ソシオニクス:日本の歴史からみるクアドラ考察
クアドラ実践編です。
ソシオニクスにおけるクアドラは、社会発展の各段階に対応する4つのタイプのグループです。
アルファクアドラは新しいアイデアを創出し、広めることを使命とし、開放性や多様性を重視します。ベータクアドラは、強力なリーダーシップで社会を統一し、新しい秩序を確立します。ガンマクアドラは改革を推進し、効率性を追求します。デルタクアドラは社会を成熟させ、安定を保つことを目的とします。
参照:
室町から江戸
室町時代(アルファクアドラ)
- 価値: 民主主義、開放性、多様性
- 属性: 討議性、水平的な関係
- 使命: 文化や思想が多様に発展し、社会が緩やかにまとまる。
室町時代は、文化や思想が多様に発展し、多くの文化的交流が行われた時代です。水平的な関係を重視し、多様な意見や価値観が共存しました。
戦国時代(ベータクアドラ)
- 価値: 貴族性、親密さ、階層的関係
- 属性: 決断力、意志の強さ
- 使命: 織田信長のリーダーシップにより、戦国大名が権力闘争を繰り広げる。
戦国時代は、織田信長のような強力な指導者が出現し、決断力と意志の強さで領土を拡大しました。権力争いが激化し、階層的な社会構造が形成されました。
安土桃山時代(ガンマクアドラ)
- 価値: 実用主義、効率性
- 属性: 改革精神、現実主義
- 使命: 豊臣秀吉が実用的な政策で全国統一を進める。
安土桃山時代は、豊臣秀吉が実用主義と効率性を重視し、改革を推進して日本を統一しました。社会の現実的な問題に取り組み、統一を果たす時代でした。
江戸時代(デルタクアドラ)
- 価値: 貴族主義、品質の追求
- 属性: 討議主義、非暴力的な意思決定
- 使命: 幕府による安定した統治が続き、平和と秩序を保つ。
江戸時代は、幕府による安定した統治が確立され、長期的な平和と秩序が維持されました。討議主義と非暴力的な意思決定が重視され、社会の成熟が進みました。
これらのクアドラは、それぞれの時代における社会の特性と発展を象徴しています。
幕末から近代化まで
幕末(アルファクアドラ)
- 価値: 民主主義、開放性、多様性
- 属性: 討議性、水平的な関係
- 使命: 新しい思想や文化が流入し、討議と多様な意見交換が盛んに行われた。
幕末は日本が閉鎖から開放へと転換し、各種の思想や文化が流入することで、多様性が尊重されるようになった時代です。討議や議論を通じて新たな未来を模索する動きが盛んでした。
明治維新(ベータクアドラ)
- 価値: 貴族性、親密さ、階層的関係
- 属性: 決断力、意志の強さ
- 使命: 強力なリーダーシップのもとで、近代国家の形成と中央集権化を実現。
明治維新は、日本が近代国家として再構築される時代であり、貴族的な階層社会が形成されました。強力な指導者による決断と実行が、国家の発展を支えました。
大正デモクラシー(ガンマクアドラ)
- 価値: 実用主義、効率性
- 属性: 改革精神、現実主義
- 使命: 民主主義の拡大と現実的な社会改革を推進。
大正時代は、民主主義と自由主義が拡大し、現実的な改革が求められた時代です。社会の矛盾に対処しつつ、効率性を重視した改革が進められました。
昭和の軍国主義(デルタクアドラ)
- 価値: 貴族主義、品質の追求
- 属性: 討議主義、非暴力的な意思決定(逸脱した形で戦争へ傾倒)
- 使命: 国家の一体化と軍事力の強化を追求。
昭和初期の軍国主義は、国力の増強と国家の一体化を追求し、貴族主義のもとで軍事力を強化しました。しかし、非暴力的な意思決定から逸脱し、戦争へと突き進む結果となりました。
これらのクアドラは、それぞれの時代の社会的使命と価値観を反映しながら、日本の歴史に大きな影響を与えました。
戦後の歴史(アルファクアドラからデルタクアドラへ)
戦後直後(アルファクアドラ)
- 価値: 民主主義、開放性、多様性
- 属性: 討議性、水平的な関係
- 使命: 焼け野原から国会再建
戦後の日本は、新たな憲法の制定と民主主義の導入を通じて、再建と復興を目指しました。多様な意見と討議が進められ、民主主義の基盤が確立されました
高度経済成長期(ベータクアドラ)
- 価値: 貴族性、親密さ、階層的関係
- 属性: 決断力、意志の強さ
- 使命: ジャパンアズナンバーワン
日本は強力な経済成長を遂げ、世界経済における地位を確立しました。この時期、企業や政府の強力なリーダーシップが重要な役割を果たしました。
バブル崩壊とその後(ガンマクアドラ)
- 価値: 実用主義、効率性
- 属性: 改革精神、現実主義
- 使命: ベンチャー企業誕生
バブル崩壊後、日本は現実的な経済改革を行い、効率性を重視した構造改革を進めました。経済の再構築と企業の再編が重要なテーマとなりました。
現代(デルタクアドラ)
- 価値: 貴族主義、品質の追求
- 属性: 討議主義、非暴力的な意思決定
- 使命: ゆとり教育と迷走の時代へ
現代の日本は、成熟した社会として安定を追求し、社会全体の幸福と調和を重視するようになっています。持続可能な発展と社会の安定が求められています。
風の時代と言われていますが、決してそんなことはなく、私たちは平和な毎日を過ごしています。
めでたしめでたし
結論:クアドラ=歴史
クアドラを理解する!言い換えるなら、歴史を理解することに尽きます!
歴史が社会の発展や変革を形作る根本的なプロセスを示しているからです。歴史を知らずにクアドラを理解することは、地図なしで旅をするようなものです。
もし歴史を知らないのであれば、あなたは社会の真の姿を理解せず、ただ表面だけを見ているに過ぎません。社会がどのように変遷してきたかを知らないままで、どうやって未来を予測できますか?
歴史を知り、クアドラの本質を理解しましょう。
それが、ソシオニクスを正しく理解するための鍵です。
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2024年5月から、主催者:ヤマセミさんのソシオニクススクールでソシオニクスを学ばせてもらっています。また、個人でソシオニクスのテキストを作っています。無料で配布しているので、是非ともLINEオープンチャットにお越しください。
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筆者紹介
木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)