なぜ16タイプ診断系のコンテンツが増えるのか?その構造を解説
こちらの記事の続きです。
なぜ、16personalities、MBTI診断、MBTIと同じ言葉を使っているのに解釈が割れるのだろうか?
この構造をフライドチキンを例に解説していきたいと思います。
大前提として、16タイプ診断は“フライドチキン”くらい人気です。フライドチキンは美味しいし、手軽に食べられるファーストフードです。人気があるものは、必ず「似た商品」が増える自然な流れです。
記事の全体像

ケンタッキー=MBTI®(商標・ブランド)
MBTI®は“名前そのもの”がブランドで、公式の枠組みがあるタイプのチキンです。
「MBTIってこういう運用だよね」という前提(型)が存在します。
16personalities=ファミチキ
見た目は同じく“チキン”に見えるし、入口としてはとにかく手軽。
結果も分かりやすく、世界的に広く流通しています。
ここで何が起きるかというと、消費者(読者)は「チキンが食べたい(MBTIを知りたい)」と思って検索します。
ところが検索結果の導線として、ファミチキ(16personalities)が上に出やすい状況があり、最初にそこへ辿り着く人が増えます。
読者の頭の中
すると、消費者の頭の中ではこうなります。
「MBTIを調べた」→「最初に出てきた16personalitiesを読んだ」→「これがMBTIなんだな」
この時点で、すでに“混線”が始まっています。
MBTIそのものの理論が難しいからというより、流通と導線の問題です。
各社が独自チキンを出し始める
フライドチキンが人気になったら、次はどうなるか?
ローソン、セブンイレブン、ミニストップ…各社が自社チキンを出します。
16タイプ診断も同じです。
「うちの味付けの16タイプ」
「うちの切り口の16タイプ」
「うちの質問設計の16タイプ」
こうした独自の16タイプ診断が次々と登場します。実際に、メディアやサービスが独自の“16タイプ診断”を展開している例は珍しくありません。
その結果、消費者(読者)から見るとこうなります。
- どれもチキンに見える
- でも、味付け(設問・判定ロジック・解釈)が店ごとに違う
- だから「本物/偽物」の判別がつかない
そして、ここからさらにややこしくなります。
“OEM構造”が生まれる
近年は、診断コンテンツをノーコードで量産できる仕組みも増えました。
たとえば「診断を簡単に作成して、自社サイトに設置して運用できる」タイプのサービスが存在します。
こうなると、消費者目線では、さらに混乱が加速します。
看板(サイト名・メディア名)は違うのに、
裏側の作り(診断の型・テンプレ)が似ている。
つまり、「店は違うのに、工場が同じっぽい」──
フライドチキンで言うなら“OEMっぽい構造”が起きやすくなるわけです。
日本でも“独自展開”している例
この状況の中で、日本でも「二次開発もいとわず独自展開」している例は普通にあります。
ここで大事なのは、善悪ではなく「立ち位置が違う」という事実です。
たとえば、
- メンタズル(16タイプ心理機能診断):ユングの認知理論を参考にした独自診断で、MBTI®公式とは無関係だと明記しています。
- ViViの「新16タイプ性格診断」:メディア発の独自企画として16タイプ診断を提供しています。
- motivation-upの16タイプ性格診断:短時間で回せる独自診断として展開されています。
- 診断クラウド「ヨミトル」系のテンプレ診断:企業向けに診断を作って配布・運用できる仕組みの上で、独自のタイプ診断が増えやすい土台になっています。
まとめ:チキンは全部チキン。でも、同じではない
フライドチキンが人気になった結果、本家(ケンタ)だけでなく、ファミチキが広がり、さらにコンビニ各社の独自チキンが増え、OEMっぽい構造まで生まれた。
16タイプ診断も、まさに同じ構造です。
だから「どれが本物でどれが偽物か」で悩むより、まずはこう捉えるのが現実的です。
“同じチキンに見えるけど、店ごとにレシピが違う”
──そして今、検索の導線はそれらをまとめて同じ名前で呼ばせてしまっている。
有料・無料を含め、400人超の診断を実施。なぜかINFPのお客様がいちばん多いです。趣味は即興ディベート。
4文字のラベルをつけて終わるのではなく、8つの心理機能をもとに、その人がどう情報を受け取り、どう整理し、どう判断し、どこで詰まりやすいのかを見ていきます。
診断そのものが目的ではなく、その人の思考や行動のクセを構造として言語化することが重要だと考えています。だからこそ、性格タイプの話だけで終わらず、発信、商品設計、サイト構成までつながります。
だから私は、異なる理論同士を対立させず、必要に応じて連携させます。認知のクセは16タイプ、動機や執着はエニアグラム、というように役割を分けながら、その人の全体像を立体的に見ていきます。
これは診断だけの話ではなく、デザインやホームページ制作でも同じです。複数の考え方を整理してつなげる技術は、現場でそのまま使えます。
話を聞きながら、何に悩んでいるのか、何が強みなのか、どこで言葉が詰まっているのかを整理して、そのまま見出しや導線やサイト構成に落とし込んでいきます。
だから、性格診断とホームページ制作は私の中では別の仕事ではありません。どちらも、相手の中にあるものを構造化して、伝わる形に変える仕事です。
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