ソシオニクスの外向論理(Te)とは?

ソシオニクスの情報要素には、それぞれ英語で本質を表す言葉があります。

Teは、Pragmatismです。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカの哲学者たちが世界に問いかけた思想があります。それがプラグマティズム——「真理とは、機能するものである」という世界観です。

ウィリアム・ジェームズはこう言いました。

ある考えが真実かどうかは、それが実際の経験の中で機能するかどうかによって決まる」。ジョン・デューイはさらに踏み込み、「知識は行動のための道具である。思考の目的は、問題を解決し、現実をよりよく変えることだ

と述べました。

これがTeの哲学的な出自です。

Teは「正しいかどうか」を問いません。

「機能するかどうか」を問います。

理論的な一貫性(Ti)ではなく、現実での有効性。論理的な美しさではなく、実際に出た結果。「なぜそうなるか?」ではなく、「これで動くか?」——Teはこの問いを軸に情報を処理します。

「外向思考」という訳語では、このTeの本質の半分も伝わりません。外向思考とは「効率的に目的を達成する/情報を制限する」という印象を与えますが、Teはそれよりはるかに高い解像度を持ちます。

外向論理としてのTeは、現実というフィールドのあらゆる情報——データ、事実、前例、因果関係、コスト、時間、手順——を統合し、「今この状況で最も機能する手段」を特定する能力です。

デューイの言葉を借りれば、Teは「思考を現実変革のための道具として使う力」です。机上の論理ではなく、現実に触れることで検証され、現実を変えることで完成する——それがTeという情報要素の根本的な構造です。

Te(外向論理)とTi(内向論理)の違い

——「機能するか」と「一貫しているか」

Teを正しく理解するには、対になる情報要素であるTi(内向論理/ホワイト・ロジック)との違いを明確にする必要があります。

Teは「外から検証される真実」を追求します。

データ、事実、実績、数字——外部から観察可能な証拠に基づいて「これは現実で機能するか」を判断します。Teにとって真実は、実際に試されて確認されたものです。ウィリアム・ジェームズが言う「現金価値(cash value)」——つまりその考えが実際の場面で何をもたらすか——がTeの判断基準です。

Tiは「内側から構築される一貫性」を追求します。前提から結論への論理的な道筋、矛盾のない体系の構造——これらが内側で検証されます。Tiにとって真実は、論理的に矛盾なく成立するものです。たとえ現実で機能していなくても、論理が正しければTiはそれを採用します。

この違いは、対人関係の場面で鮮明に現れます。

あるプロジェクトが失敗した場面を想像してください。Tiが強い人は「この計画の論理構造のどこに欠陥があったか」を分析します。Teが強い人は「実際に何が機能しなかったか。次はどう変えれば機能するか」を問います。前者は体系の修正を目指し、後者は行動の修正を目指す。どちらも論理的ですが、その論理が向かう方向が根本的に異なります。

Tiは「なぜ正しいか」を解明する力、Teは「何が機能するか」を特定する力です。

そしてこの二つが出会ったとき——Tiが作った論理体系をTeが現実でテストし、Teが得た結果をTiが体系に組み込む——知識は最も精度高く現実に着地します。

Teが高い次元で機能している状態——「現実を変える知性」

Teが機能しているとき、その人の周囲では何かが実際に動いています。

プロセスが改善されています。生産性が上がっています。問題が解決されています。コストが下がっています。目標が達成されています。——Teの出力は、数字として、結果として、現実の変化として現れます。

これがTeの最も重要な性質です。Teは現実に触れることで完成する情報要素です。思考が終わったとき、Teは行動を要求します。行動が結果を生んだとき、Teはその結果から学び、次の行動の精度を上げます。デューイが言う「経験から学ぶ知性」——これがTeの動作原理です。

Teが高い次元で機能する人は、自分の目的を達成するために何が最も有効かを、現実のデータから素早く読み取り、即座に実行に移す能力を持っています。彼らは「理想の方法」を追い求めません。「今この状況で最も機能する方法」を特定します。完璧な計画より、動いて修正することを選びます。なぜなら、真実は行動の中でしか検証されないことをTeは知っているからです。

一方、Teが低い次元で空転しているとき、そこには行動なき情報収集があります。データを集め続けるが動けない。「もっと情報が必要だ」と動きを止め続ける。あるいは根拠なく動き、同じ失敗を繰り返す——これはTeの問題ではなく、Teが他の情報要素と連携できていない状態です。Teは単独では機能しにくい。目標を設定する力(NiやFi)、状況を読む力(SeやNe)、持続させる力(Si)——こうした要素との組み合わせがあってこそ、Teは最も効果的に現実を動かします。


モデルAの8つのポジションから見るTe——目的達成の形とTeの引き出し方

ソシオニクスでは、すべてのタイプがTeを持っています。

違いは、TeがモデルAのどのポジションに配置されているかです。Teが高い次元にある人は自分でTeを使って目的を達成し、Teの次元が低い人は他者のTeを賢く引き出して人生を攻略します。


先導機能(第一機能)としてのTe:LIEとLSE

該当タイプ:LIE(ENTj/指揮官)、LSE(ESTj/現場監督)

先導機能にTeを持つタイプは、「何が機能するか」という問いを呼吸するように行い、現実を最も直接的に動かせる人間です。

LIE(ENTj)は、ウィリアム・ジェームズのプラグマティズムを体現するタイプです。「次に機能するのはこれだ」——LIEは時代の流れを読み(Ni:創造機能)、まだ誰も証明していないビジネスチャンスを特定し、具体的な行動計画に落とし込みます。LIEにとって、アイデアの価値はその論理的な美しさではなく、実際に機能したかどうかによって決まります。

失敗しても、LIEはそこから学び、素早く軌道修正します。LIEが率いる組織が動き続けるのは、目標達成のための最適な手段を常に現実から学び続けるTeの力によるものです。

LIEがTeを使って目的を達成する方法:LIEは「まず動く、動きながら学ぶ、学びながら修正する」というデューイ的な実験思考で生きています。現在持っているデータで最も合理的な仮説を立て、実行し、結果から学ぶ。この高速サイクルが、LIEの目標達成の核心です。

LSE(ESTj)は、「誰がやっても高品質な結果が出るプロセス」を構築することに卓越しています。LSEのTeは、個人の能力に依存しない再現可能な仕組みを作る方向に向かいます。「公正で実用的な手順があれば、組織は個人の才能に左右されない」——これがLSEの信念であり、Teの先導機能としての発揮です。LSEが構築するシステムは、美しい論理ではなく、実際に機能する手順として設計されます。

LSEがTeを使って目的を達成する方法:LSEは現実のプロセスを観察し、無駄を特定し、より機能する手順に置き換えます。一度構築したシステムの品質管理(Si:創造機能)に細心の注意を払いながら、現実の変化に合わせてプロセスを継続的に更新します。

対人関係で注意すべき点: 先導機能のTeは、Teが脆弱機能にあるSEIIEIに対して、無意識に「データは?」「生産性は?」という問いを発します。LIE/LSEにとっては自然な問いかけですが、SEI/IEIにとっては世界観を破壊するほどの圧力として体験されます。これが衝突関係の構造的な核心の一つです。


創造機能(第二機能)としてのTe:ILIとSLI

該当タイプ:ILI(INTp/戦術家)、SLI(ISTp/熟練者)

創造機能にTeを持つタイプは、先導機能の目的を達成するために、Teを精密な「証拠収集装置」として使う人間です。

ILI(INTp)の先導機能は内向直観(Ni)——時間の流れの本質を読むことが人生の核です。ILIはこの洞察を他者に届けるために、Teを創造的に活用します。「このデータを見ろ。だから私の予測は正しい」——ILIのTeは、Niが見通した未来を客観的な証拠と数字で裏付ける機能です。ILIの洞察が「単なる直感」と切り捨てられないのは、TeがNiの予測を現実のデータと結びつけるからです。

ILIがTeを使って目的を達成する方法:ILIはまずNiで「これが本流だ」という方向性を感じ取り、次にTeで「この方向性を支持する客観的な証拠は何か」を収集します。洞察と証拠が一致したとき、ILIは確信を持って動きます。他者を動かすためのTeの使い方——「データと事実で証明する」——が、ILIの説得力の源です。

SLI(ISTp)の先導機能は内向感覚(Si)——物理的な環境を最適な状態に保つことが人生の核です。SLIはこの目的のために、Teを実践的に活用します。「こうすれば無駄なく、最も品質が高くなる」——SLIのTeは、最小限のリソースで最大限の品質を生み出す職人的な最適化として現れます。SLIが選ぶ道具、SLIが設計するプロセス——それらはすべて、美学的な判断ではなく「実際にそれが最も機能するから」という現実的な根拠によって選ばれています。

SLIがTeを使って目的を達成する方法:SLIは実際にやってみて、機能しない部分を修正します。理論よりも経験、計画よりも試行——SLIのTeは行動の中で磨かれる種類のプラグマティズムです。

これをこうすると、確実に機能する」という実証済みのノウハウの蓄積がSLIの強みです。


規範機能(第三機能)としてのTe:ESEとEIE

該当タイプ:ESE(ESFj/帆走者)、EIE(ENFj/登壇者)

規範機能にTeを持つタイプは、「仕事ができる人に見られなければ」というプレッシャーからTeを発揮しようとするが、長時間は持たないという体験をします。

ESE(ESFj)は、場の感情を盛り上げることが人生の核です。職場では「プロジェクトはこう進めるべきだ」と事務的に話そうとしますが、本来の感情的な雰囲気を大切にする自分とのズレを感じます。ESEがTeを使っているとき、本人は「どこか無理をしている」と感じています。

EIE(ENFj)は、ビジョンと情熱で人を動かすことが人生の核です。EIEがビジネスライクに振る舞おうとするとき、本来の情熱が抑圧されてしまい、その人の最も強い魅力が消えてしまいます。EIEの「計画の進捗は…」という発言には、どこか生気がありません。

ESEとEIEがTeの低い次元をどう攻略するか: ESEとEIEは、Teが強い他者と連携することで、感情的な使命とビジネスロジックを統合します。「自分がやりたいことの論理的な根拠と実行計画を、Teが強い人に設計してもらう」——この組み合わせが機能するとき、ESEのフィールドを盛り上げる力とEIEの人を鼓舞する力が、現実の成果と直結します。ESEとEIEにとって、信頼できるTeパートナーを持つことは、自分の強みを現実に着地させる最短経路です。


脆弱機能(第四機能)としてのTe:SEIとIEI

該当タイプ:SEI(ISFp/調停者)、IEI(INFp/表現者)

脆弱機能にTeを持つタイプにとって、TeはモデルAの中で最も弱く、最も触れられたくないポジションです。

SEI(ISFp)は、場の快適さと調和の中で生きています。「データは?」「生産性を上げて」「コスト削減の根拠は?」——こうした問いかけは、SEIが大切にしている調和の世界を破壊するものとして体験されます。SEIは数字や効率の話に対して、思考が停止するほどの劣等感を感じることがあります。しかしこれはSEIの「弱さ」ではなく、Si先導タイプが快適さと調和という現実を扱うために最適化された情報処理の構造の反映です。

IEI(INFp)は、時間の本質的な流れを感じながら生きています。「具体的な数字は?」「それで利益はいくら出るんですか?」——IEIにとって、こうした問いはNiで感じ取っている美しいビジョンを「無粋な現実」で破壊するものです。

SEIとIEIがTeの低い次元をどう攻略するか: SEIとIEIは、Teが強い他者との関係を「自分が快適に生きるためのインフラ」として構築します。SEIは、自分が場の調和を作り出す(Si)ことを評価してくれるTeが強い人と組むことで、快適な環境の提供という貢献を現実の成果と接続できます。IEIは、自分の洞察(Ni)に論理的な根拠と実行計画を与えてくれるTeパートナーと組むことで、内側では見えていたビジョンを現実に着地させることができます。SEI/IEIがTeを「外注する」ことは逃げではなく、自分の強みを最大化するための合理的な選択です。

対人関係で注意すべき点: 衝突関係では、SEIにとってのLIE、IEIにとってのLSEが、先導機能Teで脆弱機能を構造的に刺激します。LIE/LSEにとっては「合理的な話をしているだけ」なのに、SEI/IEIにとっては「世界観を否定されている」と感じる——この誤解が衝突関係の核心です。


暗示機能(第五機能)としてのTe:ESIとEII

該当タイプ:ESI(ISFj/風紀委員)、EII(INFj/相談者)

暗示機能にTeを持つタイプは、Teの力を最も切実に必要としている人間です。

ESI(ISFj)は、人の誠実さを見抜き、関係を守ることに人生を捧げています。しかし「この目標を達成するために最も効率的な手順は何か」「このプロジェクトで何が最も機能するか」という実務的な問いに、ESIは自力で最適な答えを出すことが難しい。信頼できる誰かが「これをこの順でやれば確実に機能する」という具体的なロードマップを示してくれたとき、ESIは「自分の誠実な努力が正しい方向に向いている」という確信を持って動けます。ESIが「お金を払ってでも具体的なノウハウが欲しい」と感じるのは、Teの暗示機能がその情報を切実に必要としているからです。

EII(INFj)は、一人ひとりとの深い関係を大切にしながら生きていますが、「この関係はどういう手順で深まるか」「この支援活動は何が最も効果的か」という実用的な問いに、具体的な答えを出すことが難しい。信頼できる誰かが「このやり方が最も機能する」という実証済みの方法を教えてくれたとき、EIIは自分の関係への細やかさを現実の変化につなげることができます。

ESIとEIIがTeの低い次元をどう攻略するか: ESI/EIIがTeを引き出す最も有効な方法は、「自分がやりたいことを明確に言語化し、Teが強い人に「どうやればいいか」を問うことです。「正しいやり方を教えてほしい」ではなく「この目的を達成するために最も機能する手順を教えてほしい」——この問いかけは、Teが強い人間の最も自然な動機を引き出します。ESI/EIIの誠実さと深い関係性の力(Fi)に、Teの実行力が加わったとき、その組み合わせは非常に強力です。


動員機能(第六機能)としてのTe:SEEとIEE

該当タイプ:SEE(ESFp/交渉人)、IEE(ENFp/才能発掘)

動員機能にTeを持つタイプは、Teの刺激を外部から受けると視野が広がり、行動に根拠が生まれるという体験をします。「自分もできるはず」と思いつつも、単独では場当たり的になりがちなポジションです。

SEE(ESFp)は、人を動かし状況を制することが得意ですが、そのやり方は「感覚とカリスマ」に依存しがちです。信頼できる誰かが「このデータが使える」「この手順が最も効率的だ」という具体的な情報を提供してくれたとき、SEEはその情報をSeの力で即座に現実に変換します。SEEにとって、Teの情報提供者は「自分の力を正しい方向に向けてくれるナビゲーター」です。

IEE(ENFp)は、可能性とアイデアを次々と追いかけながら生きていますが、「このアイデアを実現するための具体的な手順」になると興味が分散しがちです。信頼できる誰かが「このやり方が一番早い」「この手順で動けば確実に機能する」という実行計画を示してくれたとき、IEEのエネルギーは拡散から集中に変わります。

SEEとIEEがTeの低い次元をどう攻略するか: SEE/IEEは、Teが強い他者を「実行計画のパートナー」として意識的に確保することで、自分の本来の強み(Seの突破力、Neの可能性発見)を現実の成果に変換します。「自分でTeを高めよう」とするより、「Teが強い人と組んで、自分の強みを活かす文脈をデザインする」ほうが、SEE/IEEにとって圧倒的に効果的な攻略法です。


無視機能(第七機能)としてのTe:LIIとLSI

該当タイプ:LII(INTj/設計者)、LSI(ISTj/番人)

無視機能にTeを持つタイプは、Teの力を十分に持っているが、日常的には価値を置かず、意識的に無視している人間です。

LII(INTj)は、内向論理(Ti)で物事の本質的な構造を構築することが人生の核です。LIIにとって「実際に機能するかどうか」は、論理的に正しいかどうかの後回しの問題です。事実の羅列よりも「なぜそうなるか」という普遍的な構造に関心が向くため、実用的な話は「それはそれとして」と処理されます。しかし必要に迫られれば、LIIは誰よりも的確な実行計画を組み立てることができます。

LSI(ISTj)は、論理的に正しい手順(Ti)を踏むことを何よりも優先します。たとえそのほうが非効率でも、「正しい順序」を守ることはLSIにとって妥協できません。Teの「効率が良ければ良い」という価値観は、「正しい手順がある」というLSIの信念と根本的に相容れないことがあります。

LIIとLSIがTeの低い次元をどう攻略するか: LII/LSIは、Teが強い他者を「論理の体系を現実に実装するパートナー」として機能させます。LIIが構築した論理体系を、Teが強い人間が現実に応用する。LSIが確立した正しい手順を、Teが強い人間が効率化の観点から最適化する。Tiの精度とTeの実行力が出会ったとき、LII/LSIの構築した体系は最も強力に現実を変えます。


証明機能(第八機能)としてのTe:ILEとSLE

該当タイプ:ILE(ENTp/発案者)、SLE(ESTp/開拓者)

証明機能にTeを持つタイプは、Teを「当たり前にできること」として持っているが、自分の核心的な強みだとは思っていない人間です。

ILE(ENTp)は、可能性とアイデアの発見が人生の核です。しかし複雑な作業の段取りや無駄のないやり方を「フツーに」こなしてしまいます。ILEが突破口を開いた後の実装フェーズで、誰も気づかないうちに最も効率的な手順を組み立てていることがある——本人にとっては「当然の整理」にすぎませんが、周囲は「なぜこの人はアイデアだけでなく実装もできるのか」と驚きます。

SLE(ESTp)は、力の行使と現実の制圧が人生の核です。複雑な問題を「要はこうすればいい」と即座に片付ける——本人にとっては当然のことですが、その即座の問題解決能力の背後には証明機能Teが無自覚に高レベルで機能しています。SLEが「当たり前にやっていること」の中に、実はTeの卓越した実用的判断が埋まっています。


クアドラとTe——価値観がTeの「使い方」を決める

ガンマクアドラ(SEELIEESIILI は、Teを価値機能として持つグループです。現実での有効性、実証された手法、測定可能な成果——これらがガンマクアドラの文化の中核にあります。LIEが先導機能Teで現実を動かし、ILIが創造機能Teで洞察を証明し、SEEが動員機能Teで力に根拠を与え、ESIが暗示機能Teで実効性の高い手順を求める。ガンマクアドラの人間関係では、「実際に機能したかどうか」が信頼の通貨です。

デルタクアドラ(IEEEIISLILSE もTeを価値機能として持ちますが、その文脈は異なります。デルタクアドラでは、Teは個人の成長と持続可能な生活の実現のために使われます。LSEが先導機能Teで機能する仕組みを構築し、SLIが創造機能Teで最小労力の最大品質を実現し、IEEが動員機能Teで可能性の実行計画を求め、EIIが暗示機能Teで理想の関係を実現するための手順を得る。デルタクアドラでは、「長く、無理なく機能し続けること」がTeの使い方の基準です。

アルファクアドラ(ILEESELIISEIベータクアドラ(SLEEIELSIIEI では、TeはTiと比べて価値機能ではありません。これらのクアドラは内向論理(Ti)を重視し、「なぜ正しいか」がTeの「何が機能するか」よりも優先されます。アルファ/ベータでは、Teの実用性よりも、Tiの論理的一貫性が信頼の基準となる傾向があります。


Teを育む方法——そしてTeの低い人が他者のTeを引き出すために

Teを育てるということは、「もっと効率的に考えること」ではありません。「現実に触れることで検証し、検証した結果を次の行動に活かすことを習慣化すること」——デューイ的な実験思考の反復が、Teの育みの核心です。

1. 「何が機能したか/しなかったか」を記録する

Teの精度を上げる最初の実践は、行動の結果を記録することです。「うまくいった」「うまくいかなかった」ではなく、「何がどのように機能し、何がどのように機能しなかったか」という具体的な観察を積み重ねることで、Teは現実から学ぶ力を高めます。

2. 他者の「機能している方法」を観察し、盗む

Teが機能する人間の行動パターンを観察することは、Teの育成に最も直接的な効果をもたらします。「この人はなぜこのやり方を選んだのか」「この手順のどこが機能しているのか」——こうした観察の積み重ねが、Teの実用的な判断力を鍛えます。

3. Teの低い人が他者のTeを引き出す最善の問いかけ

Teの次元が低いタイプにとって、他者のTeを引き出すことは人生の攻略における重要な技術です。最も有効な問いかけは、「この目的を達成するために、今最も機能する手順は何ですか?」です。「正しい方法を教えてください」という問いは、Tiへの問いです。「最も機能する手順」という問いは、Teを直接刺激します。Teが強い人間はこの問いに対して、論理的な一貫性よりも「実際に動く方法」を本能的に示します。

4. 「完璧な計画」より「動いて修正」を選ぶ

ウィリアム・ジェームズのプラグマティズムが教えるように、真実は行動の中でしか検証されません。Teを育てるためには、「十分な情報が揃ったら動く」ではなく「今持っている情報で動き、結果から学ぶ」という習慣の転換が必要です。この転換が、Teの最も根本的な育み方です。


まとめ——Teは「効率」ではなく、「現実を変える知性」

ソシオニクスのTe(外向論理)は、単なる「効率的に目的を達成する力」ではありません。それはウィリアム・ジェームズとジョン・デューイが描いたプラグマティズム——「何が機能するかを現実から学び、その学びを次の行動に活かすことで現実を変えていく知性」の情報要素です。

Tiが「なぜ正しいか」を問うのに対し、Teは「何が機能するか」を問います。この問いの違いが、情報の処理方法、判断の基準、他者との関わり方のすべてを変えます。

Teが高い次元で機能するとき、その人の周囲では現実が動いています。プロセスが改善され、問題が解決され、成果が形になります。Teの次元が低い人は、自分の強みを活かしながら、他者のTeを賢く引き出すことで同じ地点に到達できます——それもまた、Teの精神に則った、「機能するやり方」です。

あなたのモデルAのどこにTeが配置されているか。そしてそのTeを、あなたはどのように使って、あるいは引き出して、現実を動かしているか——その問いへの答えが、ソシオニクスの関係論を実践するための鍵の一つです。

ソシオニクス関係表

関係の詳細

選択された2つのタイプの関係について詳しく説明します。

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木村なおき
木村 なおき
ソシオニクス診断専門家 / ENTp(ILE)デザイナー
ソシオニクス エニアグラム統合診断 生成AI制作支援 クリエイター支援
2021年よりエニアグラム×ソシオニクスの統合診断を開始し、 300名超のタイプ判定・個人セッションを実施。 強みと弱みを体系化・言語化し、キャリア・起業・対人関係の現場で 使える指針を届けることを信念としている。
300名+ 診断実績
2021年〜 統合診断開始
2025年〜 単独セミナー開始
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ENTp(ILE)デザイナーとしてのフリーランス経験を土台に、 現在は生成AIを活用した事業設計・制作支援の専門家として クリエイターや起業家の事業づくりをサポートしています。

「作る力」と「人を読む力」の二軸で伴走できることが、 私にしかできない支援のかたちです。
「性格を知り、表現を磨き、事業をつくる。その全部を一緒に考えます。」

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