両親からの卒業と「内界」への逃避【エニアグラム タイプ5解説 Part2】

どうも。エニアグラム診断士の木村です。
前回に引き続き、タイプ5(調べる人)の心の奥底に迫ります。
今回は、タイプ5がなぜ外界を恐れ、知識の世界に引きこもるようになったのか、その原風景である「幼少期の親との関係」について解説します。
親の定位:両親に対する愛憎半ば
多かれ少なかれ、タイプ5は家庭環境において何らかの問題や疎外感を抱えて育ったケースが多いです。
彼らは幼少期に、「家庭の中で安心感を得ることはできない」と判断しました。
エニアグラムの専門書(リソ&ハドソン)では、タイプ5は「両親(父親的存在と母親的存在の双方)」に対して、愛憎半ばする感情を抱いていると説明されています。
愛や保護を求めながらも、どこかで強く反発している状態です。
幼い頃のタイプ5は、父親に当たる人物に対して手厚い教育や導きを求め、母親に当たる人物に対して温かい保護や安心を求めていました。
しかし、ある瞬間にこう悟るのです。
「自分は、この二人から『本当に必要なもの』を与えられることはない」
外界との関わりを絶ち、「内界」へ
親から必要なものを得られないと悟った結果、タイプ5の子どもは、家族と積極的に関わることを避けるようになります。
「誰かに頼っても無駄だ。自分自身で安全圏を確保しなければならない」と試み始めたのです。
そして、その安全圏を獲得するための手段が、「知識、情報、技能の獲得」でした。
他の子どもたちと無邪気に遊ぶのを避け、読書の虫になったり、研究やパソコン、機械の分解などに強い関心を示すようになります。
自分ひとりでは予測不能でコントロールできない「外界(人間関係や現実社会)」との関わりを諦め、自分の力で確実にコントロールできる「内界(思考、知識、情報の海)」へと関心を向けるようになったのです。
タイプ5がため込んでいる知識は、単なる趣味ではありません。
自分を脅かす世界から身を守り、ひとりで生き抜いていくための「防具」であり「武器」なのです。
タイプ5は、この世界で生き残るための武器が欲しいのです。
10月のエニアイベント

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