無料診断テスト付き|認知スタイルとは?——ソシオニクスが描く「思考の4つの型」

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ディスカッションでのあなたの「思考の構造」を分析します。
全7問。プロジェクトや議論の場で、AとBのどちらのスタンスが自分に近いかを直感で選んでください。中央に近いほど「どちらとも言えない」です。
※ 「?(わからない)」を多く選ぶと正確な分析ができないため、テストは中断されます。
ソシオニクスには、16タイプを扱う枠組みとは別に、「人はどのように考えるのか」という思考の構造そのものを分類する理論があります。
ヴィクトル・グレンコが提唱した認知スタイル(Cognitive Styles/思考の型)です。
この記事では、認知スタイルとは何か、どうやって4つの型が導かれるのか、そして——これがいちばん大事なところですが——その4つが手を取り合った結果、なぜか何も完成しない、という壮大な喜劇について解説します。
既に自分の認知スタイルを知っている人は、こちらから選んでください。
認知スタイルとは?
思考の内容ではなく思考の構造です
同じテーマで話していても、ある人は原因と結果を一直線につなぎ、別の人は相反する意見を天秤にかけ、また別の人は全体をぐるっと眺めて「要するにこう」と言い切る。扱っている話題は同じでも、頭のなかで情報が動く「かたち」がまるで違う。この「かたち」を分類しようというのが認知スタイルです。
一説によると、グレンコ自身、「私が注目するのは、人が何を考えているかではなく、どう考えているかである!」と叫んだのですが、ソシオニクスコミュニティではフルボッコにされたようです。(リンチスタイル)
2分法
16タイプを決めるときは、論理/倫理・直観/感覚・外向/内向・合理/非合理という4つの二分法を使います。
ところが認知スタイルは、これとは別の3つの二分法でつくられます。この3つが、思考の骨格にいちばん効くとグレンコは考えました。
①静的/動的
——空間の人か、時間の人か
静的なタイプは空間に軸を置き、動的なタイプは時間に軸を置きます。
- 静的な人は空っぽの空間に耐えられず、手近なもので埋めたがる
- 動的な人は空っぽの時間、つまり停滞や退屈に耐えられない
思考のうえでは、これが分析的か連想的かの違いになります。
静的な思考は全体を明確な部品へ切り分け(分析)、動的な思考は二つ以上の概念をふわっと結びつけて一つのイメージへ溶かします(連想)。
例えば、広告が「マッチョなカウボーイの隣にタバコ」で人を動かせるのは、この動的な側面をくすぐっているからです。あなたがそれで買っているなら、あなたは動的側に片足を突っ込んでいます。
②肯定/否定
——似ている点を見るか、違う点を見るか
肯定は「良い面を最大化する」傾向、否定は「悪い面を最小化する」傾向。
肯定タイプは物事の良い側を先に見て、否定タイプは問題を絶対に見逃さない代わりに、良い面もしっかり値引きします。
思考のうえでは、これが収束か発散か。肯定タイプはいくつかの候補を一つの正解へ収束させ、否定タイプは同じ問題から複数の解をばらまく(発散)。
心理学者ギルフォードの言う収束的思考/発散的思考が、そのままここに重なります。
③進化/退化
——組み立てるか、削ぎ落とすか
進化(Evolution)と退化(Involution)は、「過程/結果」とも呼ばれます。
- 進化タイプ:単純な前提から複雑な結論を必然的に積み上げる。単純から複雑へ、細部を追う演繹の流れ
- 退化タイプ:複雑な現象をざっくり削って大まかなモデルへ縮約する。複雑から単純へ、結果を先取りする帰納の流れ
進化タイプは縮尺の細かい地図を、退化タイプは大づかみで粗い世界を見ている、と思ってください。
監督関係
——同じ型を共有する4つのタイプ
この3つの二分法を掛け合わせると、思考の型が4つに定まります。
ここでグレンコが見抜いたのは、同じ型を共有する4つのタイプが、ソシオニクスでいう監督環(Supervision ring)——監督関係で一巡する4タイプの輪——をちょうど成す、という事実でした。
「もっとも速く完全な情報交換は監督環を通じて起こる」と述べています。
つまり認知スタイルは、個人の思考の癖であると同時に、社会のなかで情報が受け渡される回路でもあります。同じ型の4タイプは、同じ思考の言語を話しながら、それぞれ違う活動領域(科学・管理・社会・人道など)でその言語を使う。だからこそ、あなたのアイデアは、同じ監督環の仲間を通したときにもっとも歪みなく世の中へ広がる、というのがグレンコの主張です。
4つの認知スタイル
この3つを掛け合わせると、思考の型が4つに定まります。
そしてグレンコが見抜いたのは、同じ型を共有する4タイプが、ソシオニクスでいう監督環(Supervision ring)——監督関係でぐるっと一巡する4タイプの輪——をちょうど成す、という事実でした。
彼は「もっとも速く完全な情報交換は監督環を通じて起こる」と述べています。
聞こえはいいでしょう。速く完全な情報交換。美しい分業。
……ええ、聞こえだけは。
| スタイル | 二分法の組み合わせ | 思考の合言葉 | 該当タイプ |
|---|---|---|---|
| 因果決定論的 | 静的・肯定・進化(演繹) | 「〜だから、〜である」 | ILE・LSI・SEE・EII |
| 弁証法アルゴリズム的 | 動的・否定・進化(演繹) | 「もし〜なら、〜、でなければ〜」 | EIE・ILI・LSE・SEI |
| ホログラフィック・パノラマ的 | 静的・否定・退化(帰納) | 「一方では〜、他方では〜」 | SLE・LII・IEE・ESI |
| 渦状シナジー的 | 動的・肯定・退化(帰納) | 「とりあえず試す、次を試す」 | ESE・SLI・LIE・IEI |
4つの型が果たす役割——という名の、壮大なたらい回し
さて、本題です。
グレンコは、この4つを優劣のランキングではなく、一つのアイデアが現実に根づくまでの分業工程として捉えました。
彼は結論で、アイデアは発案から展開、検証、実装という段階をすべて通ってはじめて現実へ送り出せる、と述べています。教科書的にはこうです。
弁証法アルゴリズム的が構想し、因果決定論的が形式化して土台を固め、ホログラフィック・パノラマ的が全体を診断し、渦状シナジー的が現場で回す。
四位一体。麗しい。
では、現実のバトンリレーを覗いてみましょう。
- 弁証法アルゴリズム的は言います。「私は構想する人間なので。矛盾を統合して壮大な筋書きを描くのが仕事。……え、それを形にする? そういう泥臭いのは、次の人の担当でしょう」
- 因果決定論的は言います。「承りました。既にあるものを、揺るがない論理の鎖へきっちり整形します。……ただし念のため。新しい発見そのものは私の管轄外です。ネタを出すのは前の人の仕事。私は整えるだけ」
- ホログラフィック・パノラマ的は言います。「全体像は一瞬で診断しました。骨格はこう、本質はここ。以上。……細部を詰めて実際に動かす? そんな地味な作業に付き合う気はありません。あなたたちでどうぞ」
- 渦状シナジー的は言います。「オッケー、とりあえず走ります。試して、ダメなら次を試す。勢いで何とかします。……ただ長期の筋書きだけは読めないので、そもそもの構想は、いちばん最初の人が——」
そう。ここで輪が閉じます。
というより、閉じません。渦状シナジー的の視線は、また弁証法アルゴリズム的へ戻る。
全員がきれいに「それは自分の仕事ではない」を言い切り、誰一人として最初から最後まで抱え込まないまま、バトンは永久に円を描き続ける。
監督環とは、よく言えば情報の高速回路、身も蓋もなく言えば、責任のたらい回しの輪です。
見覚えがありませんか?
そう、いまの性格界隈です。全員が全員をタイプ判定し、矛盾を指摘し合い、本質を見抜いたと宣言し、とりあえず新しい診断ツールを走らせ——そして何一つ世の中に出荷されないまま、議論だけが渦を巻いている。
あの光景の正体が、この4つのたらい回しです。
あなたも、たぶん、どこかの持ち場でバトンを次に押しつけています。
各スタイルをさらに深く
それぞれの認知スタイルについては、以下の個別記事で、思考の特徴・該当タイプの動き方・長所と短所まで詳しく解説しています。
- 因果決定論的認知——確実な因果の鎖を組み上げる
- 弁証法アルゴリズム的認知——対立を統合し、先を読む
- ホログラフィック・パノラマ的認知——多角的に俯瞰し、本質を抜き出す
- 渦状シナジー的認知——試行錯誤でカオスから秩序を掴む
出典:V. Gulenko, “Forms of Thinking“(『思考の型』, 2002)ほか。本記事はグレンコの原典に基づき、当サイトが日本語向けに再構成したものです。
ここまでお付き合いいただき、
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