感情の濁流を恐れる恋愛と「素顔」【エニアグラム タイプ5解説 Part6】

どうも。エニアグラム診断士の木村です。
今回は、タイプ5(調べる人)の「恋愛」について深掘りしていきます。頭でっかちな彼らが恋に落ちた時、心の中では何が起きているのでしょうか。
恋も「頭」で強引に理解しようとする
タイプ5も人間ですから、当然人を好きになります。ただし、そのアプローチは徹底した「予測」と「分析」から始まります。
彼らは「愛とは何か?」「好きとはどういう状態(脳内物質の分泌)か?」など、恋愛すらも哲学的なテーマとして俯瞰して考えようとします。
恋愛に限っては非常に奥手です。なぜなら、積極的に感情を表現してしまえば、自分ではコントロールできない「感情の濁流」に巻き込まれてしまうと恐れているからです。
そのため、グイグイ来る相手よりも、寂しいときにさり気なく関わってくれて、ひとりの時間(パーソナルスペース)をしっかりと与えてくれる相手を好みます。
理屈では片付けられない感情のバグ
片思い状態のとき、タイプ5は非常に苦しみます。「好き」という気持ちを頭(論理)で強引に理解し、コントロールしようとしても、心が言うことを聞かないからです。
Wise men say “only fools rush in”
But I can’t help falling love with you
(賢者は言う、「愚か者だけが急ぐのだ」と。でも君と恋に落ちずにはいられない)
──エルビス・プレスリー
自分の中で恋愛感情にフタをして、理屈で割り切ろうとしても心がついてこない。現代の曲なら、オフィシャル髭男dismの『Pretender』の歌詞も、タイプ5の心理を見事に表しています。
誰かが偉そうに 語る恋愛の論理
何ひとつピンとこなくて 飛行機の窓から見下ろした
知らない街の夜景みたいだ
言葉足らずな彼らの「本当の愛情」
タイプ5は言葉足らずで、自分の気持ちを伝えるのが極端に苦手ですが、心の奥底では相手のことを深く、静かに想っています。
『鬼滅の刃』23巻の蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)と甘露寺蜜璃(かんろじみつり)のラストシーンは、タイプ5の本音を象徴しています。
「私あまり役に立てなかったよね。ごめんね」と自己肯定感が下がっている甘露寺に対し、伊黒はこう返します。
違う。逆だ。あの日会った君が あまりにも普通の女の子だったから、俺は救われたんだ。
(中略)君と話しているととても楽しい。まるで自分も普通の青年になれたようで幸せだった。
──『鬼滅の刃』23巻より
タイプ5は、恋の駆け引きやマウンティングをすると腹の中を探って無関心な態度を取ります。
しかし、ビリー・ジョエルの『Just The Way You Are(素顔のままで)』のように、相手の自然な仕草やありのままの姿をじっくりと見て、心の中で強く愛情を抱き続けています。
彼らの不器用な沈黙の裏にある、深い観察眼と愛情を察してあげることが、タイプ5との恋愛を長続きさせる秘訣です。
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