エニアグラム判定-タイプ4とタイプ8の区別ができません

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こんなコメントを頂いたので、お答えいたします。
いきなりのコメントで質問を投げかけて申し訳ありません。
私の場合、タイプ4とタイプ8が同数になり、学生時代はタイプ4だったのが、社会人になってタイプ8に近くなってしまいました。
これはどういう事なのか、よく理解できずにいます。
全然関連性がない性格のように見受けられるのです。何かヒントをご存知でしたら、ご教示頂けますと幸いです。
以前、自称タイプ4の方から、自分はタイプ8かもしれない!という質問を頂きましたね。ちょうどいい機会かも。
■診断テストの点数について
「同数になり」という言葉からエニアグラム系の診断テストを受けたのだと思いますが、診断テストは信用しないほうがよいかと思います。その時の考えや感情が反映されますからね。
テストは参考程度に考えておいたほうがよいでしょう。むしろ、テストを通じて自分がどんな感情を持ったかにフォーカスしてみて下さい。
■タイプ4とタイプ8の違いを知る方法

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タイプ4とタイプ8を判定したときの理由-つまり、なぜ自分でタイプ4に判定したのか?タイプ8に判定したのか?などですね。
1.タイプ4だと判定した理由は?
「自分の性格について深く知りたい」と考えると、誰でもタイプ4の感情や考えをもちやすくなり、自分のことをタイプ4だと思い込むようになります。
エニアグラマーさんの中でもタイプ4やタイプ5の方がダントツに多いのは、やっぱり自分の性格や難しいことに興味があるからでしょう。特に、タイプ4の方はエニアグラムにハマりやすいです。
リソ自身がタイプ4だったことが大きく影響しているのでしょう。
タイプ8に近くなる理由
では、どんなときにタイプ8の感情や心を持ちやすくなるのか?それは、人から何かを脅かされたと感じたときですかね。タイプ8は、人から脅かされたくない、という根源的恐れと欲求を持っており、それに対抗するために戦うキャラになっていることをご理解ください。
だからこそ、勝つか負けるかの世界に身をおいて、何かを奪われそうな感覚を味わえば、誰でもタイプ8のように自我を守ろうとして戦う性格になります。
タイプ8とタイプ4の決定的な違い
感覚が、「目の前の出来事に対する抵抗」/「過去から現在に至るまでのイメージの維持」のどちらにあるか?で考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
例えば、仕事でミスをして上司から「おいおい、社会人何年目だよ。これじゃあ、まるで新卒レベルだな。本当に勘弁してくれよー」と理不尽な言葉を言われたとします。このタイミングでは、どのタイプもイラっと来るでしょう。しかし、イラっとする性質が各タイプで大きく異なります。
タイプ4は、このように「感じる」
確かにミスをしたのは申し訳ないけれど、そんな言い方をしなくったっていいじゃないか?私だって、キチンとできるときはキチンとできるし、最近仕事が大変で色々とあったんだよ。そもそもこの仕事は私の強みを活かせなくて・・・ウンタラカンタラ
と、このように、全ての出来事を過去形に捉えようとします。その理由は、タイプ4が見ているのは、過去から現在に至るまでの自分のイメージだからです。エニアグラムでは、これを「恥の感覚」と呼んでいます。
タイプ4は、過去から現在に至るまでの出来事を覚えていて、その出来事から自分のイメージや自分らしさを形成させていきます。各タイプの中で、いちばん過去に引きずられる性質を持っています。
タイプ8は、このように「怒る」
は、ふざけるなよ!
その言い方はないだろ!
タイプ8は、人から攻撃を受けたと判断したら、その攻撃に対してすぐさま反応します。イラっとしたから反射的に反応する!という感じですかね。
ケンカに例えるなら、殴られそうになったから、自分を守るために先に殴った感じでしょう。
タイプ8が見ているのは、過去や未来でもなく、現在の出来事です。その瞬間にエネルギーをすべて注いでいます。これは、タイプ8、タイプ9、タイプ1がもつ、「腹(本能センター)」の感覚です。
タイプ2、3、4のように過去の出来事から物事を判断することもなく、タイプ5、6、7のように未来への不安に対して対処をするわけではありません。
あくまで現在の出来事に焦点を当てています。言い換えるなら、考えても仕方ないことは考えないし、過去に何があったか?なんてことは気にしていないんです。
タイプ4とタイプ8の見極め方
これは、私がエニアグラムコーチングをしているときに行っている方法です。何か嫌なことがあったときに、「どうしてそう思ったの?」という質問をします。
その時に、詳細から説明をして結論を言わないのがタイプ4、結論だけを言い切るのがタイプ8だと判断しています。
タイプ4-詳細から説明をして結論を言わない
その理由を過去の出来事に焦点を当ててどんなことがあって、何を感じたかを詳細に説明してくれます。それ自体がタイプ4が普段からしている感情ワークだからです。
そして、感情ワークをすればするほど、結論らしい結論が見つからず、意識が自分の内面に入っていきます。これがタイプ4が自分らしさを求めるようになる理由です。
余談ですが、タイプ5の場合は、未来の不安に対して意識を向けています。そのために、他者から離れて自分ひとりの空間を作り出します。
タイプ8-結論こそいうが詳細は言わない
タイプ8であれば、タイプ4ほど何があったかを説明しません。なぜ不快に感じたかをシンプルに説明します。
- 「人を馬鹿にするのは許せない」
- 「もっとお互いを尊重しあうべきだ」
- 「物事はこうである」
と、自身の主義主張をきっぱりと言い切りますね。タイプ8の場合、何が嫌か、なぜ嫌か?ではなく、全身で嫌だからいやなんです。
これは私が牛乳が嫌いなのと同じ理由かもしれませんね。身体が受け付けないのです。そこらへんが本能タイプの面白いところでもありますね。
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木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪
