ENFPの内向直感(Ni)とは?主機能と第五機能の関係?

16タイプシャドウ編です。今回は、ENFPのライバル/対立者となる心理機能:内向直感:Niに焦点を当てていきます。

  • ENFPが、シャドウに囚われたときにどうなるのか?
  • ENFPが、外向直観:Niを好んで使うけれど、Niはどうなの?

といった質問に応えていきます。

シャドウファンクションの記事はこちらです。
https://seikaku-type.com/16types/shadow-function

ENFPの第五機能:Ni/ライバル

ライバルは、当方の造語です。

厳密には“Opposing Role”(反対の役割)といいます。ENFPの主機能であるNeとは反対に働きます。

ENFPの場合、主機能機能は外向直観(Ne)であり、Opposing Roleは内向直観(Ni)です。

この場合、主機能:外向直観(Ne)が抑圧・制限されるか、反対の役割が表面に現れやすくなります。実際に、ENFPは、外向直観こそ歓迎しますが、内向直感に対しては抵抗・反抗を感じるでしょう。

外向直観 (Ne) が活発に機能するとき

  • さまざまな可能性やアイディアを探求する
  • 柔軟な考え方を持ち、新しい視点や角度から物事を捉える
  • 予期せぬ結びつきや関連性を見つけて、その過程を楽しむ

このように外向直観を自由に使える状況は、ENFPにとっては幸せと言えるでしょう。

では、次に内向直感が活発に機能するときについてみていきましょう。

内向直観 (Ni) が無意識的に機能するとき

  • ひとつの未来やビジョン、予感に確かな確信が持てる
  • 統合的な理解や深い洞察を追求し、瞑想的な状態になる
  • 物事の背後にある意味やパターンを探し求める

INFJやINTJといった内向直感:Niを主機能に持つ人たちは、ひとつの道筋が見えているときは幸せかもしれませんが、ENFPにとって内向直感:Niは招かざる客なのです。

ENFPが内向直感に囚われたとき

  • ビジョンの固執: 外向直観:Neが常に新しい可能性を探求するのに対して、内向直観はある一つの強固なビジョンに固執させます。これにより、ENFPは柔軟性を失い、視野が狭くなります。何かに縛られたように感じるでしょう。
  • 過度な内省: 本来の外的な探求から、過度な内省や自己分析に意識が向きます。結果、外部の世界とのつながりが弱まり、ENFP本来の活発性を失う結果になります。
  • 混乱の原因: 外向直観は情報を広範囲にわたって結びつける役割を担います。対して、内向直観は深い一貫性を追求するため、この二つが対立すると、ENFPは混乱を感じることがあります。本音では羽ばたきたいけれど、空を飛ぶのが怖い! そんな気持ちになるでしょう。
  • 行動の遅延: ENFPは活発で行動的です。アイディアを思い浮かべば、すぐに動きます。しかし、内向直観:Niの影響を受けると、行動を取るのをためらいます。まるで見えない足かせがあるように感じます。

このように、第五機能であるライバル:Opposing Roleが活動的になることにより、主機能:外向直観(Ne)の自然な流れや活動が制限されます。この時のENFPは自分のことをINFPやINFJと自認しているかもしれません。

しかし、その多くが内向直感:Niに動かされているだけで、INFJのように内向直感:Niを歓迎しているわけではないのです。

内向直感:Niを上手には使いこなせないでしょう。

シャドウを味方につける

しばし、16タイプのシャドウは悪いものと認識されがちですが、これは誤解です。

シャドウの存在は、自己認識や成長の機会として捉え、主機能とのバランスを取ることで、逆に武器にすることができます。

少年漫画ではありがちなシーンですが、かつてのライバルが今は仲間として一緒に戦ってくれる感じです。ENFPが、内向直感:Niと向き合うことで、より自由に創造性を発揮できるようになるでしょう。

シャドウはすべてのタイプに存在します。是非とも、シャドウを使いこなして、より健康でストレスフリーな日々を送りましょう。

9つの性格タイプ一覧

https://seikaku-type.com/type1/reformer-basic

サブタイプ一覧

性格タイプ決めませんか?

頭ではわかっているのに、なぜかできない!!

——そんな経験はありませんか? やったほうがいいことも、やめたいクセも、すべて理解している。けれど、なぜかブレーキがかかってしまう。行動に移せない自分に、もどかしさを感じたことはないでしょうか?

そのブレーキの正体こそが、“根源的な恐れ”です。エニアグラムは、ただの性格診断ではなく、あなたの行動や選択に影響を与えている「心の深層」に焦点を当てています。

もし、MBTIやストレングスファインダー、占い、コーチング…いろいろ試したけれど、「これだ」と言えるものに出会えていなければ、エニアグラムの出番かもしれません。

エニアグラムは、私たちの表面的な行動や態度ではなく、その背景にある恐れや欲求に焦点を当て、どの診断よりも深いところから「なぜそう感じ、そう動くのか」を読み解いていきます。

今回のエニアグラムセッションでは、5つのエニアグラム構造を使って、あなたという人を立体的に映し出します。

  • 9つの性格:根源的な恐れと欲求、そして超自我のメッセージを明らかにする
  • ウィング:エニアグラムをベースに、行動の癖や態度を意識化する
  • 生得本能:他者との関係性やコミュニケーションのパターンを知る
  • トライタイプ:タイプに合わせた資質や才能の活かし方を深める
  • 健全度:各タイプの恐れに囚われたときの心の動きを可視化する

エニアグラムセッションでは、あなたの性格タイプ判定にコミットします。意識×無意識の双方から、自分の性格の“解像度”があげて、なぜ人生がうまくいかなかったのか、どんなときに自分がつまずくのかが、はっきり見えてきます。過去のパターンを意識化し、未来の選択肢を増やすために。あなたを動かす「怖れ」の正体を知ることで、人生は確実に変えられます。

タイポロジースクール

エニアグラム/16性格診断/ソシオニクスのオンライン会

エニアグラム、16性格診断、ソシオニクスに分けて随時開催

タイプ論を中途半端に学んでいませんか?
診断を繰り返し、動画や投稿を見漁って、「これはゴミ情報かも…」と感じつつも、自分の中に、整っていない知識だけが溜まっていく。

そして、いざ人間関係や仕事で活かそうと思っても、どれもパッと使えない。言語化できない。結局、前と変わらない。そんな状態になっていませんか?

もし、エニアグラム・16性格診断・ソシオニクスを、ちゃんと全部“体得”できたとしたら?

✔ 自分の葛藤やクセを「構造」で理解できて
✔ 他人の反応や価値観の違いにも、冷静に対応できて
✔ 相手がどんなタイプであろうとも、無理なくつながれる

そんな自分になれることが想像できますか?

【タイポロジースクール】は、性格タイプを“現実で活かす力”に変える、唯一の学びの場です。遊びじゃなく、本気で学びたい人たちが質の高い議論をしています。

木村真基

Kimura Naoki

ウェブデザイナー/エニアグラム講師

プロフィール

「ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム( 9つの性格 )講座」の運営者。本業はホームページ制作。ホームページの効果を実証するために、ひよこ君とフクロウ君のエニアグラム講座を始めたところ、そのまんまお仕事になった。

・エニアグラム:3w4sp-sx-so&Tritype386
・16の性格:ENTP(討論者)&ILE(発明家)
・ストレングスファインダー:着想、戦略性、学習欲、達成欲、自我

などの性格類型を活用して、自分らしく生きる方法を提唱中。

Profile Picture