研究者クラブ(NT)|概念だけで一晩過ごせる人たち
ソシオニクスのクラブのうち、自我に直観と論理を持つ4タイプが「研究者(NT)」に分類されます。この分類を最初に適用したのはアウシュラとレイニン、活動分野への構えという呼び方をしたのはグレンコです。
該当した方へ。あなたの周りには、話が通じる人間が3タイプいます。そして、その3タイプは全員、あなたと同じところで詰みます。
該当する4タイプ
ILE(ENTp) LII(INTj) LIE(ENTj) ILI(INTp)
原典の一行目には、こう書かれています。研究者は生まれながらの理論家である。
褒め言葉に見えますか。最後まで読んでから判断してください。
この4人が集まると、何が起きるか
原典の記述は、驚くほど具体的です。
このクラブだけで集団ができると、交流は共通の関心領域における概念の交換に限定される。人間関係についての個人的な経験の交換はほとんど起きず、身体を使う活動も起きない。せいぜい、議論しながら歩くくらいである。
典型例として挙げられているのが、SFの愛好者、テーブルトークRPGの集まり、政治談義のグループです。
思い当たる集まりが、あなたには一つ二つあるはずです。
そこでは、抽象的な話が何時間でも続きます。誰も飽きません。しかも、全員が一度も自分の恋愛や家族の話をしないまま解散します。
不思議ではありません。誰もその話題を必要としていないからです。
あなたたちが、そろって苦手なこと
クラブは、自我に置く要素で決まります。ということは、自我に入っていない要素も全員共通です。
研究者クラブの自我には、感覚も倫理もありません。
つまり、身体感覚と人間関係。この2つが、4人全員の空白地帯です。
具体的に書きます。
誰も場を温めません。初対面が混じった会で、沈黙が落ちても誰も動きません。全員が「誰か話し始めるだろう」と思って、全員が黙っています。
誰も体調を管理しません。集中すると全員が食事を忘れ、全員が夜更かしをします。止める人間がいません。
誰も揉め事を処理しません。空気が悪くなったとき、全員がその事実には気づいています。そして全員が、対処の仕方を知りません。
(あなたが「うちのメンバーは大人だから揉めない」と思っているなら、それは揉めていないのではなく、誰も処理できないまま放置されているだけです。)
これが、クラブに救助を期待してはいけない理由です。あなたが溺れているとき、隣の3人も同じ理由で溺れています。
他のクラブを、あなたはこう見ている
原典には、各クラブが他のクラブをどう見ているかが記録されています。研究者の目線は、こうです。
社交家(SF):中身がなく、興味の対象が退屈に見えます。ただし同時に、あの人たちの社交の容易さには嫉妬している。人間関係も、恋愛も、なぜあんなに簡単に始められるのか。
実務家(ST):視野が狭く、面白みに欠けると見ています。ただし、手先と身体の技能では明らかに負けていて、そこには気後れがある。
人道派(NF):好意的に見ています。脅威ではありません。ただし、あの人たちが何を動機に動いているのかは、最後まで分かりません。
見事に、全部に但し書きが付いています。あなたは他の3クラブを、見下しながら羨んでいます。
ちなみに、これらの見え方が有効なのは、相手を活動と興味というフィルター越しに見ているあいだだけです。深く付き合い始めると、この印象はクアドラの関係にあっさり上書きされます。
この集団は、深まると割れます
研究者クラブは、重い側と軽い側に分かれます。
重い研究者はILE(ENTp)とLII(INTj)。アルファクアドラの鏡像ペアです。軽い研究者はLIE(ENTj)とILI(INTp)。ガンマクアドラの鏡像ペアです。
概念の話をしているあいだ、この4人は一つの集団です。
交流が興味の範囲を越えて深まった瞬間、集団はアルファとガンマにはっきり割れます。何を面白いと思うかは共有できても、何のために生きているかは共有できないからです。
サークルが盛り上がっていたのに、誰かが進路や金の話を持ち出したあたりから空気が変わった経験。理論的には、これがその瞬間です。
あなたのタイプを確定させる
クラブは関心の方向であって、動き方は含みません。動き方は気質が担当します。
これで16分の1まで確定します。
まとめ
研究者クラブは、あなたにとって最も楽な場所です。前提の説明が要らない。飛躍しても付いてきてもらえる。話の途中で「で、それが何の役に立つの」と言われない。
その価値は本物です。手放す必要はありません。
ただし、この集団はあなたの生活を一ミリも改善しません。
体調を崩したとき、心配はされますが対処はされません。人間関係で潰れたとき、分析はされますが解決はされません。全員が同じ空白を抱えているからです。
あなたを実際に助ける人間は、たぶんこの部屋にいません。あなたが「話が合わない」と判定して、連絡先を交換しなかったあの人のほうです。
面白い相手と、必要な相手は、別にいます。
ここまでお付き合いいただき、
本当にありがとうございます。



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