外向論理(Te)とは
ユングの心理学において、外向的論理(Te)は、物理的な活動や行動に関する情報を知覚し、それに基づいて何が起こっているのかを理解する能力を指します。Teは、合理的な行動と非合理的な行動を区別し、他人の仕事を指示したり評価したりする能力を含んでいます。
ソシオニクスの解釈
ソシオニクスでは、Teは物体や出来事の外的活動に関する情報を扱う能力とされています。Teを強く持つ人は、出来事や活動の進行状況を理解し、合理的かつ効率的な方法で物事を進めることが得意です。外向論理(Te)は、物事の進め方や方法、場所を把握し、外部の事実に基づいて分析し、判断を下します。
MBTIとの違い
MBTIにおける外向的思考(Extraverted Thinking, Te)は、ソシオニクスのTeと同様に、物事を合理的かつ効率的に進めることに重点を置きます。
ソシオニクスでは、Teは情報要素のひとつとして、感覚や直観とともに情報処理の一部として位置付けられます。プラグマティズム(実用主義)として、外向論理が紹介されています。
他者への影響
Teを強く持つ人は、他者の仕事や行動に影響を与える力を持ちます。
外向論理(Te)は、自分や他人の仕事を計画し、プロセスの論理性と非論理性を理解し、最も合理的な方法を適用して他人の仕事ぶりを修正することができます。
その結果、周囲の人々は効率的に行動するようになり、全体の生産性が向上します。
ソシオタイプ別のTe
先導(第1)機能(LIEとLSE)
LIEとLSEはTeを積極的に活用し、自分が得意だと感じています。
外向論理(Te)は事実に基づいた情報を収集し、合理的かつ効率的に物事を進めることに長けているからです。
LIEの人は、仕事のプロジェクトを計画する際に、すべてのデータを集めて最適な方法を見つけ、チーム全体にその方法を指示します。LSEの人は、日常の業務で効率を重視し、時間とリソースを無駄にしないように工夫します。
このようにして、周囲の人々は外向論理(Te)の指示に従って効率的に行動するようになります。
創造(第2)機能(ILIとSLI)
ILIとSLIはTeを人生を切り開くための手段として活用しています。
外向論理(Te)は事実の正確さを重視し、効率的な方法を見つけることが自分の幸福感に直結すると考えているからです。
ILIの人は、研究プロジェクトで正確なデータを収集し、それを基に論文を書くことで、学問的な成果を上げます。SLIの人は、趣味のプロジェクトで最も効率的な方法を探し出し、成功に導きます。
このようにして、外向論理(Te)は自身の目標を達成し、人生を豊かにしています。
役割(第3の)機能(ESEとEIE)
ESEとEIEは社会規範上、Teを必要としますが、本音ではあまり使いたくありません。
感情的な雰囲気を優先しがちで、効率性や合理性よりも人間関係を重視するからです。
ESEの人は、チームの和を保つために、効率的ではないが皆が納得する方法を選ぶことがあります。EIEの人は、人間関係の調和を優先して、感情的な雰囲気を壊さないように気を配ります。
このようにして、外向論理(Te)は感情的な調和を保ちつつも、必要な場面では効率性を発揮します。
脆弱(第4の)機能(SEIとIEI)
SEIとIEIにとってTeはコンプレックスであり、刺激されたくない機能です。
外部の情報源に基づいて自分の信念や行動を決定することに対する懐疑心や嫌悪感があるからです。
SEIの人は、実地経験を重視し、本から得た知識よりも自身の体験に基づいて判断します。IEIの人は、自分の直感や洞察を信じ、外部の事実情報にはあまり頼りません。
これにより、外向論理(Te)は感情的な安定を保ち、自分の内なる感覚に従います。
暗示(第5の)機能(ESIとEII)
ESIとEIIはTeを他者から満たしてもらうと喜びます。
生産性と効率性を達成するために、他者からの事実に基づいた知識やアドバイスを必要とするからです。
ESIの人は、効率的な方法を知っている人にアドバイスを求め、その指示に従います。EIIの人は、事実に基づいた情報を提供してくれる人と一緒にいると安心します。
このようにして、外向論理(Te)は他者のサポートを受けながら、効率的に行動することができます。
動員(第6の)機能(SEEとIEE)
SEEとIEEはTeを他人に頼りながら、一緒に使いたいと考えます。
正しい情報を見つけ、選択する能力に自信がないため、有能な人物に頼りたいと考えるからです。
SEEの人は、プロジェクトで効率的に進めるために、信頼できる情報源を持つ人とチームを組みます。IEEの人は、正確なデータを持っている人と協力して、プロジェクトを成功させます。
このようにして、外向論理(Te)は他者のサポートを受けながら、効率的に目標を達成します。
無視(第7の)機能(LIIとLSI)
LIIとLSIはTeを無意識に無視しますが、ピンチになると使用します。
事実情報の収集や分析よりも、一貫した論理システムを重視するからです。
LIIの人は、普段はデータの収集を後回しにしますが、プロジェクトの進行が危うくなると、必要なデータを急いで集めます。LSIの人は、効率を重視しますが、自分の行動やプロセスが明確な手順を踏んでいないと感じた時に、外部の情報を取り入れます。
このようにして、非常事態にはTeを活用して問題を解決します。
証明(第8の)機能(ILEとSLE)
ILEとSLEはTeを簡単に使えますが、当たり前すぎて価値を置いていません。
情報の事実性よりも、概念やアイデアの追求に重きを置くからです。
ILEの人は、新しいアイデアを追求する際に、事実に基づいた情報を取り入れることを軽視します。SLEの人は、パワーや影響力を重視し、情報の正確さにはあまり関心を持ちません。
このようにして、外向論理(Te)は自分の目標達成に必要な範囲でTeを利用しますが、意識的に使うことでさらに潜在能力が開花します。
この機能を育てる方法
Teを育てるためには、まず事実に基づいた情報の収集と分析を習慣化することが重要です。
日常生活や仕事でデータを集め、それを基に判断や計画を立てる練習をすることで、Teのスキルが向上します。また、効率的な方法を見つけるために、他者のアドバイスを積極的に求めることも効果的です。自分の行動やプロセスを見直し、改善点を見つけることで、Teをより効果的に活用できるようになります。
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筆者紹介
木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)