ソシオニクス:ILE(ENTp): 未来を切り拓く探求者タイプ
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探求者

ILEは、自由な発想と創造性を発揮し、新しいアイデアを生み出す役割を担います。新しいアイデアを次々と生み出し、自由な発想と創造性で周りをリードしていきます。ワイワイガヤガヤと意見を交換し合い、既存の枠にとらわれない視点を大切にします。
アルファクアドラの企画・アイディア担当です。
ENTP(討論者)と自己診断したあなたへ:ソシオニクスでは、あなたのタイプはILE(発明家)になるかもしれません。
16personalitiesでENTPと診断されたあなたは、アイデアや創造力に溢れ、議論や挑戦を楽しむ傾向があることでしょう。ソシオニクスでは、このタイプをILE(直観・論理・外向)と呼びます。(もしくはENTp)

ENTPのソシオニクス版って事?

概ねそんな感じかな?ただ、最近だと、INTPやENFPの人でも、ソシオニクスだとILEと自認する人は増えたかな。
というわけで、この記事ではILEとENTPの違いを踏まえながら、ILEがどんな性格タイプなのかを解説していきます。
ILE/ENTPは、共に知的な挑戦を好む性格として知られています。一方で、ILEはENTPの討論者としての側面よりも、発明家としての一面が強調されています。アイディア・着想・学習欲・分析などを活かして、新しい価値を生み出す発明家としての役割を担います。

あれ…ENTPは、新しい価値を生み出す発明家ではないの?

ENTPにも発明家としての一面はあるよ。でも、でも、その文脈ならINTPも同じ発明家にもなるんだ。
本記事では、ILEが持つ特徴や強み、そしてそれを活かす方法を解説していきます。ENTPとして自己成長をさらに深めるためのヒントをお伝えします。あなたの創造的な能力を、ソシオニクスを通じて新たな視点で捉え、活用していきましょう。
ILE(ENTp)は常に未来の可能性を見据え、新しいアイデアを次々と生み出す発明家気質の持ち主です。独創的な視点と幅広い興味を持ち、従来の枠にとらわれない思考で周囲に革新をもたらします。
性格的傾向
ILE(ENTp)の人々は生まれながらの探求者です。好奇心が強く、様々な分野に関心を持ち、知識を広げることを喜びとします。ILE(ENTp)は常に「もし〜だったら?」と考え、既存の概念に疑問を投げかけ、新たな可能性を模索します。
「この仕組みを完全に変えられないかな?従来のやり方は時代遅れだよ。もっと革新的な方法があるはずだ」とILE(ENTp)はよく口にします。
ILE(ENTp)は自由を愛し、制約を嫌います。決まりきった手順や細かい規則に従うよりも、自分のペースで創造的に問題に取り組むことを好みます。このため、柔軟性のある環境でこそ、ILE(ENTp)の創造性は最大限に発揮されます。
「型にはめられるのはごめんだね。自分のやり方でやらせてくれれば、驚くような結果を出せるよ」とILE(ENTp)は主張します。
物事の全体像を捉えるのが得意で、一見無関係に見える情報同士を結びつけて、新しい理解や視点を生み出します。ILE(ENTp)の頭の中では常に新しいアイデアが次々と生まれており、それを形にすることに喜びを感じます。
仕事上の強み/弱み
強み:
- 新しいアイデアや概念を生み出す創造力
- 複雑な問題を全体的に捉える能力
- 将来の可能性や傾向を予測する先見性
- 従来の考え方に挑戦する革新的な思考
- 多様な知識を活かした学際的なアプローチ
- 状況に応じて柔軟に対応する適応力
「ちょっと待って、この問題は別の角度から見てみよう。誰もが見落としている可能性があるはずだ」とILE(ENTp)は問題解決の場面でよく発言します。
弱み:
- 細部への注意が散漫になりがち
- 実行や完了よりも発案に興味が向く傾向
- 日常的な管理業務や整理整頓が苦手
- 確立された手順に従うことへの抵抗感
- 熱意が急速に冷めることがある
- 複数の取り組みを同時に進めて焦点がぼやけることがある
「書類仕事?それより新しいプロジェクトの構想を練っているんだ。細かいことは後でなんとかするよ」という言葉に、ILE(ENTp)の弱みが表れます。
コミュニケーションスタイル
ILE(ENTp)は活発で開放的な話し方をします。会話では新しいアイデアや可能性について熱心に語り、相手の興味を引こうとします。ILE(ENTp)の話は時に飛躍的で、一つの話題から別の話題へと素早く移ることがあり、周囲がその思考の流れについていくのに苦労することもあります。
「そう考えると、これは実はあの問題とつながっていて…あ、そうそう、それで思い出したんだけど…」と、次々と話題を展開していきます。
ILE(ENTp)は議論や建設的な対話を好み、意見の交換を通じて新たな視点を得ることを楽しみます。考えをぶつけ合うことをILE(ENTp)は個人的な対立と見なさず、むしろアイデアを磨く機会と捉えます。
「いや、そこが面白いところなんだ!反対意見をぶつけあってこそ、より良いアイデアが生まれるんだよ。議論を恐れちゃダメさ」とILE(ENTp)は言います。
対人関係では比較的フラットな姿勢を取り、肩書きや地位よりも人の考えや貢献を重視します。ILE(ENTp)は形式張った交流よりも、率直で開かれた対話を好みます。
リーダーシップ
ILE(ENTp)のリーダーは指示や管理よりも、刺激と触発によって人々を導きます。ILE(ENTp)は部下に対して、既成概念に挑戦し、新しい可能性を探求するよう促します。命令するのではなく、魅力的なビジョンを示し、それに向かって人々の自発的な参加を促す姿勢を取ります。
「みんなで考えよう。これまでの常識は忘れて、ゼロから最高のものを作り上げるとしたら、どうするだろう?」と、ILE(ENTp)のリーダーはチームに投げかけます。
ILE(ENTp)のリーダーシップの特徴は以下の通りです:
- チームの意見を広く求め、多様な視点を重視する
- 過去の成功事例より、将来の可能性に焦点を当てる
- 失敗を学びの機会と捉え、実験を奨励する
- 部下の自律性を尊重し、過度な管理を避ける
- 既存の仕組みを見直し、より効果的な方法を常に模索する
「失敗したって構わないよ。むしろ、何も試さないことの方が問題だ。今回の経験から学んで、次はもっと良くしよう」というILE(ENTp)の言葉は、チームに安心感と挑戦する勇気を与えます。
ILE(ENTp)は変革の時期における指導者として特に優れた力を発揮します。組織が新しい方向性を必要とする時、ILE(ENTp)は新たな道を切り開く先駆者となります。
課題と成長
ILE(ENTp)の主な課題は、アイデアの実行と完了です。多くのILE(ENTp)は構想段階では優れた能力を発揮しますが、細部の調整や日常的な作業に取り組むモチベーションを維持するのに苦労することがあります。
「あ、そういえばあのプロジェクト、どうなったっけ?…あれ、締め切りって今日だったの?」というILE(ENTp)の言葉は、この課題を如実に表しています。
また、ILE(ENTp)は時に自分の考えに熱中するあまり、他者の感情や既存の仕組みの価値を見落とすことがあります。変化を急ぎすぎて、周囲に不安や抵抗を生み出すこともあります。
「なぜみんな新しいやり方に抵抗するんだろう?明らかにこっちの方が良いのに」と不満を漏らすことがあります。
成長のためには、以下の点に取り組むことが重要です:
- 開始したプロジェクトを完了させる忍耐力を培う
- 日常的な管理業務のための簡単な仕組みを確立する
- 自分の直感とともに、具体的な事実や詳細にも注意を払う
- 変化のペースを調整し、他者が適応する時間を与える
- 自分の考えを実現できる詳細指向の協力者と連携する
ワークスタイル
ILE(ENTp)は自由度の高い環境で最も力を発揮します。厳しい監督や細かい規則よりも、目標と期限を示された上で、その達成方法は自分で決められる状況を好みます。
「9時から5時まで決まった場所に縛られるなんて、創造性を殺すようなものだよ。自分のペースで働かせてくれれば、もっと成果を上げられるのに」とILE(ENTp)は考えます。
ILE(ENTp)の理想的な職場環境は:
- 革新と創造性が奨励される
- 多様な課題に取り組める
- 柔軟な勤務体制がある
- 学びと成長の機会が豊富
- 官僚的な手続きが少ない
- 自分のアイデアを試す自由がある
「今日は図書館で働こう。明日はカフェかな。環境を変えると新しいアイデアが生まれるんだ」というように、ILE(ENTp)は変化を好みます。
ILE(ENTp)は研究開発、戦略的計画、コンサルティング、起業家活動、創造的な分野など、常に新しい課題と可能性に満ちた職種に向いています。
強みを生かす方法
ILE(ENTp)の創造的な能力を最大限に活かすには:
- 新しいプロジェクトや取り組みの初期段階に関わる機会を求める
- 長期的な展望や戦略の立案に貢献する
- 多様な知識を活かして異なる分野間の橋渡しをする
- 新しい方法や解決策を試す実験的な取り組みを提案する
- 変化や改革が必要な状況でリーダーシップを発揮する
- 問題の全体像を把握し、新たな視点を提供する
「この会社の5年後のビジョンを考えるチームに参加したいな。今までにない方向性を提案できると思うんだ」とILE(ENTp)は自分の強みを活かせる場所を探します。
ILE(ENTp)は組織における「アイデアの人」として、新しい方向性や可能性を示す役割を担うことで、大きな価値をもたらすことができます。
アドバイス
ILE(ENTp)が職場でより効果的に活躍するためのアドバイス:
- アイデアと実行のバランスを意識しましょう。新しい構想を生み出すだけでなく、それを形にする過程も大切にしてください。
「今回は最後まで完璧にやり遂げよう。アイデアだけで終わらせるのはもったいない」と自分に言い聞かせることが大切です。
- 詳細指向の同僚との協力関係を築きましょう。あなたのビジョンを実現できる実務的な人々とチームを組むことで、互いの強みを補い合えます。
「僕が大枠を考えるから、細部の調整は君に任せてもいいかな?二人でなら素晴らしい成果が出せると思うんだ」という提案が効果的です。
- 自分の考えを明確に伝える努力をしましょう。時に飛躍的な思考は他者に理解されにくいことを認識し、段階的に説明する習慣をつけると良いでしょう。
「ちょっと話が飛躍したかもしれないね。もう少しゆっくり説明するよ」と相手の理解度に合わせることが重要です。
- 重要な日常業務のための簡単な仕組みを作りましょう。カレンダーや手帳、デジタルツールを活用して、忘れがちな予定や細かなタスクを管理しましょう。
「スマホのリマインダーが命の恩人だよ。これがなかったら、半分の約束を忘れてしまうところだった」というILE(ENTp)も少なくありません。
- 変化のペースに注意を払いましょう。周囲が適応できるテンポで革新を導入することで、より持続的な成果につながります。
「みんなが新しいシステムに慣れるまで、旧システムも並行して残しておこう。無理なく移行できるようにしたいんだ」という配慮が必要です。
- 自分の熱意を持続させる方法を見つけましょう。プロジェクトの新しい側面や挑戦を見出すことで、完了まで興味を維持できます。
「このプロジェクトの次の段階では、また新しい課題が見つかりそうだ。それを解決するのが楽しみだな」と、常に新たな刺激を見出す姿勢がILE(ENTp)には重要です。
ILE(ENTp)の創造的なエネルギーと未来志向の思考は、変化の激しい現代社会において非常に価値があります。自分の強みを理解し、成長分野に取り組むことで、ILE(ENTp)はその可能性を最大限に発揮することができるでしょう。
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2024年5月から、主催者:ヤマセミさんのソシオニクススクールでソシオニクスを学ばせてもらっています。また、個人でソシオニクスのテキストを作っています。無料で配布しているので、是非ともLINEオープンチャットにお越しください。
筆者紹介

木村なおき
ソシオニクスを研究し始めて5年。本業はフリーランスのウェブデザイナーとして、IT・デザイン業界の現場でソシオニクスを実践的に活用 しながら活動。MBTI®にも関心を持つが、権利的な制約を踏まえ、より体系的で実践的なソシオニクスの探究へとシフト。2021年には、国内のソシオニクスの第一人者から直接学び、理論と実践の両面を深める。
現在は エニアグラム×ソシオニクスのハイブリッド診断 を強みに、タイプ論を統合的に扱う専門家として活動。これまでに 200名以上のソシオニクスのタイプ診断を実施。
現在、日本で最も体系的にソシオニクス診断の専門家として、現場での実践を重視した診断・教育・研究 に取り組んでいる。(もし同じ分野で活動されている方がいれば、ぜひ情報交換しましょう!)