16タイプの心理機能:悪魔とエニアグラムの関係
改めて、悪魔/デーモン/守護神とは?
16の性格タイプのシャドウファンクション(影の心理機能)のひとつです。
第8機能と呼ばれています。
本記事は、エニアグラムオンライン(+16タイプセット)に参加をしてくださったお客様向けに書いております。
エニアグラムの根源的恐れを16タイプの第8機能:悪魔/守護神の関係について、復習を兼ねてお伝えしていきます。是非とも、エニアグラム×16タイプの連携ができて、理想の人生を歩めることを心から願っています。
※少しずつ更新していきます。
第8機能/悪魔?デーモンとは?
第8機能/デーモンの特徴
- この機能は、個人の無意識の最深部に位置する
- 通常は意識的な自己とは対立する形で現れる
- 提唱者は、ジョン・ビービーの影の心理機能
- 米国の某16タイプ認定ユーザーが支持している
私たちのタイプの劣等機能を無意識下で攻撃するえげつない心理機能として位置付けられています。この機能の影響を受けたとき、私たちは劣等機能が攻撃された感覚に陥るでしょう。
エニアグラムの各タイプの決め手になる根源的恐れに相当する部分です。
公式のMBTIとは異なります。間違っても、MBTI協会の講座で質問しないでください。
では、改めて、このデーモンについて解説をしていきます。
無意識の最下層にある
第8機能は、各タイプの心理機能において、無意識の最下層にあります。基本は、この機能が働いていることには気づきません。
■各タイプの第8機能
- ESTJ/ESTJ:Fe外向感情
- ESFJ/ENFJ:Te外向思考
- ENTP/ENFP:Se外向思考
- ESTP/ESFP:Ne外向直感
- ISTP/INTP:Fi内向感情
- ISFP/INFP:Ti内向思考
- ISTJ/ISFJ:Ni内向直感
- INTJ/INFJ:Si内向感覚
例えば、ESTJ/ENTJは、主機能の外向思考を志向しています。自身が外界に設定した目標に焦点を合わせているため、外向感情(周囲の人々のとの調和)について未発達です。
お仕事で、目的遂行/人間関係のジレンマで迷ったら、ESTJ/ENTJは目的遂行を選ぶでしょう。
【補足説明】
- ケースバイケースと考えたら、あなたのタイプはExxP/IxxJの可能性あり
- ESFJ/ENFJは、目的遂行を意識しつつも、人間関係を犠牲にすることは「かなり」抵抗がある
- MBTI®️の検査結果などでT-Fがハーフハーフで迷っている方は、認定ユーザーにご相談を
- IxxPの方は、補助機能に相談を。いずれにせよ、自分の内界次第かと…
他人から見える/指摘されたくない
第8機能は、外部からの特定の刺激や圧力に対して強烈な、しばしば否定的な反応を示すことがあります。この機能が個人の弱点や未開発の領域に関連しているためです。
たとえば、ENTPの場合、
- 主機能×外向直観(Ne)は新しい可能性やアイデアを探求することに焦点を当てるが、第8機能の外向感覚(Se)は「現実を見ろよ!」と内側から言ってくる
- ENTPは目の前の現実を直視することを恐れている(理由はエニアグラムのタイプ次第)。それゆえ、アイディアや可能性を生み出す欲求・動機づけになる。
ENTPが外向的感覚(Se)の刺激を受けると、何かアイディアを提案したときに理解されない現実を見て落胆するかもしれません。また「実際にできるの?責任取れるの?」と現実的な命題を突きつけられると萎縮します。
ENTPによっては、この状態をSi:内向感覚を攻撃されたように感じるかもしれませんが、これは正しい認識です。
攻撃されたのはSi:内向感覚ですが、攻撃しているのは、あなたの中にいる「Se:外向感覚」だからです。
最強のポケモンカード:悪魔が守護神として働く
ジョン・ビービーの理論によれば、第8機能は「悪魔」の機能として、極めて強力な影響力を持ちますが、この機能が活性化すると、私たちは、自己の潜在的な弱点や恐れを超えて行動することができます。
この瞬間、個人は自分自身や周囲の状況を根本的に変える可能性を秘めた深い洞察や力を発揮することができるため、非常に強力な守護神として機能します。
まさに最強のポケモンカードなのです。
エニアグラムのタイプ8×ENTJを例に解説
例えば、エニアグラムのタイプ8×ENTJは、他者からコントロールされることを恐れているため、自分を守ろうとして、常に好戦状態になります。
エニアグラムと心理機能を統合すると、以下のような説明ができます。
- 主機能:Te=自分を守るために強く振る舞う
- 第8機能:Fe=外界に心を許すことを恐れる
よって、エニアグラムのタイプ8×ENTJが無意識下で影響を受けているのは、Fe:外向感情の存在です。
このFe:外向感情から、自身の劣等機能であるFi:内向感情を傷つけられないように防戦を張ってます。ENTJは、Te:外向思考を意識下で使いたいがために、Fe:外向感情を無意識下に閉じ込めてきました。しかし、悲しいことに心の奥底のFe:外向感情は悪魔として無意識下で発達をして、劣等機能であるFi:内向感情を侵食する悪魔となったのです。
ただし、この悪魔はバイキンマン並みにカワイイ心理機能であることをご理解ください。相手にしてあげると、喜んで味方になってくれます。むしろ、強力な守護神として、ENTJのFiを守ってくれる存在にすらなます。
第8機能の発達は全てのタイプの成長のカギ
続けて、ジョンビービーはこう言います。
第8機能は個人の心理的な成長と自己実現のプロセスにおいて、重要な役割を果たします。この機能に意識的に取り組み、その力を理解し統合することは、個人が自己の限界を超えて成長するための鍵となります。
論より証拠!全てのタイプの第8機能について見ていきましょう。
ESTJ/ENTJ: Fe(外向感情)
これらのタイプが外向感情(Fe)に向き合えた世界線では、ESTJ/ENTJは、自身の目標達成よりも、人間関係とコミュニティの価値を深く理解して、リーダーシップを活かせます。人々を結びつけ、励まし、支えることに目を向けることができます。
結果、ESTJ/ENTJは、これまでに経験したことがない解放感に包まれます。
- 自分が何のため目標を達成に励むのか?
- 誰のために必死になれるのか?頑張れるのか?
- どんな気持ちになりたくて努力してきたのか?
など、これまでの仕事一筋だったESTJ/ENTJほど、自身の生き方を変えるキッカケになるかもしれません。
ESFJ/ENFJ: Te(外向思考)
ESFJとENFJが外向思考(Te)に向き合えた世界線では、以下の変化があります。
本来の資質を活かして・・・
- 大きな目的を達成するためのエネルギーを生み出すことができる
- 気心の知れた友人や知人といったあり触れた良い関係で終わらない
- お互いのゴールや目標を応援・支援しあい、強力な関係を築ける
例えるなら、高校野球の世界観です。同じ3年間の野球人生でも、毎日楽しく野球をするだけとチームが一丸となって甲子園を目指すのでしたら、間違いなく一体感や仲間意識が育まれるのは後者です。
意外かも知れませんが、ESFJ/ENFJは、友人・知人はたくさんいても、本当の意味で何かを成し遂げるための仲間は少ない人が多いです。その理由は、大きな目標や大義に取り組めば、自分から去っていく人たちもいます。そのため、現在の人間関係を維持することに意識がむかいがちです。
しかし、本当の仲間や調和を育むのは、ESTJ/ENTJなどのTe:外向思考ユーザーが得意とする、ひとりでは到底実現できない大きな目標や大義です。特に、大人になればなるほど、たくさんの人を巻き込む目標や大義は必要になり、ESFJ/ENFJ自身が尽力する必要があります。
ESFJ/ENFJが、Te:外向思考に意識を向けることで、みんなを率いて進んでいけるようになります。
この時に、ESFJ/ENFJは、みんなで力を合わせて、具体的なステップを踏み出すコミュニティやチームを作れるのです。
ENTP/ENFP: Se(外向感覚)
これらのタイプが外向感覚(Se)を完全に活用した世界線では、彼らは自分の直観的な洞察と革新的なアイディアを、現実の具体的な成果に変えることができます。彼らは瞬間を楽しみ、五感を通じて世界を体験することで、創造性を現実の解決策や魅力的な製品に結実させます。
ESTP/ESFP: Ne(外向直観)
ESTPとESFPが外向直観(Ne)に向き合えた世界線では、彼らは自分の即時的な体験や活動に新たな意味や可能性を見出し、その直観的な洞察を使って、未来に向けた新しいアイディアや機会を創出します。彼らの冒険心は、予想外の発見や革新へと彼らを導きます。
ISTP/INTP: Fi(内向感情)
ISTPとINTPが内向感情(Fi)に向き合えた世界線では、彼らは自分自身の価値観や感情に深く根ざした行動を取ることができ、自分の技術や分析能力を使って、より個人的で意味のあるプロジェクトに取り組みます。これにより、彼らは自分の仕事に深い満足感と個人的な意義を見出します。
ISFP/INFP: Ti(内向思考)
ISFPとINFPが内向思考(Ti)に向き合えた世界線では、彼らは自分の感情や価値観を、より明確な論理的枠組みで理解し、表現することができます。彼らは自分の内面の世界を深く探求し、その洞察を他人と共有することで、より深い理解とつながりを築きます。
ISTJ/ISFJ: Ni(内向直観)
ISTJとISFJが内向直観(Ni)に向き合えた世界線では、彼らは自分たちの経験や伝統を超えた深い洞察やビジョンを持つことができ、それを自分たちの忠実で献身的な行動に統合します。これにより、彼らは過去の経験から学びつつ、未来に向けてより意義深い変化をもたらすことができます。
INTJ/INFJ: Si(内向感覚)
INTJとINFJが内向感覚(Si)に向き合えた世界線では、彼らは自分たちの直観的なビジョンや洞察を、過去の経験や具体的なデータに基づいて地に足のついた形で表現することができます。彼らは自分たちの理想を実現するための堅実な基盤を築き、それを実際の成果や持続可能な変化につなげます。
【おまけ】ENTP×タイプ3の世界線
外向直感を使ってアイデアを提案しても、全然活かせない世界線
この世界線では、ENTPは外向的直観(Ne)の力を最大限に発揮し、絶えず新しいアイディアや革新的な概念を生み出しています。しかし、これらのアイディアは、具体的な行動や現実世界での実現には繋がっていません。ENTPは、その創造性と想像力に溢れるアイディアを共有し、周囲を魅了することはできますが、それらが実際の成果や具体的な製品、サービスへと結びつくことはありません。
この世界線では、ENTPは自身のアイディアを周囲に認めてもらえることがあっても、それが現実の問題解決や価値創造に直接貢献しているわけではないため、フラストレーションを感じることがあります。彼らのアイディアは理論的であり、実行段階に移る前に新たなアイディアに飛びつくため、未完成のプロジェクトが積み重なっていきます。このような状況は、ENTP自身のポテンシャルの完全な実現を妨げ、彼らが自己実現する過程での満足感や成就感を損ないます。
外向感覚を自由に使い、自身のアイディアを現実に落とし込める世界線
この世界線では、ENTPは外向的感覚(Se)の機能を活用して、アイディアを現実の成果に変換する能力を身につけています。彼らは現在の環境に敏感であり、自分のアイディアが実際の世界でどのように機能し、人々の生活を豊かにするかを理解しています。ENTPは、その革新的なアイディアを具体的な製品やサービスに落とし込むことで、周囲の人々からの即時のフィードバックを得ることができます。
この世界線では、ENTPは自分のアイディアを市場に投入し、実際に人々の手に渡る製品やサービスを創り出しています。彼らは自身のアイディアが形となって現れる過程を楽しみ、その過程で得られる学びや成長を価値あるものと捉えています。外向的感覚を使いこなすことで、ENTPは自分の直観的な洞察を具現化し、その創造性を現実世界での具体的な成果に変換することができます。この達成感と自己実現は、ENTPにとって大きな満足感となり、さらなる創造性と革新へと彼らを駆り立てます。