
イノベーターや改革者ともいわれています。基本は、ボヘミアン同様、マイペースですが、健全度が上がるとタイプ1の改革者やタイプ8の挑戦者の顔を持ち、本気で世界を変えるかもしれませんね。
タイプ5ウィング6:問題解決者
タイプ5がタイプ6のウィングを持つと、個人の思考ワークよりも現実的な問題に関心が寄せられます。経営学者と経営コンサルタントのような違いですね。
経営学者は、経営の体系を研究することに関心を持ちますが、問題解決者は、その研究が実践で使えるかに関心を寄せます。
但し、あくまで研究者気質であり、プレーヤーになることはほぼありません。
タイプ6ウィング5:守る人
タイプ6にウィング5が加わると、「現状維持」を第一と考えます。なんだかネガティブなイメージがありますが、今ある世界を守ろうとします。
タイプ6の将来における不安の感覚がより強く態度に出てしまい、その不安を回避するために、周囲を細かく見張るようになります。
タイプ6ウィング7:バディ
タイプ6にウィング7が加わると、タイプ7のように外向的で楽観的になります。バディとは、「気を許せる親友」という意味を持ち、男女問わず、心の底から支えあうような友人を求めるようになります。気を許せる友が欲しいのです。
ワンピースのウソップやクリリンが6w7といわれていますね。
タイプ7ウィング6:エンターテイナー
タイプ7ウィング6のエンターティナーは、先ほどのバディーと似ていますね。楽しくてキラキラした世界を楽しみながらも、仲間や身内と一緒にその世界を目指しているような人たちです。理想の人生を歩みたい7の気質とひとりでは不安な6の気質が入り混じっています。
ワンピースのルフィは、このタイプでしょう。仲間を大切にしますからね。
タイプ7ウィング8:現実主義者
タイプ7ウィング8は、「楽しい人生」を本気で手に入れようとします。わかりやすい例が、孫悟空ですね。ルフィは、仲間を迎えに行きますが、悟空はベジータを平気で置いていきます。
通常の7に比べると、ストイックでどこかで戦っている感がありますが、イメージがありますが、それはタイプ8の影響です。
タイプ8ウィング7:独立した人
いわゆる一匹狼タイプです。通常のタイプ8のように、自分の欲しいものを手に入れるため絶え間ない戦いに身を置きますが、通常の8はもっとじっくりゆっくりと構えています。
7のウィングが加わることで、容赦なく無双プレイを行う傾向があります。マンガに登場する強そうなキャラは、だいたいこの傾向がありますね。
因みに、ジャイアンもこのタイプです。
タイプ8ウィング9:クマさん
タイプ8=ケンカ早い!というイメージがありますが、タイプ9のウィングが強いとどっしりと落ち着いた感じになります。だから、クマさんです。
クマさんは、ライオン、トラ、オオカミよりも強いのかもしれませんが、そこまで強さを誇示しません。それでいてどっしりしています。空手の師範とかに多そうですね。
アメリカの大統領か中国の首席の違いですかね。
タイプ9ウィング8:調停者
平和を好むタイプでありながら、タイプ8のように戦う。その心は、争いが大嫌いな正義の味方ですかね。るろうに剣心の主人公・緋村剣心がこのタイプですね。
普段は、のほほんとしていますが、争いごとがあると、率先して首を突っ込み逆刃刀を抜き、戦いに身を投じます。おそらく、本能的に戦いが嫌いなのでしょう。
タイプ9ウィング1:夢見る人
タイプ9ウィング8とは、対極に理想の世界(現実には絶対にない世界)を夢見ている人です。タイプ1ウィング9が、理想の世界を体現するために改革をするのだとしたら、タイプ9ウィング1は、理想の世界が自分の中にあるのだと思い込んでいます。
そういう意味ではスピリチュアルの気質は強いかもしれませんね。形や実体のないものに惹かれたり、そういったものと調和できる資質を持っています。
以上が、ウィングの解説でした。
- タイプ1:改革をする人
ウィング9-理想主義者
ウィング2-擁護者 - タイプ2:助ける人
ウィング1-尽くす人
ウィング3-もてなす人 - タイプ3:達成する人
ウィング2-魅了する人
ウィング4-プロフェッショナル
- タイプ4:個性的な人
ウィング3-貴族
ウィング5-ボヘミアン - タイプ5:調べる人
ウィング4-因習を打破する人
ウィング6-問題を解決する人 - タイプ6:忠実な人
ウィング5-守る人
ウィング7-良き友
- タイプ7:熱中する人
ウィング6-エンターテイナー
ウィング8-現実主義者 - タイプ8:挑戦する人
ウィング7-独立した人
ウィング9-クマさん - タイプ9:平和をもたらす人
ウィング8-調停者
ウィング1-夢見る人
8.レベル-不健全、普通、健全-
エニアグラムを9つの性格タイプだけで論じてしまうと、それは単なる性格診断や性格当てゲームで終わります。エニアグラムは、平面で性格を9つに分類する方法と、その分類された9つの性格の健全度を図る指標があります。これをエニアグラムの健全度と呼んでいます。
各タイプには、「健全」「普通」「不健全」という、3つの段階があります。
また、各段階も3つに細分化されており、合計9のレベルが存在します。
- 根源的恐れから解放されて心身ともに解放された状態。リソは、これを「スピリチュアルな状態」と呼んでいる。
- 悩みや葛藤がない。一瞬一瞬に幸せを感じられている状態。気分は高揚していて、ややハイテンション。素直に今の気持ちを誰かと分かち合いたい
- 自分の居場所と役割が明確で、自分はここにいていい!と思える感覚。社会的な商人こそ満たされているけれど、健全度1や2ほど開放的ではない。帰属欲求や承認欲求が満たされている感じ。
通常:4~6
- 外的な要因で動揺している状態。この辺で各タイプが不安定になり、囚われなどが現れる。自我の防衛ともいう
- 自我を守ろうと必死になる。不安を隠すために、相手の関心を獲得して、外界への態度はやや攻撃的になる
- 自分に自信を失っている。誰かに守ってもらいたいと願っている。自分だけを特別扱いしてほしいと要求している(別の形で態度に出す)
不健全:7~9
- 自我の防衛ができず、深刻な反応が起こる。それでも自分を守ろうとして、常識では理解できない言動が目立つようになる。神経症、ストレス、トラウマなどが表に出る
- もはや自分の身体が自分の身体ではない感じ。現実との接触を失い、思考、感覚、感情、判断が全てゆがむ。
- いわゆる「病理的崩壊」の状態。現実との接触を失い、自分も、現実からも身を避けて、破壊行為に走る。すべてがいやになり、破壊したくなる衝動に似ている。いわゆる●罪や自●の一歩手前
健全度1~9についてはコチラの記事でまとめています。
この健全度のレベルはタイプ毎によってバラバラに現れますね。同じタイプ4でも、クリエイティビティ―にあふれている人もいれば、妬みの感情に囚われて、全ての行動がメチャクチャになっています。タイプ2も健全度が高ければ、無垢に愛を与えることができますが、健全度が弱まるにつれ奪う人になります。
平面的ではなく、立体的に私たちのメンタルのレベルを捉えてくれるのもエニアグラムの面白いところですね。
9.成長とストレスの方向性
健全・不健全の次に覚えて頂きたいことが、各タイプの成長とストレスへの矢印です。エニアグラムの図形の矢印が指す方向性です。
- 成長(統合):赤矢印の方向に性格タイプが変化する
- ストレス:青矢印の方向に性格タイプが変化する
例えば、タイプ2は不健全な状態になると、タイプ8のように攻撃的になります。
「私は、あなたのために色々としてあげた。にもかかわらず、その無関心な態度は何?」といった状態でしょう。
逆に、健全な状態になると、「私はみんなから愛されている」と思えるようになり、これまでは誰かを献身的にサポートするだけな状態から、自分の好きなことを行い、我が道を行く!の如く自分の人生を突き進むようになります。
何かを達成するためにエネルギッシュなタイプ3も、ストレスがたまったときは、どこかでのほほんとしています。つまり、タイプ9。対して、タイプ3が安定しているときは、自分の成功(エゴ)よりも、コミュニティーの利益を優先して動けるようになります。タイプ6ですね。
これまでのエニアグラムでは、私たちの性格タイプを決定するのは、幼少期に受けた影響とそれに対する反応だと論じてきました。
そして、ここからは第三のエニアグラムとして、より生物的な観点から人の本能についてアプローチしていきます。
人の生存本能をエニアグラムに取り入れました。
10.3つの本能
エニアグラムが論じているのは、「性格」や「気質」です。これらはあくまで感情や心が反応するタイプです。加えて、最近では、性格タイプとは別に「本能タイプ」というカテゴリーが登場しました。
本能タイプとは、性格とは別に自分がこの世で生き残るために身体が勝手に反応するタイプのことです。動物タイプですかね。これを「生得本能」と呼んでいます。
生得本能-自己保存、セクシャル、ソーシャル
この3つの本能は、動物が長らく繁栄するのに必然と備わった本能といわれています。
本能タイプの3つを見ていきましょう。
自己保存型 | 身の快適さや安全、経済や健康などの事柄に関心を寄せる。 自分の身体や安心を守りたいという本能的欲求が強い |
ひたすら食料や安全な住処を確保する | |
セクシャル | 1対1の関係や興奮を覚えるような強烈な体験に関心を寄せる。特定の相手と強くつながりたい。(子孫を残したい) |
異性と生殖を試みる。自分の子孫を残そうとする | |
ソーシャル | グループやコミュニティーに関心を寄せる。団結したい。「群れ」の中で必要とされ、また群れを守っていきたい |
群れを形成・維持するために自分の役割を全うする |
自己保存
個体を維持するために備わった本能です。部屋の温度や椅子の座り心地などに身体が反応します。また、人間であれば経済的なことや、健康や防災などにも関心をもちます。
そのため、自己保存はエニアグラムのタイプとは関係なく、身体が「安全」を求める傾向があります。
自己保存型の9タイプの詳しい解説についてはコチラから。
セクシャル
セクシャルは、私たちが子孫を残すために備わった強いエネルギーです。言葉から、ちょっとエッチなことを想像するかもしれませんが、生物学的には性欲とは、自分を魅力的に魅せて、相手を引き付けるための衝動にもなります。
そのため、セクシャルタイプは、1対1の関係に強い関心を持ち、相手のエネルギーに惹かれながら、自身も相手を引き付けようとします。
セクシャルについての詳しい解説はコチラから
ソーシャル
最後のソーシャルは、動物が群れを作る本能です。長らく繁栄するためには、人間・動物は群れに所属して、組織・コミュニティーを形成してきました。その中で各自の役割や上下関係が自然とできてきました。
そのため、ソーシャルタイプは、グループ全体、社会全体など広い視野を持ち、その中で自分はどのポジションにいるか?などに関心をもちます。
ソーシャルについての詳しい解説はコチラから。
因みに、ひよこくんはセクシャルでフクロウくんは自己保存です。そのうち、ソーシャルキャラを作ります。
生得本能についてはコチラの記事にまとめています。
優位、支持、盲点の法則
私たちは、この3つの本能を持ち合わせておりますが、すべてをバランスよく持っているわけではありません。
- 優位:3つの中で最も強い本能
- サブ:優位タイプを支えている本能
- 盲点:最も発達してない本能
必ず、優位、サブ、盲点の3つがあります。
エニアグラムと本能タイプ27タイプ
2019年に入ってから生得本能にハマり、本能タイプ×性格タイプの診断を行っております。本のタイプを知ることで、エニアグラム界隈ではあるあるの、「同じタイプなのになぜここまで違うの?」という疑問が解消されるんですね。
エニアグラム:適職xトライタイプ編※加筆中
海外のエニアグラムコーチが紹介しているトライタイプについて新しい記事を追加しました。※現在、ライティング中です。27タイプを書いていくので、楽しみにお待ちください。
トライタイプとは?
米国のエニアグラム専門のコーチ&エニアグラム研究者であるキャサリン・チャーニック・フォーブルが提唱している新しいエニアグラムです。
ガッツセンター、ハートセンター、ヘッドセンターの各センターから最も好むセンターを1つをピックアップして、その組み合わせで作る新しいタイプのエニアグラムです。
トライタイプの特徴
- ガッツ(腹)、ハート(心)、ヘッド(頭)の感覚をフル活用しているときに現れる
- 同じタイプでも、トライタイプの違いによって別人とも思うくらいの違いがある
- 本質的な部分は基礎タイプに依拠する。358でも、基礎がタイプ3なら、タイプ3の恐れや欲求が強く出る
エニアグラムは、私達の「本質的な部分」を9つに分類して探るツールです。対して、トライタイプは、自分の持ち味、強み、傾向などを活かして、社会に適応していくのに適しているエニアグラムです。
キャリア論や適職と相性がいい
トライタイプが仕事やキャリア論と相性がよいのは、トライタイプは以下のことをお添えてくれるからです。
- その瞬間の自我の対処(ガッツ)
→あなたのペースを脅かされたときに- 果敢と態度に示し戦う→タイプ8
- よい解決策を模索する→タイプ1
- 嫌なことはすぐに忘れる→タイプ9
- あなたの理想イメージ(ハート)
→どのようにして承認欲求を満たしたいか?- みんなから愛されたい→タイプ2
- 常に自分らしくありたい→タイプ4
- 有能な存在として認められたい→タイプ3
- この世界での防衛戦略(ヘッド)
→この世界で生き残るための防衛戦略は?- 攻める:常に行動する→タイプ7
- 守る:一旦引いて情報収集→タイプ5
- わからない:状況に応じる→タイプ6
このような傾向が顕著に現れるのは、自分が脅かされるときであり、ある程度の緊張感がある状態です。だからこそ、仕事をしているときは、トライタイプはすごく出るんですよね。
現在は、このトライタイプを応用して、エニアグラムの適職や能力開発診断をしていております。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
↓
トライタイプ27タイプを一挙公開 ※加筆中
タイプ125:メンター/指導者
トライタイプ125は、自分の知識を活用して誰かの役に立ちたいと願っています。そのための努力や勉強を怠らない粘り強さがありますね。
このタイプは、「人に何かを教えるとき」に力を発揮します。相手のことを第一に考えて、必要なリソースを用意できる人にもなれます。
反面、近視的なのに、どこかで達観した考えを持ってしまいがちです。この2つをバランスを保つよく使いこなせると、一気に化けるタイプですね。
トライタイプ125は、人に何かを教えて、成功や幸福に導く仕事ならなんでもできます。大事なのは、あなたがその方法を見つけることでしょう。
タイプ126:サポーター ※バックオフィス
トライタイプ1の徹底さ、タイプ2の優しさ、タイプ6のサブリーダー気質が混ざり、このタイプは縁の下の力持ちとしての力を発揮します。
事務職、支援業、内部処理などスポットは与えられないけれど、必要とされている仕事に就くことで、高いパフォーマンスを発揮して、同時に満足を得られます。
- 自分の仕事はプロの領域
- みんなから必要とされている
- 目立たたなくてもいい
この3つの感覚を持てるのなら、トライタイプ126は、どんな仕事に対しても充実感を感じることでしょう。
医療・看護・福祉の分野で活躍する人もいれば、独立してカウンセリング、セラピスト、コーチ、コンサルになる人も多いですね。
粘り強さとホスピタリティーの2つが求められますが、このタイプは生まれつき持っている脂質です。
タイプ127:教育者・リーダー
トライタイプ127は、人を導くときに、大きな力を発揮します。正直、ビジネスは万能型かもしれません。反面、自分のやりたいことが見つからず、イライラすることも多いかも。
というのも、このタイプは、人いて何か課題を見つけたときに、心の底から燃え上がることが多いからです。
情報検索よりも表に出ることで力を発揮でいるタイプでしょう。
タイプ135:システム設計者・技術者
トライタイプ135は、完璧主義で、成果を追い求め、そのために勉強をしています。このタイプは、独りで行動する人が多く、専門性を思考します。また、学術的よりも実質的な世界に関心を寄せます。
適職は、システムエンジニアや技術職ですね。粘り強い探究心と成果にコミットする姿勢は、どこの組織でも評価されます。
反面、人と組むことは好まず、独りよがりになるのは欠点かもしれません。しかし、それでよいと思います。
あなたが、誰にも負けない専門性を持てば、あなたとチームを組みたいと思う人が勝手によい話を持ちかけてくれます。
このタイプの課題は、最後まで自分を信じ抜くことです。
タイプ136:システム構築者・仕組みを作る人
トライタイプ136は、各タイプの中で最も万人に貢献できるようなシステムや構想を練り、作り上げることに長けています。
不備のない完璧さ、成功への欲求、リスクへの察知など、必要なスキルは全て備わっっています。
建築家やサイエンティスト、研究者などすぐに成果が上がらない仕事に向いています。一方で、即金系の仕事は憧れつつも、苦手なところがあります。
このタイプは、明確なビジョンと構想の2つを持ち、愚直に実行していくことで大きな成果を得ることができるでしょう。
・・・残りのタイプは更新していきます。1日1タイプのペースで行っていきます。
タイプ146:哲学者、自己保持者
トライタイプ146は、何か自分の中に大きなテーマを持って働くことを求めています。正直、このタイプの適職はないかもしれません。極論を言うなら、あなたが今この瞬間に心からやりたいと思っていることをすればよいと思います。
- 自分らしさを求める純粋さ
- そこにコミットする徹底さ
- 周囲の利益を考える習慣
があり、この3つをバランスよく保ちながら、よりよい働き方と、その先にある生き方を模索しています。何か目標のようなものが見つかるとこのタイプは強いですね。
エニアグラム実践講座
さて、最後のエニアグラム実践講座です。高いお金を払ってエニアグラムの講座に参加をしたけれど、本に書いてあることをそのまま教わっただけで、あまり役に立たなかった!という声をよく聴きます。
なので、実践編では、エニアグラム以外の枠組みを使って、エニアグラムを日々の性格で活用するためのコンテンツをご用意しました。
11.マズローの5段階欲求
エニアグラムを心理学に応用する上で、やっぱり無視できないのがマズロー先生です。マズローの5段階欲求説は図の通りですが、興味深いのはエニアグラムの【健全-通常-不健全】にも十分応用が効くことですね。
- 生理的・物理的
この状態は、どのタイプも一緒。 - 安全・安心
自分の個性や独自性を維持するため、心身ともに追い込む傾向にある - 愛・帰属
本当の自分を見出すことを他者に要求し、ちょっとわがままな態度をとる - 承認
自分らしさを受け入れてもらいたいと願う。納得のいくラベリングを求める - 自己実現
どんな状況でも「自分らしさ」を感じることができる - 自己超越
不明・・・もはやタイプ4ではなくなっている
など、マズローと組み合わせるとエニアグラムをより身近なシーンで応用することもできます。
12.ラバーテのBDHモデル
コーチング心理学協会のエニアグラム心理学コーチングの講座に参加をして教わったモデルです。エニアグラムそのものではなく、エニアグラム心理学コーチングです。
このモデルの特徴は、エニアグラムのタイプをBeing、Doing、Havingの3つに分けたことです。自分の中で色々なタイプを取り入れてみると、というワークがあります。
13-14.コーチングモデル-2つ紹介
実際にクライアント様とエニアグラムトークをするときに役に立つ2つのコーチング理論を紹介します。
傾聴、質問、承認、提案モデル | ABC論理(出来事、結論、考え方) |
左側がマクロな視点であり、右側がミクロな視点です。この2つをセットで使いこなせるようになるとクライアント様とのお話がスムーズにできるようになります。
15-16.スピーチ&プレゼンスキル
エニアグラム講師やアドバイザーを目指しているのなら必須スキルです。海外のエニアグラム本などをみると、やっぱり説明のしかたが非常に論理的なのがわかります。
また、エニアグラム講師の中で活躍されている人は人に何かをわかりやすく説明するのが上手。そこら辺の技術はこの2つですかね。
PREP法 | 天秤モデル |
スピーチやプレゼンテーション、ロジカルシンキングの講座教わる伝え方のポイントです。
- P→あなたが伝えたいこと
- R→Pを裏付ける理由
- E→Rを裏付けるエピソード
- P→先ほどのPを繰り返す
PREP法は言いたいことを簡潔に解りやすく伝えるときに有効です。そして、注目してほしいのが次の天秤モデルです。
PREP法や天秤モデルは、ディベートから応用しています。例えば、あなたがタイプ4だと自己判定をしました。しかし、イマイチ自分がタイプ4だと信じることができません。
その時はどうするか?
タイプ4である理由とタイプ4ではない理由の両方を用意してみるのです。そして、どちらの理由のほうがより勝っているのか?を比べてみること。これができるようになると、判定の精度が上がります。
この技術は、エニアグラムではなくディベート講座でも教えています。是非ともこちらの記事も参考にしてみてください。
東京エニアグラムワークショップのご案内
東京でエニアグラムワークショップを行っております。当講座は、エニアグラムに興味がある人、学びたい人、約立てたい人向けに効率的にエニアグラムについて学ぶことができ、さらに日々の性格で活用できることを目的とした実践的なトレーニングの場を開催しております。
価格も何度も参加しやすいようにリーズナブルに設定しております。
活動日時は以下の通りです。
是非ともご参加ください。