【6/22】東京エニアグラムワークショップの感想 「いまここ」の巻
どうも!木村です。
6月22日に中央区にて東京エニアグラムワークショップを開催しました。みんなでエニアグラムの基礎から応用、そして活用まで研究。エニアグラムにどっぷりの2時間半でした。
本当にお忙しい中、参加して下さりありがとうございました。
では、どんな感じにエニアグラムを教えているのか?みんなはどんな感じにエニアグラムのワークに取り組んでいるのか?お伝えしていきます。
・・・そんなわけで行きます。
【前半】東京エニアグラムワークショップの概要
- エニアグラムの基本理論:ガッツセンター・ハートセンター・ヘッドセンターの理解
- 9つの性格タイプの特徴:ガッツ・ハート・ヘッド×外・内・否
- サブタイプ:ウィングと生得本能
- エニアグラムのフリートーク×なんでも質問会
- 自分のトリセツ作成:状況に応じた望ましいペルソナを作る
こんな感じですかね。
エニアグラム基礎理論とは?
ガッツセンター・ハートセンター・ヘッドセンターのことですね?前半は、エニアグラムの基礎の基礎について知っていきます。いきなり9つの性格に入るのではなく、まずは大まかに3つのグループ分けをします。
9つの性格タイプの特徴
お馴染みにエニアグラムの9つの性格タイプをサラッと説明してからの、「なぜそうなる!」を掘り下げてみました。
以前に参加したエニアグラム講座では、「タイプ5とはこういうものだから!」と言い切られたのですが、その説明だとたぶん誰も納得しないと思って、その理由について深堀していきました。
では、なぜタイプ5が調べる人/観察する人になるのかというと、
- タイプ5はヘッドセンターであり、ヘッドセンターは未来に焦点を当てている
- 未来とは、予測できない世界である。予測できないことは怖い事
- 人は怖い事に何らかの対処をする。但し、その対処の仕方はそれぞれ異なる
- その異なる手段の一つが、知識や情報をストックすること
- 知識・情報をストックすることで安心する
と、できるかぎりかみ砕いて、後は学術的な理論・著書の引用・自身の経験的事実・マンガ・ドラマの例え話などをしました。すると、「ああ、そういうメカニズムなんだね」と理解してもらえます。
そしてなおかつ、参加者様が「あ、これ自分だ!」と思ったら、その人はやっぱりタイプ5なのです。
サブタイプ(サブタイプ・生得本能)と自分のトリセツ
さて、自分のタイプを9つに分けたところで、次にサブタイプと自分のトリセツに入ります。時間と参加者様の要望に応じて、ここはグループ分けをしました。
- ご自身のサブタイプを知りたい方はサブタイプ班へ
- 自分のトリセツを作りたい人は、トリセツ班へ
自分のトリセツ班のワーク
自分の基本タイプを知り、状況に応じてペルソナを使い分けよう!というものでした。
例えば、私はタイプ3ですが、人前ではタイプ7のペルソナを使っています。
昨日はタイプ7w6のペルソナ(?)
タイプ7w6は、エンターテイナーですね。楽観的な明るいキャラを持ちながら、周囲を巻き込んでいきます。講師・主催者としてとして、みんなを盛り上げる役割に徹する場合、7w6のペルソナのキャラクターになるほうが、気が楽ですね。
タイプ3の弱点をカバーできるからです。
タイプ3<達成する人>にならない理由
今回の講座の目的は、まずはみんながエニアグラムを楽しく参加をしてくれることでした。
だから、
- 自分を目立たせるような演出は不要
- みんなをモチベートさせる働きかけも不要
- よって、タイプ3ぽくなる必要もない
東京エニアグラムワークショップでは、実社会では自分を演じることを推奨しています。
カメレオン体質
おそらく・・・そう言い切った理由は、タイプ369は、グループに合わせて自分を変えるカメレオン体質を持っています。
- タイプ3:目的を達成するために狙って自分を演じる
- タイプ6:不安を回避するために自分を演じざるを得ない
- タイプ9:自然と周囲の環境に染まろうとする
ということ。
例えば、タイプ4<個性的な人>は、自身の独自性を求めて何かを表現したい欲求があります。しかし、どこに行っても独自性や自分らしさを表現しても逆に生きるのが大変になります。
だからこそ、「仮の自分を作る」・・・そのうえでコントラストの考えを応用して、本来の自分に気づくほうが、独自性を育むことができます。そのうえで自身の感性や芸術性を表現する手段があると、幸福度は高まりますね。
基本タイプ:タイプ4→ペルソナ:タイプ7
6月22日の講座ではタイプ4の女性が参加しました。彼女は、会場に来たときはタイプ4ぽい感じでした。
ところがのエニアグラムワークに入ると、後半からはスカートをはいているのに床に正座をしながらメモをとったり、自分から色々な人に話しかけにいったりと、タイプ7のようなフットワークがありました。
タイプ4の「自分を探求したい」という気持ちがあり、その目的を達成するためにタイプ7<熱中する人>になっていました。隣のタイプ7の男の子がちょっとタジタジでした。
でも、超聞き上手なのと、そのタイプ7の男の子が興味ある仕事をしていたようだったので後半は和気あいあいとしていました。
基本タイプ:タイプ5→ペルソナ:タイプ8
あと、もうひとつ印象的だったのは、タイプ5だった女性の方が、すごくみんなの前で立って自分の意見や考えを発言している。
タイプ5なの?
彼女は、自分のことをタイプ5だと認識しているようですが、おそらくみんなはタイプ1<改革する人>やタイプ8<挑戦する人>に見えてしまったでしょう。
探求心や好奇心か
でも、これも実は、タイプ5の探求心や好奇心からきている行動だとも考えられるんですね。深く知りたいから積極的に発言する!というタイプ5は意外と多いです。
まとめる
タイプ5の欲求を満たすために、他のタイプのペルソナをかぶることは戦略的な行動にもなるんですね。
ストレスを抱えたら後退するのもOK
先日の講座ではお伝えしましたが、ストレスを抱えて健全度が下がるのは別に間違ったことではありません。むしろ、自分を守るための手段です。
私も、心身ともに疲れたら、タイプ9になります。それは自分のタイプ3の弱点(自我)を守るためです。意図的にそうする場合もあります。
なお、どこに行ってもペルソナをかぶらず、自分の基本タイプのままでいられるのは安定している証拠です。
と、そんな感じで、基本タイプのメカニズムを知りながら、サブタイプやペルソナを使って色々とエニアグラムに味付けしてみました。
【後半】エニアグラム・グループワーク編
後半からはグループワーク。ワイワイガヤガヤしていました。
いつもながらですが、後半のグループワークは盛り上がる
みんながみんな各自で話したい人に話をかけて、コミュニケーションをとりながら、自然と会話をしながらエニアグラムの理解を深めていました。
はい。もう一度同じ写真
お互いがお互いに興味をもてエニアグラムのワークに取り組めるのは主催者として嬉しいことです。本当にありがとうございます。今度は、国籍なく取り組みたいかも。
質問はいつもより多かった
5月、6月に2回ほどエニアグラム講座は行いましたが、今回がいちばん質問を頂きました。
何よりも今回は熱量がすごかったです。どれくらいかというと、一見落としそうなタイプ5がいちばん声が大きかった。タイプ5は後ろのほうに座る傾向があり、講師である私は登壇位置にいるため、距離は離れているものですが、すごく声が届いた。
これには驚きました。
すごくみんなエニアグラムのワークに夢中になってくれたというか、気づけば終了時間の20:45は過ぎて、21:55までみんなで残ってエニアグラムと自分のことについて語っていました。
もう2時間で済む講座ではないかも・・・・
いまここ!岡田沙織さんの著書より
本記事のタイトルである「いまここ!」と今回の参加者の岡田沙織さんのご紹介です。ドラえもんとエニアグラムの記事を読み、それがキッカケで参加してくださいました。
そういった経験を乗り越えて、現在はカウンセリングや心理学を学び、ご自身の経験を糧に若者を支援に従事しています。
詳しくは、著書とホームページをご覧ください。
メールアドレスからホームページに訪問して、本を書いていることを知り、翌日新宿紀伊国屋で本を探していたら、目立つところにドンピシャであったので即買い。
著書:「あなたは何も悪くない」がエニアグラムと相性抜群
著書では、岡田さんが若者の悩みや葛藤を表現・代弁して、なぜそのような思考・感情に陥るのか?を説明しています。
その悩みや葛藤をエニアグラムの文脈で表現できました。
いくつか引用させていただきます。
人は、攻撃的な行動をする時、心の奥底に恐れを抱えています。自分の弱さを悟られることへの恐れ、相手から非難されることへの恐れ、どうしても誰も理解してくれないんだという怒りからくる恐れ
出典:あなたは何も悪くない-109ページ
青マーカーの部分は、タイプ3である私がもっている根源的恐れです。
というように、エニアグラムの本では紹介されていないエニアグラムに関連する具体例がたくさん見つかりました。
実は、岡田さんに、この本の内容をエニアグラム視点で掘り下げみるお話を持ち掛けようとしたのですが、岡田さんのほうからその話をされてビックリしました。
いやー、本当にありがとうございます。
過去・未来ではなく「いまここ」とエニアグラム
過去も未来もいまここには存在していません
出典:あなたは何も悪くない-4章のタイトル
キーワードは、「過去」と「未来」と「いまここ」です。
そして、不安とは、これから起こる「未来」に対する感情です。「この先どうなるんだろうか?」「これから大丈夫なんだろうか?」など、未来へ向けて沸き上がります。
出典:あなたは何も悪くない-4章のタイトル
これはヘッドセンターの人が共通して持っている「予期せぬ未来へ対する恐怖」を表していますね。
悩んでいる人は、意識が予期せぬ未来や過去のコンプレックスに囚われる傾向にあります。例えば、
- 前職でみんなの前で怒られたら働くのがイヤになった
これは「過去」に囚われている状態。対して、
- 来月から部署移動を命じられて、どんな仕事をするかがわからず不安
これは、「未来」に囚われている状態
さて、同署を引用すると、
だけどその瞬間、あなたの意識は「過去」と「未来」を行ったり来たりしていて、「今ここ」にはないのです。
出典:あなたは何も悪くない-4章のタイトル
結局、過去にどんなコンプレックスがあろうと、その事実は変わらないし、先のことを考えても不安は風船のように拡がるだけ。だからこそ、目の前の「いまここ」を自分の身体で感じることで、ネガティブな感情をリセットできるようになります。
ハートセンターであるタイプ234は、過去のコンプレックスに囚われて、他人から関心を欲して、好ましい自分のイメージを作り上げます。
対して、ヘッドセンターであるタイプ567は、まだ手に入れていない未来に対して恐怖を感じて何等かの方法(7:動く、6:頼る、5:引く)で対処します。
では、「いまここ」である現在センターはどうなのか?
ここで話が一気に盛り上がりました。
「いまここ」と怒りの囚われ
というわけです。
ガッツセンターは、「いまここ」を強く体感しているため、一方で、「過去」や「未来」に引っ張られることに抵抗しているのかもしれませんね。これが「怒りの感覚なんだ」と腑に落ちました。
人生の後半戦のテーマは「いまここ」
個人ごとですが、先週、私は、35歳になりました。
- 人生の前半戦が終了
- 人生の後半戦が開始
過去に引きずられてもいけないし、未来ことを考えてもわからないので、ちょうどよいので「いまここ」をテーマにしてみようかなと・・・。
先日のエニアグラムワークショップ中は、全員が「いまここ」に集中していましたね。そんなエネルギーには包まれていましたね。
9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
有料タイプ診断
LINE公式アカウント
木村真基
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
ウェブデザインだけではなく性格もデザインします♪