エニアグラム-タイプ5+ソーシャル「google先生/トーテム」とは?
どうも。エニアグラム研究家の木村です。
現在、Complete Enneagram-27 paths to Greater Self-Knowledgeを読んでいます。英語と格闘しています。
この記事では、タイプ5の自己保存「Google先生」について解説をしていきます。
日々更新をしています。
タイプ5のソーシャル「Google先生/トーテム」とは?
タイプ5ソーシャルは「Totem」と呼ばれています。Totemとは、これですね。
トーテムとは、特定の集団や人物、「部族」や「血縁」に宗教的に結び付けられた野生の動物や植物などの象徴のこと。20世紀におけるトーテムの重要な批判者に文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロースがいる。Wikipedia
では、なぜタイプ5ソーシャルがトーテムと呼ばれているのか?
コンプリートエニアグラムでは、以下のように紹介されています。
“Totem” refers to a passion for high ideals, the need to idealize experts and seek knowledge connected to whatever ultimate values this five adheres to. Social Fives engage in a search for the ultimate meaning to avoid experiencing life as meaningless.
Complete Enneagram-27 paths to Greater Self-Knowledge
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トーテムの由来は、崇高な理想、知恵の具現化、知識の探求を統合して究極的な何かを形成すしようとする情熱に取りつかれたタイプ5からきている。タイプ5ソーシャルは、意味のある探求に身をささげて、退屈な人生を回避している。
知識や英知を集めて新しい知恵を社会に還元することを自身の生き様としています。
自分の知識欲を満たすためだけの研究では満足できず、社会に関わっている必要があります。いくら知的で頭がよくても、社会に適合できなければ意味がないことを知っています。
一方で、本人は社会に適応する気はなく、悠々自適に自分のペースで活動することを望んでいます。
タイプ5ソーシャルの特徴3つ
タイプ5ソーシャルは、タイプ5の中では、最も知的で、アカデミックな世界や技術を信仰しています。生粋の研究者です。タイプ5自己保存が他者との関りを割けるのに対して、タイプ5は自身の目的に合致していれば積極的に人と関わっていきます。
但し、誰と関わるべきなのかはよく選びます。
知識人や専門家と関わる
タイプ5ソーシャルは社会を指向しています。この世界で生き残るためのニッチ(隙間)を探し求めています。自分自身を専門家/エキスパートと名乗ることで、一種の安全権を確保しようとするのです。
例えば、職場で唯一のコンピューターの専門家や商品開発の研究者など、自分だけの役割を獲得しようとします。その時に、誰が自己実現に協力してくれるかを非常に気にしています。そのため、社内から社外まで見通して、仲間をゲットします。
実際にタイプ5ソーシャルの人脈は多く、同業種よりも異業種:学者、作家、起業家、ジャーナリストなど様々な分野の人とつながろうとします。セミナーや勉強会に参加をして、一緒に学ぶ仲間を作ります。
但し、その場で無知な人や何も知らない人は塩対応です。
人=知識の集合体
タイプ5ソーシャルは、社会と関わり知識や知恵を求めすぎるあまり、人=知識の集合体とみなす傾向があります。
限られた時間の中でたくさんことを学びたい欲求が強いです。また、ただ学んで楽しかったではなく、社会にインパクトを与えるような知恵まで転換したい気持ちがあります。
賢者を目指します。
自分の知恵を試すべく、誰かと議論をすることを好みます。
最近だと、Youtubeの某討論番組でゲストを論破するのが大好きなあの人はタイプ5ソーシャルかもしれません。実際に、社会の仕組みに詳しく、何かと議論や討論をして自分の知識をストックしています。
逆に、自分の知的欲求を満たしてくれない人には塩対応です。
健全度がさらに下がると、専門家としての役割でしか人と関わることができません。自分が集めた情報を、力を行使する方法として取引の材料にします。知的ないしアーティスティックなエリートの一部をたらんとして、社会的な野心を抱くこともあります。自分の仕事ができな人たちに対して「時間を浪費」したくありません。
エニアグラム【実践編】人生を変える9つのタイプ活用法そのため、タイプ5ソーシャルにとって、社会的地位は超大事です。自分の社会的地位をあげれば、有能な人たちと出会える機会を受けられることを本能的に知っているからです。学術・テクノロジーなど自分が戦える分野では誰よりも上を目指そうとします。
外向的なようで内向型
タイプ5ソーシャルは社会的地位の向上に拘ります。特に若いときはその傾向が顕著です。半面、社会的な規則から解放されて、悠々自適な生活を手に入れることも夢見ています。
以下、タイプ5ソーシャルの特徴は、『エニアグラムでパートナー探し』から概ねわかると思います。
そのまま引用します。
- かっちり決まったやり方ではなく、柔軟に働き、自分で目標を定めるほうが好き
- 自営する。さもなければ比較的自立していられる大学や会社の組織の中で安全な居場所を確保したい
- 規則と規約は私を窮屈にさせることが多い
- 質の高い仕事をするとき、自分が重要視している人物からの賞賛が欲しいが、普通自分からは求めない
- 知識を集め、興味深い人々に会うために会合に出席する。さもなければグループや組織を全く避ける
- 外向型として、自分の考えと貢献がちゃんと注目されているのが好き。内向型として、自分の仕事が知られ、名前が尊敬されることは満足するが、華々しい栄誉には当惑する
- 情報を掘り当て、自分の専門領域および専門外の領域の専門家の意見を調べることがとても好き
ソーシャルタイプ5は他のタイプ5と比べても外向的に見えるかもしれません。社会的な制約や規則から自由になり、自分の専門領域(ポジション)を確立するために、外界を指向します。
しかし、内側にある欲求は、自由の獲得です。
時間的自由、経済的自由、精神的自由などを手に入れたら、残りの人生は自分の好きな事に打ち込むかもしれません。
何はともあれ、知識や知恵を力の象徴だと思っている節が強いでしょう。
タイプ5ソーシャル=Googleの世界観
タイプ5ソーシャルを象徴する企業は、Googleです。
Googleといえば、大手検索エンジン提供会社ですね。
世界中の知識をひとつに集約して、大きなデーターベースを作ることを目的としています。
Personality-databaseで調べたところ、見事にGoogleがタイプ5ソーシャルにヒットしました。
2000年からの検索エンジンの覇者はGoogleなのはご存じかと思います。一方で、2000年以前はYahooやGooなどGoogle以外の会社だったのはご存じでしょうか?意外とGoogleは後発組なのです。
Googleが何をやったかと言えば、ユーザーファーストで検索エンジンをひたすら改善・改良したことでした。
YahooやMSNが広告会社が喜ぶ仕様にしていたのに対して、Googleはユーザーが利用しやすい仕様に改良を重ねることで、結果的にGoogleユーザーを増やして、寡占状態(ほぼ独占)を作りました。その後、Yahooや他の検索エンジン会社に、自社のアルゴリズムを提供することで、更なる飛躍を遂げました。
詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてください。
Googleは、いちプレーヤーとして同じ土俵に参加をして、熾烈な競争するのではなく、市場そのものを作り出す戦略です。業界全体の流れやユーザーといった、ひとつ上のレイヤーから俯瞰することで、独自のポジションを創出できたのです。
話を戻すと、5w6は、マイナーチェンジを繰り返し、ひとつひとつを積み重ねていくことです。非常に粘り強く、現実的で、勉強熱心で、多方面から学ぼうとする傾向があります。
ド派手にモデルチェンジを志すのはタイプ5w4です。
タイプ5ソーシャルのダークサイド
さぁ、そんなタイプ5ソーシャルですが、何気にダークサイドもあるので紹介します。
大まかに、この3つです。
- 人生を通して何度かは社会的競争に参加をせざるを得ない
- 勝てばハッピー、負ければヒッピー…2極化の被害者になる
- 周りの人を批判しても「類は友」の法則でブーメラン
不健全な状態において、タイプ5ソーシャルは、極端な思考に陥り、挑発的な言動を行うことがあります。
その時は、無秩序・批判に満ちています。人々を烏合の衆にすぎないとバカにした態度が目立つことでしょう。
非現実的な思想や理論を持ち出し、自分の考えに傾倒してくれない人々を見下します。
本来は、社会的との調和を目指していたのにも関わらず、その社会から廃絶されたことにより反社会的になるケースもあります。
社会的な競争で負けたときに、タイプ5のダークサイドは顕著に出ます。
無意識に、自分の考えに同意してくれる人たちとのつながりを求めています。
故に、必ずどこかに所属しようと試みますが、その人たちさえも失笑して、やがて居場所を失います。
この傾向が長く続くと、健全度はドンドンと落ちていきます。
タイプ5ソーシャルにとって、社会からドロップアウトしないことが何よりも大事です。
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木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪