ソシオニクスのベータクアドラとは?

ベータクアドラ
SLE、IEI、EIE、LSI
みなさんは、大勢の仲間と一緒に何かを成し遂げるのは好きですか?
例えば、営業チームで目標達成に向けて団結したり、サークルのメンバー全員で楽しいイベントを企画したりするのは、ワクワクしますよね。
そんな強いチームワークと一体感を大切にする人たちが、ベータクアドラなんです。
ベータクアドラの人は、お互いを高め合い、目標に向かって突き進む関係を築きます。グループ全体に焦点を当て、みんなが参加できる土俵を作り、ひとりひとりの参加意識やコミットメントを高めていきます。
仲間外れは必ずフォローをして、先輩が後輩の面倒を見ることを当たり前としています。
全員で成功したい!同じ夢を見たい!高みに向かって進みたい!そんなグループです。
共通の価値観
Profile5
挑戦者

SLEは、行動力と指導力に優れ、目標達成に向けてチームを引っ張ります。みんなが躊躇する課題でも、真っ先に手をあげて果敢に立ち向かいます。その行動力は、着実に成果を上げることで、みんなのお手本となります。
ベータクアドラの切込み隊長です。
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預言者

IEIは、人々の感情の機微を読み取り、全体の空気を読みながらも、チームの成り行きを予測します。対立の危険性、双方の立場と妥協点、最適な距離感など内側の洞察を通して、チームを裏から支えています。第六感がバッチリ当たります。
ベータクアドラの占い師的存在です。
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リーダー

EIEは、言葉と表現、身振り手振りで人々の心を動かし、みんなが目標に向けて行動をするように鼓舞します。みんなの前に立ち、「Yes We Can!」と叫んで、チームの指揮をを高め、一丸となって進む組織を作ります。
ベータクアドラのパブリックスピーカー担当です。
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監査役

LSIは、現場での判断力と実行力を兼ね備え、地味ながらも着実に目標を達成する推進者です。計画を綿密に立て、リスクを分析しながら、プロジェクトを停滞を防ぎながら前に進めていきます。進捗を管理し、問題点を洗い出して、適切な対策を講じます。
ベータクアドラのリスク管理担当です。
ベータクアドラは、Se(外向的感覚)、Ti(内向的論理)、Fe(外向的感情)、Ni(内向的直観)を優先価値とするタイプで構成されています。
ベータクアドラについて学ぶことで、強いチームワークと目標達成への情熱の大切さを再認識しました。
自分の役割を果たしながら、仲間と協力し合うことで、大きな成果を生み出せるのだと思います。
一人ひとりの個性を尊重しつつ、お互いを高め合える関係を築くことが、より強力なチームにつながるのではないでしょうか。
ベータクアドラの属性
貴族主義
ベータクアドラの貴族主義的特質は、日本の伝統的な企業文化に深く根付いています。
SLEは、この貴族主義の世界で最も直接的に利益を得る傾向があります。SLEの強い意志と行動力は、階層構造の中で上昇するのに適しています。
ベータクアドラでSLEは…
- 階層を作り、下の者を従属させることに長けており
- システム内の支配的な地位を獲得するための闘争を好む
SLEは「権力者」としての地位を確立し、その立場から他者と交流することを自然に行います。
一方で、IEIは、この系統の中で独特の利益を得ます。彼らの長期的視野と洞察力は、2)階層内で確立された伝統や儀式の意味を理解し、それらを支持する上で重要です。IEIは、直接的な権力闘争よりも、影響力のある助言者や戦略家としての役割を通じて、4)権利の蓄積における地位の優位性を確保します。
EIEは、この貴族主義的システムの社会的側面から最も利益を得ます。彼らの優れたコミュニケーション能力と感情的知性は、2)伝統や儀式の遵守を促進し、監視する上で効果的です。EIEは、3)システム内の支配的地位を、カリスマ性と人々を動かす力によって獲得し、「権力者」としての立場から他者との交流を楽しみます。
LSIは、このシステムの構造と秩序から利益を得ます。
彼らは1)従属関係を確立された世界であh、規則や手順の策定を通じて自分のポジションを取っていきます。
LSIは、2)確立された伝統や儀式の遵守を監視する役割に適しており、4)権利の蓄積における地位の優位性を、システムの深い理解と運用能力によって獲得します。
これらのタイプは、それぞれの強みを活かしてベータクアドラの貴族主義的特質から利益を得ますが、同時にシステム全体の維持と強化にも貢献しています。SLEが強力なリーダーシップを提供し、IEIが長期的なビジョンを示し、EIEが組織の結束を促進し、LSIがシステムの安定性を確保するという相互補完的な関係が、この貴族主義的構造を支えているのです。
日本の企業文化において、この構造は長年にわたり組織の安定性と効率性を提供してきました。しかし、グローバル化や技術革新による変化の中で、このシステムの柔軟性と適応性が試されています。ベータクアドラのタイプがこの変化にどのように対応し、従来の利益を維持しつつ新たな形の「貴族主義」を形成していくのか、今後の展開が注目されます。
決断型
ベータクアドラは、スピーディーな意思決定を好みます。
情報を素早く整理し、果断に行動に移すことで、難局を打開しようとするのです。
例えば、緊急の問題が発生した際、躊躇なく方針を決め、速やかに実行に移すような場面で、その決断型の特徴が発揮されるでしょう。
ポイント: スピーディーな意思決定と行動力を発揮する
客観主義
ベータクアドラは、客観的な事実を重視します。
主観的な印象よりも、データや実績に基づいて物事を判断することを大切にするのです。
例えば、プロジェクトの評価において、数値化された結果を重視し、冷静に分析するような姿勢に、その客観主義の性質が表れています。
ポイント: 客観的な事実とデータを重視する
クアドラコンプレックス
https://www.wikisocion.net/en/index.php/Beta_Quadra:_The_Complex_of_Subservience_by_Stratiyevskaya
従わされる恐怖
ベータクアドラの人々は、他者や社会から従わされることに対して恐怖を感じます。自分の意志をはく奪され、他者から強制され、自由を奪われることに対して過敏に反応します。
ベータ・クアドラの特徴とそこから生じる不安や懸念について、以下のように説明できます。
- 権力や地位をめぐる激しい競争: ベータ・クアドラの社会では、常に上を目指す競争が繰り広げられています。これは現代の日本社会でも、特に企業内や政治の世界でよく見られる現象です。例えば、昇進をめぐる社内競争や、政党内での党首選などが該当します。
- 特権や利益への執着: 限られた資源や特権を自分のものにしようとする傾向があります。これは、日本の就職活動における有名企業への殺到や、人気の高い大学への入学競争などに見られます。
- 地位や名誉の喪失への恐怖: 社会的地位や名誉を失うことへの強い恐れがあります。日本社会では、「面子」を重んじる文化があり、失職や降格、スキャンダルなどによる社会的評価の低下を極端に恐れる傾向があります。
- ヒエラルキーにおける下位への転落の恐怖: 社会階層の底辺に追いやられることへの恐怖があります。日本では、正社員と非正規雇用の格差や、学歴による差別など、社会的な階層意識が根強く存在しています。
- 噂や陰謀への警戒: 背後での陰謀や噂話を恐れる傾向があります。日本の職場では、「根回し」や「飲みニケーション」など、表面化しない人間関係や情報のやり取りが重視されることがあります。
- プロトコルや礼儀の重視: エチケットや階級に基づいた礼儀を重んじます。日本の企業文化における上下関係の厳格さや、お辞儀の角度による相手への敬意の表し方などが、この特徴と合致します。
- 反抗や不服従への厳しい対応: 既存のシステムに対しての反抗や不服従を許さない傾向があります。日本社会では、「出る杭は打たれる」という諺に表されるように、集団からの逸脱を許容しない雰囲気があります。
他にも…
- SNSでの炎上を恐れるあまり、本音を言えない。
- 終身雇用制度が崩壊しつつある中で、転職のリスクと現状維持のジレンマに悩む。
- 「空気を読む」ことを重視するあまり、建設的な意見が言えない職場環境。
- 学歴フィルターによる就職差別が依然として存在する。
- パワハラやセクハラの告発が増えているが、内部告発者が不利益を被るケースも多い。
- 年功序列制度が崩れつつある中で、若手の抜擢と年配者のモチベーション低下の問題。
- 「ブラック企業」や「ブラックバイト」など、労働環境の悪さが社会問題化している。
これらの特徴や現象は、ベータ・クアドラの特性が現代日本社会に反映された形と言えるでしょう。社会の変化とともに、これらの価値観や行動パターンも徐々に変化していく可能性がありますが、根深い部分では依然として影響力を持っています。
情報要素からみるベータクアドラ
ベータ・クアドラは、以下の4つの心理機能を重視します:
- 意志的センサー(Se): 強い意志力、行動力、環境への影響力
- 倫理的直観(Ni): 長期的な展望、時間感覚、未来への洞察
- 論理的思考(Ti): 客観的な分析、システム化、論理的一貫性
- 倫理的感覚(Fe): 感情の表現、集団の雰囲気、社会的関係性
これらの機能がベータ・クアドラの特徴にどのように反映されているか、日本社会の文脈で説明します:
- 意志的センサー(Se)の影響:
- 競争的な環境での力の誇示:企業における激しい出世競争
- 資源や地位の獲得への強い欲求:有名大学や大企業への就職争い
- 直接的な行動や手段の論理を重視:(ただし日本では「和」の文化と拮抗)
- 倫理的直観(Ni)の影響:
- 長期的な展望と戦略的思考:終身雇用を前提とした人生設計
- 将来の脅威や機会の予測:景気動向や技術革新を見据えた経営戦略
- 時間の流れに対する敏感さ:「旬」や「タイミング」を重視する文化
- 論理的思考(Ti)の影響:
- システムやヒエラルキーの構築:年功序列制度、学歴社会の構造化
- 論理的一貫性の重視:企業の意思決定プロセスにおける合理性の追求
- 客観的な分析と評価:成果主義的な人事評価システム
- 倫理的感覚(Fe)の影響:
- 集団の感情や雰囲気への敏感さ:「空気を読む」文化
- 社会的関係性の重視:飲み会文化、根回しの重要性
- 感情の外部表現:(ただし日本では抑制的な表現が好まれる)
これらの心理機能の組み合わせが、ベータ・クアドラの特徴的な行動パターンや価値観を形成しています:
- Se + Fe:
- 社会的地位や権力の誇示:肩書きや役職の重視
- グループ内での影響力の行使:根回しや非公式なネットワークの活用
- Ni + Ti:
- 長期的な戦略と論理的なシステム構築:終身雇用制度、年功序列制度
- 将来のリスク予測と対策:終身雇用制度の崩壊に伴う新たな雇用形態の模索
- Se + Ti:
- 競争的環境での論理的な戦略:企業間競争、シェア争い
- システム内での地位向上への努力:昇進試験、資格取得の重視
- Ni + Fe:
- 集団の長期的な結束力の重視:企業の社風、「家族主義的経営」
- 将来の社会関係性の予測と管理:人脈作り、OB・OG ネットワークの活用
これらの特徴は、日本社会の様々な側面に反映されています。例えば、企業文化、教育システム、政治構造などにおいて、ベータ・クアドラの価値観や行動パターンを見出すことができます。
ただし、グローバル化や価値観の多様化に伴い、これらの特徴も徐々に変化しています。例えば、終身雇用制度の崩壊や、SNSの普及による情報の透明性の向上など、従来のベータ・クアドラ的な価値観が挑戦を受けている側面もあります。
このような変化の中で、日本社会がどのようにバランスを取っていくか、そしてベータ・クアドラの特性がどのように進化していくかは、今後の興味深い観察ポイントとなるでしょう。
屈服より抵抗
ベータクアドラの人々は、不当な圧力に屈するよりも、抵抗することを選びます。
自分の信念を曲げてまで従うことを良しとせず、必要であれば対決することも辞さないのです。
例えば、上司の不合理な要求に対し、正当性を論じて反論したり、同調を拒んだりするような行動に、その抵抗の姿勢が表れています。
ポイント: 不当な圧力には屈せず、抵抗する姿勢を見せる
ベータクアドラのまとめ
ベータクアドラは、現実的な行動力と論理的な判断力、感情の力と将来を見通す直観を備えた集団です。
高い理想を掲げ、客観的な事実を重視しながら、スピーディーに意思決定を下し、目標達成に向けて邁進します。
一方で、他者からの支配や強制を強く嫌い、自分の意志を曲げてまで従うことを良しとしないのです。
ベータクアドラの特徴を理解することは、力強いリーダーシップを発揮し、困難に立ち向かう彼らとの協働に役立つはずです。
筆者の見解
ベータクアドラの特徴からは、困難な課題に立ち向かう強靭さと、自己を貫く強い意志が感じられます。
変化の激しい現代社会において、彼らの持つ行動力とリーダーシップは、大きな原動力となるでしょう。
同時に、他者の意見に耳を傾け、柔軟に対応することも求められるはずです。
ベータクアドラの力強さと、他者への理解を兼ね備えた姿勢が、より良い協働を生み出す鍵となるのではないでしょうか。
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2024年5月から、主催者:ヤマセミさんのソシオニクススクールでソシオニクスを学ばせてもらっています。また、個人でソシオニクスのテキストを作っています。無料で配布しているので、是非ともLINEオープンチャットにお越しください。
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筆者紹介

木村なおき
ソシオニクス歴4年。本業エニアグラムでMBTI®に興味を持つが、権利的な事情で断念。2020年にソシオニクスに出会い独学で勉強。2021年にソシオニクス専門のブロガーさんからソシオニクスの理論を教わり、その後すぐにエニアグラム×ソシオニクスの二刀流でタイプ診断に臨む。
診断実績は200を超える(エニアグラムとセット)
2024年4月に16タイプ相性論の講座を開講したときに、「これ…ソシオニクスでやったほうがよくね!」と気づき、本格的にソシオニクスを取り入れる。
クアドラ診断、タイプ診断、タイプ関係論をセットにすると、日本でいちばんソシオニクスを診断をしてきたい人(他に誰かいたら教えてください)