エニアグラムとトライタイプの違いとは?
トライタイプを学ぶと、自分がどのタイプなのかわからなくなり迷うことが多くなると思います。もともと、エニアグラムでは、私達の性格は「必ずひとつである」という命題に対して、トライタイプは真っ向から、その考えを否定しているからです。
この記事では、そんなトライタイプの謎について迫っていきましょう。
1.結論:トライタイプは全てのセンターをフル活用したときに発動する!
エニアグラムの性格タイプは、純粋に自分の内面だけに触れている瞬間にわかるのに対して、トライタイプは、全てのセンターをフル活用したときに現れます。
- ガッツセンター:現在→自我の縄張りを守るとき
- ハートセンター:過去→自分の理想イメージを作るとき
- ヘッドセンター:未来→将来に対しての防衛戦略と計画
この3つの感覚が今この瞬間にあってはじめてトライタイプは発動します。逆に考えるのなら、自分にとって心地が良い状態ではトライタイプは発動しないわけです。
言い換えるなら、自分の自由が制限されている瞬間です。もしくは、リラックスできない空間や人と他人と一緒にいて自分のイメージを維持できないときですかね。多かれ少なかれ居心地に悪さを感じているときです。
2.会社=ガッツセンター、ハートセンター、ヘッドセンターが動く
会社そのものが悪いわけではありません。誤解はないように。
あえて会社をピックアップした理由は、会社にいれば100%の自分を出せずに、多かれ少なかれ演技をするからです。その瞬間、私達はペルソナを使って、自分を守っているわけです。
その守っている自分こそが、
- ガッツセンター:自我の縄張りの維持
- ハートセンター:セルフイメージの表出
- ヘッドセンター:(将来)不安への対策
この瞬間に3つのセンターが反応しています。
- 3:自分が「できる人」と認識したいし、みんなにもそう思われたい
- 5:経験したことがない仕事を振られるとビビる。事前に全部を把握したくなる
- 8:でも、いざ勝負の場に立ったらあとは全身あるのみ(半ばやけくそ)
タイプ358は、こんな感じですね。
基本タイプが3なので、自身のセルフイメージや見栄が先にありますね。一方で、未知の出来事に対しては引っ込み思案になり、情報収集に徹します。これはタイプ5の影響が出ていますが、その理由は、新しいことにチャレンジをして失敗をするのが怖いからです。
失敗そのものは怖くないのですが、みんなからバカにされるのがイヤなわけです。そのイヤな理由がタイプ3の根源的恐れである「自分に価値がない」にもろにヒットするからです。
同じヘッドセンター故に恐怖こそ感じるのですが、タイプ7の恐怖は何もせずに将来の選択肢が奪われていくことです。なので、「今、引っ込んだら負け」と自分に言い聞かせて、真っ先に動くでしょう。一方で、タイプ5は、「今動いたら確実に失敗する・・・先に情報を集めなくては」という行動に出るわけです。
と、このようにタイプ3でもタイプ567のようにヘッドセンターは使っているのです。こういった選択肢を与えてくれるのが、普通のエニアグラムにはないトライタイプの面白いところです。
ここはタイプ8に似ているかもしれません。いざ、現場に立って手足を動かすフェーズになると、ヘッドセンターからガッツセンターに感覚がシフトします。その瞬間は、まさに問題を解決するために、今、この瞬間に身体を動かしているときです。
そして、その瞬間を誰かに邪魔されると、タイプ8なので、かなり「イラッ!」とします。そして、そのイラッ!を露骨に態度に出します。タイプ8は、自分のペースを乱されることを誰よりも嫌がります。そして、今の自分を守るために、その怒りを露骨に態度にだします。
と、このように今この瞬間に自分の世界に入っていれば、誰でもガッツセンターはあるわけですね。
タイプ4や5のようにガッツセンターから遊離している人でも、自分の世界に浸っているときは必ずガッツセンターが働いています。
3.番外編:タイプ4or5に8があったら・・・
- タイプ4x8x(567)
内面で自分の考えや世界観を構築しながら、果敢と表に表現する
どうやるかは567次第。ヘッドの影響でだいぶ違ってくる - タイプ5x8x(234)
議論や討論が大好き。自分の考えや意見を他者に受け入れさせたい
その結果としてほしいイメージがあるが、それは234によって異なる
と、このように普段は引っ込み思案な2人ですが、それはあくまで自分の世界に遊離しているからです。遊離ができない状況ではガッツセンターが働くわけです。
実際にトライタイプレベルで見ると、やっぱり4か5か9を持っている人は多いと思います。しかし、それ自体はエニアグラムの世界観やエニアグラムのワークそのものが、外界から自分を切り離して自己探求や自己対話をするから、自分のことを遊離型だと思い、その結果4/5/9のいずれかだと判定してしまいます。
私も、エニアグラムについて真面目に勉強をしていたときは、自分を4か5だと思っていました。自宅でウェブ制作やブログを書いている瞬間も、その感覚に襲われます。
けれど、仕事などで外界と接しているときはやっぱり4や5は現れないんですね。やっぱり主張型の3/7/8が強く出ます。
そう。状況によって態度や行動はだいぶ変わります。それは、ドンリチャードリソが指摘するように、私達はお互いに影響をしあっているからです。
でも、根源的な部分は変わらない
とはいっても、根源的な部分は変わらない!
この視点は抑えておいてください。
いくら他のタイプの影響を受けようと、他のタイプになることもできますが、いちばん決定的なのはあなたがこれまでに作り上げてきた
- 無意識の恐れ
- 無意識の欲求
- 無意識のルール
の3つです。
やっぱり9つのうち一つに分類されます。
トライタイプにはない9つの性格の世界です。そして、この「恐れ」「欲求」「ルール(習慣)」をもとに近代のエニアグラムは論じられています。
なので、完全にプライベートな感情でいるときは、9つの性格タイプ(サブタイプ)で自分の性格を捉えて、会社や社交の場など外界と接するときにトライタイプを使うとちょうどよい形でバランスが取れるでしょう。
以上が、エニアグラムとトライタイプの違いでしたー。
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木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪