外向直観(Ne)とは


外向直観(Ne)は、物体の潜在的なエネルギーや人の能力、潜在力に関する情報を知覚する機能です。この機能は、物や現象の構造を理解し、その内的内容を把握する能力をもたらします。

Neは、周囲の潜在的なエネルギーを見ることができるかどうかを決定します。

ソシオニクスにおけるNe

ソシオニクスにおけるNeは、可能性を認識し、新しい機会を創造する能力と関連しています。他人の才能や生まれ持った性質を見抜き、異なる視点を調整する能力、新しいアイデアを迅速に生み出す能力が特徴です。Neは、試してみることを好み、現実の制約を超えて未来を創り出そうとします。

Neの具体例

アイザック・ニュートンが万有引力を発見したエピソードは、Neの素晴らしい実例です。彼は、リンゴが木から落ちるのを観察したことで、地球上の物体が引き寄せられるだけでなく、天体間にも同じ力が働いていることに気づきました。この観察からニュートンは、万有引力の法則を導き出し、現代物理学の基礎を築きました。ニュートンのように、Ne型の人々は新しい視点や可能性を見出し、それを現実に応用することで、大きな革新を生み出す力を持っています。

MBTIのNeとの違い

MBTIのNeは、新しいアイデアや可能性を探求し、外界から得た情報を広げていくことに重きを置きます。例えば、MBTIのNe型の人は、読書やインターネットでの情報収集を通じて、新しい知識やアイデアを次々と取り入れ、それを自分の中で関連付けて新しい可能性を見出します。彼らは幅広い情報を集め、それを組み合わせることで、革新的な考えを生み出すことに優れています。

一方、ソシオニクスのNeは、これに加えて現状を打破し、新しい未来を作り出す資質に焦点を当てます。

既存の問題や課題に対して、まったく新しい視点から解決策を提案する能力があります。Neは現実の制約を超えて、根本的な変革を起こすためのアイデアを生み出し、それを実行しようとします。

他者への影響

Neは、代り映えのない日々に変革をもたらす情報要素です。

イノベーションはNeから生まれる…といっても言い過ぎではありません。

例えば、Neユーザーは、日々の生活の中で、新しいプロジェクトのアイデアを思いつき、それを実現しようとします。

新しいビジネスモデルを考案したり、既存の製品を革新するアイデアを提案することがあります。しかし、これらのアイデアを実現するためには、他の機能の助けが必要です。Neユーザーは自分のアイデアを現実化するために、計画を立て、組織し、具体的な行動に移すための支援を受けることが不可欠です。

現実的な実行が困難であっても、新しい視点や機会を創出しようとする姿勢が特徴です。

ソシオタイプ別のNe

ベース(第1)機能としてのNe(ILEとIEE)

ILEとIEEは、新しいアイデアや可能性を見つけ出し、それを他者に伝えることが得意です。
異なる視点や状況の類似点を見つけ、社会的なつながりを築く能力があります。
ILEは、常に新しいプロジェクトやスキルを探求し、周囲の人々を巻き込んで初期段階を楽しむことが得意です。
しかし、物事を最後までやり遂げるのが苦手で、新しいことに興味を移しがちです。

創造的(第2)機能としてのNe(LIIとEII)

LIIとEIIは、洞察力を具体的な状況に応用し、新しい視点から問題解決を試みます。
理想的な状況や将来の可能性を考えるのが好きで、高い基準を持っています。
EIIは、周囲の人々に対して理不尽なほど高い基準を持ち、新しいアイデアを追求し続けます。
アイデアを具体的な問題に適用しようとするため、実行可能性を重視します。

役割(第3の)機能としてのNe(SLEとSEE)

SLEとSEEは、他人の動機や能力を判断するためにNeを使用します。
明確な命令や任務を与え、その結果から判断します。
SLEは、新しい情報や予期せぬ展開に対して懐疑的であり、実際に体験して初めて信じる傾向があります。
自分の中心的関心に影響しない情報には無関心です。

脆弱(第4の)機能としてのNe(LSIとESI)

LSIとESIは、新しいアイデアや可能性に対して非常に懐疑的です。
確実な結果を求めるため、物質的な利益をもたらすアイデアを好みます。
LSIは、新しいプロジェクトやアイデアが具体的な利益をもたらさない限り、それを受け入れません。
自分の可能性に懐疑的であり、他人の可能性を過大評価する傾向があります。

暗示(第5の)機能としてのNe(SEIとSLI)

SEIとSLIは、新しいものや異なるものを追い求める人々に憧れます。
自分の才能や独自性を称賛してくれる人に惹かれます。
SLIは、他人から自分のユニークな特性を認められると、深い満足感を得ます。
自分の独自性や才能を強調することに慎重です。

動員(第6の)機能としてのNe(ESEとLSE)

ESEとLSEは、洞察に満ちたアイデアや分析を提供してくれる人に感謝します。
現在取り組んでいることを改善するために、新しい視点が役立つからです。
ESEは、新しいアイデアを取り入れてプロジェクトを進めることを楽しみます。
現実的な応用ができないアイデアにも価値を見出します。

無視(第7の)機能としてのNe(IEIとILI)

IEIとILIは、知識や経験の分野間のつながりを理解しますが、潜在的なプロセスに焦点を当てます。
物事の本質を理解することを重視します。
ILIは、新しい技術や概念を研究し、その背後にある原理を深く理解します。
具体的な応用よりも、理論的な理解に価値を置きます。

証明(第8の)機能としてのNe(EIEとLIE)

LIEやEIEはアイディアこそありますが、そのアイディアを自ら実行する意欲はないです。

LIEやEIEは、既に自分が何をやりたいかが明確であり、リスクを負ってまで新しいアイディアを試したくありません。新しいアイデアについては他のタイプに期待しています。その中で、良いアイデアがあれば採用します。プレーヤーよりもスポンサーになります。

例1: ILEとLIEの関係

LIEはNeを活用して、アイデアは出しますが、その大半は他の誰かに期待します。

例えば、ILEが新しいマーケティングキャンペーンのアイデアを提案したとしましょう。同じアイデアを持っていても、LIEは、そのアイデアを評価し、実行可能かどうかを判断しています。

2人の関係は、発表者と審査員の関係になりがちです。

例2: EIEのアプローチ

EIEは、新しいイベントの企画や人々を巻き込むプロジェクトのアイデアを出すのが得意です。しかし、EIE自身がそれを細部にわたって計画し、実行することはなく、寧ろ誰かにそのアイディアを出させて、実行を応援する側に回ります。

LIEとEIEは新しいアイデアを生み出す力を持ちながらも、自分でそれを実行するよりも他人に任せる傾向があります。彼らは他人の出方を見て評価し、良いアイデアがあれば採用することで、革新的なプロジェクトを実現させることができます。

Neを育てる方法

新しい視点を探求する

新しいアイデアや視点を積極的に探求し、既存の概念やシステムに挑戦する習慣を身につけましょう。現状を打破し、新しい未来を創造するためには、固定観念にとらわれず、自由な発想を持つことが重要です。

異なる分野の知識を統合する

複数の専門分野に触れ、それらを統合して新しい価値を生み出す力を養いましょう。異なる分野の知識を組み合わせることで、独自の視点やアイデアを生み出すことができます。

現実的な実行を意識する

Neのアイデアは現実的な実行が困難なこともありますが、それを乗り越えるための計画を立てましょう。新しいアイデアを具体的なプロジェクトに落とし込み、実現可能なステップを踏むことで、未来を創造する力を育てることができます。

これらの方法を実践することで、外向直観(Ne)の能力を高め、現状を打破し、新しい未来を創り出す力を養うことができます。

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木村なおき

2024年5月から、主催者:ヤマセミさんのソシオニクススクールでソシオニクスを学ばせてもらっています。また、個人でソシオニクスのテキストを作っています。無料で配布しているので、是非ともLINEオープンチャットにお越しください。

ソシオニクス記事一覧

ソシオタイプ
ILE(≒ENTP)SEI(≒ISFJ)
ESE(≒ESFJ)LII(≒INTP)
SLE(≒ESTP)IEI(≒INFJ)
EIE(≒ESFJ)LSI(≒INTP)
SEE(≒ESFP)ILI(≒INTJ)
LIE(≒ENTJ)ESI(≒ISFP)
IEE(≒ENFP)SLI(≒ISTJ)
LSE(≒ESTJ)EII(≒INFP)
モデルA/心理機能

メンタルブロック

1.先導機能2.創造機能
4.脆弱機能3.役割機能

バイタルブロック

6.動員機能5.暗示機能
7.無視機能8.実証機能
情報要素

合理機能

外向論理(Te)外向倫理(Fe)
内向論理(Ti)内向倫理(Fi)

非合理機能

外向直観(Ne)内向直観(Ni)
外向感覚(Se)内向感覚(Si)

筆者紹介

木村なおき

ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。

診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)

2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。

クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)

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