【閲覧注意】エニアグラムの囚われとは?-9つの性格タイプ別
エニアグラムの囚われについてまとめました。タイプ1~タイプ9がもつ「囚われ」をすべて紹介しています。
今更ですが、「囚われ」です。
エニアグラムの囚われとは?
エニアグラムの各タイプの特徴や傾向を表す「メタファー」です。
「囚われ」元ネタ
囚われの元ネタはキリスト教の7つの大罪です。
怒り、プライド、妬み、ため込み、貪欲、欲望、怠惰
エニアグラムでは、「実は、この7つの大罪は9つなんだよー」といって、欺瞞と不安を付け足しました。
キリスト圏でエニアグラムを受け入れてもらうためには上手な戦略だったと思います。
今回紹介する9つの囚われは、各性格タイプのシンボルになります。
囚われ=シンボル?
各性格タイプの特徴や傾向を一言で表すためのシンボルとしては非常にわかりやすいですね。鈴木秀子さんの「9つの性格」では、囚われ=エニアグラムとなっています。
但し、各タイプは囚われをひとつしか持っていないという意味ではないので、その点はご理解ください。
タイプ3でも、タイプ4の「妬み」やタイプ1の「怒り」に囚われるときもあります。因みに、私は、よく「貪欲」と「強欲」に囚われています。
囚われをタイプ毎に紹介
では、各タイプの囚われについて紹介していきます。エニアグラムの囚われは、ネガティブな内容のオンパレードなので、もしもあなたのメンタルがヤバかったら、絶対に読まないでください。
タイプ1:怒り
タイプ1の囚われは「怒り」です。物事があるべき状態でないと、表面上は「ニコニコ」として態度には出さないのですが、心の中では腹が煮えわたるくらいブチ切れています。
- 人の部屋に入って散らかっているのを見ると、片づけたくなる
- 食事中にマナーが悪い人を見ると、思わず注意したくなる
- 仕事でミスをしたら過敏に反応して、再発しないように徹底する
基本、タイプ1は怒りません。より正確にいうなら、怒りの感情を態度には出しません。自分が怒りに支配している状態すら許せないからです。結果、その怒りの状態をなくすために、粛々と「あるべき状態」に回復させようと試みます。
タイプ1の「怒り」を紐解くと、「間違ってはいけない」という恐怖と、常に「(何事も)正しくありたい」という欲求です。そして、「正しいことをすれば人生は上手くいく」という無意識のルールを持ちます。
その結果、自分の理想や基準に囚われてしまい、何が何でも正しくあろうとして、結果として正しくない結果を招くこともあります。
自粛警察とかはその典型ですよね。
タイプ2:プライド
タイプ2の囚われは、「プライド」です。自分は愛情深く、常に助けになり、人のためにいいことをやっているという感覚を自分の中に持ちたがります。
- 「私がいないとあなたは何もできないんだよ」というプレッシャーを与える
- 仕事で悩んでいそうな人がいたら、困っていると決めつけて、支援が必要だと思い込む
- 自分の利益を度外視して、人のために何かをしてあげる…でも、その事実はしっかりと伝える
自分はいい人!私は人にために何かをやってあげている!という感覚を持ちたがり、自分は支援するべき存在であり、人から助けられる存在ではない!という自覚を持ちたがります。
「ありのままの自分は誰にも愛されない」という無意識の恐れと、人から愛されたいという欲求により、たとえ相手が助けを「そこまで」求めてなくても、手をかしたり、おせっかいをしがちです。
その結果、相手から関心を得るため必死になり、かえってみんなから煙たがれることになります。
「人は人、自分は自分」と割り切れればよいのですが、それがいちばん難しかったりします。
タイプ3:欺瞞
タイプ3は欺瞞(虚栄)に囚われています。自分はできる人であり、常に成功していて、常に充実した毎日を送っているんだイメージを人に与えたがります。SNSやネットのインフルエンサー系の人に顕著ですね。
- 「働かず、月収100万円稼いでいる」と言い張る(本当は必死に働いている)
- 優雅な暮らしやライフスタイルを見せたがる。(泥臭い部分は見せない)
- 高級ホテルのラウンジで2000円のアルコールを片手にインスタに投稿(それ以上は頼まない)
- 地味な仕事や縁の下の力持ち的なポジションは執拗に嫌がる
そんなタイプ3の内面にあるのは、「ありのままの自分には価値がない」という恐れと、何かを達成することで価値ある存在になれる!という思い込みです。もちろん、承認欲求は誰にもありますが、タイプ3は、自分を自分以上に見せたがるのです。
何かを達成して、できる人を演じていることで、人から認めてもらえれば人生は上手くいく!というルールを手放せず、身を削ってハードに働く人もいます。いわゆる「外資系企業」にいる人たちは、その典型ともいえるでしょう。アメリカ人的な感じですね。
結果として、自分の本音や弱い部分に向き合えず、外見や見栄えだけを固めて、いつか疲れ果てることもあります。なお、その時はタイプ3にとって本当の成長の機会だと言われています。
タイプ4:妬み
タイプ4の囚われは妬みです。タイプ4は、自分が他の人たちと違って特別な存在であることに意義を持ちながら、同時に「普通の人たち」が普通に過ごし幸せそうなことに対して羨ましく思えるのです。
- みんなは、今を楽しく生きているんだろうな・・・それに比べて私は・・・
- 普通に勉強ができて、普通にお友達と楽しくしゃべって、やがて結婚して、家庭をもって、円満に・・・私にはそんな生き方は無理だろうな
- そうだ。私は他の人たちとは違うんだ・・・なんでこうなっちゃんだろう
と自分と他者を比較しながら、いつもそんなことをつぶやいています。そんなコンプレックスを持ちながら、そのコンプレックスを持っている自分を愛してやみません。
タイプ4は、「自分の存在意義」がないことを恐れているからです。そして、自身の存在意義をネガティブな側面に見出すのです。ポジティブな側面を見るよりもネガティブな面に目を向けたほうが特別感を感じられるからです。結果として、「自分らしく生きればうまく」という思い込みをかたくなに維持します。
他のタイプからは理解できない謎のこだわりがあります。
タイプ5:ため込み
タイプ5は「ため込み」という囚われを持っています。自分が持っているリソースを最低限しか消費しない代わりに、知識・情報・時間を全て自分のためだけに使い込みます。一見、ミニマリストで自分の興味・関心があることに集中している生き方を好んでいるようで、知識・情報をストックすることには貪欲です。
- 常にスマホを手放さなかったり、ネットサーフィンをして情報を仕入れようとする
- 特定のことに対して専門家並みの知識を持ちながらも、実践では、自分の武器を活かさない
- アウトサイダーでクールに決めているが、頭のアンテナは常にビンビン(知ることには貪欲)
と、典型的な学者肌の人間になりがちです。そんなタイプ5の根底にあるのは、「自分は無力でこの世では生きていけない」という恐怖と、そんな自分を守るために「有能でありたい」という願望です。結果として、知入れるだけなら自分は傷つくことがない知識や情報を集めることに徹して、何かに成熟すれば自分は救われると思い込みがちです。
何かに成熟して安全を獲得する日々を夢見ているのですが、その間の枯渇感と自己無能感に堪えられず、情報収集や知識取得で、自己補完しようとして、その無限ループにハマります。
この状態が続くと、周囲から孤立して、ただのすね者になってしまいます。
タイプ6:不安
タイプ6は、「不安」に囚われています。不安とは、私たち日本人がいつも感じている得体も知れない恐怖ですね。
- これから何が起こるかわからない。人生は上り坂、下り坂、まさか!
- 思い込みや決めつけでどんどんと不安要素をため込んで自爆していく
- ひとりで戦える実力があるのに、心の拠り所に対して依存してしまう
どこかの本で「不安の99%は起きない」とありましたが、タイプ6は残りの1%の不安を99%の不安に変えてしまうのです。そして、本人もそのことに気づいていません。それどころか、みんなが自分と同じように不安を抱えていると思い込みがちです。
唯一例外なのは、自分を導いてくれるリーダーたちです。それが国家なのか、会社なのか、メンターなのかわかりません。
たった一つ確かなことがあるとするのならば、タイプ6は「自力で生存していくことはできないのでは?」という恐怖に囚われて、自分を支えてくれる人や導いてくれる人たちに対して救いの手を求めています。結果として、人の期待に応えて受け入れられれば、自分は上手くいく!という思い込みを持ってしまいます。
その結果、タイプ3のように人の期待に応えるため無理をすることもあれば、仮にリーダーや組織から受け入れられても、今度はそのリーダーや組織に対して疑念を抱くようになり、人間不信になることもしばしば。
ちなみに、日本人は、潜在的にこの「不安」を持ちやすいと言われています。私もありますよ。
タイプ7:貪欲
タイプ7は「貪欲」の囚われを持ってます。次から次へとワクワクする体験や活動を探しては走り続けます。快楽や刺激を得ることによって、内面の空虚さから背を向けようとするのです。
- マンガの主人公の如くずっと走り続ける。その姿はマンガのヒーロー
- 日々の生活は退屈で、空しく、不安で、空虚だと決めつけて、将来は真っ暗だと思い込む
- 常に楽しいことを考えてワクワクして、頭の中は計画でいっぱいになる(手帳は書きたいたいが、メンドクサイ)
タイプ3が仕事中毒なら、タイプ7は刺激中毒かもしれません。タイプ7は、自分が求めているものは自分の外にあると思い込み、大切なものが足元に落ちていることには気づきません。
タイプ7は、「満たされたい」という欲求を持っています。裏を返せば、この「満たされたい」は、現状の延長では「将来自分は満たされない人生を送る」という人生の恐怖に対する恐怖です。そのため、自分を満たすために行動を繰り返して、刺激を得るために走り続けます。
自由や可能性など自分の外側にあるものを求めすぎて、自分をコントロールできないどころか、身の回りにある本当に大切なものに目をくれず、常にあれこれと人生全般でウィンドウショッピングをしているような状態になります。
人生の肯定的な面に目が行き過ぎて、無意識にネガティブな面が盲点になってしまい、足元をすくわれることがあります。
タイプ8:強欲
タイプ8は、「強欲」という囚われを持っています。勝負に勝ち、相手を支配し、時には対立してながら自己主張をして、確かな手ごたえを感じて、生きている実感を欲します。
その手段として、
- 戦いの世界に身を置き、常に自分が制圧している感覚に浸りたい
- 負ける=相手から制圧されると思い込み、過敏に反応をする
- ストイックで刺激のある生き方を好み、目をギラギラさせる
と、強者の論理で生きています。そのすべては「確かな手ごたえを全身で感じていたい」という欲求であり、その手段として自分の支配権を無限に拡大させていくことです。そうでなければ、自分はより大きなものにコントロールされて負けた感覚に陥るからです。
タイプ8は、他者から支配されることに対して怯えています。そして、その不安が強くなればなるほど、挑戦的になり、その恐怖を制圧することで、自分の自由と自我を回復させようとします。タイプ8の欲求は、「相手を倒したい」のではなく、自分を守りたいなのです。結果として、「タフで、場を制圧すれば、自分の人生は上手くいく」と無意識に考えるのです。
一方で、その行動は周囲にプレッシャーを与えて、時には反感を買い、人が離れていくこともあります。結果として、タイプ8は孤独になり自分の恐れていることを体現させてしまうのです。
ちなみに、タイプ8は超さみしがり屋です。
タイプ9:怠惰
タイプ9は「怠惰」という囚われを持っています。この「怠惰」とは、「葛藤や変化を嫌がる」ということです。その結果、毎日同じような日々を過ごしながらも、人生のむなしさを感じてしまいます。
- オンラインゲーム、youtube、SNS閲覧など無意識に行ってしまう(習慣を変えない)
- 人から要求されたらめんどくさいから迎合するか、イヤだったら無視する
- みんなが積極的だと一緒に積極的になるが、ひとりだと抜け殻状態になる
タイプ9は平和をもたらす人といわれていますが、この「平和」とは、面倒なことを避けるという意味も含まれています。結果として、心身ともに平和でありたいのです。
タイプ9は、自分の内面とのつながりを失うことを恐れます。結果として、「心の平和を保ちたい」という欲求が強まり、その手段は「何もしないこと」だと気づきます。よって、タイプ9の人生のルールは、「周りに問題がなければ上手くいく」であり、このルールに囚われると、課題や問題を見て見ぬふりするようになります。
その時のタイプ9は危険信号。
いくら平穏でいたいと願っても、生きている以上、葛藤や恐怖はついて回り、他のタイプは、この恐怖を濃くすることで成長しています。どこかのタイミングで、自分だけが置いて行かれたような感覚に悩まされ、次第に心を壊すことになります。
囚われの概念にとらわれないでね(笑)
鈴木秀子さんのエニアグラムでは、この囚われをメインいエニアグラムを紹介していますね。ただ、この囚われについてですが、個人的にはエニアグラムのタイプに限らず、私たちは全て、この「9つの囚われ」を持っています。
エニアグラムの性格タイプと囚われを無理して紐づけることに意味はあるのか?と未だに疑問です。
なので、もしも、あなたが、これまでの記事を読んで、自分は複数の囚われがあると思ったら、その認識は正しいです。その場合は、本記事の各タイプの説明に含んでいる
- 根源的恐れ
- 根源的欲求
- 無意識のルール
の3つを参考にしてください。
本日はこの辺で!また加筆します。
9つの性格タイプ一覧
サブタイプ一覧
有料タイプ診断
LINE公式アカウント
木村真基
Kimura Naoki
ウェブデザイナー/エニアグラム講師
プロフィール
「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。性格タイプ判定専門のエニアグラム×16タイプ講師。自身も講師として働きながら、お客様のセミナー集客特化型のホームページを作ることが得意。
本業:ウェブデザイナー(フリーランス)/副業:性格タイプ講師×デザイン講師
エニアグラム/16タイプ/ストレングスファインダーを武器に自分のタイプで生きている人。
・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我
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