ソシオニクス:ILEの特徴・性格 〜アイディアで勝負する探求者タイプ〜
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探求者
ILEは、自由な発想と創造性を発揮し、新しいアイデアを生み出す役割を担います。新しいアイデアを次々と生み出し、自由な発想と創造性で周りをリードしていきます。ワイワイガヤガヤと意見を交換し合い、既存の枠にとらわれない視点を大切にします。
アルファクアドラの企画・アイディア担当です。
ENTP(討論者)と自己診断したあなたへ:ソシオニクスでは、あなたのタイプはILE(発明家)になるかもしれません。
16personalitiesでENTPと診断されたあなたは、アイデアや創造力に溢れ、議論や挑戦を楽しむ傾向があることでしょう。ソシオニクスでは、このタイプをILE(直観・論理・外向)と呼びます。(もしくはENTp)
ENTPのソシオニクス版って事?
概ねそんな感じかな?ただ、最近だと、INTPやENFPの人でも、ソシオニクスだとILEと自認する人は増えたかな。
というわけで、この記事ではILEとENTPの違いを踏まえながら、ILEがどんな性格タイプなのかを解説していきます。
ILE/ENTPは、共に知的な挑戦を好む性格として知られています。一方で、ILEはENTPの討論者としての側面よりも、発明家としての一面が強調されています。アイディア・着想・学習欲・分析などを活かして、新しい価値を生み出す発明家としての役割を担います。
あれ…ENTPは、新しい価値を生み出す発明家ではないの?
ENTPにも発明家としての一面はあるよ。でも、でも、その文脈ならINTPも同じ発明家にもなるんだ。
本記事では、ILEが持つ特徴や強み、そしてそれを活かす方法を解説していきます。ENTPとして自己成長をさらに深めるためのヒントをお伝えします。あなたの創造的な能力を、ソシオニクスを通じて新たな視点で捉え、活用していきましょう。
- 1. ILE(ENTp)の概要
- 1.1. ILEの全体像
- 1.2. アルファクアドラへの貢献
- 1.2.1. 1. SEI(ISFp)のサポートでバランスを取る
- 1.2.2. 2. ESE(ESFj)とのコンビでチームの活性化
- 1.2.3. 3. LII(INTj)との議論で論理的な基盤を提供
- 1.2.4. 4. チーム全体をリードし、革新を生む
- 2. ILE(ENTp)のモデルA
- 2.1. -意識:4つの情報代謝
- 2.2. -無意識の部分
- 3. ILE(ENTp)のコミュニケーション
- 3.1. ILE(ENTp)の行動の特徴
- 4. 組織内でのILE(ENTp)
- 4.1. 部下としてのILE(ENTp)の特徴
- 4.1.1. 長所:
- 4.1.2. 問題点:
- 4.1.3. 期待できること:
- 4.1.4. 期待しない方がよいこと:
- 4.1.5. おすすめの職業:
- 4.2. 上司としてのILE(ENTp)の特徴
- 5. ILE(ENTp)の自己改善
- 5.1. 1. アイデアを絞り込み、集中する
- 5.2. 2. 論理でアイデアを形にする
- 5.3. 3. 人間関係を丁寧に築く
- 5.4. 4. 整理整頓と自己管理を意識する
- 5.5. まとめ
ILE(ENTp)の概要
ILEの全体像
ILE(ENTp)は、未来の可能性を見通す力に優れていてます。新しいアイデアやプロジェクトに常に興味を持っています。常にユニークで新しい可能性を探し求めるため、あらゆることに興味を示します。
反面、過去の実績にはあまりこだわらず、自分が興味を持つことには積極的に取り組みます。たとえ、見返りはなくても…。
一方で、ILEは集中力に欠けることが多々あり、他人には少し風変わりな論理に見えることもあります。
ここら辺はENTPっぽいね。
そうだね。基本はENTPとILEは似ている性格の持ち主と思ってもらえればいいよ。この後に説明するけれど、ILEは新しい価値を生み出したい欲求に突き動かされていることを抑えて。
ILE(ENTp)は、従来の考え方や意見が古いと感じれば、平気で反対意見を言います。日常生活のルールや厳格なスケジュールには縛られたくないため、柔軟な選択肢を常に探していますが、追い込まれると素早く創造的な解決策を見つける能力があります。
反面、人との距離感をあまり気にせず、誰に対してもフレンドリーに接しようとします。会話では相手が興味を持つように話を進め、コミュニケーションは親しみやすく、オープンなスタイルです。また、定期的に感情的な刺激を求めており、日常が単調だと気分が沈むことがあります。
うん!やっぱりENTPだ。じゃあ、ILEはENTPって事でいいかな?
表面だけ見たら、ILEはENTPに近いかもね。なお、僕はENTPであり、ILEだから…。大事なのは、次のクアドラかな。
アルファクアドラへの貢献
アルファクアドラ(αクアドラ)の中では、ILE(ENTp)は、自由な発想と創造力を発揮し、周囲のメンバーに新しい視点やアイデアを提供するリーダー的存在です。
アルファクアドラのリーダーがキーワードなの?
そう!ILEは、このアルファクアドラというコミュニティにアイディアを提供することで貢献するのが特徴なんだ!
このグループでは、知的な討論や自由な意見交換が歓迎されます。ILEの役割は、既存の枠にとらわれず、常にクリエイティブな解決策を導き出すことで、アルファクアドラの他のメンバー(SEI、ESE、LII)との協業を通じて以下のように貢献していきます。
1. SEI(ISFp)のサポートでバランスを取る
SEI(ISFp)は、落ち着いた雰囲気を作り、他者の感情に敏感に対応する調和者です。ILE(ENTp)は、SEIのこの穏やかさを補完する形で、エネルギーと創造性を持ち込みます。SEIが環境を整え、グループ内の感情的な安定を保つことで、ILEは自由にアイデアを出し合い、新しい試みを次々と展開することができます。
SEIのサポートにより、ILEは安心して創造性を発揮でき、グループ全体のバランスが保たれます。
え?SEI(ISFp)ってISFJでしょ?ILEとはバトリそうなイメージがあるけれど。
そうだね。ENTPとISFJを比較すると相性が悪いとか言われているね。でも、ソシオニクスだと、同じグループを良くしていくための理想の関係だと言われているんだ。
2. ESE(ESFj)とのコンビでチームの活性化
ESE(ESFj)は、感情豊かで、他者を元気づける能力に長けています。ILE(ENTp)は、ESE(ESFj)の人を動かす力やコミュニケーション能力を活かして、次々と斬新なアイデアを打ち出すことができます。
ESE(ESFj)がチーム内の感情的なつながりを強化してくれることで、皆の指揮が高まるため、ILE(ENTp)のアイデアがより多くの人に受け入れられ、チーム全体が活性化します。
意外!!ENTPとESFJって仲がいいんだ?てか、ILEってコミュ障…?
うん!ILEはSEI(ISFp)やESE(ESFj)と比べると、けっこうコミュ障かもしれない。ILEは、新しいアイディアを提案する事に集中すると、周りが見えなくなるんだ。だから、他のタイプの力を借りるんだよ。
この協力関係により、ILEは自由な発想と創造性を最大限に活かせます。
3. LII(INTj)との議論で論理的な基盤を提供
LIIは、冷静で論理的な分析を行うタイプです。ILEが新しいアイデアを次々と提案する中で、LIIはそれらを理論的に整理し、実現可能なカタチに落とし込みます。
え?LII(INTj)の人は大変じゃね?なんかENTPに振り回される、INTPのように思えるけれど…。
大変かもね(笑)。でも、それはLII(INTj)が、アルファクアドラの中で自らの資質を活かして、貢献する方法でもあるんだ。ソシオニクスだと攻めと守りの関係になるんだよ
ILEが直感的に生み出したアイデアを、LIIが論理的な枠組みで支えることで、全体の意見がまとまります。LIIの助けを借りることで、ILEはアイデアを具体的なカタチに落とし込むことができるのです。
4. チーム全体をリードし、革新を生む
アルファクアドラ全体では、ILEは創造性と新しいアイデアを持ち込み、他のメンバーとの協力を通じて、グループの目標を達成します。SEIの調和力、ESEの感情的サポート、LIIの論理的分析を活かしながら、ILEはリーダーシップを発揮し、グループ全体を革新へと導きます。ILEの役割は、既存の枠にとらわれずに新たな可能性を模索し、他のメンバーの力を引き出しながらグループを成長させることです。
ねぇ?実際にILEはENTPのように、なりふり構わず討論を仕掛けるの?
そうだね。不健全になるとそうなるかも。でも、いわゆる討論者としてだけ振舞っても、それはソシオ不適合者の烙印を押されるだけだよ
このように、ILEはアルファクアドラの他のメンバーとの協力を通じて、革新と成長をもたらす重要な役割を果たしています。
ILE(ENTp)のモデルA
-意識:4つの情報代謝
①Ne:外向直観
ILE(ENTp)は、あらゆることに興味を持ち、特にユニークで独創的なものを探すのが得意です。新しいアイデアやプロジェクトの将来性をすぐに見抜き、無駄だと判断したものはすぐに切り替え、次の新しいアイデアに進みます。また、本業とは関係のない趣味を持つことが多く、自分が興味を持ったテーマに関する技術や発見を集めようとします。
ILEは、自分の開発したアイデアを広めたり成長させることに強い情熱を持っています。アイデアを自分のものにすることで、それをさらに輝かせるのが得意です。どんなテーマにも大胆で斬新な発想を取り入れることができ、興味を持たない仕事やプロジェクトに対しては、全く新しい方向性を提示することもあります。発明や発見を多くの場面で応用できる能力を持っており、ルーティンワークや伝統的な方法に縛られることを嫌います。
こ…ここら辺は完全にENTPと似ているね…。
ま…まぁね。ENTP・ILEは、共に新しいアイディア(着想)には反応するからね。あと、やっぱり決めたことを続けるのは苦手
②Ti:内向論理
ILE(ENTp)は、決定的な理論や固定概念がまだ確立されていない複雑なテーマや現象に対して、興味を持ちます。常に、新しい分野を探求し、既存のシステムや理論を比較しながら、それらの関係や因果関係を見出そうとします。具体的な側面と全体像をつなぎ合わせ、どのようにそれが相互に作用するのかを理解することが重要です。
もし、あるアイデアが彼らの構築したデザインや理論に合わない場合、ILEはそのアイデアを再解釈し、自らの枠組みに適合するように調整します。彼らは問題を多面的に分析し、異なる角度から見た結果を統合することで、複雑な現象を深く理解します。また、彼らはすでにあるリソースを活用し、組み合わせて新しい構造やフレームワークを作り上げるのが得意です。
ILEは、観察やデータを自分の理論に関連付け、バラバラな情報や現象に対して、一つの包括的な説明を見つけようと努めます。彼らの思考プロセスは、まるで組み立ておもちゃを使って複雑なモデルを作り上げるかのようです。多様な視点を取り入れ、状況やテーマに応じてどの側面が最も効果的かを説明できる能力が、彼らの大きな強みです。
このように、ILEは複雑なテーマを多角的に探求し、新たな視点を提供しながら、より深い理解を目指して革新を続けるタイプです。
③Se:外向感覚
ILE(ENTp)は、本質的に攻撃的ではありませんが、自分の生き方や信念を積極的に守る傾向があります。理不尽なルールや制限に従わされると感じた場合、強い反発を示します。外部から強制的な圧力がかかると、短時間ながら非常に激しい反撃に出ることがあり、その際、感情的に高ぶり一時的に自制心を失うことがあります。
挑戦には応じることができますが、長時間にわたる対立や争いは得意ではなく、持続的な対決を避ける傾向があります。このため、直接的な対決よりも、状況を回避したり、別の方法で問題を解決することを選ぶことが多いです。
④Fi:内向感情
ILE(ENTp)は、他者との距離感が非常に近く、フレンドリーな交流を好みます。人間関係を平等で民主的なものとして評価し、形式的な礼儀や儀式をあまり重視しません。このため、カジュアルで自由な環境を好みますが、時には家族や友人との関係に一貫性がないことがあります。最初は親しげに接していても、突然無愛想になったり、冷たくなることがあります。
会話中は相手の注意を引こうとし、身振り手振りや大声で話すことがあり、場合によっては相手に触れることもあります。助けを求められた時には、無償で支援することができ、他者とのコミュニケーションを大切にします。関係が途絶えることは、彼にとって非常に不快なことであり、他者とのつながりを通じて自分自身の責任や役割を感じます。
また、個人的な問題を他者と共有することをためらわず、人の行動やライフスタイルの独自性について議論することを好みます。
-無意識の部分
⑤Si:内向感覚
ILEは、アイデアや発明、新しいプロジェクトに熱中すればするほど、日常生活が疎かになりがちです。新しいことに挑戦し、革新的な発想を追求する一方で、日々の整理整頓や基本的な生活のルーチンに対しては無頓着になります。物を散らかしたり、最後に使ったものをそのまま放置したりすることが増え、生活空間が雑然としてしまうことがよくあります。食事や健康管理も二の次になりがちで、外的な刺激や興味に意識が向くあまり、自己管理や生活の基礎的な部分がいい加減になる傾向があります。
このように、ILEが創造的な活動に没頭するほど、日常生活の細かな部分に対する注意が薄れ、結果として生活のバランスが崩れることが指摘できます。
⑥Fe:外向感情
ILEは、仲間との交流やパーティー、感情的なコミュニケーションを楽しむ傾向があります。しかし、外向感情(Fe)はILEとっては、十分に発達していない機能であり、コントロールが難しいです。ポジティブな感情が欠けると、長い間、無気力で怠惰な状態が続くことがあり、活力を失いやすいです。意見交換や議論には常に積極的で、感情的なやり取りにも関心がありますが、感情移入しすぎると冷静さを失い、議論の本題から逸れてしまうことがあります。
感情的に興奮しているときは、ILEは早口で無秩序に話し、思考が言葉に追いつかなくなり、発言が意味不明になることがあります。また、彼の気分は急に変わりやすく、騒々しくユーモラスな時と、無口で憂鬱な時が交互に現れることがあります。これらの感情の起伏が、コミュニケーションにおいて安定性を欠く要因となり、周囲に混乱を与えることも少なくありません。
このように、ILEは感情的な交流を求める一方で、外向感情の制御が難しく、時に感情に振り回される傾向があります。
⑦Ni:内向直観
ILEは、普段は外向直観(Ne)を好み、次々と新しいアイデアや可能性を探求することに集中しているため、内向直観(Ni)を軽視する傾向があります。
実際に、ILE(ENTp)、日常生活では長期的な計画や深い洞察を後回しにし、目の前の新しい刺激やアイデアに夢中になりがちです。時間やタイミングに対する感覚が不安定になり、日常的なスケジュール管理や物事の優先順位付けが難しくなることがあります。
しかし、いざ重要な局面や危機的な状況に直面すると、普段はあまり使わない内向直観が開花することがあります。この時、直近の出来事や情報から今後の展開を予測し、長期的な視野で物事を見通す力を発揮します。
特に、人生を左右するような重大な出来事に対しては、直感的に未来を見据える能力が高まり、適切な判断を下すことができます。ILEは普段は内向直観をあまり使いませんが、決定的な場面ではその力を発揮し、重要な予測や洞察を行うことができるのです。
⑧Te:外向思考
ILE(ENTp)はマルチタスクが得意で、複数のプロジェクトを同時に管理する能力を持っていますが、この力を当たり前だと思い、軽視しがちです。
- 効率的なプロジェクト管理:複数のプロジェクトを同時進行で進め、組織全体の生産性を向上させる。
- 新しい技術の導入:革新的なアイデアを実現し、コミュニティやビジネスに新たな価値を提供する。
- 他者の成長をサポート:リーダーシップを発揮し、チームや個人の能力を引き出し、成功に導く。
この外向思考(Te)を意識的に使えば、複雑なプロジェクトを効率的に進め、成果を上げることができます。この能力を活かせば、個人の成功だけでなく、他者や社会にも大きく貢献することができるでしょう。
ILE(ENTp)のコミュニケーション
ILEは、最初は非常に友好的でフレンドリーに接しますが、時間が経つと関係がこじれやすいです。
例えば、新しい職場で同僚とすぐに打ち解けたものの、意見が食い違った際には、急に敵対的な態度を取ってしまい、自ら関係を悪化させることがあります。ILEは、相手の感情や態度を読み取るのが苦手で、友人や恋愛関係をうまく築けないことがよくあります。
時には、は無遠慮に他人の会話に割り込んでしまい、例えば、食事中の友人たちの会話に突然入って自分の興味のある話題を始めることがあります。相手の反応を考えず、好奇心から研究的な目で見つめたり、質問したりすることが多いです。
彼らは謝罪をしても、同じ行動を繰り返す傾向があり、過去の成功をあまり評価せず、常に新しいことに目を向けます。例えば、過去に成功したプロジェクトよりも、新しいプロジェクトの可能性にばかり夢中になります。
ILEはまた、サイキックやヨガ、オーラのような一般的な常識を超えた最新の理論に興味を示し、そうした話題について積極的に話したがります。例えば、友人とのディスカッション中に突然、最新のオーラ理論について語り始めることもあります。
彼らは困難な状況に直面した友人に対して、斬新で根本的な解決策を提案するのが得意です。仕事の問題で悩む友人に対して、全く新しいキャリアの道を提案し、意外な視点からアドバイスをすることがよくあります。
ILE(ENTp)の行動の特徴
- 散らかしが激しい
ILEはしばしば物を片付けず、以前使った場所に置き忘れがちです。例えば、鍵などの小物をなくすことが多く、職場や自分の持ち物が散らかっていることもよくあります。また、終わったことや未処理のことを忘れてしまうこともあります。それでも、日常生活では臨機応変さと創意工夫を発揮し、どんな状況からも小さな利益や恩恵を引き出す能力を持っています。この特徴は、まるで混沌の中から新しい何かを作り出すかのようです。 - 極限状況での動員
ILEは、極限状況において強力な反応を見せます。誰かが彼に圧力をかけると、即座に反撃し、時には物理的な力にまで発展することがあります。こうした反発力は、組織や集団の中で、厳格な規律や秩序を破壊し、新しいアイデアを導入する原動力となります。ILEは秩序だった環境に混沌や無秩序を持ち込み、それをきっかけに創造的な変革を起こすことが多いです。 - 多くのアイデアと支持者
ILEの周りには、彼の斬新で遠大なアイデアを支持する人々が集まります。彼の直感的なアイデアは一見現実離れしているように見えることもありますが、強い影響力を持ち、支持者を引き寄せます。極端な場合、その行動は、あたかも「風車への攻撃」のように、現実には難しい挑戦にもかかわらず、果敢に挑む姿勢を見せることがあります。 - 仕事の質とペースの問題
ILEは、複数のことを同時にこなすのが苦手で、興味のない仕事を最後までやり遂げるのに時間がかかることがあります。通常、時間がない状況に自分を追い込むことで、ようやく仕事に集中し、短期間で一気にタスクを片付けますが、その結果、仕事の質が低下することもあります。
このように、ILEは散らかしがちな行動や秩序への反発、創造的な混沌の導入といった特徴を持ち、極限状況での反応や、多くの支持者を引き寄せる力が彼の行動に大きな影響を与えています。
組織内でのILE(ENTp)
部下としてのILE(ENTp)の特徴
長所:
- 学習志向と好奇心
ILEは学習意欲が高く、幅広い分野に興味を持つため、常に新しい知識を得ようとします。直感が鋭く、複雑な問題にも独自の解決策を見つけることができます。 - 鋭い洞察力と正しい決断
多くの情報を分析し、他者が気づかない意外な視点から問題を捉えることができます。そのため、困難な状況に直面しても、斬新なアプローチで解決策を提案します。 - 組織能力と構造的な思考
漠然としたアイデアをシステム化し、理論的にまとめる力があります。また、分類や構造化に優れ、特に新しいアプローチを導入する際には効果的に組織を動かすことができます。 - 民主主義的な性格
ILEは、地位や権威にとらわれず、対等な関係を好みます。上司や同僚ともフレンドリーに接し、協力的な環境を作り出します。
問題点:
- 厳格なルールやルーティンを嫌う
ILEは規則やルーティンに従うことを苦手としており、スケジュールを守ることが難しい場合があります。興味のあることに没頭するあまり、他の重要なタスクを後回しにしてしまうことがあります。 - 無秩序な傾向
仕事の整理や書類の管理に疎く、身の回りが散らかりがちです。また、期限を守るのが難しく、細部にこだわるあまり時間が足りなくなることがあります。 - 頑固さと攻撃性
プレッシャーがかかると、時に頑固になり、攻撃的な態度を取ることがあります。自分が正しいと確信すると、その立場を強く主張し、周囲との摩擦を引き起こすこともあります。
期待できること:
- アイデアの斬新さ:革新的なアイデアを生み出す力があり、戦略的な分野で理論的な開発に貢献できます。
- 柔軟な対応力:ルールに縛られない自由な環境で、柔軟に仕事を進めるのが得意です。
期待しない方がよいこと:
- 時間厳守とルーティンの遂行
厳格なスケジュールやルーティンワークには向いていないため、これらを求めるとパフォーマンスが下がることがあります。
おすすめの職業:
ILEには、自由でフレキシブルな勤務体系が最適です。研究やイノベーション、戦略的な分野での理論開発など、多様な経験ができる仕事が向いています。また、モバイルワークや出張を伴う仕事も好み、柔軟で動的な働き方が彼にとってベストです。
上司としてのILE(ENTp)の特徴
ILEは広い視野を持ち、全体像を把握しながら、細かいことにこだわらない上司です。問題が起きても動揺せず、変化が必要な時には、伝統に縛られず柔軟に対応します。ILEは、常に新しい解決策を好み、アイデアを積極的に取り入れるクリエイティブなリーダーです。
ILEはチームに対して、強制ではなく説得を通じて指導を行い、メンバーが自主的に行動することを奨励します。日常の細かい監督業務は重視せず、アイデアの実践をサポートしてくれる人を見つけることに重点を置きます。
どんな時でも、グループワークを促進し、チームの潜在能力を引き出すことに長けています。
彼のマネジメントスタイルは、伝統的な組織を打ち破り、状況に応じた新しい構造を生み出します。これにより、研究やイノベーションの分野では成功しやすいものの、厳格な規律が求められる組織、特に軍隊のような環境には適していません。
ILEは、戦略的な問題解決に優れ、未来の可能性を見据えながら障害を乗り越えることに注力します。彼のリーダーシップは民主的であり、従業員の自主性を尊重しつつ、競争と協力のバランスを取ることで大きな成果を引き出します。
彼は感情的な関係よりも、ビジネスにおける倫理や客観的な基準を重視し、ルールに柔軟に対応します。また、知的欲求の充足と名声を重視し、独自の自由な戦略で行動します。
ILE(ENTp)の自己改善
1. アイデアを絞り込み、集中する
ILEは、常に新しいアイデアが次々と浮かぶタイプです。学習意欲が旺盛で、多様な興味を持つのは大きな強みですが、興味が広がりすぎると、かえって集中力を欠いてしまうことがあります。日本社会では、一つの分野に集中して成果を出すことが重視されるため、まずは自分が最も情熱を持てる分野にフォーカスすることが大切です。興味を絞り込み、その中で力を発揮することで、周囲からの信頼と実績を得やすくなります。
2. 論理でアイデアを形にする
ILEは鋭い直感を持っていますが、直感的な考えを論理的に説明し、形にしていく力が必要です。特に日本社会では、論理的な説明や段階的なプロセスが重視されます。周囲の人々に自分の考えを納得させ、実行に移すためには、直感を具体的な行動計画や論理的なフレームワークに落とし込むことが重要です。アイデアを単なる思いつきで終わらせず、現実に適用できる形に変えることで、より多くの支持を得られます。
3. 人間関係を丁寧に築く
ILEにとって、人との距離感を保つのは少し難しいことがあるかもしれません。直感的に相手の本質を見抜いたと感じた後は、その相手に興味を失うことが多いですが、特に日本社会では、長期的な人間関係の維持が成功の鍵となります。短期的な結論を急がず、相手をよく観察しながら時間をかけて関係を築くことが大切です。過度に正直な言葉が相手に誤解を与えることもあるため、相手の感情を考慮しながら、コミュニケーションのバランスを保つことが求められます。
4. 整理整頓と自己管理を意識する
ILEは、日常の整理整頓や自己管理が苦手で、結果として仕事やプロジェクトに支障をきたすことがあります。忙しい日本のビジネス環境では、タスクを計画的にこなすことが非常に重要です。物事を後回しにせず、タイムリーに処理する習慣を身につけることで、効率的に仕事を進めることができ、信頼も得られやすくなります。時間管理やタスクの整理整頓を意識し、計画的に行動することで、よりスムーズに目標を達成できるでしょう。
まとめ
ILEは日本社会においても、その革新性や学習意欲を活かして大いに活躍できます。しかし、自分のアイデアを集中して形にすることや、丁寧に人間関係を築くスキル、そして自己管理の習慣を身につけることで、さらに成功の道を広げられるでしょう。社会のニーズを理解し、柔軟に対応することで、ILEの持つ潜在能力を最大限に発揮できるはずです。
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筆者紹介
木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)