人道派クラブ(NF)|意味の話だけで生きていける人たち
ソシオニクスのクラブのうち、自我に直観と倫理を持つ4タイプが「人道派(NF)」に分類されます。この分類を最初に適用したのはアウシュラとレイニン、活動分野への構えという呼び方をしたのはグレンコです。
該当した方へ。あなたの集まりは、4つのクラブのなかで最も高尚に見えます。そして、いちばん誰も皿を洗いません。
該当する4タイプ
EIE(ENFj) IEI(INFp) IEE(ENFp) EII(INFj)
登壇者、予言者、才能の発掘者、支え手。全員が、目に見えないものを扱っています。
この4人が集まると、何が起きるか
原典の記述は、こうです。
このクラブだけで集団ができると、交流は精神的、哲学的、芸術的、文学的、あるいは人道的な共通の関心を軸に組み立てられる。
典型例として挙げられているのが、宗教的な討論の集まり、NGOなどの人道・慈善団体、文学や音楽の活動グループです。
要するに、意味の話ができれば成立する集団です。
そして、この集団の会話には終わりがありません。生きる意味も、人の善さも、社会のあるべき姿も、結論が出ないからです。結論が出ないことを、この4人は苦痛だと感じません。むしろ、そこが楽しい。
深夜三時に、誰も眠くならない集団があるとすれば、たいていこのクラブです。
あなたたちが、そろって苦手なこと
人道派クラブの自我には、感覚も論理もありません。
つまり、現実処理と、客観的な検証。この2つが4人全員の空白地帯です。
具体的に書きます。
誰も数字を見ません。志の高い企画が立ち上がり、全員が感動し、予算の話になった瞬間に空気が止まります。止まったまま、なんとなく次の話題に移ります。
誰も片づけません。会場を借りれば、返却時間を過ぎています。会計は合いません。誰かが立て替えたまま、半年が過ぎます。
そして、いちばん厳しいところを書きます。
この集団は、意味の検証をしません。全員が善意で、全員が真剣です。だから、方向が間違っていても誰も気づきません。誰かが「それは本当に効果があるのか」と言い出す役を、誰も引き受けないからです。
熱があるだけに、間違ったときの走行距離が長い。
あなたが溺れているとき、隣の3人はその溺れ方の意味を深く理解してくれます。あなたの痛みを、誰よりも正確に言語化してくれます。
そして、誰も浮き輪を投げません。持っていないからです。
他のクラブを、あなたはこう見ている
原典に記録されている、人道派の目線です。
- 研究者(NT):共感と称賛です。知的な探求そのものを尊敬している。ただし、あの人たちが人間に関心を持たないように見えることには、戸惑いがある。
- 社交家(SF):一緒にいて心地よい相手。ただし、関心の対象がいささか浅い。
- 実務家(ST):不快で冷たい人たちに見えるか、あるいは実際的な場面で頼りになる爽やかな存在に見えるか。どちらかに振れます。
(自分たちにない機能を持つ相手に対して、拒否と崇拝の両極に振れる。これは実務家があなたたちを見るときの構図と、実はまったく同じです。)
なお、これらの見え方が有効なのは、相手を活動と興味というフィルター越しに見ているあいだだけです。深く付き合うと、クアドラの関係に上書きされます。
この集団は、深まると割れます
人道派クラブも、重い側と軽い側に分かれます。
重い人道派はIEE(ENFp)とEII(INFj)。デルタクアドラの鏡像ペアです。軽い人道派はEIE(ENFj)とIEI(INFp)。ベータクアドラの鏡像ペアです。
理念の話をしているあいだ、この4人は一つです。
ところが、交流が理念を越えた瞬間、集団はベータとデルタに割れます。
同じ「意味を大事にする人」でも、扱い方が違うからです。ベータ側は、その理念で人を動かし、大きなうねりを作ろうとします。デルタ側は、目の前の一人が無理なく生きられるほうを選びます。
同じ志で始めた活動が、規模の話をきっかけに二つに分かれる。理論的には、これがその瞬間です。
あなたのタイプを確定させる
クラブは関心の方向であって、動き方は含みません。動き方は気質が担当します。
これで16分の1まで確定します。
まとめ
人道派クラブは、人の内側を扱える唯一のクラブです。他の3つは、概念か、場か、モノを見ています。人そのものを見ているのは、あなたたちだけです。
だから、あなたの言葉に救われた人が必ずいます。それは誇っていい。
ただし、この集団はあなたを現実の側から救えません。
家賃が払えなくなったとき、この4人はあなたの苦しみを完全に理解してくれます。理解したうえで、全員が同じように家賃を払えていません。
あなたに金を貸してくれるのは、あなたが「話が浅い」と判定した社交家か、「冷たい」と判定した実務家のほうです。
分かってくれる相手と、助けてくれる相手は、別にいます。
ここまでお付き合いいただき、
本当にありがとうございます。



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