エニアグラムトライタイプ369
このタイプは、成功への欲求(タイプ3)、安全性への強い意識(タイプ6)、そして調和を求める傾向(タイプ9)が混ざった、とてもバランスの取れた性格です。
トライタイプ369の特徴
プライマリー:タイプ3
トライタイプ369タイプは、まず成功への強い欲求に突き動かされます。この欲求の根底には、「価値がない」という深い恐れがあります:
- 「必ず成功してみせる!」と意気込んで事業を立ち上げます。これは自分の価値を証明しようとする必死の試みです。
- 効率的に働き、短期間で成果を出そうとします。迅速な結果は自己価値の即時的な確認となるからです。
- SNSなどで積極的に自社や自分をアピールします。これは、他者からの承認を通じて自己価値を確立しようとする行動です。
- 業界の成功者をロールモデルとして、その姿を目指します。成功者の姿は、自分が目指すべき「価値ある人間」の具体像となります。
しかし、思うような成果が出ないと、次第に不安が募ってきます。これは単なる事業の不安ではなく、自己価値への根本的な疑念です。 「このままでは自分に価値がないと思われてしまうのではないか…」
この段階で、369タイプは自己価値の危機に直面し、他のタイプの特性を求めて移行していきます。
セカンダリー:タイプ6
タイプ3としての成功が危ぶまれると、369タイプは不安と恐怖に襲われ、タイプ6の特性が顕著になります。この段階で、彼らは安全性と確実性を求めて以下のような行動を取ります:
- 経験豊富なメンターや先輩起業家にアドバイスを求めます。これは、自分の判断への不信から、権威ある人物の指針を求める行動です。
- ビジネス書を読みあさり、成功の法則を学ぼうとします。これは、不確実性を減らし、確実な道筋を見つけようとする試みです。
- 同じ境遇の起業仲間とコミュニティを作り、情報交換します。この行動は、「同盟」を形成することで安心感を得ようとする典型的なタイプ6の特徴です。
- リスクを最小限に抑えるため、慎重に計画を立て直します。これは、最悪の事態を想定し、それを回避しようとする防衛的な姿勢の表れです。
メンターのアドバイスで一時的に安心しますが、まだ不安は完全には解消されません。「本当にこれで大丈夫なのだろうか」という疑念が常につきまとい、次第に別の解決策を模索し始めます。
テルシャリー:タイプ9
タイプ6の不安が極限に達すると、369タイプは周囲との調和の中に安らぎを求め、タイプ9の特性が現れます:
- 顧客の声に真摯に耳を傾け、製品やサービスを改善します。これは、外部との調和を通じて内なる平和を得ようとする試みです。
- ビジネスパートナーや従業員との良好な関係構築に努めます。和やかな関係性が、内なる不安を鎮めてくれます。
- 地域コミュニティに溶け込み、信頼関係を築こうとします。所属感が安心感をもたらします。
- 競合他社とも協調的な関係を保とうと努力します。対立を避けることで、心の平穏を維持しようとします。
この段階で、ようやく事業が軌道に乗り始めた感覚を得ます。周囲との調和が、内なる平和をもたらし、自己肯定感が芽生えます。
そして、この自己肯定感が基盤となり、再びタイプ3の特性が健全な形で現れ始めます:
- 調和の中で得た自信を元に、新たな目標を設定します。
- 周囲との良好な関係を活かして、より効果的に成果を出せるようになります。
- 自己価値を外部の評価だけでなく、内なる基準でも測れるようになります。
- 成功への欲求が再燃しますが、今度はより健全で持続可能な形で表現されます。
こうして369タイプは、より成熟した形でタイプ3の特性を発揮し、新たな成功のサイクルを開始します。このプロセスを通じて、彼らは徐々に自己理解を深め、より安定した自己価値観を築いていくのです。
起業1年目あるある
起業1年目のトライタイプ369は、以下のような行動パターンと葛藤を経験します:
- 熱意あふれるスタート(タイプ3): 「業界に革命を起こす」と大きな目標を掲げて起業します。 • SNSで毎日情報発信し、積極的にネットワーキングイベントに参加します。 • 「1年で黒字化」という野心的な目標を設定し、猛烈に働きます。 葛藤:「本当に自分には才能があるのだろうか?」という不安が頭をもたげ始めます。
- 不安と慎重さ(タイプ6): • 売上が思うように伸びず、先行きの不安から夜眠れなくなります。 • ビジネスメンターを探し、週1回のコーチングを受け始めます。 • 同業者のコミュニティに参加し、情報交換を頻繁に行います。 • 当初の計画を見直し、より現実的な目標設定に修正します。 葛藤:「みんなの期待に応えられるだろうか?」と過度に他者の評価を気にします。
- 調和の模索(タイプ9): • 顧客との関係性構築に注力し、フィードバックを積極的に求めます。 • 従業員との1on1ミーティングを定期的に行い、チームの和を大切にします。 • 地域の商工会議所に加入し、地元企業とのつながりを深めます。 • 競合他社とも情報交換を行い、協力できる部分を探ります。 葛藤:「このままでいいのか、もっと積極的に動くべきか」と迷いが生じます。
- 新たな挑戦へ(タイプ3に回帰): • 調和の中で得た自信を基に、新製品の開発を決意します。 • より戦略的なSNS運用を始め、ブランディングを強化します。 • 「3年以内の業界トップ10入り」という新たな目標を設定します。
この1年間、トライタイプ369の起業家は常に内なる声と対話しています: 「成功しなければ」(タイプ3) 「でも、失敗したら…」(タイプ6) 「みんなと上手くやっていけるだろうか」(タイプ9)
この葛藤の中で、彼らは少しずつ自己理解を深め、より安定した経営スタイルを確立していきます。成功への渇望、安全性の追求、調和の維持。これらのバランスを取ることが、369タイプの起業家にとっての永遠の課題であり、同時に大きな強みとなるのです。
成長のためのアドバイス
トライタイプ369の起業家が本当の成功を掴むためのキーワードは、「自信を持つこと」です。
- 自己信頼を育てる:メンターのアドバイスは参考にしつつも、最終的には自分の判断を信じることが大切です。
- バランスを取る:成功、安全、調和のどれかに偏りすぎず、バランスを取ることを意識しましょう。
- 自己評価の基準を持つ:外部の評価だけでなく、自分なりの成功の定義を持ちましょう。
- 失敗を恐れない:失敗も成長の一部だと捉え、前向きに挑戦し続けましょう。
- 本来の自分を大切にする:適応力は強みですが、本来の自分の価値観も大切にしましょう。
トライタイプ369タイプのあなた、今はまだ不安定で大変かもしれません。
でも、あなたの適応力と調和を生み出す力は、必ず成功への道を切り開いてくれるはずです。自分を信じ、一歩一歩前進していってください。そして、このループの中で学んだことすべてが、あなたを素晴らしい起業家へと成長させていくのだと信じてください。
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木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪