実務型(PL)|ソシオニクスのコミュニケーションスタイル
ソシオニクスのコミュニケーションスタイルのうち、外向かつ論理の4タイプが「実務型(Business-like)」に分類されます。出典はヴィクトル・グレンコの『Life Scenarios』。記号ではPLと表記されます。
該当した人へ。あなたは動いています。誰よりも動いています。ただし、動いている方向が恋愛ではありません。
該当する4タイプ
外向の論理型、4つです。仕事の現場では別人のように見える4タイプですが、人への近づき方は同じです。
用件から入る人たち
PLという記号は、自我ブロックの配置を表しています。実務の論理Teが第1機能にあるか、構造の論理Tiが第2機能にあるか。どちらかなら、あなたは実務型です。
この配置が外に出ると、こうなります。
人との接点が、活動を経由します。用事、仕事、企画、趣味、なんでもいい。何かを一緒にやる関係として接続し、そこから距離が縮まります。
そして感情は、人ではなく活動のほうへ流れます。あなたが情熱を注いでいる先は、たいてい人ではなくプロジェクトです。
グレンコはこの姿勢を「能動的に感情を待つ」と表現しました。動いてはいるのです。ただし、動いている領域が感情ではないというだけです。
近づき方
あなたの口説き文句は、たぶんこれです。「今度これ一緒にやりませんか」。
食事でも、仕事でも、イベントでも構いません。共同作業の枠を先に作り、その中で自然に距離が縮むのを期待します。感情の話を先に出すことは、まずありません。
グレンコは面白い指摘をしています。実務型は、自分の活動の渦の中で相手に出会えると期待している、と。物語の主人公が困っている人を助けて恋に落ちるように、行動していれば向こうからやってくるはずだ、という感覚です。
この期待は、半分は当たります。実際、職場や現場で関係が始まる確率は高い。
そして半分は外れます。活動の外側にいる相手には、あなたはまったく接近できないからです。共同作業の枠がない場所で、あなたは何を話せばいいのか分かりません。
(合コンが苦手なのは、性格のせいではありません。枠がないからです。)
すれ違いが起きる場所
実務型は、コミュニケーションを業務提携として理解しています。
つまり、役割分担が明確で、それぞれが自分の担当を果たしていれば、関係は良好であるはずだと考えます。理屈としては筋が通っています。
ところが相手が倫理の型だと、この前提が通じません。彼らにとって関係は、成果ではなく感情のやりとりで測られるものだからです。
だから、この会話が発生します。「ちゃんとやってるだろ」「そういうことじゃない」。
あなたは何が「そういうこと」なのか分かりません。相手はそれを説明できません。説明できたら苦労していないからです。
噛み合う相手、疲れる相手
グレンコの整理で、実務型が最も安定するのは誠実型です。
外向のあなたが動き、内向の誠実型が角を丸める。内部で意見が食い違ったとき、あなたが押し、相手は大きく抵抗せずに受けて、関係を整え直します。外からトラブルが来たときは、感情の側で傷ついた誠実型が状況をあなたに渡し、あなたが処理する。分業が成立します。
この組の中に、双対ペアが4つ含まれます。LSEとEII、ILEとSEI、SLEとIEI、LIEとESI。
対して、同じ実務型同士は短く激しく揉めます。互いに相手を自分の目的に使おうとして、互いに使われることを拒むからです。共通の敵が現れたときだけ、急に協力できます。
冷血型との組は、静かに離れていきます。あなたが働きかけても相手は動かず、そのうちあなたが飽きて、それぞれの活動に戻る。争いはありませんが、接点もなくなります。
情熱型とは、いちばん賑やかに衝突します。どちらも外向で、どちらも譲りません。あなたは仕事の量を増やして逃げ、相手は関係の話を持ち出して追いかけます。
ロマンススタイルと組み合わせる
近づいたあとの振る舞いは、ロマンススタイルが担当します。
実務型の4タイプは、こう割れます。
- SLE → アグレッサー(押す)
- LIE → ヴィクティム(待つ)
- LSE → ケアリング(世話を焼く)
- ILE → チャイルドライク(面白がらせる)
同じ「用件から入る人」でも、始まったあとはまるで違います。SLEは接続した瞬間から主導権を取りにいきますが、LIEは接続したあとで急に慎重になり、相手の出方を読み始めます。
近づけたからといって、その先も得意だとは限らないということです。
まとめ
実務型は、活動を通じて人とつながる型です。この方法には確かな強みがあります。あなたが本気で取り組んでいる姿は、それ自体が最も雄弁な自己紹介になるからです。
ただし、この方法には致命的な弱点があります。活動が終わると、接点も終わります。プロジェクトが終わって連絡が途切れた相手が、あなたには何人かいるはずです。
対策は書きません。ただ、あなたが「忙しくて恋愛どころではない」と言うとき、それは事実であると同時に、いちばん都合のいい避難所でもあります。
そこだけ、覚えて帰ってください。
ここまでお付き合いいただき、
本当にありがとうございます。



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