2023年4月から本格的にソシオニクスの講座を企画しております。この記事では、自身の学習、ソシオニクスの理解の証明、ソシオニクス情報の共有を目的に「ソシオニクスの教科書」という名前でソシオニクスについて解説しております。
16の性格タイプをソシオニクスにて解説していきます。MBTI®を含む16タイプの書籍とは少し違った内容になっているかもしれません。
ソシオニクスとは?
ソシオニクスは、対人関係における個人の情報選択と処理のパターンに基づいた社会心理学の理論です。ソシオニクスでは、私たちの性格は16種類のタイプに分類され、それぞれ16通りタイプ関係を持っていると考えられています。
ソシオニクスの原点
ソシオニクスの発想の原点は、ユングの類型学です。ソシオニクスは1970年代から80年代にかけて旧ソ連で発展しました。ヨーロッパの心理学から切り離されて、独自の発展を遂げてきました。ソシオニクスはロシア・ウクライナで注目を浴び、他の文化領域にも進出してきた歴史があります。その点では、アメリカ発祥のMBTIなどの類似しているかもしれません。
MBTI®/16の性格タイプとの違い
MBTI®や16タイプ理論に親しんでいる読者にとっては、ソシオニクスはなじみ深いですが、ソシオニクス独自の理論や体型の違いを理解してから運用することをお勧めします。基本的なタイプの記述こそ親和性がありますが、完全に一致しているわけではありません。
以下の違いは必ず押さえておいてください。
- 外向/内向、直観/感覚、思考/感情、判断/柔軟の定義が微妙に違う。MBTI®は個人心理学に傾倒しているのに対して、ソシオニクスは社会心理学に傾倒している。社会の中の個人が主役になる
- MBTI®のタイプダイナミクスは4つの心理機能を扱うのに対して、ソシオニクスは複数の心理機能モデルが存在する。本サイトでは、基本となるモデルAを推奨。モデルAでは、8つの心理機能を情報要素として定義をして、特定のモデルに当てはめる
- MBTI®ではタイプごとの関係は存在しないが、ソシオニクスでは存在する。タイプごとの情報要素×心理機能がお互いにどのように作用するのかを検証して、タイプ判定や関係の検証に臨む
16タイプ系のウェブサイトや関連書籍を読むと、各タイプごとの関係が説明されていますが、ソースがMBTI®ではなく、ソシオニクスであることがわかります。なお、個人的には、ネット記事を見て占い感覚で楽しむことは問題ありません。むしろ、どんどんと楽しんでください。
- MBTI(心理学における類型論の一種)における各16タイプ(≒MBTI)の相性をご紹介します
- MBTIと相性論について|今すぐ使える心理学
- 【MBTI診断】全16タイプの性格や相性をかんたん解説してみた
上記のタイプ関係論に理論とメカニズムの元ネタはMBTI®ではなく、ソシオニクスになります。マニアックなお話はこれまでにして、本題に入っていきます。
ソシオニクス16タイプ
ILE, ENTp (Ne,Ti)/直感-論理-外向
ILEはENTPに相当します。(諸説あります)
ILEは、発明家・発明家と説明されています。MBTI®や16タイプのENTPの人物とはだいぶ異なります。好奇心こそありますが、その方向は「探求」に向けられています。ILEは、何かを学ぶ意欲が高く、いちどスイッチが入ったら、外の世界に知識や情報を求めて、とにかく調べます。それが、歴史であり、コンピューターであり、プログラミングであり、いちどハマってしまえば没頭します。
長所:外向直観×内向思考
ILEは、外向的なオタクであり、創造的に人々の問題を解決して社会に貢献をします。常に、新しいものや不思議なもの、魅力的なものを探求することが、ILEの生き甲斐です。ワクワクしてくる何かを探し求め、どこかで遠くを見ている雰囲気が漂っています。社会やグループの活動にも積極的に参加をしては、内側の好奇心を満たしてくそうなアイディアを求めています。
基本は実験思考の持ち主であり、実利を得ることにはあまり関心なく人を驚かしたり関心を獲得することは大好きです。子供っぽい無邪気な一面があります。
MBTI®や16タイプとの違いは、議論付きや異端児的な事はあまりかかれていなく、好奇心と探求心の塊のように説明されています。直感と論理を武器に、選んだテーマが何であれ、膨大な文献を最短時間で読みます。時に、その理論や手法は、しばしば人々の想像を超えることもあり、革新的なアイディアになることもあります。ビジネスであれば、これまでの因習を打破してきただろうし、新しい商品・サービスの開発に関わってきた人もたくさんいます。
短所:外向感情×内向感覚
ILEは、自らが作り上げた理想に囚われて現実を軽視します。何らかのアイディアが閃き、囚われすぎると、ILEは理想主義的になります。人々に過度に反応して、自分と同じような温度感で行動することを期待をします。しかし、相手との温度差の違いに落胆することに気づき、落胆するでしょう。現実と理想の区別がつかなくなり、他者に対して議論を仕掛けます。
ILEは、名誉や尊厳、自由を侵害されることを過度に嫌います。特に言論封じはILEにとっては地獄でしょう。一種の焦りが見えると、ILE相手の話を最後まで聞く態度は弱くなり、つい相手の話を遮ってしまいます。時に過度に図々しく、癖が強い人と思われて損をします。
人生攻略のヒント
ILEの本当の敵は、心の中で作り出した「自分自身」だと心得てください。そして、内省的になる時間を作って下さい。いったん気持ちや落ち着けば、そこから復活して、お得意のアイディアや思考力が発揮できます。時には休憩やリラックスする時間を意識的に作ることも必要です。
SEI, ISFp (Si,Fe)/感覚-倫理-内向型
SEIはISFJに相当します。(諸説あります)
ISFJにとって人生の信条は、自分を含め、ひとりひとりが自分の人生を十分に楽しんでいると感じられるときです。仲間との会話や付き合いでは、SEIはしばしば重要な役割を担います。SEIは、コミュニケーションを通して、人を心地よくさせる資質があり、誰とでも打ち解けることできます。
その社交性の高さから、SEIは「外向」に見えるかもしれません。SEIが内向だと言われるゆえんは、良好な人間関係や快適な空間づくりをすることが、結果として、内側の快適に直結するからです。
長所:内向感覚×外向感情
このタイプの代表者は、心身ともに快適に過ごせる空間を整えています。SEIの家には、便利なものがたくさん置いてあります。SEIは非常に優れた感性の持ち主であり、どうすれば人々が心地よくなれるかをよく理解していて、細かいことにもよく気付きます。
目に映るすべての色や形、大きさなどを敏感に感じ取れるため、生まれつきのデザイナーであり、イメージクリエイターとしての資質があります。その才能を活かせば、どんな場でも重宝される存在になることでしょう。
少なくとも、あなたが当たり前だと認識していることを資質とみなし、大切に扱ってくれる人もいるでしょう。
短所:外向思考と内向直観
そんなSEIの弱点は、決断力です。重要な決断ほど先延ばしにします。小さなことをソツなくこなすことは得意ですが、責任の重い仕事や仕事や忍耐力や忍耐力、粘り強さ、先見の明を問われると、プレッシャーを感じてしまい、力を十分に発揮できなくなります。
SEI自身「毎日が楽しければいい」と、その日暮らしを好むため、遠い先を見据えた決断を先延ばしにする傾向があります。
ESE, ESFj (Fe,Si)
ESEはESFJに相当します。(諸説あります)
ESEは、どんな状況でも常に、人生を愛し、楽しんでおり、ネガティブな状況でも常に何か良いことを見出すことができる楽天主義者です。その瞬間を誰よりも楽しみながら、自然と周りの人たちが楽しくなれるような雰囲気作りができます。ESEは、みんなでワイワイとしている瞬間が幸せであり、飲み会、旅行、お買い物や観光に参加すると、誰よりもはしゃぎます。
と、誰もが楽しめるような環境づくりにも配慮を欠かしません。
長所:外向感情×内向感覚
ESEは、ソシオタイプの中で最も人に興味・関心を抱きます。ESEは電話やおしゃべりが大好きです。LINE通話をしたら、どんどんと楽しくなり、日々の出来事、時事ニュース、天気、他人の問題について永遠と話し合うことができます。ESEは人生を愛する楽観主義者であり、暗い雰囲気や活気のない状況を嫌います。飲み会でつまらなそうな人がいれば、自分から声をかけて参加を促すします。
誰かと一緒にその瞬間を楽しみたい欲求が強いため、ESEはコミュニケーションが求められる分野で、その能力を発揮します。営業や販売の最前線に立ち、どうすればお客様が楽しめるか、満足できるかをよく理解しています。
なお、営業や販売の仕事をすると、お金よりも主義主張に走ることも…。
短所:外向直感×内向思考
意外にもESFJは、時間にルーズです。よく遅刻しますが、決してだらしないわけではありません。十分な計画を立てることが苦手なのです。
ソシオニクスでは、論理機能が弱く、物事の優先順位が立てられない!と書かれていますが、その優しい性格ゆえでしょう。家族、友人、恋人などの世話を焼き、朝早くから夜遅くまで頑張る人もいます。これは素晴らしいことですが、スケジュールが破綻します。
その瞬間に囚われず、周囲から一歩引いて対局をつかむ力が求められます。ESEは、時間の直感機能が弱いため、将来起こりうる出来事を予測・予想することができないことがあります。
人生攻略のヒント
ESEはその卓越したコミュニケーション能力からチームではリーダーもしくはリーダーの片腕になるケースが多いです。いずれにせよ、自分ひとりで何でもやらなければいけないと考えがちですが、苦手な事や時間がかかることは、得意な人に任せる判断力が求められます。
仲いい人や力になりたい人と仲良くなりがちですが、いざとなったら助けてくれる人や自分の弱点をカバーしてくれる人を味方につけることも考えてみてはいかがでしょうか?
LII, INTj (Ti,Ne)
LIIはINTPに相当します。(諸説あります)
LIIは学者・研究者気質です。すべての事柄から、本質的なパターンや法則を見抜き、何か創造しようとします。原則として、LIIは博学で、知的好奇心が旺盛です。但し、自分の知識をPRすることは好きではありません。また、注目の的になることを避けます。周囲の人と関わるときは、徹底的に分析と考察を重ねています。思考を乱されたくないのです。
いちど目標を設定すると、LIIは自分の頭脳と経験値を頼りにします。決して運や奇跡には頼らず、全てを理論や体型に落とし込み、時間をかけながらも欲しいものを手に入れるでしょう。
長所:内向思考×外向直感
LIIの長所は、頭がよいことでしょう。どんな時でも冷静で感情や情動に流されずに、物事を体系的にとらえて、的確に判断することができます。知的好奇心が高く、本を読んだり、ひとつのことを調べて、発見に発見を重ねる力は各タイプの中では高く、頭脳や論理が問われる場では必ず評価されます。
「え?自分、LIIだと思うんだけれど、そんなに頭よくないよ」と思う人も多いことでしょう。安心してください。まだ知的好奇心を刺激してくれる何かに出会えていないだけです。あなたの頭脳を活性化してくれる「何か」に出会えれば、創造機能に位置する外向直感がさえわたり、数年で大きな変化を遂げることができるでしょう。
短所:内向感覚×外向感情
LIIの欠点は、人間関係が苦手なことです。本に書いてあることは理解できても、生身の人間の感情を目のあたりすると、何もできなくなります。特に、自分の気持ちや感情を表現せざるを得ないシーンでは、表情が硬直する事でしょう。幼少期から思考機能を使ってきた経験が多い影響かもしれません。
どうしても頭だけで考えてしまうんですね。どこかで人を理解したいという衝動から、心理学やコミュニケーション学、性格心理学にも手を出す人もいます。しかし、どんなに頭で理解をしても、知識を仕入れても、本質的に生身の人間と感情を通して接する機会がなければ、この短所は克服できないのです。
ソシオニクスは社会心理学ですが、LIIはコミュニティやグループから最も遠いところにいます。もし本当にコミュニティやグループ、その中にいる人たちの内側の感情を除きたければ、勇気を出して、輪の中に入ることもお勧めします。
人生攻略のヒント
人間関係に対して苦手意識が続けば、社会適応が難しくなり、自分の殻にこもるようになるでしょう。頭でっかちになり、社会や人生を悟ったような気になるかもしれません。でも、そんなあなたに興味を持って近寄ってくる人もいるはずです。その人といて、心地よい気分や楽しい気分になれたら、まずは受け入れてください。
あと、無理をして作り笑いをする必要はないです。楽しいときは自然と笑えている自分がいると信じてください。
SLE、ESTp (Se,Ti)
SLEはESTPに相当します。(諸説あります)
SLEは、現実社会に足を貼り果敢に攻める生き方を貫いている人が多いです。雲の中から下界を俯瞰することはなく、常に走り続ける医師に溢れています。野心的であり、常に自分の意志を持ち、目的意識を持ち、重要な事柄についても責任を持って決断できるリーダー気質です。SLEの力強さや全身からあふれるエネルギー、野心に満ちた態度に助けられた人も多いでしょう。
長所:外向感覚×内向思考
一見、脳金タイプに見えるSLEですが、何気に論理的な判断を下して、相手に対して説得力のある議論を仕掛けてきます。SLEは「非合理的」なタイプだと位置づけられていますが、SLEの活動レベルが、その時の気分に左右されているからです。SLEは、不確実な事態でも、その頭脳と力技を組み合わせて問題を解決していきます。
例えば、プロジェクトの納期が守れないと判断したら、すぐさまクライアントにその事実を伝えて納期を伸ばしてもらうように交渉を仕掛けます。大抵、その場の勢いと説得力のある切り返しで「OK」の返事を勝ち取り、自分のペースを作り上げます。
また、SLEは気前が良い人が多く、困りごとを相談すると、無料でアドバイスするだけではなく、具体的な行動で助けてくれます。(例:クライアントにどのように返信をしたらいいかわからず相談をすると、メール文を作ってくれる…など)
短所:外向感情と内向直感
一方で、SLEは人に対して厳しいです。起こるときは怒るし、仕事が遅い人には容赦ないです。自分でも厳しいことは認めていますが、その言動が将来どのような結果をもたらすかまでは見通しがついていません。その結果、SLEには、想定外の問題に出くわすケースが多々あります。
Youtubeでアクセス集めを目的にビックマウスになり炎上するなど…衝動的に刹那的な行動を起こしがちです。
加えて、SLEは短気な人が多いです。常に毅然とした態度で挑むため、弱さを見せることができず、結果として相手から怖がれることもあります。それでも、強い意志を前に出したり、意見をハッキリと述べることで、人間関係に溝を作ります。
人生攻略のヒント
もしもあなたが強ければ弱い人の立場になることを意識してください。相手の考えや気持ちにじっくりと耳を傾けてみてください。正直、タルいと感じるかもしれませんが、もしもあなたが同じくらい困っても、別のカタチで誰かがあなたをが助けてくれます。そう信じてみてください。
また、今のような考えを持っている人から学べることは多いはずです。そのタイプは、下にいます。(笑)
さて、読者様の中には「SLEだと思うんだけれど、自分そんなに強くねぇっす」と思っている人もいる事でしょう。そのようなコンプレックスをお持ちなら、ガチのSLEと仲良くしてみてください。リアルの戦闘力はさておき、同じ価値観や考えを共有できて、色々と学べることがあるでしょう。おそらく、強いSLEもはじめは弱く、誰か強い人についていき、己を磨く期間はあったと思います。(生まれつき最強のタイプもいますが…)
IEI, INFp (Ni,Fe)
IEIはINFJに相当します。(諸説あります)
IEIは夢想家&ロマンチストです。MBTI/16タイプに代表されるINFJとINFPの混合に近いタイプです。そんなIEIが志向しているのは、未来への絶え間ない希望と過去への思いを巡らせることに大半の時間を費やしています。独りでソファに座って本を読んだり、自然の中で過ごしているイメージを内側で含ませて想像力を開花させています。
でも、現地に足を運びません。なぜなら、自然は陰湿で、雨や雪、風などの不意打ちを受けると心地悪さを感じるからです。そのため、これらの旅行はIEIの心の中でしか行いません。
16タイプの中で活動量は低いですが、時間や空間に対する感度は誰よりも高いです。それがIEIの神秘主義や迷信への傾倒、予知夢や前兆などの信仰を与えてくれます。彼らがカリスマの卵や教祖タイプと言われるのは、他のタイプが認識しえない感性を持っているからでしょう。
長所:内向直感×外向感情
IEIは、内側のインスピレーションに感化されながら、その秘めた気持ちや想いを人と共有しようと試みます。他者の隠れた感情に同調したり、他の人の心の声に耳を傾けようします。結果として、他の誰もが気づかない微妙な心の動きに察知できたり、他のタイプが見過ごしがちな非言語的な感覚に気づくことができます。(ユングの世界でいう内向直感です)
お仕事を選びは、誰かを救える崇高な職種に憧れます。例えば、カウンセラーやヒーラー、教育者。現実的な生産性を追い求めるよりも、自分の意義が見いだせて、人の役に立っていると感じられるお仕事につく人が多いでしょう。内側のインスピレーションを表現できれば、クリエーターや芸術家、作家などの道も開けるでしょう。
短所:内向思考×外向感覚
IEIの多くが、自身の創造性を常に活かせるわけではありません。その感受性や繊細さゆえ、情緒不安定が安定しない時期もあれば、社会の闇に飲まれる危険性もあります。目の前の人に同情しすぎて、テイカーの餌食になる人もいます。「助けてあげたい」「でも、私の世界を壊さないでほしい」という相反する想いが錯綜して、時に他人を操り、気まぐれで気難しい振る舞いして、傷つけることもあります。
感情が高まれば、平然と人を傷つけるかもしれません。負のエネルギーが高まれば、「この社会はすべてが間違っている」「なんで私だけ報われないんだ」とヒステリックに怒鳴ることもあります。どこかで自分の気持ちを制御する方法を学ぶ必要があります。
また、意外にもIEIは、感覚的な苦労に対しては脆いです。時間の直感が発達すれば、幻想や夢、想像の世界に入り込んでしまい、目の前のことや現実的なことに集中できずに、自分の世界に入りびたり、そこから抜け出せなくなります。
人生攻略のヒント
自分が不安定だと認めて、自分の気持ちに折り合いをつける時期が必要になります。もしも内的な葛藤やコンプレックス、将来不安が内側で拡張したら、「いやな気持は自分が創りだした幻想なんだ」と考えるようにしてください。
地味でも、普通でも、今の現実を純粋に楽しんでいる人たちや平凡でも一生懸命生きている人たちと時間を共有することで、内側の世界よりも「いま、この場に生きていることが楽しい」と思えるはずです。
EIE、ENFj (Fe,Ni)
EIEはENFJに相当します(諸説あります)
EIEは、一言でいえばエンターテイナーであり、プロデューサーであり、組織のリーダーにもなります。(既に一言で言い表せていない)
自分の気持ちをダイレクトに表現して、他を魅了します。EIEの中に、プロデューサー、アーティスト、ミュージシャンは多いです。彼らにとって、この世界は「舞台」であり、関わる人はタレントです。
"世界は-舞台であり、そこにいるすべての人は-役者である "
EIEのスローガン
EIEは、退屈な日常をドラマチックに変えて、聴衆に活力を与えて、たくさんの人を巻き込んでいくことができるタレント性を持っています。EIEと一緒にいるだけで、代わり映えのない日々はキラキラした日常に変えてくれるでしょう。
長所:外向感情×内向直感
EIEの武器は、その卓越したコミュニケーション能力です。EIEが一人いることで、みんなは夢と感動を抱きます。若干「暑苦しい」感もありますが、その積極性やエネルギーの強さで、自分のペースや世界観を創り出します。プレゼンテーションをすればウィットが高く、会話の中で、名言、ジョーク、ダジャレ、逸話を組み込み、人々を魅了します。
ENFJ自身、崇高なものや高貴なものを好みます。内側の直観力を上手に使い、みんなが求めているものを瞬時に見極めて、自身の演出の中に組み込むことができます。このタイプの代表は、文学、音楽、芸術、エンターテイメントにおける前衛的な役割を担い、信者を作り出すことも可能です。(教祖よりも伝道師のポジションを好みます)
EIEは時代の精神に非常に感情的に表現して、ボヘミアンにもなります。物語では「王子様」「お姫様」の役割をも担うでしょう。
長所:外向直感×内向思考
EIEの欠点は、「大衆を動かす」ことに囚われすぎです。みんなから人気の的になり、人から必要とされて、ポージングや外見的に影響を与えたがります。自分を応援してくれる人に依存していることに気づいていません。自分が支持されないと感じたら、対応がドライになりながらも、親密に対する欲求が強くなります。(極端にスキンシップを取りたくなります)
健全度が下がると、EIEの生活空間は「芸術的混乱」状態に陥ります。その矛盾は外見にも表れるでしょう。例えば、赤と緑の服を一緒に着たり、身につけるもので自分の個性や生き方を表現します。他人から見たら理解しがたいものです。
更に思考機能が脅かされれば、まじめで論理的でビジネスライクな男性・女性としての評価を求めます。この欲求は、次第に強まります。実際に、EIEはポケットにたくさんのノート、ペン、メモの切れ端などを入れていて、自分がいかに頭がよいのか、優秀なのかをアピールします。
LSI, ISTj (Ti,Se)
論理的な感覚を持つ内向型人間 (LSI) は静かに、体系的に、そして合理的に行動することを好みます。彼らの頭の中では、世界は(彼らの基本機能に従って)論理的に構成されています。これらの人々は規律と秩序を重んじます。強い権力を支持することが多い。この性格タイプの最も明白な代表者はI.V.スターリンである。彼は政治において密かに行動することを好み、時には「見世物や雑音」なしにライバルを排除するために陰謀を仕組むこともあった。LSIの粘り強さと忍耐力は、これらの資質に欠ける多くの人々からしばしば羨ましがられている。LSIの静かな、しかし断固とした決意を見て、他の人々は一歩を踏み出すのです。論理的な感知をする内向的な人は、小さなチームのリーダーや管理者であり、仕事や勉強の課題を正確かつタイムリーに完了させることができます。
LSIの欠点は、感情に対する倫理観が弱いことです。このタイプの代表者は、しばしば感情的な聴覚障害者であると非難されます。例えば、集団の中にある雰囲気を感じ取ることがほとんどできない。彼らは、人々との関係を賞賛の効果で構築することを好みます。このタイプの代表者は、建設的な批判に耳を傾けることができず、さらにそれを受け入れることもほとんどできません。機会に対する直感の弱さは、「余分な」情報と戦い、以前に形成された一つの意見にしがみつく傾向に見られます。議論や討論は、仕事の邪魔になる不必要な揉め事だと考えているのです。また、LSIはアドバイスを受けることも少なく、自分の見解が唯一正しいと考えています。もし、自分の欠点を指摘されたら、たとえ、非常に機転が利いても、不満を持ち続け、機会さえあれば、相手に復讐することができる。例えばスターリンの弾圧の過程で、反対意見のある知識人は物理的に抹殺された。
SEE, ESFp (Se,Fi)
感性倫理的な外向型(SEE)は先天的なリーダーである。彼らの主な関心領域は、他者への無限の影響力を感じることのできる現実的な事柄や活動です。このタイプの代表者は権力を尊重し、そのために努力し、また権力が提供するすべての特権のために努力します。彼らのスローガンは、「来て、見て、勝った!」です。このタイプの人々は、自己中心的であり、同時に外交的でもあります。他の情報代謝のタイプでは、大事なことの前にじっくり考えるのが当たり前なのに、SEEはひたすら活動に没頭する。「ナポレオン・ボナパルトはこのタイプの代表的な人物である。「私は崖から飛び降りるように恋に飛び込む」 - アーラ・プガチョーワはこのタイプの代表的な人物であり、このように言っている。彼らは制御不能な情熱を持つ人々であり、もし彼らが友人であるなら最後まで、もし彼らが愛するなら何もためらわない。彼らは今を生きる。未来はいつも素晴らしいが、それは未来の話である。過去は後戻りできないので、悔いる必要はない。
SEEの欠点は、太陽のように誰にでも、どこにでも輝きたいという欲求があることです。コンピューターとは無縁で、論理的な形式、つまり計画、計画、スケジュールを好まず、すべてを整頓することを嫌います。このことから、彼らの最大主義が生まれる。一人の人間に対する「愛憎」の感情は、一日に何度も変化する。時には、巧みに人を操り、コンビネーションを発揮する仮面をつけているが、可能性に対する直感が乏しいため、短期間の勝利が将来の問題や敗北につながることがある。勝ち組のイメージを邪魔しないように、失敗を隠す。また、自己中心主義、高すぎる野心、自惚れなども非難されることが多い。このタイプの人は、ある日突然、「今ここにある現状」を生きることになり、その怒りの発作で敵を獲得することもある。
ILI, INTp (Ni,Te)
直感型内向型(ILI)は、戦略家の中の戦略家と呼べるでしょう。強い直感と論理の組み合わせは、このタイプの人 に知恵と人生の法則に関する知識の資質を与えます。このタイプの人の特徴は、用心深さと先見の明です。このタイプの代表的な人物はM.I.クトゥーゾフである。彼は生涯戦い続けたが、目立った戦果はあげなかった。彼の勝利はすべて曖昧なもので、点数は互角である。それにもかかわらず、彼は偉大な軍事的将軍の一人として知られている。ナポレオンやスヴォーロフは、クトゥーゾフを「賢い狐」と呼んだ。なぜか?クトゥーゾフの知性は、公開戦闘でナポレオンに勝つ方法はない、という事実を素直に受け入れたところに現れている。ナポレオンは事前に戦いの計画を徹底的に考え抜く攻撃の名人だったが、クトゥーゾフは撤退の仕方を知っていた。それは、常に作戦を切り替えながら、戦闘隊形から撤退隊形、行軍隊形に変えながら、軍の一部だけで敵軍を抑え込むという、最も複雑な軍事任務の一つである。クトゥーゾフは、ナポレオンが騎兵隊の馬に十分な飼料を与えることができないことを緻密に計算し、予測することができたが、これは全く正しかった。戦争が終わった時、偉大な「大軍」はわずか5千人しか残っていなかった。しかも、これは5、6十万人の兵士のうちの一人だったのだ 一方、クトゥーゾフは来たるべき主戦場のために軍の半分を残していた。
イリの最大の欠点は、彼の感情を十分に示すことができないことだ。ボロディノの戦いでクトゥーゾフが鶏肉を食べたという史実が記憶に残っている。このタイプは、時に陰気で、不機嫌で、メランコリックな人という印象を与える。しかし、常に懐疑的で悲観的な仮面の下には、理想主義者や夢想家が隠れている。胆力のある騎士と思われないために、胆力のある無謀な行動も可能である。例えば、大切な人に高価な贈り物をすることができる。しかし、そのような場合でも、iliは全財産を使うことはない。むしろ、いくら使うべきか、いつやめるべきかをあらかじめ計算している。ILI の感覚機能の弱さは、外見に対する無関心さとして現れ、ある ILI にとっては怠慢や不潔に変わる。一般的に、iliはシンプルな服装を好む傾向がある。
LIE, ENTj (Te,Ni)
LIEはENTJに相当します(諸説あります)
LIEは生まれながらの企業家、ビジネスマンであり、徹底とした合理主義者です。このタイプの代表者は、ハードワーカーであり、目的のない活動に時間を割きません。常に、意識は自分が目指す方向に向いており、どこにいても、どんな状態でも最終的なゴールを見据えて突き進んでいきます。LIEの心の働きはコンピュータを連想させる(強基数論理)。
問題解決スキルが非常に高く、瞬時に物事の要点を把握し、同時並行的に計算を行い、持ち前の直観力で瞬時に最適な方法を導き出します。一見、無駄なくソツなく仕事だけに全集中しているかと重きや、LIEは無類のロマンチスト・リスクテイカーです。弾丸旅行や登山など割に合わないリスクを引き受ける傾向があります。実際に、スタントマン、実験か、テスターの方にも、LIEは多いようです。
他にも仲間想いなところがあり、自分を慕ってくれる人は大事にします。
短所:外向感覚×内向感情
LIEの弱点は、ズボラ…見た目(感受性の弱さ)に気を使わない人が多いです。男性の場合は、髭を剃っていない...女性はヘアスタイルを整えていないなどです。仕事では最低限の見た目こそ意識しますが、仕事終わりは旅行から帰ってきたかのような外見をしています。キッチンに立って料理を作ることを好まず、料理本のレシピを参考に、簡単で手早い料理で済ませます。1年に何回かは身体を壊しています。
加えて、感情表現(弱い感情の倫理)には、突然の滝のような特異な自発性がある。そのような時、彼らは周囲の人々にとって「やりすぎ」であるように思われる。
ESI, ISFj (Fi,Se)
ESIはISFPに相当します(諸説あります)
ESIは真のストイックな人が多いです。ソシオニクスでは、社会の道徳的基盤の守護者と呼ばれています。実際に、ESIは、弁護士、医者、捜査官、教師などの職業につく人が多く、その理由が「社会の役に立ちたい」が本音です。特にESIの女性は、家族に対して愛情深く、育児、家事などをこなしながら、仕事をこなします。毎日が大変ですが、自分の人生に不平を口にしません。献身性、コミットメント、安定性、信頼性において、他のどのタイプもESIに匹敵することはないでしょう。
目の前の人たちが幸せに暮らせるよう、ESIは身を粉にして働くことができます。
短所:内向思考×外向直感
ESIの欠点は、過剰な合理性である。合理的過ぎて逆に合理的ではないです。自分の行動が正しいと信じたら、途中で変更しません。ソフトガンコの傾向があります。
古代ギリシャの数々の物語を思い出してみよう。主人公は愛と義務のどちらを選ぶべきか?ESIは後者を選びます。
ESIは、自身の価値観に合わない潜在的に興味深い人々や人間関係は、すぐに視野から外れてしまい、ESIはしばしば友人の少ない孤独の人質となる。
また、このタイプの代表者は、直感と相反するところがあり、時期尚早、あるいは不適切な形でイニシアティブを発揮することがある。そのため、「主体性は罰せられる」というトラブルに巻き込まれることがある。
IEE, ENFp (Ne,Fi)
直感的・倫理的な外向型人間(IEE)は、生まれつきの心理学者、コンサルタント、仲介者である。このタイプの代表者は、通常、最も活発で個性的な人々である。彼らの考え方は、自明でなく、一風変わっています。直感は、一見しただけで相手の問題や希望を把握する能力を持ち、倫理観と結びついて機転を利かせる。また、自分でも知らなかった可能性や長所、才能を会話の中で発見することもある。コンピュータプログラミングやテクノロジーの分野でも、IEEには発明家、発見家が多い。IEEの才能のうち、人と一緒に仕事をする才能については、別途お話したいと思います。このタイプの代表的な人は、チャーミングで温かく、思いやりがあるように見えます。様々なタイプの人と友達になり、その友達から、人の問題や癖を見抜く洞察力があると好かれます。元妻、元夫、元同僚と良好な関係を保てる人は、ほとんどが家令である。
IEEの欠点は、細部へのこだわり、几帳面さ、正確な計画とスケジューリングを必要とする作業や仕事、そしてあらゆるタイプの「座り仕事」をすることができないことです。このタイプの代表者は、卒業論文や四半期ごとの会計報告など、重要な書類を長期間提出しないことがある(意志的な感覚が弱い)。IEEのオープンさ、親しみやすさが、時に悪さをすることもある。しかし、時には不屈の精神で目標に向かうこともあるが、後で自分の言ったことややったことを後悔し、仲直りすることもある。
SLI, ISTp (Si,Te)
感性論的内向型人間(SLI)は、藪の中に2羽の鳥がいるよりも、自分の手の中に1羽の鳥がいる方が好きなタイプである。強い感受性のおかげで、SLIは手仕事に関連するすべてのことに才能を発揮します。このタイプの特徴は、生活の中で物質的な幸福や快適さを作り出すことに関心を持ち、努力することである。芸術やデザインに目がなく、一般的にセンスの良い人が多いようです。SLIは自分の内なる威厳と高いステータスを強調するような上質なものを好みます。また、外見的なステータスも高いことが多い。このタイプの人は、男女ともに商業や生産活動で収益性の高いビジネスを組織できることが多いようです。SLIは強い感知機能に助けられ、一般に食物の調理が得意で、それは彼らにとって一種の神聖な儀式であるかもしれません。たとえSLIがカナリア諸島に別荘を持たず、モスクワ郊外の小さなアパートしか持っていなくても、どうか信じてください、彼または彼女は露のついた芝生の上で朝のジョギングを楽しみ、ライラックの花の香りと新鮮なミルクを飲む方法を知っているはずなのです。
このタイプの欠点は、情緒の倫理と時間の直感の機能が弱いことである。SLIはILIと同様に、自分の気持ちや感情を表現することに困難を感じる。内心では誤解されることを恐れ(SLIは非常に傷つきやすい)、SLIは他人に対する自分の本当の態度を隠そうとし、全く見せようとしない。しかし、人前で恥をかかされたり、からかわれたりすると、涙を流し、キレて、その相手に向かって怒鳴り始めることがあります。このタイプの代表者は、些細な失敗を覚えていて、深刻な喧嘩の後は、永遠に関係を断ち切ることができる。SLIは時間に対する直感が弱く、事前に計画を立てようとする。このことが、過剰なまでに保守的で慎重な性格の根源でもある。SLIは状況のあらゆる側面を徹底的に分析することなしに、最終的な決断を下すことは決してありません。
LSE, ESTj (Te,Si)
LSE(論理的思考型外向型)は、主な仕事と副次的な事柄を区別する能力によって区別される。LSEはビジネス志向で、組織化され、一貫している。急ぐこと、騒ぐこと、そしてそれらに伴う神経質さが嫌いである。全体として、このタイプの代表者は、自分の強みを合理的に評価することができ、そのため、仕事においてそれに見合ったポジションを見つけようとする。クリエイティブなチャンネルで感覚を研ぎ澄ますことで、LSEは目の肥えた洗練されたセンスと、自分の手で美を創造する能力を身につけます。LSEの女性たちは、自分の体型に合った効果的な服やアクセサリーを好みます。機能性と実用性を兼ね備えた美しさは、彼女たちの成功を保証するものです。
LSEの欠点は、予測可能性と安定性への傾倒(直感的な機能の弱さ)である。現代に生きることを恐れ、保守的で先見の明がないと非難されることもある。倫理的な機能が弱いため、他人を巻き込むような新しい不慣れな状況では、LSEは不確実性を感じる。このタイプは外向的であるにもかかわらず、LSEは新しい友人を作ったり、新しい人間関係を始めることに積極的でない。「古い友人は新しい友人より良い」という原則に導かれている。たとえ家庭生活が満足のいくものでなかったとしても、LSEは別居して一人で生きていくことはないだろう。
EII, INFj (Fi,Ne)
倫理的直観的内向型(EII)は、人間倫理の問題を優先順位のヒエラルキーの第一位に置く(関係性の倫理が第一機能である)。EIIの創造性は、新しい、より理想的な人間関係の形を研究することに向けられている。EIIはあらゆる人格に注意を払い、人格をそれ自体が一つの世界、器として捉え、そこには個人の美と粗雑さ、怒り、憎しみが混在していると考えるからである。TIM EIIは精神的、道徳的な羊飼いで、その人の年齢に関係なく指導者です。取り乱した人や悲しみの中にいる人は、誰かの肩で泣きたいときや心が痛むときに、彼を頼って慰めを求めます。理解から許しへの旅をしながら、EIIは運命を全うしていく。
EIIの欠点のひとつは意志的な感覚の欠如であり、それは暴力や物理的な力の行使に対する不倶戴天の態度として表れている。同時に、EIIの口癖のほとんどは、義務感に訴えるものである。その結果、EIIは避けられるはずの騒ぎを過剰に起こしてしまう。哲学的・人文学的な情報を探したり、具体的で即実践的でない思考や議論に明け暮れるため、EIIは日常生活の整理と構築に困難を感じることが多い。外部からの強い圧力は、EIIの弱点を抑圧し、破壊的な影響を与える。このタイプの代表者は、理想や思想を守る一方で、贅沢な服装や食事といった「ブルジョワ」的な表現を脇に置き、批判することが多い。EIIの犠牲的な態度は、それを必要としない人々に向けられているのかもしれない。
文学
バルソーバ 他人や性格の類型論ではなく、自分の人生をどう生きるか。M.: AST-プレス, 2001.
S.E.カシュニツキー。人々の間で。ソシオニクスは、コミュニケーションの科学。M.: アルマダ-プレス, 2001.