アクセント1|絶対君主 ─ この「俺は正しい」が3つ以上あったら、そいつは歩く戦争です
まとめ記事から飛んできたあなた。おそらく、心当たりがありますね。謝らない、あの人に。あるいは、謝れない、あなた自身に。
もう一度おさらいします。アクセント1(絶対君主)は、追い詰められると「自分は正しい」にしがみつくタイプでした。恐れているのは、自分が間違っていると認めさせられること。欲しいのは、相手の屈服。不安になるほど態度がデカくなり、「悪いのはお前だろ」と殴り返してくる、あの人です。
ここから、少し踏み込みます。
サイコソフィアでは、一人の人間が、4つの機能それぞれに、このアクセントを持っています。感情にも、論理にも、意志にも、身体にも、それぞれ「崩れたときの出方」がある。そして、同じ番号のアクセントが、その人の中にいくつ集まっているかで、崩れ方の濃さが決まります。
つまり、こういうことです。絶対君主が、その人の中に1つか2つなら、まだ可愛いもんです。「頑固なとこあるよね」で済む。ところが、絶対君主が3つ以上あったら、危険信号です。 その人は、追い詰められると、全人格を挙げて「俺は正しい」を防衛してくる、歩く戦争になります。
3つ以上の絶対君主が、恋愛でどうなるか。想像してください。
喧嘩になります。当然です。そして、絶対に、終わりません。 なぜなら、この人にとって「謝る」は死だからです。論点がなんであれ、話し合いのゴールは一つ、あなたの屈服。あなたが「私が悪かった」と言うまで、手を替え品を替え、正論と屁理屈と逆ギレを総動員して、攻め続けてくる。折れたら死ぬと本気で思っているので、朝まで平気でやります。あなたが根負けして謝ると、満足そうな顔をする。そして、自分が何を勝ち取ったのかは、たぶん覚えていません。 勝つこと自体が目的だったからです。
こういう人と付き合うと、あなたは、だんだん自分の感覚を疑い始めます。「あれ、私が悪いのかな」を繰り返しているうちに、いつのまにか、この人の正しさの中で生きるようになる。恋人ではなく、敗戦国の住民です。
じゃあ、こういう人はどうしようもないクズなのかというと——半分はそうです。でも、半分は違う。
3つ以上の絶対君主を持つ人は、裏を返せば、恐ろしくブレない人でもあります。
自分の芯を、なにがあっても手放さない。世界中が反対しても、自分の信じたことを貫く。その頑固さは、恋愛では地獄を生みますが、仕事や信念の場では、誰にも真似できない強さになる。
この人が本気であなたの味方に回ったとき、その正しさは、あなたを守る盾に変わります。
敵に回すと最悪、味方につけると最強。それが、絶対君主というカードの、本当の使い方です。
あなたが、あるいはあの人が、このカードを3枚以上握っているなら。
覚えておいてください。正しさで殴り合う関係に、勝者はいません。 この人と生きるコツは、勝とうとしないこと。正しさの土俵に、上がらないことです。
……まあ、上がらずにいられたら、苦労しないんですけどね。
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